JPH10237417A - 塩分除去剤及び塗装方法 - Google Patents

塩分除去剤及び塗装方法

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JPH10237417A
JPH10237417A JP5840897A JP5840897A JPH10237417A JP H10237417 A JPH10237417 A JP H10237417A JP 5840897 A JP5840897 A JP 5840897A JP 5840897 A JP5840897 A JP 5840897A JP H10237417 A JPH10237417 A JP H10237417A
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alkanolamine
desalting
coating film
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Yoshihiro Honma
良弘 本間
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塩分除去剤及び該薬剤を用いた塗装方法に関
する。 【解決手段】 アルカノールアミンとヒドロキシカルボ
ン酸を必須成分として含むことを特徴とする塩分除去
剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は新規な塩分除去剤及び
該薬剤を用いた塗装方法に関する。本願発明にかかる塩
分除去剤は鋼構造物の重防食塗装工程における被塗面の
塩分除去等に用いられる。
【0002】
【従来の技術】従来、重防食塗装工程における塩分除去
の手段としては高圧水による水洗い法が知られている。
しかしながら水洗い法は比較的フラットな被塗面には有
効であるが、無機ジンクリッチペイントやフェノール樹
脂MIO塗料及びエポキシ樹脂MIO塗料の様な凹凸
状、かつ多孔質な被塗面に対しては、水による洗浄では
不十分であるため、短期間で錆が発生したり層間付着性
が低下する等の問題が生じ、塗膜本来の防食機能を発揮
することが困難であった。さらに高圧水が使用できない
状況下ではウエス拭き法が採用されているが、ウエス拭
き法では塩分除去率がさらに低下することが知られてい
る。例えば(社)日本橋梁建設協会編『鋼橋の付着塩分
管理マニュアル』第5章にはガーゼ拭き取り法によるエ
ポキシ樹脂MIO塗料塗装面の塩分回収率が57%であ
ることが示されている。
【0003】また、水洗いに薬剤を用いる方法としては
一般的にイオン性、非イオン性界面活性剤を使用する方
法が挙げられるが、これらの界面活性剤では塗膜の内部
に浸透した塩分を除去することが困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは塩分除去
剤及び該薬剤を用いた塗装方法について検討した結果、
次の発明に到達した。特に水洗い法による塩分除去効率
の改善された塩分除去剤および該薬剤を用いた塗装方法
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は基本的には、下記の構成を有する。即ち、「ア
ルカノールアミンとヒドロキシカルボン酸を必須成分と
して含むことを特徴とする塩分除去剤。」または、「ア
ルカノールアミンとヒドロキシカルボン酸を必須成分と
して含む塩分除去剤を用いることを特徴とする塗装方
法。」である。
【0006】
【発明の実施の形態】本願は、アルカノールアミンとヒ
ドロキシカルボン酸を必須成分として含むことを特徴と
する塩分除去剤及びこれを用いた塗装方法に関する。
【0007】本願発明に用いるアルカノールアミンとし
ては第一アルカノールアミン、第二アルカノールアミ
ン、第三アルカノールアミンから選ぶことができる。例
えば第一アルカノールアミンとしては、メタノールアミ
ン、エタノールアミン、プロパノールアミン、イソプロ
パノールアミン、1ーアミノプロパンー3ーオール、1
ーアミノブタンー2ーオール、1ーアミノー2ーメチル
プロパンー2ーオール等が挙げられ、第二アルカノール
アミンとしては、ジメタノールアミン、ジエタノールア
ミン、ジプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミ
ン等が挙げられ、第三アルカノールアミンとしては、ト
リメタノールアミン、トリエタノールアミン、トリプロ
パノールアミン等が挙げられる。特に塩分除去効果から
トリエタノールアミンが優れている。本願発明のアルカ
ノールアミンの添加量は0.01〜10重量%程度が良
く、10重量%以上であれば塗膜に損傷を与える恐れが
あり、0.01重量%以下であれば塩分除去効果に乏し
い。特に好ましくは0.02〜3重量%の範囲である。
【0008】本願発明に用いるヒドロキシカルボン酸と
しては、例えばヒドロキシ酢酸、乳酸、3ーヒドロキシ
プロパン酸、3ーヒドロキシブタン酸、4ーヒドロキシ
ブタン酸等が挙げられる。特に塩分除去効果からヒドロ
キシ酢酸が優れている。本願発明の有機酸の添加量は、
0.01〜10重量%の程度が良く、10重量%以上で
あれば塗膜に損傷を与える恐れがあり、0.01重量%
以下であれば塩分除去効果に乏しい。特に好ましくは
0.02〜3重量%の範囲である。
【0009】本願発明の除去対象物である塩分とは、腐
蝕や発錆の原因となる塩化ナトリウム、塩化マグネシウ
ム等である。前記の塩分は、被除去処理対象物(鋼構造
物乃至はその塗装面など)の表面に付着又は固着してい
る場合もあれば、内部にしみこんで浸透している場合も
あり、特に限定されるものではない。
【0010】本発明品は、アルカノールアミン、ヒドロ
キシカルボン酸ともに溶解可能な溶剤に溶解せしめて用
いることができる。溶剤として例えば、アルコール類、
水等が挙げられる。特に、施工性、調達の容易さ、環境
汚染、経済性から水の使用がもっとも好ましい。
【0011】本発明品の使用方法として、水に溶解せし
めたアルカノールアミン、ヒドロキシカルボン酸混合物
を高圧水洗機を用いて塩分の付着した被塗面へ噴霧する
方法、該混合物に浸したウエスで被塗面を拭う方法、及
び被塗面を該混合物中に浸漬する方法が挙げられるが、
塩分除去効率から高圧水洗機を用いることがより好まし
い。
【0012】本願発明の塩分除去剤を適用する対象ある
いはこれを併用した塗装方法の対象となるのは、好適に
は、海岸地帯等塩分の飛来環境下にある鋼構造物、建築
物乃至は建造物およびその表面に塗布された無機又は有
機被覆材である。かかる被覆材としては、例えばエッチ
ングプライマー、無機ジンクリッチプライマー、有機ジ
ンクリッチプライマー、無機ジンクリッチペイント、有
機ジンクリッチペイント、エポキシ樹脂塗料、変性エポ
キシ樹脂塗料、長油性フタル酸樹脂塗料、塩化ゴム系樹
脂塗料、フェノール樹脂MIO塗料、エポキシ樹脂MI
O塗料、シリコンアルキド樹脂塗料、ポリウレタン樹脂
塗料、フッ素樹脂塗料、アクリルシリコン樹脂塗料、1
液湿気硬化型ウレタンウレア樹脂塗料等から単独に、又
は組み合わせて構成されたものである。
【0013】本願発明に好ましく用いられるポリウレタ
ンウレア樹脂としては、一液湿気硬化型ポリウレタンウ
レア樹脂が挙げられ、これは、公知の一液湿気硬化型イ
ソシアネートプレポリマーを含んでいる。
【0014】例えばイソシアネート基末端の一液湿気硬
化型ポリウレタンプレポリマー溶液を得るには、ジフェ
ニルメタンジイソシアネート、トルエンジイソシアネー
ト(TDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HD
I)、あるいはイソフォロンジイソシアネート(IPD
I)の様なポリエーテル、ポリエステル、アクリル樹脂
とポリイソシアネートとの反応物を用いることが好まし
い。特に該プレポリマーには安定性を改善するため、オル
ソーフォーメート(OF)とp−トルエンスルフォニル
イソシアネート(PTSI)を含む。
【0015】構造物表面上に形成される層は、該プレポ
リマー溶液から調整される。例えば、素地表面に塗布さ
れるプレポリマー溶液は、大気中の水分や素地表面の表
面の水分と反応し、溶剤を乾燥させる。該プレポリマー
は尿素結合を生成する様に反応が起こり、ポリウレタン
ウレア樹脂の硬化塗膜層を形成せしめる。
【0016】塗膜層として用いられるプレポリマーを含
んだ溶液は、被塗面金属がさらされる環境に応じて、異
種ポリマーであっても同種ポリマーの組み合わせであっ
ても構わない。
【0017】好ましい具体例として、下塗り、(場合に
より中塗り)、上塗りを含んだ塗膜が挙げられる。本願
発明においては、この具体例についてさらに説明する。
【0018】最初に下塗り層に関しては、プレポリマー
中に亜鉛末を含んでいることが好ましく、より好ましく
はプレポリマー中に亜鉛末及び/又は雲母状酸化鉄を含
んでいる。亜鉛末は組成的には乾燥状態にある下塗り層
中に50重量%〜95重量%以上、プレポリマー中に亜
鉛末及び/又は雲母状酸化鉄を含んだ下塗り層では、乾
燥状態にある該下塗り層中70〜95重量%、より好ま
しくは75〜90重量%含んでいる。
【0019】下塗り層中の亜鉛末の組成が50重量%以
下であれば目的とする防錆性能を得ることが困難とな
り、95重量%以上であれば塗膜形態を維持することが
困難となる。
【0020】下塗り層中の亜鉛末及び/又は雲母状酸化
鉄の組成が70重量%以下であれば、目的とする防錆性
能を得ることが困難となる。一方、95重量%以上であれ
ば、塗装作業性が損なわれる。 塗装作業性と防錆性能を改善することが可能な具体的方
法として、乾燥後の下塗り層中に亜鉛末が50重量%か
これ以上、雲母状酸化鉄が30重量%かこれ以下になる
ように、下塗り層を形成せしめる溶液に添加する方法が
挙げられる。
【0021】また防錆性能は、乾燥後の下塗り層中に8
5重量%かこれ以上の亜鉛末を下塗り層を形成せしめる
溶液に配合することにより改善されることが判明した。
【0022】該塗膜は少なくとも一層、好ましくは少な
くとも二層以上から構成される。 各層は前述のように塗
料溶液を被塗面に塗布することによって形成される。該
塗料溶液は公知の塗装方法によって塗布することができ
る。 該塗装方法とは、スプレー、刷毛塗り、浸漬等が挙
げられる。
【0023】さらに、塩分の飛来環境下において上述の
被覆材の塗装を行う場合、(社)日本道路協会編『鋼道
路橋塗装便覧』(平成2年6月)143頁記載の付着塩
分測定方法によって付着塩分量を測定した際に、50mg
/m2以上の付着塩分量が検出された被塗面に対して効
果的である。付着塩分量が50mg/m2以下の場合は、
本発明品を特に用いなくとも良い。また、本願発明の付
着塩分除去剤の対象とする被塗面は新設品でも塗替え品
であっても構わない。なお、塩分の内部への浸透は、試
験片の多断面を元素分析等で分析すれば測定可能であ
る。
【0024】本願発明の塩分除去剤を用いた塗装方法と
して、例えば、下塗りまで工場塗装後現地搬入されてき
た鋼構造物に中塗りを塗布する際、下塗り塗装面が設置
工事中塩分飛来環境に長期間暴露されたため塩分量が上
述の上限値を超えた場合、該下塗り塗装面に対し本願発
明の塩分除去剤を高圧洗浄機によって噴霧後、中塗りを
塗布する方法が挙げられる。さらに中塗りに対しても養
生期間中に飛来塩分により汚染され、塩分量が上述の上
限値を超えた場合には、本発明品による洗浄を行い上塗
りを塗布することが可能である。さらに桟橋橋脚の塗装
工事等、潮の干満を利用して満潮時没水部分に塗装を行
う際、素地調整として本発明品を高圧洗浄機にて噴霧
後、下塗りを塗装することが可能である。この場合、下
塗り工程以降の各塗膜塗装前に本発明品による高圧洗浄
を実施し、被塗面の塩分を除去することができる。
【0025】なお、本発明は、塩化カルシウムなどの凍
結防止剤が多用される寒冷地などにおいて、前記塩分が
飛散する環境下のにある鋼構造物、建築物乃至は建造物
およびその表面に塗布された無機又は有機被覆材に対し
ても適用可能である。
【0026】
【作用】本願発明ではアルカノールアミンとヒドロキシ
カルボン酸混合物の錯体形成による塩素イオン捕捉作用
により、被塗面を損傷せしめることなく塩分除去効果を
もたらす。
【0027】
【実施例】以下の実施例によって本発明をさらに詳細に
説明する。 実施例1 縦150mm、横70mm、厚み3.2mmのブラスト鋼板
(日本テストパネル工業(株)製、除錆度ISO Sa
2.5)の表面に0.50%の塩化ナトリウム水溶液を
100cm2につき0.4gの割合で均一にはけで塗布し室
温で30分放置する。乾燥後該鋼板をトリエタノールア
ミン0.03重量%、ヒドロキシ酢酸0.03重量%か
らなる水溶液に3分間浸漬後60分間室温にて乾燥を行
ったところ、鋼板表面に発錆が無いことが確認された。 実施例2 縦150mm、横70mm、厚み3.2mmのブラスト鋼板
(日本テストパネル工業(株)製、除錆度ISO Sa
2.5)の表面に鋼道路橋塗装便覧規格に適合した鉛系
錆止めペイントを48時間間隔で170g/m2の割合で
2回塗布を行い、48時間後さらに鋼道路橋塗装便覧規
格に適合したフェノール樹脂MIO塗料を300g/m2
塗布した。該塗装鋼板を168時間乾燥後カーボンアー
ク灯式サンシャインウエザォメーター(スガ試験機
(株)製、WEL−SUN−HC)を用い300時間照
射を行った後、塗膜表面に0.50%の塩化ナトリウム
水溶液を100cm2につき0.4gの割合で均一にはけで
塗布し室温で24時間乾燥した。乾燥後該塗装鋼板をト
リエタノールアミン0.03重量%、ヒドロキシ酢酸
0.03重量%からなる水溶液に3分間浸漬後60分間
室温にて乾燥を行ない、上述の規格に適合した塩化ゴム
系樹脂中塗り塗料を170g/m2塗布した。168時間
室温乾燥後、該塗装鋼板をJIS−K−5400,9.
2項(但し温度50℃、湿度98RH%とする)規定の
方法にて168時間の耐湿試験を実施したところ、塗膜
表面に異常が無いことが確認された。 (実施例3)縦150mm、横70mm、厚み3.2mmのブ
ラスト鋼板(日本テストパネル工業(株)製、除錆度I
SO Sa2.5)の表面にWASSER社製MCジン
ク(塗布量:350g/m2)、MCフェロックスB(塗
布量:230g/m2)を室温にて24時間間隔で塗布し
た。該塗装鋼板を168時間乾燥後カーボンアーク灯式
サンシャインウエザォメーター(スガ試験機(株)製、
WEL−SUN−HC)を用い300時間照射を行った
後、塗膜表面に0.50%の塩化ナトリウム水溶液を1
00cm2につき0.4gの割合で均一にはけで塗布し室温
で24時間乾燥した。乾燥後該塗装鋼板をトリエタノー
ルアミン0.25重量%、ヒドロキシ酢酸0.25重量
%からなる水溶液に3分間浸漬後60分間室温にて乾燥
を行い、WASSER社製MCラスタ(塗布量:180
g/m2)塗布した。168時間室温乾燥後塩乾湿複合サ
イクル試験機(スガ試験機製、ISO−11−CYL)
を用い、(財)日本塗料検査協会S−6サイクルに準
じ、120サイクル(30日)耐複合サイクル試験を実
施したところ、塗膜一般部に異常がないことが確認され
た。 (比較例1)実施例1において塩化ナトリウム水溶液塗
布後乾燥を行ったブラスト鋼板を蒸留水に3分間浸漬後
60分間室温にて乾燥を行ったところ、鋼板表面に錆が
確認された。 (比較例2)縦150mm、横70mm、厚み3.2mmのブ
ラスト鋼板(日本テストパネル工業(株)製、除錆度I
SO Sa2.5)の表面に鋼道路橋塗装便覧規格に適
合した鉛系錆止めペイントを48時間間隔で170g/
2の割合で2回塗布を行い、48時間後さらに鋼道路
橋塗装便覧規格に適合したフェノール樹脂MIO塗料を
300g/m2塗布した。該塗装鋼板を168時間乾燥後
カーボンアーク灯式サンシャインウエザォメーター(ス
ガ試験機(株)製、WEL−SUN−HC)を用い30
0時間照射を行った後、塗膜表面に0.50%の塩化ナ
トリウム水溶液を100cm2につき0.4gの割合で均一
にはけで塗布し室温で24時間乾燥した。乾燥後該塗装
鋼板を蒸留水に3分間浸漬後60分間室温にて乾燥を行
ない、上述の規格に適合した塩化ゴム系樹脂中塗り塗料
を170g/m2塗布した。168時間室温乾燥後、該塗
装鋼板をJIS−K−5400,9.2項(但し温度5
0℃、湿度98RH%とする)規定の方法にて168時
間の耐湿試験を実施したところ、塗膜表面にふくれが発
生していることが確認された。 (比較例3)縦150mm、横70mm、厚み3.2mmのブ
ラスト鋼板(日本テストパネル工業(株)製、除錆度I
SO Sa2.5)の表面にWASSER社製MCジン
ク(塗布量:350g/m2)、MCフェロックスB(塗
布量:230g/m2)を室温にて24時間間隔で塗布し
た。該塗装鋼板を168時間乾燥後カーボンアーク灯式
サンシャインウエザォメーター(スガ試験機(株)製、
WEL−SUN−HC)を用い300時間照射を行った
後、塗膜表面に0.50%の塩化ナトリウム水溶液を1
00cm2につき0.4gの割合で均一にはけで塗布し室温
で24時間乾燥した。乾燥後該塗装鋼板を蒸留水に3分
間浸漬後60分間室温にて乾燥を行い、WASSER社
製MCラスタ(塗布量:180g/m2)塗布した。16
8時間室温乾燥後塩乾湿複合サイクル試験機(スガ試験
機製、ISO−11−CYL)を用い、(財)日本塗料
検査協会S−6サイクルに準じ、120サイクル(30
日)耐複合サイクル試験を実施したところ、塗膜一般部
にふくれが発生していることが確認された。
【0028】
【効果】本発明の塩分除去剤を用いることにより、塗料
塗布面などに付着・浸透した塩分を効率よく除去でき、
この塩分除去剤を用いることにより重防食塗装がより効
果的に防錆性能を発揮する。また塩分除去剤により、塗
膜や塗布対象物が侵されることがほとんどなく、健康や
環境に与える影響も少ない。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカノールアミンとヒドロキシカルボ
    ン酸を必須成分として含むことを特徴とする塩分除去
    剤。
  2. 【請求項2】 アルカノールアミンがトリエタノールア
    ミンであることを特徴とする請求項1に記載の塩分除去
    剤。
  3. 【請求項3】 ヒドロキシカルボン酸がヒドロキシ酢酸
    であることを特徴とする請求項1に記載の塩分除去剤。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の塩分除去剤を用いること
    を特徴とする塗装方法。
  5. 【請求項5】 1層以上の塗膜からなる防食塗膜を形成
    する際に、塗膜の塗り重ね前に請求項1記載の塩分除去
    剤を用いることを特徴とする請求項4記載の塗装方法。
  6. 【請求項6】 該塗膜にポリウレタンウレア樹脂と雲母
    状酸化鉄を必須成分として含まれることを特徴とする請
    求項5記載の塗装方法。
  7. 【請求項7】 該塗膜にポリウレタンウレア樹脂と亜鉛
    末が含まれることを特徴とする請求項5記載の塗装方
    法。
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