JP2017039107A - 鋼構造物における塗装面の保護方法、及び、鋼構造物用防錆コーティング剤 - Google Patents

鋼構造物における塗装面の保護方法、及び、鋼構造物用防錆コーティング剤 Download PDF

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Abstract

【課題】鋼構造物を保護するために、塗膜を保護し、点錆を抑制することができる塗装面の保護方法、及び、この方法に用いる防錆コーティング剤を提供する。【解決手段】対象となる鋼構造物を構成する鋼材の表面に向けて高圧水を噴射することにより当該鋼材の表面に対してクリーニングを行い、次に、クリーニングを行った鋼材を乾燥させ、その後、鋼材の表面に防錆コーティング剤を塗布して行い、防錆コーティング剤として、カルボン酸塩を主成分とする水溶性アクリルコーティング剤99〜96%に、カルボン酸塩を主成分とする防錆剤を1〜4%添加してなるものを使用し、塗布によって形成する防錆コーティング剤の塗膜の厚さを37.5〜75μmとする。【選択図】図1

Description

本発明は、鋼橋、その他の鋼構造物における塗装面を保護して塗膜を長寿命化する方法、及び、この方法に使用する防錆コーティング剤に関する。
鋼橋などの鋼構造物の表面には、腐食を防止するために塗装が施されている。塗装を行うと、鋼構造物を構成する鋼材の表面に塗膜が形成され、腐食の原因となる酸素と水、及び、腐食を促進する塩分などの物質を遮断して鋼材を保護することができる。但し、塗装によって形成された塗膜には、当然のことながら寿命があり、時間の経過とともに塗膜が劣化し、光沢の減少、変色、白亜化、膨れ、割れ、剥がれなどの現象が発生する。紫外線、熱、水分、及び、風などが、これらの劣化現象の原因であると考えられている。
特開昭63−291965号公報 特開平02−218767号公報
塗膜が劣化した場合の対応方法としては、劣化した塗膜を除去して再度塗装を施す方法があり、塗膜の劣化寿命(耐用年数)を考慮して定期的に再塗装を実施することができれば、対象物(鋼構造物等)を継続的に保護することができるが、再塗装工事には大きな施工費用がかかるため、管理する自治体や公的機関における維持管理費の不足から、耐用年数が経過しても工事が行われず、塗膜が劣化、損傷してしまうという事例が散見される。また、平成17年以前に施工された塗料には、鉛やPCBなどの有害物質を含有しているものがあり、そのような有害物質の影響により、耐用年数の経過前であるにも拘わらず、塗膜の損傷が確認された事例もある。
本発明は、このような従来技術における問題を解決しようとするものであって、鋼構造物を保護するために、塗膜を保護し、点錆を抑制することができる塗装面の保護方法、及び、この方法に用いる防錆コーティング剤を提供することを目的とする。
本発明に係る鋼構造物における塗装面の保護方法は、対象となる鋼構造物を構成する鋼材の表面に向けて高圧水を噴射することにより当該鋼材の表面に対してクリーニングを行い、次に、クリーニングを行った鋼材を乾燥させ、その後、鋼材の表面に防錆コーティング剤を塗布して行い、防錆コーティング剤として、カルボン酸塩を主成分とする水溶性アクリルコーティング剤99〜96%に、カルボン酸塩を主成分とする防錆剤を1〜4%添加してなるものを使用し、塗布によって形成する防錆コーティング剤の塗膜の厚さを37.5〜75μmとすることを特徴としている。
尚、防錆コーティング剤の塗布は、スプレーにより噴霧することが好ましい。また、防錆コーティング剤は、その濃度が70%以上となるように精製水で希釈して用いるようにしてもよい。
本発明に係る鋼構造物用防錆コーティング剤は、カルボン酸塩を主成分とする水溶性アクリルコーティング剤99〜96%に、カルボン酸塩を主成分とする防錆剤を1〜4%添加してなることを特徴としている。
本発明に係る鋼構造物における塗装面の保護方法によれば、酸素、水、塩化物イオン、紫外線などに対して塗装面を保護し、点錆程度であれば腐食の進行を抑えることができ、更に、飛来塩分や凍結防止剤などの塗膜への付着を防止でき、塗膜を長寿命化させることができる。また、低コストで実施できるほか、塗膜の長寿命化により、次の再塗装工事までの期間を延ばすことができ、維持管理費を大幅に削減することができる。
図1は、本発明の実施例1の実験で使用した供試体(グループ1〜4)の外観を撮影した写真である。 図2は、本発明の実施例1の実験で使用した供試体(グループ5〜8)の外観を撮影した写真である。 図3は、本発明の実施例2の実験で使用した供試体(グループ9〜12)の外観を撮影した写真である。 図4は、本発明の実施例2の実験で使用した供試体(グループ13〜16)の外観を撮影した写真である。 図5は、本発明の実施例3の実験で使用した供試体(グループ17〜19)の外観を撮影した写真である。
以下、本発明の実施形態について説明する。本発明は、「鋼構造物における塗装面の保護方法」として実施できるほか、「鋼構造物用防錆コーティング剤」として実施することができる。ここではまず本発明の第一実施形態として、「鋼構造物における塗装面の保護方法」について説明し、次に、本発明の第二実施形態として、「鋼構造物用防錆コーティング剤」について説明する。
(第一実施形態)
本発明に係る「鋼構造物における塗装面の保護方法」は、次のような手順で行う。まず、(1)鋼構造物を構成する鋼材の表面に対してクリーニングを行い、次いで、(2)クリーニングを行った鋼材を乾燥させ、最後に、(3)防錆コーティング剤を塗布する。具体的には、次のような作業を行う。
(1)クリーニング
例えば、鋼材表面に向けて高圧水を噴射することにより、鋼材表面に付着した塩分や汚れを除去することが好ましく、この場合、使用する高圧水は、吐出水圧5MPa、吐出水量4L/分程度とすることが好適である。特に、付着塩分については、許容値の50mg/m以下となるように除去する。尚、付着塩分や汚れの除去方法は、高圧水を用いた洗浄以外にも、スチーム及びブラシ洗浄方法や、ウェスによる拭き取り方法などがあり、いずれでもよい。濁水回収する場合には、特開2014−140844に開示されているような洗浄装置(洗浄カップと、洗浄カップの内側に洗浄液を供給する洗浄液供給部と、洗浄カップの内側から洗浄廃液を回収する洗浄廃液回収ホースとを有する洗浄装置)を使用することが好ましい。
(2)乾燥
クリーニング後、鋼材表面を十分に乾燥させる。特に、点錆が発生している個所は、錆の中まで乾燥させる。約24時間(24時間以上)乾燥させる。
(3)防錆コーティング剤の塗布
防錆コーティング剤をスプレー容器(又は装置)に入れ、鋼材の対象部分に向けて噴霧し、表面に塗布する。塗布によって形成する防錆コーティング剤の塗膜の厚さは、37.5〜75μmとすることが好ましい。37.5μm未満であると、十分な効果が期待できず、75μmを超えると、作業に手間がかかるほか、材料費が嵩む割に、75μm以下とした場合と比べて格別の効果が期待できる訳ではない。尚、防錆コーティング剤の塗布は、スプレー容器(又は装置)を用いた噴霧には限定されず、ブラシやローラーなどを用いて鋼材表面に塗布するようにしてもよい。
(第二実施形態)
上記第一実施形態に係る方法において鋼材に塗布する防錆コーティング剤としては、カルボン酸塩を主成分とする水溶性アクリルコーティング剤に、カルボン酸塩を主成分とする防錆剤を添加してなる鋼構造物用防錆コーティング剤が用いられる。この防錆コーティング剤において、水溶性アクリルコーティング剤に添加する防錆剤の量は、1〜4%(水溶性アクリルコーティング剤990mLに対し防錆剤10mL〜水溶性アクリルコーティング剤960mLに対し防錆剤40mL)とする。尚、この防錆コーティング剤は、精製水で希釈して用いてもよいが、濃度は70%以上(防錆コーティング剤の精製水による希釈液1000mL中、防錆コーティング剤を700mL以上)とする。
ここで、本発明の第一実施形態に係る「鋼構造物における塗装面の保護方法」、及び、第二実施形態に係る「鋼構造物用防錆コーティング剤」の性能に関して行った試験の結果を、本発明の実施例1〜3として説明する。
まず、平板状の鋼材片(SS400、外寸70×150mm、厚さ2.3mm)の一方の面に、一般的な鋼材用の塗料(A−1塗装系、白色)を用いて塗装を施してなる供試体を多数枚準備し、各供試体において、塗膜を貫いて素地に達する直線的なX字状の切り込み傷を形成し、サイクル腐食装置を用いて、一工程が塩水噴霧2時間、乾燥4時間、及び、湿潤2時間からなる腐食工程を、反復的に96時間継続した(96時間サイクル腐食工程)。
次に、各供試体に対してクリーニング工程及び乾燥工程を実施した。具体的には、各供試体の表面に向けて、常温の高圧水を、吐出水圧5MPa、吐出水量5L/分という条件で、10秒間噴射し、その後1分間のインターバルを置いて、更に10秒間噴射して、各供試体を洗浄し、その後乾燥させた。
そして、供試体16枚を2枚ずつのグループ(グループ1〜8、合計8グループ)に分けるとともに、それらの供試体にそれぞれ防錆コーティング剤(又はコーティング剤)を塗布した(ローラー使用)。尚、防錆コーティング剤としては、グループ毎に、防錆剤の配合比率を変えたものを使用した。また、いずれのグループについても、防錆コーティング剤として、精製水で希釈することにより濃度を70%としたもの(防錆コーティング剤700mLに対し、精製水300mLを加えて希釈したもの)を使用した。
より具体的には、グループ1の供試体には、水溶性アクリルコーティング剤100%、防錆剤0%のコーティング剤700mLに精製水300mLを加えて希釈したコーティング剤(濃度70%)を塗布し、グループ2の供試体には、水溶性アクリルコーティング剤99%、防錆剤1%の防錆コーティング剤(濃度70%)を塗布し、以下グループ毎に、防錆剤の配合比率を1%ずつ増加させていき、グループ8の供試体には、水溶性アクリルコーティング剤93%、防錆剤7%の防錆コーティング剤(濃度70%)を塗布した。
次に、サイクル腐食装置を用いて、一工程が塩水噴霧2時間、乾燥4時間、及び、湿潤2時間からなる腐食工程を、反復的に840時間継続し、その後サイクル腐食装置を停止して、各供試体の腐食状況を観察した。具体的には、各供試体における切り込み傷の腐食による膨れ幅をノギス等により測定するとともに、外観を撮影した。各グループの供試体における膨れ幅の測定結果(各グループにおける2枚の供試体の測定結果の平均値)を「表1」に、外観を撮影した写真を「図1」及び「図2」にそれぞれ示す。
上記「表1」の通り、防錆剤の配合比率を0%としたグループ1、及び、配合比率を5〜7%としたグループ6〜8においては、膨れ幅がいずれも4mmを超えてしまい、一方、配合比率を1〜4%としたグループ2〜5においては、膨れ幅がいずれも4mm以下となった。この試験結果により、本発明の第一実施形態に係る「鋼構造物における塗装面の保護方法」において鋼材に塗布する防錆コーティング剤として、水溶性アクリルコーティング剤に1〜4%の防錆剤を添加したものを用いることが有効であることが確認され、また、水溶性アクリルコーティング剤に1〜4%の防錆剤を添加したことを特徴とする本発明の第二実施形態に係る「鋼構造物用防錆コーティング剤」が、優れた性能を有していることが確認された。
平板状の鋼材片(SS400、外寸70×150mm、厚さ2.3mm)の一方の面に、一般的な鋼材用の塗料(A−1塗装系、白色)を用いて塗装を施してなる供試体を多数枚準備し、各供試体において、塗膜を貫いて素地に達する直線的なX字状の切り込み傷を形成し、サイクル腐食装置を用いて、一工程が塩水噴霧2時間、乾燥4時間、及び、湿潤2時間からなる腐食工程を、反復的に96時間継続した(96時間サイクル腐食工程)。
次に、各供試体に対してクリーニング工程及び乾燥工程を実施した。具体的には、各供試体の表面に向けて、常温の高圧水を、吐出水圧5MPa、吐出水量5L/分という条件で、10秒間噴射し、その後1分間のインターバルを置いて、更に10秒間噴射して、各供試体を洗浄し、その後乾燥させた。
そして、供試体16枚を、2枚ずつのグループ(グループ9〜16、合計8グループ)に分けるとともに、それらの供試体にそれぞれ防錆コーティング剤を塗布した(ローラー使用)。尚、防錆コーティング剤としては、グループ毎に、精製水による希釈濃度を変えたものを使用した。また、いずれのグループについても、防錆コーティング剤として、水溶性アクリルコーティング剤に3%の防錆剤を添加したものを使用した。
より具体的には、グループ9の供試体には、水溶性アクリルコーティング剤97%、防錆剤3%の防錆コーティング剤200mLに対し精製水800mLを加えて希釈した防錆コーティング剤(濃度20%)を塗布し、グループ10の供試体には、濃度30%の防錆コーティング剤を塗布し、以下グループ毎に、濃度を10%ずつ増加させていき(但し、濃度70%のものについては省略)、グループ16の供試体には、濃度100%の防錆コーティング剤を塗布した。
次に、サイクル腐食装置を用いて、一工程が塩水噴霧2時間、乾燥4時間、及び、湿潤2時間からなる腐食工程を、反復的に840時間継続し、その後サイクル腐食装置を停止して、各供試体の腐食状況を観察した。具体的には、各供試体における切り込み傷の腐食による膨れ幅をノギス等により測定するとともに、外観を撮影した。各グループの供試体における膨れ幅の測定結果(各グループにおける2枚の供試体の測定結果の平均値)を「表2」に、外観を撮影した写真を「図3」及び「図4」にそれぞれ示す。尚、濃度70%の供試体に関しては、上記実施例1のグループ4の試験結果を流用した。
上記「表2」の通り、濃度を20〜60%としたグループ9〜13においては、膨れ幅がいずれも4mmを超えてしまい、一方、濃度を70%以上としたグループ4、14〜16においては、膨れ幅がいずれも4mm以下となった。この試験結果により、本発明の第一実施形態に係る「鋼構造物における塗装面の保護方法」において鋼材に塗布する防錆コーティング剤として、濃度70%以上の防錆コーティング剤を用いることが有効であることが確認され、また、濃度を70%以上とすることを特徴とする本発明の第二実施形態に係る「鋼構造物用防錆コーティング剤」が、優れた性能を有していることが確認された。
平板状の鋼材片(SS400、外寸70×150mm、厚さ2.3mm)の一方の面に、一般的な鋼材用の塗料(A−1塗装系、白色)を用いて塗装を施してなる供試体を8枚準備し、各供試体において、塗膜を貫いて素地に達する直線的なX字状の切り込み傷を形成した。
8枚の供試体のうちの2枚をグループ17とし、これらの供試体に対し、サイクル腐食装置を用いて、一工程が塩水噴霧2時間、乾燥4時間、及び、湿潤2時間からなる腐食工程を、反復的に96時間継続した(96時間サイクル腐食工程)。次に、これらの供試体に対してクリーニング工程及び乾燥工程を実施した。具体的には、各供試体の表面に向けて、常温の高圧水を、吐出水圧5MPa、吐出水量5L/分という条件で、10秒間噴射し、その後1分間のインターバルを置いて、更に10秒間噴射して、各供試体を洗浄し、その後乾燥させた。そして、これらの供試体にそれぞれ防錆コーティング剤を塗布した。尚、防錆コーティング剤としては、水溶性アクリルコーティング剤97%、防錆剤3%の防錆コーティング剤700mLに対し精製水300mLを加えて希釈したもの(濃度70%)を使用し、これを噴霧により各供試体に塗布した。
また、8枚の供試体のうち、残りの6枚を3枚ずつのグループ(グループ18,19)に分け、これらの供試体に対し、96時間サイクル腐食工程、クリーニング工程、及び、乾燥工程のいずれをも実施せずに、それぞれ防錆コーティング剤を塗布した。尚、防錆コーティング剤としては、水溶性アクリルコーティング剤97%、防錆剤3%の防錆コーティング剤700mLに対し精製水300mLを加えて希釈した防錆コーティング剤(濃度70%)を使用し、グループ18の各供試体に対しては、ローラーを用いて防錆コーティング剤を塗布し、グループ19の各供試体に対しては、防錆コーティング剤を噴霧により塗布した。
次に、サイクル腐食装置を用いて、一工程が塩水噴霧2時間、乾燥4時間、及び、湿潤2時間からなる腐食工程を、反復的に840時間継続し、その後サイクル腐食装置を停止して、各供試体の腐食状況を観察した。具体的には、各供試体における切り込み傷の腐食による膨れ幅をノギス等により測定するとともに、外観を撮影した。各グループの供試体における膨れ幅の測定結果(各グループにおける2枚又は3枚の供試体の測定結果の平均値)を「表3」に、外観を撮影した写真を「図5」にそれぞれ示す。尚、防錆剤3%、濃度70%の防錆コーティング剤をローラーにより塗布した供試体に関しては、上記実施例1のグループ4の試験結果を流用した。
上記「表3」の通り、96時間サイクル腐食工程等を行ったグループ4,17、及び、96時間サイクル腐食工程等を行わなかったグループ18,19のいずれにおいても、防錆コーティング剤をローラーで塗布した場合(グループ4,18)よりも、噴霧により塗布した場合(グループ17,19)の方が、膨れ幅が小さくなった。この試験結果により、本発明の第二実施形態に係る「鋼構造物用防錆コーティング剤」の塗布は、ローラーを用いて行うよりも、噴霧により行った方が、より優れた性能を発揮できることが確認された。
尚、上記実施例1〜3において、水溶性アクリルコーティング剤として、アメリカ合衆国ミネソタ州のコーテック社(Cortec Corp.)製のVpCI−386(商品名)を使用している。また、添加する防錆剤として、同社製のM−381(商品名)を使用している。

Claims (4)

  1. 対象となる鋼構造物を構成する鋼材の表面に向けて高圧水を噴射することにより当該鋼材の表面に対してクリーニングを行い、次に、クリーニングを行った鋼材を乾燥させ、その後、鋼材の表面に防錆コーティング剤を塗布して行う鋼構造物における塗装面の保護方法であって、
    前記防錆コーティング剤として、カルボン酸塩を主成分とする水溶性アクリルコーティング剤99〜96%に、カルボン酸塩を主成分とする防錆剤を1〜4%添加してなるものを使用し、塗布によって形成する防錆コーティング剤の塗膜の厚さを37.5〜75μmとすることを特徴とする、鋼構造物における塗装面の保護方法。
  2. 前記防錆コーティング剤の塗布を、スプレーにより噴霧することを特徴とする、請求項1に記載の鋼構造物における塗装面の保護方法。
  3. 前記防錆コーティング剤を、その濃度が70%以上となるように精製水で希釈して用いることを特徴とする、請求項1又は2に記載の鋼構造物における塗装面の保護方法。
  4. カルボン酸塩を主成分とする水溶性アクリルコーティング剤99〜96%に、カルボン酸塩を主成分とする防錆剤を1〜4%添加してなることを特徴とする、鋼構造物用防錆コーティング剤。
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