JPS63181911A - 田植機の油圧式操向装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （ａｌ産業上の利用分野 この発明は、苗を搭載して農地内を走行しこの苗を植え
つける田植機に関し特に油圧システムによっ゛ζ車輪に
操舵角を与える田植機の油圧式ｌ桑向装置に関する。

（ｂ）発明の概要 この発明に係る田植機の油圧式操向装置は要約すれば、
車輪支持部に連結されたピストンを有する油圧シリンダ
への単位時間当りの圧油の流量が異なる２系統の油圧ラ
インと、植付作業の実行状態を検出する作業検出手段と
を備えることにより、植付作業時には油圧シリンダへの
圧油の流量を少な（し、植付作業が行われていない際に
油圧シリンダへの圧油の流量を大きくし、植付状態を良
好に維持しつつ旋回時の空走距離を短縮するようにした
ものである。

（Ｃ１従来の技術 田植機は湿田を直進走行して苗を植え付しり、終端近傍
で旋回して方向転換し、再度直進走行して苗を植え付け
る。苗の植付状態は後の刈取作業等の作業性に影響を及
ぼすため、植付時には田植機を正確に直進に走行させて
苗を直線状に植え付ける必要がある。ところが、田植時
の湿田は泥水により耕面が軟弱化し、その上面は凹凸が
激しい。

このため、ギア等を用いた一般的な機械式の操向装置で
は、路面不整により車輪に切れ角を生じる場合があり、
また振動が車輪から操向装置を伝わってハンドルに伝達
されてしまう。このキックバックにより操安性が劣化す
るとともに、操舵角の６’Ａ　３ＰＩ整が困難になり直
進性を維持し難い。

そこで従来の田植機では、車輪支持部に油圧シリンダが
存するピストンを連結し、この油圧シリンダに油圧ポン
プから圧油を供給することによりピストンを移動し、車
輪支持部に切れ角を与えるようにした油圧式の操向装置
を備えたものがあった。以上のように構成された油圧式
操向装置では、路面不整による車輪の振動が油圧回路中
の圧油により吸収されてハンドルにまで伝達されないた
め、操安性が向上し直進性を維持するに必要な操縦性を
得ていた。また、進行方向の微調整を行うためには、ハ
ンドル操作に対する車輪の応答性を鈍くして車輪の単位
時間当たりの切れ角の変化量を少なくする必要があり、
従来の油圧式操向装置では油圧シリンダに供給する圧油
の単位時間当たりの流量を比較的小さくしていた。

（ｄ）発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記従来の田植機の油圧式操向装置では
圧油の流量が常に一定であったため、田植機の旋回時に
おいてもハンドル操作に対する車輪の応答性が低いまま
であった。このため旋回時において車輪の最大切れ角に
よる定状円旋回に至るまでに長時間を必要とし、第６図
に示す枕地長さｌが長くなり植付作業効率が低下する欠
点があった。

この発明の目的は、植付作業の直進走行時と旋回時とに
おける油圧シリンダへの圧油流量を変更し、走行状態に
応じて操向ハンドルの操作に対する車輪の応答性を変え
ることによって、直進走行時の微妙な方向制御と旋回時
の素早い応答性とを両立し、植付状態を良好に維持しつ
つ作業効率を向上できる田植機の油圧式操向装置を提供
することにある。

ｆＱ１問題点を解決するだめの手段 この発明の田植機の油圧式操向装置は、左右の車輪支持
部に連結されたピストンを有する油圧シリンダを備え、
操向ハンドルの操作方向に応じて油圧シリンダへの圧油
の供給方向を切り換えて車輪支持部に操舵角を与える田
植機の油圧式操向装置において、 油圧シリンダへの単位時間当りの圧油の流量が大小に異
なる２系統の油圧ラインと、植付作業の実行状態を検出
する作業検出手段と、作業検出手段が植付作業の実行状
態を検出したとき小流量の油圧ラインを行動にし、作業
検出手段が植付作業の実行状態を検出しなかったとき大
流量の油圧う・インを有効にする流層切換手段と、を設
けたことを特徴とする。

（ｆ１作用 この発明においては、田植機の作業状態が作業検出手段
により検出され、この検出結果に応じて植付作業が実行
されている時小流量の油圧ラインが、植付作業の実行状
態でない時大流量の油圧ラインがそれぞれ選択される。

従って、植付作業時には油圧シリンダへの圧油の流量は
小さく、操向ハンドルの操作に対する車輪の応答性が低
い。一方、植付作業が実行されていない場合には油圧シ
リンダへの圧油の流量が大きく、操向ハンドルの操向に
対する車輪の応答性が高い。

ｆｇ）実施例 第２図は、この発明の実施例である油圧式操向装置が用
いられる田植機の後方からの外観斜視図である。

Ｉ田植機１１の後部には苗載せ台１７が装着されている
。この苗載せ台１７はレール１７ａ上を矢印ＣまたはＤ
方向に移動する。苗載せ台１７の端部近傍には植付爪１
日が設けられており、苗載せ台１７．に載せられた苗を
泥面に植え付けていく。

田植機１１は前輪１２ａ、１２ｂおよび後輪１３ａ　（
図示せず）１３ｂの四輪すべてに駆動力を伝達し、これ
ら前輪１２ａ、１２ｂおよび後輪１３ａ、１３ｂの回転
によって農地内を走行する。田植機１１の中央部にはハ
ンドル１５、シート１９およびレバー１６等が備えられ
ている。このレバー１６は作業状態に応じて苗載せ台１
７の位におよび植付爪１８の回転を選択する際に操作す
るもので、第３図に示すポジションを備えている。苗栽
せ台１７は上昇位置および中立位置および下降位置の３
つの位置を取り、旋回時等植付作業を行わない場合には
上昇位置に、苗を乗せる場合には中立位置に、植付作業
を行う場合には下降位置にそれぞれ移動させる。苗載せ
台１７が下降位置にある場合に、植付爪１８をオン／オ
フできる。植付爪１８をオンすると爪が回転をυｎ始し
、ＩＩＩ植機１１の走行とともに苗を植え付けていく。

第１図は、上記田植機の油圧式操向装置の油圧回路図で
ある。

前輪１２ａ、１２ｂは車輪支持部９ａ、９ｂにそれぞれ
支持されている。この車輪支持部９ａ。

９ｂには油圧シリンダニのピストン１ａに連結されてい
る。この油圧シリンダ１は両ロッド復動シリンダである
。油圧シリンダ１は４ボート電磁切換弁である方向制御
弁１２に連結されている。方向制御Ｊ弁１０の流出側の
２つのボートはそれぞれ油圧シリンダ１のピストンｌａ
の両側に連結されている。油圧ポンプ５はフィルタ６を
介してタンク７の圧油を方向制御弁“１０に供給する。

この油圧ポンプ５と方向制御弁１０との間に方向制御弁
４、流量制御弁２，３が連結されている。方向制御弁４
は３ボート電磁切換弁である。これによって油圧ポンプ
５から方向制御弁４および流量制御弁２を経て方向制御
弁１０に至る油圧ラインとポンプ５から方向制御弁４お
よび流量制御弁３を経て方向制御弁ｌＯに至る油圧ライ
ンとが構成されている。

方向制御弁４のソレノイドＳＱＬ　１をオン／オフする
ことによって油圧ポンプからの圧油を流量制御弁２また
は流量制御弁３に選択的に啓（。流量制御弁２および３
はそれぞれ２１／ｍｉｎおよび４４／ｍｉｎの流量で圧
油を方向制御弁１ｏに導く、ソレノイドＳＱＬ　１をオ
ンしたとき流量制御弁３を経由する油圧ラインが有効に
され方向制御弁１０に毎分４１の圧油が供給される。ま
たソレノイドＳＱＬ　１をオフした場合には流■制御弁
２を経由する油圧ラインが有効にされ、方向制御弁１０
には毎分２１の圧油が供給される。尚、油圧ポンプ５と
方向制御弁４との間の圧力はリリーフ弁８によって所定
の値に制御される。

第４図は、上記油圧式操向装置を備えた【Ｕ植機の制御
部のブロック図である。

ＣＰＵ２２にはステアリング検出部２７の検出データお
よびスイッチ読取部２８の読取データがＩ１０インター
フェースを介して入力される。ステアリング検出部２７
はハンドル１５の丘作方向を検出し、スイッチ読取部２
８はスイッチＳＷＩ〜ＳＷ４のオン／オフ状態を読み取
る。スイ・ノチＳＷＩ〜ＳＷ４はレバー１６の状態を検
出し、それぞれ苗載せ台１７の上昇位置、中立位置、下
降位置および植付爪１日のオン位置にレバー１６が位置
する時オンする。ＣＰＵ２１に接続されたＲＯＭ２３に
は各装置の制御プログラムが予め書き込まれている。Ｃ
ＰＵ２２はこのプログラムに従って制御データを演算し
ソレノイドドライバ２６等に出力する。ソレノイドドラ
イバ２６はＣＰＵ２２からの制御データに基づいてソレ
ノイド５ＯＬ１〜５ＯＬ３を馬区動する。

第５図は、上記油圧式操向装置を備えた田植機の制御部
の処理手順を示すフローチャートである田植Ｍａｉｌの
制御部はスイッチＳＷＩ〜ＳＷ４のオン／オフ状態およ
びステアリング検出部２７の検出データに基づいて各装
置を制御する。メインスイッチがオンされると、スイッ
チｓＷ１〜ＳＷ４のオン／オフ状態を読み出し、スイッ
チｓｗ１がオンしている場合には苗載せ台１７を上昇位
置に移動し、スイッチＳＷ２がオンしている場合には苗
載せ台１７を中立位置に移動する。また、スイッチＳＷ
３がオンしている場合には苗栽せ台１７を下降位置に移
動する（ｎｌ−ｎ６）。苗載せ台１７の移動が終了する
とスイッチＳＷ４のオン／オフ状態をチェックする（ｎ
６）。スイッチＳＷ４がオンされる場合は５．苗載せ台
１７が下降位置にあり、直進走向で植付作業が実行され
る場合である。このときソレノイドＳＱＬ　１をオフし
くｎ９）、流量制御弁２を経由する油圧ラインを有効に
する。これによって油圧シリンダ１には毎分２βの流量
で圧油が供給される。尚、スイッチＳＷ３がオンされ苗
載せ台１７が下降位置に移動されると（ｎ５−ｎ７）、
植付作業がすぐに実行されると判断してソレノイドＳＯ
Ｌ　１をオフする。スイッチＳＷ３およびＳＷ４のいず
れもがオンしていない場合には植付作業の実行状態にな
いと判断し、ソレノ・イドＳＱＬ　１をオンする（ｎ８
）。これによって流量制御弁３を経由する油圧ラインが
有効にされ、油圧シリンダ１には毎分４Ｉ！の圧油が供
給される。以上においてステップｎ１、ｎ３、ｎ５およ
びｎ６がスイッチＳＷ１〜ＳＷ４とともにこの発明の作
業検出手段に相当する。

また、ステップｎ８．ｎ９が方向制御弁４とともにこの
発明の流量切換手段に相当する。

以上のようにして苗載せ台１７の位置および油圧シリン
ダ１への圧油の流量が設定されるとハンドル１５が操作
されたか否かのチェックを行う（ｎｌｏ）、ハンドル１
５が左右いずれにも操作されていない場合にはソレノイ
ド５ＱＬ２．３ＱＬ３の両方をオフし、油圧ポンプ５か
ら供給される圧油をタンクに返す。ハンドル１５が右方
向に操作された場合にはソレノイド５ＯＬ２をオンしく
ｎ１ｌ−ｎ１３）・油圧ポンプ５からの圧油を油圧シリ
ンダ１内のピストン１ａの間に供給する。

これによってピストン１ａは矢印Ａ方向に移動し前輪１
２ａ、１２ｂは右側に切れ角を生じる。ハンドル１５が
左側に操作された場合にはソレノイド５ＱＬ３をオンす
る（ｎ　１１−ｎ　１４）、、これによって、油圧ポン
プ５から供給される圧油は油圧シリンダ１内のピストン
１ａの右側に導かれ、ピストン１ａは矢印Ｂ方向に移動
する。従って前輪１２ａ、１２Ｂは左側に切れ角を生じ
る。

以上のようにしてこの実施例では、スイッチＳＷ３また
はＳＷ４のいずれかがオンされた際にソレノイドＳＱＬ
　１をオフし、流量の少ない油圧ラインが選択される０
反対にスイッチＳＷ３およびＳＷ４の両方がオフしてい
る場合にソレノイド５ＯＬＩをオンし、流量の多い油圧
ラインを選択する。スイッチＳＷ３およびＳＷ４の両方
がオフしている場合には植付作業が実行されない状態で
あり、農地外を操向する際かまたは旋回時である。

このような場合において油圧出力１での圧油の流■は多
くされ、ハンドル１５の操作に対する前輪１２ａ、１２
ｂの応答性が向上する。旋回時において車輪の応答性が
向上するということはハンドル１５の）桑作後定常円旋
回に至までの時間および距離が短くなるということであ
る。このため、第６図に示す枕地長さｌが短くなる。

（ｈ）発明の効果 この発明によれば、植付作業が実行状態であるか否かを
作業検出手段により検出することができこの作業検出手
段の検出結果に応じて２系統の油圧ラインのうちいずれ
を有効にするかを選択できる。２系統の油圧ラインのそ
れぞれは圧油の流量が互いに大小に異なり、油圧ライン
の選択により操向ハンドルの操作に対する車輪の応答性
を変えることができる。流量切換手段は植付作業が実行
されている際に小流■の油圧ラインを有効にし、植付作
業が実行されていない際に大流量の油圧ラインを有効に
する。従って、植付作業時には車輪の応答性が低下し進
行方向の微調整が可能になる、これによって直進状態を
容易に維持でき苗を直線上に植え付けることができる。

他方、旋回時等において植付作業は実行されていない場
合には重輪の応答性を向上し短時間の内に大きな切れ角
をことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例である田植機の油圧式操向装
置の油圧回路図、第２図は同油圧式操向装装置が備えら
れる田植機の外観斜視図、第３図は同田植機に設けられ
た操作レバーのポジションを示す図、第４図は同田植機
の制御部のブロック図、第５図は同田植機の制御部の処
理手順を示すフローチャートである。また、第６図はこ
の発明の実施例である油圧式操向装置を備えた田植機を
含む一般の田植機の旋回軌跡を示す図である。 １−油圧シリンダ、１ａ−ピストン、 ２．３−流量制御弁、４，１〇一方向制御弁、９ａ、９
ｂ−車輪支持部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）左右の車輪支持部に連結されたピストンを有する
   油圧シリンダを備え、操向ハンドルの操作方向に応じて
   油圧シリンダへの圧油の供給方向を切り換えて車輪支持
   部に操舵角を与える田植機の油圧式操向装置において、 油圧シリンダへの単位時間当りの圧油の流量が大小に異
   なる２系統の油圧ラインと、植付作業の実行状態を検出
   する作業検出手段と、作業検出手段が植付作業の実行状
   態を検出したとき小流量の油圧ラインを有効にし、作業
   検出手段が植付作業の実行状態を検出しなかったとき大
   流量の油圧ラインを有効にする流量切換手段と、を設け
   てなる田植機の油圧式操向装置。