JPS6317664A - 子豚餌付用人工乳 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、子豚餌付用粉末人工乳及びその製造方法に関
する。

（従来の技術） 子豚を長期間母乳のみで飼育することは第１に子豚の発
育が早くて母乳由来の栄養成分だけでは要求量を充足で
きず、−腹の子豚の発育が不揃゛いになり、第２に子豚
の唾乳汝が旺盛なため、母豚が体力消耗して次の発情が
遅れ、繁殖サイクルが不順となるからである。これらの
状態り養豚上の経営に支障を来すため望葦しくない。

そこで代用乳を特殊な哨乳器を用いて給与することによ
って飼育するという方法が試みられている。この代用乳
は、粉末状の代用乳を温湯で溶解してから子豚に給与す
るものである。

（本発明が解決しようとする問題点） ところが豚は１日に２０〜３０＠−斉に哨乳するという
習性があるため、代用乳は子豚に１日２０〜３０回給与
しなければならない。しかし、代用乳の調製のために毎
回粉末状の代用乳を溶解することは煩に堪えないので、
一度に代用乳を調製することが行なわれている。しかし
ながらこの場合代用乳を一定の温ｖＫ保ち、プ１つ分賜
。

変質を防止しなければならずそのためＫＦｉ複雑なメカ
ニズムを持つ晴乳器の整備が必要である。

また補乳器は不潔罠な力やすく、そのため腐敗が進行し
たり、ハエなどの昆虫が群がったシして非衛生的になり
やすく、これを常に清瀾に保つには多大の人手と管理を
必要とし、取扱いの容易な１乳手段が求められている。

なお、この代用乳の給与方法は、生後５日間母豚による
禰育を行なった子豚をその後母豚から隔離して給与する
という方法であって、隔離後は、代用乳のみで子豚を踊
育するため保温、給飼等Ｋかなり高度な飼育技術が必要
とされ、一般的には普及していない。また、出生まもな
い時から液状人工乳のみで飼育すると、かえって子豚の
発育が不良になる。

（問題点を解決するための手段） 従って、本発明の目的は、給与に繁雑な作業（溶解・保
温性）や特別な給与装置が不要で、子豚が母乳と併用踊
乳可能で、かつ粉末状態で早期餌付することができる人
工乳を提供することにある。

本発明の第２の目的は、そのような子豚用の人工乳、即
ち嗜好性が高く、喰い付き易く、消化性に優れた子豚餌
付用の粉末人工乳の製造方法を提供することにある。

本発明を概説すれば、本出願の第１の発明は、脱脂粉乳
、殿粉質原料、蛋白質原料、油脂類、ココアフレーバー
、甘味料を含有し、かつそのうちの固型成分の粒子の９
０％以上が７４〜１４９μの粒径を有することを特徴と
する子豚餌付用人工乳である。

第２の発明は、前記子豚餌付用人工乳の製造方法に関す
る発明であって、予め粒径な２５０μ以下に調整した固
型成分て液状原料を均一に配合した後固屋成分の９０％
以上が７４〜１４９μの粒径になるように粉砕すること
を！＋１徴とする子豚餌付用人工乳の製造方法である。

前記した子豚餌付用の人工乳は、第１に子豚が哨乳しな
がらでも喰いつくだけの誘引力と嗜好性を有し、第２に
消化性が良く、第３に物性がパサパサしていないことが
要件とされる。消化性を良くするためには、脱脂粉乳を
主体としたものを蛋白源とし、油脂類をカロリー源とし
て含有し、脱脂粉乳主体でも固まシが発生しに＜＜、脱
脂粉乳が水分や熱で変性を受けないようになっており、
かつ粉末が細く均一に混合さｊていなければならない。

また物性がパサパサしないためには、油脂が均一に配合
されていなければならない。

本発明者らは、前記の要件を充足できる子豚餌付の人工
乳を開発したのである。

本発明による子豚餌付用人工乳は、特にココアフレーバ
ー（中でも醗酵臭を帯びたココアフレーバー）を添加す
ることが特徴である。このココアフレーバーは子豚餌付
用人工乳中に０．０５〜０．３％の範囲で含有させるこ
とが好ましい。

次に下記の各種のフレーバーを添加した子豚餌付用人工
乳を用いた嗜好８：試験を示す。

供試子豚餌付用人工乳のｙＡ整 魚粉３０　ｋｇ　ｓ砂糖１００ｋ）、食塩２　ｋｇをパ
ルはライザーにより微粉砕処理を行い、これに脱脂粉乳
３７５ｋ）、小麦粉３７５に？、グルコース５０ｋｊＬ
、炭酸カルシウム１ｋｙ１　りん酸カルシウム６にノ、
プレミックス２０ｋｊＬ％油脂４０にノ、フレーバー１
ｋｊＬ’Ｙ均一に配合した後微粉砕処理をした。組成物
の９０％以上が７４〜１４９μの粒径を有していた。

３５腹３２７頭の５日令の子豚に、フレーバーを含む下
肥の組成を有する粉末人工乳とフレーバーを含まない人
工乳とを併置給与した場合の５日間ずつの平均摂取−を
調べた。その結果を第１表に示す。

第１表 摂取量比（係）　　　２０　　２１　　　２１　　３８
摂餌行動（回Ｑ’）　　　３．３　　２．６　　　３．
６　　　５．２上記第１表より明らかであるように子豚
はココアフレーバーを含有する人工乳を好んで摂取した
。

また本発明による子豚、餌付用人工乳は、甘味料を添加
することが好ましい。子豚は特に餌付時に、丸味のある
甘味料を早くから食するという習性を有する。それは、
子豚の餌付は、食べるというよりも、むしろ鼻や口に付
着した人工乳を嘗めることより始まる為、甘みを感する
味蕾が舌の先端に分布していることから、甘さに対して
極めて敏感だからである。従って、粉末人工乳に甘味料
が含有されていれば、子豚の嗜好性の優れたものを得る
ことができろ。即ち本発明による人工乳は子豚の嗅覚と
味覚とを刺激することによって嗜好性を増進させろもの
である。

本発明による粉末人工乳は粒子の９０％以上が７４〜１
４９μの粒径な有するものであり、かつそれが均一に混
合することによって増肉性の向上を図るものである。粒
度構成と嗜好性の関係を調べるべく、従来の人工乳と本
発明の子豚餌付用人工乳を供試飼料として粉末状で給与
して試験を行った。結果を第２表に示す。

第　　２　　表 配合 脱脂粉乳３８％、小麦粉４５％、魚粉２％液ＷＡ９％、
動物性油脂４％、炭酸カルシウムＣＬ３％、リン酸カル
シウム０５％、食塩０．２％、ビタミン及びミネラル１
％ ａ　粒度構成 〜７４μ　７４〜１４９μ　１４９μ〜従来の人工乳　
１２％　　７３％　　　　１５％微粉砕人工乳　　７％
　　９０％　　　　３％ｂ　嗜好性比較試験 以上の結果よシ、従来の人工乳よりも、微粉砕人工乳の
ほうが、子豚の嗜好性が高いことが判明した。　“ 本発明による人工乳は粉末状であって、液状給与するも
のでないため、給与時に液状に溶解する必要かなく、繁
雑な作業（溶解、保温等〕や特別な給与装置が不要であ
る。

なお、子豚のＪ甫乳期及び離乳期に多い腸管感染症（下
痢・軟便）や呼吸器病（肺炎・鼻炎）を抑える飼料１’
ＪＳ加物（抗生物質・合成抗菌剤）を添加してもよい。

また、母乳中には不足している栄養成分（ビタミン類・
ミネラル類）を添加してもよい。

本発明による製造方法は脱脂粉乳、殿粉質原料等の固型
原料を予め微粉砕機または分級機を用いて微粉状態・１
ｃ調整する。前記固型原料の微粉状態におけろ粒度は一
般に２５０μ以下であればよい。

次に微粉砕された固型原料圧油脂類、液、糖等を液状配
合機で均一に混合せしめ最終工程においてさらに微粉砕
機による処理を行ない、得られた製品の粒子の９０％以
上が７４〜１４９μの粒径になるようにすることによっ
て構成される。

前記分級機としては例えばターボクラシファイヤ（日清
エンジニアリング（株〕製商品名）％が挙げられ、微粉
砕機としては例えはパルベライザ−（細用ミクロン（火
）ビンミル（（（転）マキノ製作所）、コロブレックス
等か挙げられ、液状配合機としては例えばスーパーター
ボ（日清エンジニアリング（久製商品名〕、シュギーミ
キサー（オランダ国シュボン社）尋か挙げられる。

また本発明に使用する殿粉′Ｘ原料としては小麦粉、加
熱トウモロコシ、加熱マイロ等が挙げられ、蛋白質原料
としては魚粉、大豆蛋白等が挙げられ油脂類としては牛
脂、イエローグリス等の動物性油脂、大豆油等が挙げら
れる。また甘味料としては砂糖、液糖、サッカリン、グ
ルコース等が挙げられる。液状原料配合機により油脂が
均一に混合烙れろが油Ｍａが均一に混合されていること
は、嗜好性を向上させる重要な要因となり、さらに水分
熱の影響を受けることのない人工乳を得ることにもなる
。

このようにして得られた粉末状人工乳を日令５〜７日の
子豚に、母乳と併用給与する。この場合、子豚は母乳を
飲みながらでも人工乳を好んで採食することが観察され
ている。併用給与なので、いきな９人工乳のみを与えて
餌付するよりも、自然に難なく離乳させることができる
。

また子豚の発育の度合により必要量の栄養補給が可能で
あり、そのため子豚の均一な発育が期待できる。母豚忙
とっても、子豚が人工乳と併用哺乳するので、母豚がや
せ細ることもなく、産後まもなく次の発情期を迎えろこ
とができる。

（実施例） 以下本発明を実施例によりさらに詳しく説明する。

実施例　１ 魚粉３０ｋｙｓ砂糖１００に、％、食塩２　ｋｇをパル
はライザーによシ微粉砕処理を行ない次いでこれに脱脂
粉乳３７５ｋ）、小麦粉３７５ｋＰ、グルコース５０ｋ
ｊＬ、炭酸カルシウム１ｋｊＬ％　　リン酸カルシウム
６Ｑｑ　ココアフレーバー３２６９　Ｃ高砂香料（東製
商品名）１ｋｙ、プレミックス２０ｋｐを配合した。配
合物の粒度ば２５０μ以下であった。次いでこの配合物
に油脂４０ｋｙｔをスーパーターボにより均一に配合し
た。得られたものをさらにパルペライザーにかけ、９０
％以上の粒子が７４〜１４９μである本発明例よる子豚
餌付用人工乳が得られた。その粒度構成を第３表に示す
。

実施例　２ 分級機（ターボクラシファイヤ）によシタ５０μ以下に
調整した魚粉２０ｋｊＬ％脱脂粉乳３７５ｋＰ、小麦粉
３２４ｋｊＬ、大豆蛋白パウダー６０ｋｌ。

ｆｘコ−、ｘ、　５０　ｋｙ、炭酸カルシウム１ｋｙ、
リン酸カルシウム６ｋｐ、ココアフレーバー３２６９（
高砂香料（株）Ｍ商品名）２ｋｐ−、プレミックス２０
にノに／々ルベライザーによシ微粉砕処理を行った砂糖
１００ｋｐと金塩２ｋｐを配合した。配合物の粒度は２
５０μ以下であった。次いでこの配合物に牛脂４０ｋｌ
をシュギーミキサーによシ均一に配合した。得られたも
のをさらにバルベライザーにかけ、９０％以上が７４〜
１４９μの範凹にある本発明による子豚餌付用人工乳が
得られた。

その＃１度構成を第３表に示す。

比較例　１ 実施例１においてパルベライザーによる微粉砕処理の代
わりに目開き３Ｍの篩で篩分けを行ない、スーパーター
ボによる液状配合の代わりにリボンミキサーによって液
状原料を配合した以外は、実施例１と同様に粉末人工乳
を得た。

その粒度構成を調べた結果を第３表に示す。

第　　３　　表 比較例１　１１％　　　６１％　　　　２８係実施例１
　　５％　　　９３％　　　　　２％実施例２　　５％
　　　９２％　　　　　６％試験例　１ ４腹５８頭５日令の子豚に９日間、実施例１による人工
乳と比較例１による人工乳とを併置給与して、嗜好性の
比較試験を行なった。結果を第４表に示す。

上記第４表に示されろように、本発明によって製造され
た子豚餌付用人工乳は、従来法によって製造された人工
乳よシも子豚の嗜好性が高かった。

試験例　２ 実施例１で調製した子豚餌付用人工乳を１１日令７及び
１１日令から３５日令まで母乳と併用給与したものを試
験区とした。

これに対し、２１日令までを母乳のみで飼育し、２１〜
３５日令を上記人工乳のみで飼育したものを対照区とし
た。

試験区において、７日令より子豚餌付用人工乳の給与を
開始したものを試験■とし、１１日令より開始したもの
を試験■とした。いずれも不断給与を行なった。

試験区と対照区の生時体重、２１日令の体重と、３５日
令の体重を測定した。結果を第５表に示す。

第　　５　　表　　　　　゛ ｉ・・・平均体重　　σ・・・標準偏差ｃｖ・・・変動
係数 体重＝ｉ±σ ｃｖ＝’Ｘ１００ 試験　■ 試験　■ 第５辰に示℃れるように、人工乳と母乳とを併用して給
与した試験区における子豚のほうが対照区における子豚
よシも発育がよく、かつ発育のばらつきも少なかった。

（発明の効果） 以上説明したように１本発明によれば、生後まもない母
豚より哺乳中の子豚が喜んで喰いこむような物性・嗜好
性の両方の面において優れた人工乳を得ることができる
。

この人工乳によって飼育される珊乳中の子豚は、早期に
容易に餌付され、充分な栄養を補給されるため、人工乳
のみＫよろ場合や、母乳のみによる場合よシも発育が向
上する。

さらに母豚にとっても負担が軽いため、次の受胎が遠く
な）、ひいては養豚経営向上にもつながる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）脱脂粉乳、殿粉質原料、蛋白質原料、油脂類、ココ
   アフレーバー、甘味料を含有し、かつ、そのうちの固型
   成分の粒子の９０％以上が７４〜１４９μの粒径を有す
   ることを特徴とする子豚餌付用人工乳。 ２）殿粉質原料が小麦粉である特許請求の範囲第１項に
   記載の子豚餌付用人工乳。 ３）蛋白質原料が魚粉、大豆蛋白である特許請求の範囲
   第１項に記載の子豚餌付用人工乳。 ４）予め粒径を２５０μ以下に調整した固型成分に液状
   原料を均一に配合した後固型成分の９０％以上が７４〜
   １４９μの粒径になるように粉砕することを特徴とする
   子豚餌付用人工乳の製造方法。