JP3795170B2 - 子豚用人工乳 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は固形状でそのまま子豚に直接給与される子豚用人工乳に関する。より詳細には、本発明は、子豚による嗜好性が高く、しかも発育促進効果が大きくて、子豚の成長を良好に保ちながら哺乳期から離乳期へと円滑に移行させることのできる子豚用人工乳に関する。
【0002】
【従来の技術】
子豚の飼育に当たっては、一般に生まれてから2〜3日間は母乳を摂取させ、それ以降は、母乳と代用乳の併給、代用乳の単独給与、母乳と人工乳との併給、母乳と代用乳および人工乳の併給、代用乳と人工乳の併給などの種々の給与形態を採りながら離乳期に移行させる方法が採用されている。
【0003】
その場合の代用乳は、粉末状の代用乳用組成物を水や温水に溶かして水溶液状にして子豚に給与するものであり、母乳に近い液状形態および組成を有している点で嗜好性が高いという長所がある。しかしながら、子豚は1日に20〜30回も哺乳するという習性があり、そのため代用乳を給与して子豚を飼育するに当たっては、1日に3〜4回代用乳用組成物を水や温水に溶かして代用乳を調製して、それを特別に設計された哺乳器に入れて保温しながら子豚に給与する必要があり、繁雑な手間がかかり、設備面でもコストが高くなる。しかも、液状の代用乳は腐敗が生じ易く、衛生面および安全面での管理も大変である。
【0004】
これに対して、子豚用人工乳は、水などで希釈せずにそのまま直接子豚に給与される固形飼料であり、一般に、脱脂粉乳、全脂粉乳、濃縮ホエー蛋白質、乾燥ホエーなどの乳製品由来の原料、および小麦粉、トウモロコシ粉、澱粉類などの澱粉質原料を主原料とし、それに必要に応じてホールミール、血漿蛋白質、濃縮大豆蛋白質、大豆粕などの他の蛋白質原料;油脂類;乳糖、ブドウ糖、果糖などの糖類;ビタミン、ミネラル;アミノ酸などを加えて調製されている。そして、そのようにして調製される従来の子豚用人工乳では、乳糖の含有量は脱脂粉乳などの乳製品由来の原料中に元々含まれる乳糖をも含めて多くても20重量%程度であり、またグルコースの含有量は子豚用人工乳の全重量に基づいて一般に10重量%以下となっている。
【0005】
子豚用人工乳は、一般に粉末状になっており、上記したように固形状でそのまま子豚に直接給与されるものであるため、代用乳におけるような水や温水に溶かして調製するという繁雑な手間が要らず、また哺乳器などの特別の設備も不要であり、さらに変質や腐敗が生じにくく衛生的に優れるという長所を有している。しかしながら、固形状のまま子豚に直接給与される人工乳は、液状の母乳とはその性状および組成が大きく相違しているために、子豚による嗜好性(摂餌性)が劣っており、子豚の発育促進効果が十分ではない。そのため、子豚による嗜好性に優れ、発育促進効果の大きい子豚用人工乳が求められている。
【0006】
また、子豚用人工乳で従来汎用されてきた脱脂粉乳の代わりに、抗原物質の含有量を5単位以下に低減した大豆加工処理物を用い、その大豆加工処理物と共にミルクホエイパウダーおよび/または乳糖を含有させた幼動物用配合飼料(子豚用人工乳)が提案されている(特開昭60−251850号公報)。そして、この幼動物用配合飼料(子豚用人工乳)では、前記の大豆加工処理物並びにミルクホエイパウダーおよび/または乳糖と共に、必要に応じてブドウ糖を用いてもよいとされている。
【0007】
しかしながら、上記した特開昭60−251850号公報に記載されている幼動物用配合飼料(子豚用人工乳)の場合は、抗原物質の含有量を5単位以下に低減した特別の大豆加工処理物を使用する必要があるため、原料の入手や調達が困難であったり、手間がかかる。しかも、この動物用配合飼料(子豚用人工乳)は、脱脂粉乳の代わりに、抗原物質の含有量を低減した大豆加工処理物を用いることを主たる特徴としているものであるために、大豆加工処理物と併用される乳糖の含有量や、必要に応じて使用してもよいとしているブドウ糖の含有量などについては特別の注意が払われておらず、上記した従来の子豚用人工乳と同じように、20重量%以下の乳糖含有量および10重量%以下のブドウ糖含有量の幼動物用配合飼料(子豚用人工乳)のみが実際には製造されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、入手や調達の困難な特別の原料を使用せずに、子豚用人工乳において従来から用いられてきた汎用の飼料原料を用いて、子豚による嗜好性(摂餌性)が良好で、子豚の成長促進効果が高く、子豚を良好に生育させながら離乳期へと移行させることのできる子豚用人工乳を提供することである。
さらに、本発明の目的は、上記した特性と共に、流動性に優れ、湿分によってダマの発生しない子豚用人工乳を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成すべく本発明者らは、子豚用人工乳に用いる各種原料およびその組成などについて多面的に検討を重ねてきた。その結果、子豚用人工乳において、乳糖の含有量を25重量%以上にすると共にグルコースの含有量を10重量%以上にすると、子豚による嗜好性(摂餌性)が良好になること、しかも子豚の成長促進に寄与し、子豚の体重増加が大きいことを見出した。さらに、本発明者らは、そのような子豚用人工乳において、澱粉質原料の含有量を15〜40重量%にすると、子豚の胃腸の発達が促進されて一般の配合飼料への切り替え、すなわち離乳が円滑に行われること、流動性が良好で取り扱い性などに優れたものとなること、さらに湿気によるダマの発生を抑制できることを見出し、それらの知見に基づいて本発明を完成した。
【0010】
すなわち、本発明は、乳糖を25〜33重量%およびグルコースを10〜20重量%の割合で含有することを特徴とする、抗原物質の含有量を5単位以下に低減した大豆加工処理物を含まない子豚用人工乳である。
そして、本発明は、乳糖を25〜33重量%、グルコースを10〜20重量%および澱粉質原料を15〜40重量%の割合で含有することを特徴とする、抗原物質の含有量を5単位以下に低減した大豆加工処理物を含まない子豚用人工乳である。
ここで、抗原物質の含有量に係る「単位」は、特開昭60−251850号公報の第2頁左下欄16行〜同頁右下欄1行に記載されている単位[すなわち、赤血球凝集阻止反応を利用して赤血球の凝集が認められる最小希釈倍率のlog 2 の値(タイター)]を意味する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に本発明について詳細に説明する。
本発明の子豚用人工乳は、乳糖の含有量が25〜33重量%およびグルコースの含有量が10〜20重量%であって、抗原物質の含有量を5単位以下に低減した大豆加工処理物を含まない子豚用人工乳である。
乳糖の含有量が25重量%未満であると、グルコースの含有量が10重量%未満の場合は勿論のこと、10重量%以上の場合であっても、人工乳の子豚による嗜好性(摂餌性)が低下し、発育が不良になり、増体重が十分ではなくなる。
また、グルコースの含有量が10重量%未満であると、乳糖の含有量が25重量%未満の場合は勿論のこと、25重量%以上の場合であっても、人工乳の子豚による嗜好性が低下し、発育が不良になり、増体重が十分ではなくなる。
【0012】
本発明の子豚用人工乳は、乳糖を27〜33重量%の割合で含有することが、子豚による嗜好性、発育促進効果などの点から好ましい。
また、本発明の子豚用人工乳は、グルコースを12〜18重量%の割合で含有することが、子豚による嗜好性、発育促進効果などの点から好ましい。
【0013】
ここで、本明細書でいう乳糖の含有量は、子豚用人工乳の全重量に対する乳糖の重量%を意味し、子豚用人工乳の調製に用いる脱脂粉乳、全脂粉乳および乾燥ホエーなどの乳糖を含有する乳製品由来の蛋白質原料などの中に元々含まれる乳糖および外から添加した乳糖の合計重量%をいう。
また、本明細書でいうグルコースの含有量は、子豚用人工乳の全重量に対するグルコースの重量%を意味し、子豚用人工乳の調製に用いる原料中に元々含まれるグルコースおよび外から添加したグルコースの合計重量%をいう。
【0014】
本発明の子豚用人工乳では、子豚用人工乳に上記した所定量の乳糖およびグルコースを含有させる時期は特に制限されず、子豚に給与する時点で、人工乳における乳糖およびグルコースがそれぞれ25〜33重量%および10〜20重量%になっていればよい。例えば、乳糖およびグルコースを子豚用人工乳の調製時に添加して乳糖およびグルコースの含有量がそれぞれ25〜33重量%および10〜20重量%である子豚用人工乳を調製してもよい。或いは、乳糖の含有量が25重量%よりも少ないか、および/またはグルコースの含有量が10重量%よりも少なく調製されている子豚用人工乳に対して、それを子豚に給与する際に、乳糖の含有量が25〜33重量%およびグルコースの含有量が10〜20重量%になるように、不足分の乳糖および/またはグルコースを添加・混合するようにしてもよい。それらのうちでも、子豚用人工乳の調製時に乳糖の含有量が25〜33重量%で且つグルコースの含有量が10〜20重量%になるようにする前者の方法が、それにより得られる子豚用人工乳をそのまま子豚に直接給与することができる点から好ましい。
【0015】
さらに、本発明の子豚用人工乳においては、乳糖の含有量を25〜33重量%およびグルコースの含有量を10〜20重量%にすると共に、子豚用人工乳の全重量に基づいて、澱粉質原料の含有量を15〜40重量%とすることが好ましく、15〜35重量%とすることがより好ましい。
子豚用人工乳における澱粉質原料の含有量を前記した15〜40重量%とすることによって、子豚の胃腸の発達が促進されて、通常の配合飼料への切り替え、すなわち離乳が容易に且つ円滑に行われるようになり、しかも子豚用人工乳の流動性が良好になって取り扱い性に優れたものとなり、さらに湿気によるダマの発生を防止することができる。
【0016】
子豚用人工乳に用いる澱粉質原料としては、小麦粉、トウモロコシ粉、加熱処理トウモロコシ粉、トウモロコシ澱粉や馬鈴薯澱粉などの澱粉類、デキストリン、パン粉、菓子屑などを挙げることができる。そのうちでも、澱粉質原料のうちの50重量%以上が小麦粉、パン粉、加熱処理トウモロコシ粉のうちの少なくとも一種からなっていることが好ましい。
【0017】
本発明の子豚用人工乳は、子豚用人工乳において従来から用いられている種々の飼料用原料を含有することができ、例えば、脱脂粉乳、全脂粉乳、濃縮ホエー蛋白質、乾燥ホエーなどの乳製品由来の蛋白質原料、ホールミール、血漿蛋白質、濃縮大豆蛋白質、大豆粕などの他の蛋白質原料(但し抗原物質の含有量を5単位以下に低減した大豆加工処理物を除く)を用いることができる。そして、子豚用人工乳用原料として前記した脱脂粉乳や全脂粉乳などのような乳糖を元々含有する原料を用いる場合は、それらの原料中に含まれる乳糖をも含めて、子豚用人工乳中の乳糖の含有量が25〜33重量%になるようにする。
【0018】
本発明の子豚用人工乳では、上記した乳製品由来の蛋白質原料および他の蛋白質原料の合計含有量が、子豚用人工乳の全重量に基づいて、30〜55重量%の範囲であることが好ましく、35〜52重量%の範囲であることがより好ましい。そのうちでも全蛋白質原料の50重量%以上を脱脂粉乳、全脂粉乳、濃縮ホエー蛋白質、乾燥ホエーなどの乳製品由来の蛋白質原料で構成することが好ましい。
また、本発明の子豚用人工乳は、全蛋白質原料と全澱粉質原料の合計量が、人工乳の全重量に基づいて約60〜85重量%であることが好ましい。
【0019】
また、本発明の子豚用人工乳は、必要に応じて牛脂、イエローグリースなどの動物性脂肪、大豆油、ヤシ油などの植物性油脂、それらの硬化油、それらの混合物などの油脂類の1種または2種以上;砂糖、液糖、サッカリン、ソーマチン、ステビアなどの甘味料の1種または2種以上;ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸、ペプチド類などの栄養強化剤の1種または2種以上;酵素、生菌剤、有機酸などの1種または2種以上を含有していてもよい。
【0020】
そして、本発明の子豚用人工乳は、固形状でそのまま直接子豚に給与されるものであり、粉末または顆粒の形態にしておくことが、子豚による摂餌性が良好であり好ましい。
【0021】
本発明の子豚用人工乳の子豚への給与方法は特に制限されず、本発明の子豚用人工乳を、例えば、母乳と一緒に子豚に給与しても、母乳および代用乳と共に子豚に併給しても、代用乳と共に子豚に給与しても、単独で子豚に給与しても、他の子豚用飼料と共に給与してもよい。また、本発明の人工乳の子豚への給与時期も特に制限されず、子豚の生育状況などに合わせて給与することができるが、一般に3〜40日令の子豚に給与され、その間に人工乳を継続して給与しても、断続的に給与してもよい。
そして、本発明の人工乳を子豚に給与する場合は、例えば人工乳を子豚が摂取し易いような適当な餌用の容器に入れておいて、子豚に自由に摂取させたり、時間を決めて給与したりすることができる。
【0022】
【実施例】
以下に実施例により本発明について具体的に説明するが、本発明はそれにより何ら限定されない。
以下の実施例で得られた子豚用人工乳における乳糖の含有量は、高速液体クロマトグラフ法により測定した。また、以下の実施例で得られた子豚用人工乳におけるグルコースの含有量は、子豚用人工乳の調製に用いた原料の全重量に対するグルコースの添加量から計算により求めた。
さらに、以下の実施例で得られた子豚用人工乳における粗蛋白質含量、粗脂肪含量、粗繊維含量、粗灰分含量および可消化養分総量(以下「TDN」という)は、飼料分析基準(平成7年11月15日付の「7畜B第1660号畜産局長通達」)および「日本標準飼料成分表(1995年版)」に記載の方法にしたがって測定した。
【0023】
《実施例1》
(1) 下記の表1に示す原料配合のものを均一に混合した後、撹拌造粒機を用いて造粒して、実験番号1〜4の顆粒状の子豚用人工乳(平均粒子径250μm)をそれぞれ調製した。
(2) 上記(1)により得られた各実験番号の子豚用人工乳における乳糖およびグルコースの含有量は下記の表1に示すとおりであった。また、粗蛋白質含量、粗脂肪含量、粗繊維含量、粗灰分含量およびTDNを上記した方法で測定したところ、下記の表1に示すとおりであった。
【0024】
《飼育試験例1》
(1) 平均日令18日の去勢した雄の子豚を24頭用意し、温湯に溶かした子豚用代用乳(日清製粉株式会社製「サニッコ2号」)を5日間給与して予備飼育を行った後、6頭ずつ4区(試験区1〜4)に分けた。
(2) 上記(1)で予備飼育した平均日令23日の試験区1〜4の子豚に、実施例1で調製した実験番号1〜4の子豚用人工乳をそれぞれ給与して、14日間にわたって自由に摂取させて飼育した。14日後に、各試験区ごとに、子豚が14日間に摂取した人工乳の平均摂取量[平均延べ食下量(g)/1頭]、14日後の子豚の平均増体重(kg/1頭)を調べたところ、下記の表1に示すとおりであった。
【0025】
【表1】
【0026】
上記の表1の結果から、乳糖を27重量%およびグルコースを12重量%の割合で含有する実験番号1(実施例)の子豚用人工乳を給与した試験区1では、グルコースを12重量%の割合で含有するものの乳糖の含有量が17重量%または22重量%であって本発明の子豚用人工乳におけるよりも少量である実験番号2(比較例)および実験番号3(比較例)の子豚用人工乳を給与した試験区2および試験区3に比べて、さらには乳糖を27重量%の割合で含有するもののグルコースの含有量が2重量%であって本発明の子豚用人工乳におけるよりも少量である実験番号4(比較例)の子豚用人工乳を給与した試験区4に比べて、子豚による人工乳の摂餌量(食下量)が多く、増体重が大きく、子豚が順調に生育していることがわかる。
【0027】
《実施例2》
(1) 下記の表2に示す原料配合のものを均一に混合した後、撹拌造粒機を用いて造粒して、実験番号5〜7の顆粒状の子豚用人工乳(平均粒子径250μm)をそれぞれ調製した。
(2) 上記(1)で得られた子豚用人工乳における乳糖およびグルコースの含有量は下記の表2に示すとおりであった。また、子豚用人工乳における粗蛋白質含量、粗脂肪含量、粗繊維含量、粗灰分含量およびTDNを上記した方法で測定したところ、下記の表2に示すとおりであった。
【0028】
《飼育試験例2》
(1) 平均日令10日の去勢した雄の子豚を18頭用意し、温湯に溶かした子豚用代用乳(日清製粉株式会社製「サニッコ2号」)を6日間給与して予備飼育を行った後、6頭ずつ3区(試験区5〜試験区7)に分けた。
(2) 上記(1)で予備飼育した平均日令16日令の試験区5〜7の子豚に、実施例2で調製した実験番号5〜7の子豚用人工乳をそれぞれ給与して、14日間にわたって自由に摂取させた。14日後に、各試験区ごとに、子豚が14日間に摂取した人工乳の平均摂取量[平均延べ食下量(g)/1頭]、14日後の子豚の平均増体重(kg/1頭)を調べたところ、下記の表2に示すとおりであった。
【0029】
【表2】
【0030】
上記の表2の結果から、乳糖を27重量%およびグルコースを12重量%の割合で含有する実験番号5(実施例)の子豚用人工乳を給与した第5区では、グルコースを12重量%の割合で含有するが乳糖の含有量が17重量%であって本発明の子豚用人工乳におけるよりも少量である実験番号6(比較例)の子豚用人工乳を給与した試験区6に比べて、さらには乳糖の含有量が37重量%およびグルコースの含有量が2重量%であって本発明の子豚用人工乳の範囲から外れる実験番号7(比較例)の子豚用人工乳を給与した試験区7に比べて、子豚による人工乳の摂餌量(食下量)が多く、増体重が大きく、子豚が順調に生育していることがわかる。
【0031】
【発明の効果】
乳糖を25〜33重量%およびグルコースを10〜20重量%の割合で含有する本発明の子豚用人工乳は、子豚による嗜好性が高く(摂餌性が良好であり)、子豚の発育促進効果が大きく、子豚の成長を良好に保ちながら哺乳期から離乳期へと順調に移行させることができる。
そして、乳糖を25〜33重量%およびグルコースを10〜20重量%の割合で含有し、澱粉質原料を15〜40重量%の割合で含有する本発明の子豚用人工乳は、子豚による嗜好性が高く(摂餌性が良好であり)、子豚の胃腸の発達が促進されて通常の配合飼料への切り替え、すなわち離乳への移行が円滑に行われ、しかも流動性が良好で取り扱い性に優れ、湿気によるダマの発生がないので、子豚用人工乳として一層優れている。
また、本発明の子豚用人工乳は、入手や調達が困難な特別の材料を用いずに、子豚用人工乳において従来から用いられている汎用の原料を用いて、乳糖およびグルコースの含有量を調節するだけで極めて簡単に調製することができる。
Claims (2)
- 乳糖を25〜33重量%およびグルコースを10〜20重量%の割合で含有することを特徴とする、抗原物質の含有量を5単位以下に低減した大豆加工処理物を含まない子豚用人工乳。
- 乳糖を25〜33重量%、グルコースを10〜20重量%および澱粉質原料を15〜40重量%の割合で含有することを特徴とする、抗原物質の含有量を5単位以下に低減した大豆加工処理物を含まない子豚用人工乳。
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