JPH06209719A - 飼 料 - Google Patents
飼 料Info
- Publication number
- JPH06209719A JPH06209719A JP50A JP398993A JPH06209719A JP H06209719 A JPH06209719 A JP H06209719A JP 50 A JP50 A JP 50A JP 398993 A JP398993 A JP 398993A JP H06209719 A JPH06209719 A JP H06209719A
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- Japan
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- feed
- glutamine
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- diarrhea
- growth
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 単胃家畜の下痢を予防し、発育を促進する。
【構成】 グルタミンを含有してなる単胃家畜用飼料。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、単胃家畜の下痢を予防
し、発育を促進させるための飼料に関する。
し、発育を促進させるための飼料に関する。
【０００２】
【従来の技術】出生直後から離乳期を経て飼料が肥育期
用に切り替わる直前までの家畜の下痢はしばしば重篤に
至り、死をもたらすことも頻繁であることから、その治
療法については従来から広く検討されており、現在では
抗生物質の飼料添加が一般的方法である。
用に切り替わる直前までの家畜の下痢はしばしば重篤に
至り、死をもたらすことも頻繁であることから、その治
療法については従来から広く検討されており、現在では
抗生物質の飼料添加が一般的方法である。
【０００３】単胃家畜の下痢および軟便の症状を抑制す
るために、飼料に必須アミノ酸であるＬ−トレオニンを
添加することが知られている（特公平４−３８３７
８）。母乳は子供の小腸機能発達と維持を図るため、い
くつかの因子を含むと推測されており、グルタミンが母
乳中の主要遊離アミノ酸であることから、このアミノ酸
が動物の小腸機能発達とその維持に必須の栄養素である
とする説もある〔Nutrition Review, 48, 297(1990)
〕。
るために、飼料に必須アミノ酸であるＬ−トレオニンを
添加することが知られている（特公平４−３８３７
８）。母乳は子供の小腸機能発達と維持を図るため、い
くつかの因子を含むと推測されており、グルタミンが母
乳中の主要遊離アミノ酸であることから、このアミノ酸
が動物の小腸機能発達とその維持に必須の栄養素である
とする説もある〔Nutrition Review, 48, 297(1990)
〕。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、出生
直後から離乳期を経て飼料が肥育期用に切り替わる直前
までの単胃家畜の下痢を予防し、発育を促進するための
飼料を提供することにある。
直後から離乳期を経て飼料が肥育期用に切り替わる直前
までの単胃家畜の下痢を予防し、発育を促進するための
飼料を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、種々の検
討を重ねた結果、グルタミンを添加した飼料を投与する
ことにより、単胃家畜の下痢が予防され、発育が促進す
ることを見い出し、本発明を完成するに至った。本発明
は、グルタミンを含有してなる単胃家畜用飼料に関す
る。
討を重ねた結果、グルタミンを添加した飼料を投与する
ことにより、単胃家畜の下痢が予防され、発育が促進す
ることを見い出し、本発明を完成するに至った。本発明
は、グルタミンを含有してなる単胃家畜用飼料に関す
る。
【０００６】以下、本発明を詳細に説明する。単胃家畜
とは、単一嚢構造の胃を有する家畜を意味し、例えば、
豚、鶏などがあげられる。本発明に用いるグルタミン
は、合成あるいは発酵などいかなる方法で取得されたも
のでも使用でき、Ｄ体、Ｌ体あるいはＤＬ体いずれでも
用いることができる。
とは、単一嚢構造の胃を有する家畜を意味し、例えば、
豚、鶏などがあげられる。本発明に用いるグルタミン
は、合成あるいは発酵などいかなる方法で取得されたも
のでも使用でき、Ｄ体、Ｌ体あるいはＤＬ体いずれでも
用いることができる。
【０００７】グルタミンを添加する飼料としては、通
常、とうもろこし、大麦、小麦、ライ麦、ソルガム、大
豆、黄粉などの穀類、大豆油かす、大豆タンパク、油
脂、スキムミルク、魚粉、肉骨粉、ホエー、米ぬか、ふ
すま、砂糖、ブドウ糖、ミネラル、ビタミン、食塩など
を単独あるいは組み合わせたものを用いればよい。グル
タミンの投与量としては、通常用いられる飼料にグルタ
ミンを0.05〜5.0％の割合で添加し、該グルタミン含有
飼料を単胃家畜に給餌して、グルタミンを家畜体重１kg
あたり0.01〜5.0 ｇ／日投与するのが好ましい。
常、とうもろこし、大麦、小麦、ライ麦、ソルガム、大
豆、黄粉などの穀類、大豆油かす、大豆タンパク、油
脂、スキムミルク、魚粉、肉骨粉、ホエー、米ぬか、ふ
すま、砂糖、ブドウ糖、ミネラル、ビタミン、食塩など
を単独あるいは組み合わせたものを用いればよい。グル
タミンの投与量としては、通常用いられる飼料にグルタ
ミンを0.05〜5.0％の割合で添加し、該グルタミン含有
飼料を単胃家畜に給餌して、グルタミンを家畜体重１kg
あたり0.01〜5.0 ｇ／日投与するのが好ましい。
【０００８】グルタミンは飼料に添加、混合して家畜に
給餌すればよい。例えば養豚業においては、出生直後か
ら母乳と前初期飼料（プレスターター飼料）が平行投与
され、離乳とともに初期飼料（スターター飼料）に切り
替えられ、その後、肥育期用飼料となるが、グルタミン
は前初期飼料および初期飼料のいずれにも添加して投与
することができる。また、グルタミンは食餌とは別にグ
ルタミン単独あるいは家畜が好んで摂取する砂糖などと
混合して与えることもできる。
給餌すればよい。例えば養豚業においては、出生直後か
ら母乳と前初期飼料（プレスターター飼料）が平行投与
され、離乳とともに初期飼料（スターター飼料）に切り
替えられ、その後、肥育期用飼料となるが、グルタミン
は前初期飼料および初期飼料のいずれにも添加して投与
することができる。また、グルタミンは食餌とは別にグ
ルタミン単独あるいは家畜が好んで摂取する砂糖などと
混合して与えることもできる。
【０００９】本発明のグルタミンによる下痢予防ならび
に発育促進効果は、犬、猫などのペット類から、豚、鶏
などの家畜、肉食動物に至るまで、広く認められるが、
産業上は養豚における出生直後から離乳期を経て飼料が
肥育期用に切り替わる直前までの豚への適用が特に有用
である。以下、実施例をあげて本発明を具体的に説明す
る。
に発育促進効果は、犬、猫などのペット類から、豚、鶏
などの家畜、肉食動物に至るまで、広く認められるが、
産業上は養豚における出生直後から離乳期を経て飼料が
肥育期用に切り替わる直前までの豚への適用が特に有用
である。以下、実施例をあげて本発明を具体的に説明す
る。
【００１０】
実施例１ 子豚の発育改善 離乳子豚・雄２０頭、雌２０頭を用い、１群１０頭（雄
５頭、雌５頭ずつ）とし、Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄの４群に分け
て、表−１に示す組成の慣行飼料中にＬ−グルタミン
０，0.05％，0.1 ％，0.5 ％をそれぞれ添加し、発育試
験を実施した。２５日令から６０日令の３５日間飼育
し、各区の増体重量、飼料摂取量、斃死率、下痢発生数
などを観察した。結果を表−３に示す。
５頭、雌５頭ずつ）とし、Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄの４群に分け
て、表−１に示す組成の慣行飼料中にＬ−グルタミン
０，0.05％，0.1 ％，0.5 ％をそれぞれ添加し、発育試
験を実施した。２５日令から６０日令の３５日間飼育
し、各区の増体重量、飼料摂取量、斃死率、下痢発生数
などを観察した。結果を表−３に示す。
【００１１】
【表１】
【００１２】表−１における微量添加物の組成を表−２
に示す。
に示す。
【００１３】
【表２】
【００１４】
【表３】
【００１５】以上の結果からグルタミンを飼料に添加す
ることにより離乳子豚の下痢発生が抑制され、飼料効率
の改善が認められ、発育が促進した。
ることにより離乳子豚の下痢発生が抑制され、飼料効率
の改善が認められ、発育が促進した。
【００１６】実施例２ 子豚の発育改善 離乳子豚・雄２５頭、雌２５頭を用い、１群１０頭（雄
５頭、雌５頭ずつ）とし、Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄ，Ｅの５群に
分けて、表−４に示す組成の慣行飼料中にＬ−グルタミ
ンを０，0.05％，0.1 ％，0.5 ％，1.0 ％をそれぞれ添
加し、発育試験を実施した。３５日令から９０日令の５
５日間飼育し、各区の増体重量、飼料摂取量、斃死率、
下痢発生数などを観察した。結果を表−５に示す。
５頭、雌５頭ずつ）とし、Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄ，Ｅの５群に
分けて、表−４に示す組成の慣行飼料中にＬ−グルタミ
ンを０，0.05％，0.1 ％，0.5 ％，1.0 ％をそれぞれ添
加し、発育試験を実施した。３５日令から９０日令の５
５日間飼育し、各区の増体重量、飼料摂取量、斃死率、
下痢発生数などを観察した。結果を表−５に示す。
【００１７】
【表４】
【００１８】
【表５】
【００１９】以上の結果からグルタミンを飼料に添加す
ることにより離乳子豚の下痢発生が抑制され、飼料効率
の改善が認められ、発育が促進した。
ることにより離乳子豚の下痢発生が抑制され、飼料効率
の改善が認められ、発育が促進した。
【００２０】実施例３ 早期離乳子豚の発育改善 授乳母豚Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄ，Ｅ，Ｆの６頭を用い、その哺
乳豚６０頭に１５日令から離乳（３５日令）まで表−６
に示す組成の慣行飼料中にＬ−グルタミン０，0.1 ％，
0.5 ％，1.0 ％，3.0 ％，5.0 ％をそれぞれ添加し、母
乳と併用摂取させ、各区の増体重量、飼料摂取量、斃死
率、下痢発生数などを観察した。
乳豚６０頭に１５日令から離乳（３５日令）まで表−６
に示す組成の慣行飼料中にＬ−グルタミン０，0.1 ％，
0.5 ％，1.0 ％，3.0 ％，5.0 ％をそれぞれ添加し、母
乳と併用摂取させ、各区の増体重量、飼料摂取量、斃死
率、下痢発生数などを観察した。
【００２１】なお、授乳母豚には、慣行母豚飼料を常法
通り給与し、試験は同方法で３反復実施した。結果を、
表−７に示す。
通り給与し、試験は同方法で３反復実施した。結果を、
表−７に示す。
【００２２】
【表６】
【００２３】
【表７】
【００２４】以上の結果からグルタミンを前初期飼料
（プレスターター飼料）に添加することにより、哺乳豚
の下痢発生が抑制され、母乳と併用した場合でも飼料効
率の改善が認められ、発育が促進した。また、1.0 〜5.
0 ％のグルタミン高濃度添加でも、悪影響は認められな
かった。
（プレスターター飼料）に添加することにより、哺乳豚
の下痢発生が抑制され、母乳と併用した場合でも飼料効
率の改善が認められ、発育が促進した。また、1.0 〜5.
0 ％のグルタミン高濃度添加でも、悪影響は認められな
かった。
【００２５】
【発明の効果】本発明により、出生直後から離乳期を経
て飼料が肥育期に切り替わる直前までの単胃家畜の下痢
を予防し、発育を促進するための飼料を提供することが
できる。
て飼料が肥育期に切り替わる直前までの単胃家畜の下痢
を予防し、発育を促進するための飼料を提供することが
できる。
Claims (1)
- 【請求項１】 グルタミンを含有してなる単胃家畜用飼
料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP50A JPH06209719A (ja) | 1993-01-13 | 1993-01-13 | 飼 料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP50A JPH06209719A (ja) | 1993-01-13 | 1993-01-13 | 飼 料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06209719A true JPH06209719A (ja) | 1994-08-02 |
Family
ID=11572433
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP50A Withdrawn JPH06209719A (ja) | 1993-01-13 | 1993-01-13 | 飼 料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06209719A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1997042943A1 (en) * | 1996-05-14 | 1997-11-20 | Norbrook Laboratories Limited | Oral rehydration product comprising glutamine |
| WO1999011145A1 (en) * | 1997-09-03 | 1999-03-11 | Vitamex | Food composition for young chicks |
| US6210718B1 (en) * | 1995-06-07 | 2001-04-03 | Novus International, Inc. | Nutrient formulation and process for enhancing the health, livability, cumulative weight gain or feed efficiency in poultry and other animals |
| WO2001024641A1 (fr) * | 1999-10-06 | 2001-04-12 | Ajinomoto Co., Inc. | Augmentation de la prise alimentaire |
| GB2378134B (en) * | 2001-06-13 | 2005-12-14 | Mars Uk Ltd | Health food |
| JP2007501632A (ja) * | 2003-05-09 | 2007-02-01 | フリーダム ヘルス，エルエルシー | 栄養補助食品、ならびにウマおよび他の動物における消化管潰瘍の治療および予防方法 |
| CN100355358C (zh) * | 2005-12-31 | 2007-12-19 | 浙江大学 | 一种增进仔猪肠道功能的饲料添加剂 |
| CN100355359C (zh) * | 2005-12-31 | 2007-12-19 | 浙江大学 | 一种乳仔猪用代乳粉 |
| US8197842B2 (en) | 2003-05-09 | 2012-06-12 | Freedom Health, Llc | Dietary supplement and method |
| WO2019135943A1 (en) * | 2018-01-05 | 2019-07-11 | The United States Of America, As Represented By The Secretary Of Agriculture | L-glutamine in swine diets |
-
1993
- 1993-01-13 JP JP50A patent/JPH06209719A/ja not_active Withdrawn
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6210718B1 (en) * | 1995-06-07 | 2001-04-03 | Novus International, Inc. | Nutrient formulation and process for enhancing the health, livability, cumulative weight gain or feed efficiency in poultry and other animals |
| US6733759B2 (en) | 1995-06-07 | 2004-05-11 | Novus International, Inc. | Nutrient formulation and process for enhancing the health, livability, cumulative weight gain or feed efficiency in poultry and other animals |
| WO1997042943A1 (en) * | 1996-05-14 | 1997-11-20 | Norbrook Laboratories Limited | Oral rehydration product comprising glutamine |
| WO1999011145A1 (en) * | 1997-09-03 | 1999-03-11 | Vitamex | Food composition for young chicks |
| US6258399B1 (en) | 1997-09-03 | 2001-07-10 | Vitamex | Food composition for young chicks |
| WO2001024641A1 (fr) * | 1999-10-06 | 2001-04-12 | Ajinomoto Co., Inc. | Augmentation de la prise alimentaire |
| GB2378134B (en) * | 2001-06-13 | 2005-12-14 | Mars Uk Ltd | Health food |
| JP2007501632A (ja) * | 2003-05-09 | 2007-02-01 | フリーダム ヘルス，エルエルシー | 栄養補助食品、ならびにウマおよび他の動物における消化管潰瘍の治療および予防方法 |
| JP2012100672A (ja) * | 2003-05-09 | 2012-05-31 | Freedom Health Llc | 栄養補助食品、ならびにウマおよび他の動物における消化管潰瘍の治療および予防方法 |
| US8197842B2 (en) | 2003-05-09 | 2012-06-12 | Freedom Health, Llc | Dietary supplement and method |
| CN100355358C (zh) * | 2005-12-31 | 2007-12-19 | 浙江大学 | 一种增进仔猪肠道功能的饲料添加剂 |
| CN100355359C (zh) * | 2005-12-31 | 2007-12-19 | 浙江大学 | 一种乳仔猪用代乳粉 |
| WO2019135943A1 (en) * | 2018-01-05 | 2019-07-11 | The United States Of America, As Represented By The Secretary Of Agriculture | L-glutamine in swine diets |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000404 |