JPS6317476A - 電子写真装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の利用分野） 本発明は電子写真装置に関し、詳しくは感光体と原稿照
明装置の好適な組合せを有する電子写真装置に関するも
のである。

（発明の背景） 従来、電子写真装置に用いられる感光体としては、セレ
ン化合物、硫化カドミウム、アモルファスシリコン等の
無機化合物製、あるいはジアゾ化合物、多環キノン系な
どの有機化合物製のものが知られている。

これらの大部分のものは、感光体としての分光感度が可
視領域以外の光にも及ぶ場合が多く、このために黒色以
外の原稿像をもつ原稿、例えば青色原稿、赤色原稿等の
画像複写を行なった場合には、これらの各色の顔料の反
射率特性の関係からそのままでは黒色原稿の場合に得ら
れる再現性に比べてその再現性が極端に低いという問題
があった。

そこで従来の電子写真装置においては、このような青色
原稿等の再現性の問題を補う目的で、光源から感光体に
至る光路途中に赤（又は青）側の光をカットするフィル
ターを配し、再現性の改善を行なうようにしたものが多
い。

また通常光源として使用されるハロゲンランプ等に代え
て、揮線を発する例えば蛍光灯を使用するようにしてい
るものもある。

しかし前記の揮線を発する光源は、ハロゲンランプ等の
黒体輻射方式の・ものと比へて光量が小さく、装置の高
速化には適しないという難があり、また前記した光路途
中にフィルターを配する方式のものでは、必要以外の光
もカットする結果となるのが普通であるから全体として
の光量不足ないしエネルギーロスの問題は否めないとい
う難がある。

（発明の目的） 本発明は、以上の観点からなされたものであり、その目
的は、通常の黒色原稿の場合には迅速な操作が可能でか
つエネルギーロスの少ない電子写真装置の稼動を実現し
、他方黒色以外の原稿においては再現性のよい操作を実
現した電子写真装置を提供するところにある。

（発明の概要） 而して、かかる目的の実現のためになされた本発明より
なる電子写真装置の特徴は、並設された黒体輻射型光源
および蛍光灯光源を有する原稿照明装置と、該原稿照明
装置の２種の光源を選択的に点灯させる点灯制御手段と
を備えた構成をなすところにある。

前記黒体輻射型光源としては、ハロゲンランプ、ヒユー
ズランプ、フラシュランプ等の既知と同様のものを用い
ることができる。

黒体輻射型光源と共に用いる蛍光灯光源は、使用する感
光体が分光感度を有する範囲内の波長領域において、良
好な再現性を得んとする原稿の色に対しての分光反射率
が低い波長領域に、その発光分布が実質的に制限されて
いることを条件として採択される。例えば赤色原稿の再
現性を良くしたい場合には、その補色である緑色に最大
発光分布を有する蛍光灯光源が用いられる。

かかる蛍光灯光源は、装置の使用目的に応じて前記した
所定の波長に最大発光分布を有する適宜の蛍光灯光源を
選択することができる他、異なる波長に差異打発光分布
を有する複数の蛍光灯光源を並設して用いる、あるいは
１本の蛍光灯光源と複数のフィルターとを組合せフィル
ターを交換切換えすることで前記複数の蛍光灯光源を用
いた場合と同様の効果を得る等々により容易に構成でき
る。

前記点灯制御手段は、例えばマニュアル操作によって黒
体輻射型光源と蛍光灯光源の点灯を選択する方式のもの
等を例示することができる。

（発明の実施例） 以下本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。

第１図は本発明を適用した電子写真装置の構成概要−例
を示したものであり、図において１０１は原稿台、　１
０３は反射ミラー、　１０５は感光体であり、これらは
従来の装置と同様である。

１０２．１０３は原稿照明装置を構成するハロゲンラン
プ（黒体輻射光源）と蛍光灯光源を示し、これらは点灯
制御回路１０６によって選択的に点灯されるようになっ
ている。なお本例の蛍光灯光源１０３には緑色蛍光灯を
用いている。

本例の原稿照明装置における前記ハロゲンランプ１０２
の発光分布特性は第２図に示すようになっており、他方
蛍光灯光源１０３の発光分布特性は第３図に示すように
なっている。

そして前記感光体として第４図に示す分光感度特性をも
った感光体を用いて装置を構成し、種々の色原稿に対す
る画像再現性を試験した（試験はキャノン（株）製複写
機ＮＰ−１５０をその原稿照明装置を変更して用いた）
。

前記装置において濃度０．３の黒色原稿が０．５の濃度
に現像される条件で、ハロゲンランプ１０２を照明光源
として用いて濃度０．３の赤色原稿（第５図の反射率特
性を有する顔料で描かれた原稿）を現像したところ、０
．１５の濃度の複写原稿しか得ることができなかった。

これに対し、照明光源として蛍光灯光源１０３を用いて
前記濃度０．３の赤色原稿を現像したところ、複写原稿
は濃度０．６５で得られた。

尚前記の試験はハロゲンランプ１０２の輝度を蛍光灯光
源１０３と同等となるように印加エネルギーを調整して
行なったが、これはランプのワット数の変化、点灯電圧
の変化、感光体プロセス速度の変更等によって行なうよ
うにしてもよい。

前記の赤側に分光感度を有する感光体とじては、前記実
施例の装置の場合である他、アモファルス・シリコン感
光体、フタロシアニン化合物、フルオレノン化合物を用
いた積層型感光体においても同様の効果を得ることがで
きる。

以上の実施例は、赤色原稿（第５図の反射率特性を有す
る顔料で描かれた原稿）を対象とした場合のものを示し
ているが、この他、感光体が青色原稿（第６図又は第７
図の反射率特性を有する顔料で描かれた原稿）に対して
の画像再現性の劣るものである場合（例えばセレン化ヒ
素、又は硫化カドミウムを用いた感光体）では、５７０
〜６５０ｎｍに最大発光分布を有する蛍光灯光源を用い
ることで前記青色原稿に対する再現性を良好に得ること
が可能となる。

（発明の効果） 以上述べたように、本発明よりなる電子写真装置によれ
ば、通常の黒色原稿の場合には迅速な操作が可能でかつ
光量損失の少ない（エネルギーロスの少ない）電子写真
装置の稼動を実現し、他方黒色以外の原稿においては再
現性のよい操作が実現されるものとなり、その有用性は
極めて大なるものである。

【図面の簡単な説明】

図面第１図は本発明よりなる電子写真装置の原稿照明装
置部分の構成概要−例を示す図、第２図は第１図装置で
用いたハロゲンランプの発光分布特性を示す図、第３図
は第１図装置で用いた緑色蛍光灯の発光分布特性を示し
た図、第４図は第１図装置で用いた感光体の分光感度特
性を示した図、第５図は赤色顔料の反射率特性を示した
図、第６図は紫色顔料の反射率特性を示した図、第７図
は青色顔料の反射率特性を示した図である。 １０１：原稿台　　　　　１０２：ハロゲンランブ１０
３：緑色蛍光灯　　　１０４：反射ミラー１０５：感光
体　　　　　１０６：点灯制御装置第１図 第３図 波長（ｎｙｎ） 夫　　長　　（ＴＬｒｌｌ） 第５図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 並設された黒体輻射型光源および蛍光灯光源を有する原
   稿照明装置と、該原稿照明装置の２種の光源を選択的に
   点灯させる点灯制御手段とを備えたことを特徴とする電
   子写真装置