JPS63170Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は調理器の蓋体装置に関し、特に断熱効
果が優れ且つ蒸気浸入防止に優れた蓋体装置を提
供するものである。

以下図面により本考案の実施例を説明すると、
１は保温容器等の調理器の器体で、上面を開口せ
る円筒形状の外容器２と、断熱材３を介して前記
外容器２内に収設せる上面を開口した円筒形状の
内容器４と、前記内外容器２，４の上面開口縁を
連結せる環状の枠体５と、前記内容器４内に挿脱
自在に収納される有底筒状の鍋６と、図示されな
いヒンジにて回動されて前記外容器２の上面開口
を開閉自在に閉塞する器体蓋７等から構成されて
いる。８は前記内容器４の外側上部に巻装される
側部発熱体で、取付金具９にて固定されている。
前記環状枠体５の下面には前記側部発熱体８の下
部位置にまで延びた環状押圧突堤１０を一体的に
垂設している。前記断熱材３の上端部は図に示す
ように前記環状押圧突堤１０と前記内容器４の外
側面との間に挟持され、同時に前記側部発熱体８
も前記断熱材３にて前記内容器４の外側面に押圧
されるものである。前記器体蓋７の上面には取手
１２を一体的に取り付け、下面にはその外周縁を
前記器体蓋７の外周縁に結合した円盤形で且つ平
板形状の補強枠体１３が空隙１６を存して取り付
けられている。１７は前記補強枠体１３の下面に
少許の間隔を存して取り付けた円盤形状の放熱板
で、略中央にツマミ１８を垂設し外周縁に上向き
のフランジ片１９を形成し且つ上面に蓋発熱体２
０を密着固定し更に前記補強枠体１３の内径より
も小なる外径を有している。又、前記器体蓋７の
下面には前記空隙１６を形成するための第１ボス
部２１を、前記補強枠体１３の下面には前記放熱
板１７と少許の間隔を存すべく第２ボス部２２を
夫々一体形成している。２３は前記蓋発熱体２０
を覆うように前記放熱板１７の上面に被覆された
円盤形のシール部材で、外周部を前記フランジ片
１９に挿入嵌合し且つ外周端縁を上方に折曲して
形成した折曲部２３ａを前記補強枠体１３に当接
せしめている。そして、前記放熱板１７とシール
部材２３と補強枠体１３とはネジ２６にて一体的
に重合して前記器体蓋７に固定され且つ前記シー
ル部材２３の外周部は前記放熱板１７のフランジ
片１９と前記補強枠体１３とで挟持されている。
２４は前記ツマミ１８に着脱自在に取り付けられ
る内蓋で、中央にパツキン２５を、適所に孔２８
を有し且つ前記鍋６に載置自在となつている。

斯る構成によると、断熱材３の上端部は環状枠
体５の環状押圧突堤１０と内容器４とで挟持され
ているため、この断熱材３の下方へのズレによる
落下が防止でき、しかも側部発熱体８の外方部に
は断熱材３を介して前記環状押圧突堤１０が位置
しているために、この側部発熱体８の熱が外部へ
放散することが極力防止されて保温効率が向上さ
れる。

又、器体蓋７は補強枠体１３とシール部材２３
及び放熱板１７とで断熱空間層Ａ，Ｂ，Ｃが形成
されるため、従来のように断熱材を使用しなくと
も断熱効果を得ることができる。しかもシール部
材２３の外周部を放熱板１７と補強枠体１３とで
挟持し且つ折曲部２３ａの先端と補強枠体１３と
を当接せしめることによつて器体蓋７内に蒸気が
浸入するのを防止することができる。

本考案は以上の如く構成したものであるから、
器体蓋内はシール部材および補強枠体にて複数層
に区画されて断熱効果が向上し、従来のように断
熱材を使用することなく保温を維持することがで
き、しかもシール部材の外周部は放熱板と補強枠
体にて完全にシールされているため内部への蒸気
の浸入が防止でき、発熱体への悪影響をなくすこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案調理器の要部概略断面図である。 ７……器体蓋、１３……補強枠体、１７……放
熱板、２０……発熱体、２３……シール部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 器体蓋の下面に平板形状の補強枠体を配置し、
   該補強枠体の下面に間隔を存して上面に発熱体を
   密着せる円盤形放熱板を配置し且つ前記発熱体を
   覆うように前記放熱板の上面に円盤形シール部材
   を取り付けるとともに該シール部材の外周部を前
   記補強枠体と前記放熱板とで挟持したことを特徴
   とする調理器の蓋体装置。