JPS6317077Y2 - - Google Patents
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- JPS6317077Y2 JPS6317077Y2 JP1981184155U JP18415581U JPS6317077Y2 JP S6317077 Y2 JPS6317077 Y2 JP S6317077Y2 JP 1981184155 U JP1981184155 U JP 1981184155U JP 18415581 U JP18415581 U JP 18415581U JP S6317077 Y2 JPS6317077 Y2 JP S6317077Y2
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- resin
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Description
【考案の詳細な説明】
この考案は、音響用レコード盤に関する。
一般に市販されている音響用レコード盤は、そ
の殆んどが黒色のポリ塩化ビニル樹脂(PVC)
を素材としており、美観上あまり好ましいものと
は云えない。勿論色付PVCを使用したカラー盤
や特公昭50−15824号に開示される多色刷りレコ
ード盤も知られているが、これ等のものはありふ
りた色彩しか得ることができず、購買意欲をそゝ
るほど特異な美観を呈するものは少ない。
の殆んどが黒色のポリ塩化ビニル樹脂(PVC)
を素材としており、美観上あまり好ましいものと
は云えない。勿論色付PVCを使用したカラー盤
や特公昭50−15824号に開示される多色刷りレコ
ード盤も知られているが、これ等のものはありふ
りた色彩しか得ることができず、購買意欲をそゝ
るほど特異な美観を呈するものは少ない。
なお、実公昭37−12407号公報に示されるよう
に、基板/金属層/レコード盤体の順に積層して
上記レコード盤体の表面に模様と音溝をつける構
造では、表面の模様がレコード針にこすられて早
期に剥げ落ちる。
に、基板/金属層/レコード盤体の順に積層して
上記レコード盤体の表面に模様と音溝をつける構
造では、表面の模様がレコード針にこすられて早
期に剥げ落ちる。
また、実開昭54−80701号公報に示されるよう
に、基板/金属薄膜層/印刷層/音溝成形用合成
樹脂層の積層構成にすれば、模様等の印刷層のレ
コード針による摩滅の心配は無くなるが、この場
合には、印刷層によつて、金属薄膜層と音溝成形
層の接着力が著しく弱められる。また、その対策
として開示されている接着剤を用いて接着力を増
強する方法は、金属薄膜層と音溝成形層の両者に
共通して接着する接着剤の選択が難しく、かつ、
接着力の増加にも限界があり、しかも、印刷層の
形成に加えて接着剤層の形成と云う工程が増える
ため、コストアツプにつながる。
に、基板/金属薄膜層/印刷層/音溝成形用合成
樹脂層の積層構成にすれば、模様等の印刷層のレ
コード針による摩滅の心配は無くなるが、この場
合には、印刷層によつて、金属薄膜層と音溝成形
層の接着力が著しく弱められる。また、その対策
として開示されている接着剤を用いて接着力を増
強する方法は、金属薄膜層と音溝成形層の両者に
共通して接着する接着剤の選択が難しく、かつ、
接着力の増加にも限界があり、しかも、印刷層の
形成に加えて接着剤層の形成と云う工程が増える
ため、コストアツプにつながる。
そこで、この考案は、美しい色合の金属光沢を
有して優美な印象を与える美観の持続性、製作性
にも優れたレコード盤を提供するのを目的として
いる。
有して優美な印象を与える美観の持続性、製作性
にも優れたレコード盤を提供するのを目的として
いる。
以下、この考案を添付図面に基いて説明する。
第1図に示すように、この考案のレコード盤1
は、耐熱性を有する樹脂フイルム2と、その片面
に光を透過しない程度の厚さに形成された金属薄
膜層3と、この層3の下面及びフイルム2の他面
にそれぞれ形成された着色樹脂コート層4,5及
び以上から成る積層シート6の全面を覆う熱可塑
性樹脂層7から成り、上記樹脂層7の表面に音溝
8が形成されたものである。
は、耐熱性を有する樹脂フイルム2と、その片面
に光を透過しない程度の厚さに形成された金属薄
膜層3と、この層3の下面及びフイルム2の他面
にそれぞれ形成された着色樹脂コート層4,5及
び以上から成る積層シート6の全面を覆う熱可塑
性樹脂層7から成り、上記樹脂層7の表面に音溝
8が形成されたものである。
上記耐熱性樹脂フイルム2は、素材として例え
ばポリエチレンテレフタート、ナイロンなどが用
いられ、その厚みは25〜100μ程度とするのが望
ましい。あまり薄いと樹脂の動きによりしわが発
生し易くなり、逆に厚すぎるとコスト高となるか
らである。
ばポリエチレンテレフタート、ナイロンなどが用
いられ、その厚みは25〜100μ程度とするのが望
ましい。あまり薄いと樹脂の動きによりしわが発
生し易くなり、逆に厚すぎるとコスト高となるか
らである。
また、金属薄膜層3を形成する金属は、代表的
なものとしてアルミニウムやクロムなどを挙げる
ことができ、勿論上記以外の金属を使用すること
もできる。この層3は、金属箔を接着して形成す
ることも考えられるが、箔はプレス成型時にクラ
ツクが発生し易く、不良品の生じることが考えら
れるので、蒸着又は転写によつて形成するのがよ
い。また、その厚みは、薄すぎると光が透過して
光沢を有する面が得られず、一方、厚すぎるとコ
スト高となるのでほゞ300〜700Å程度とするのが
よい。
なものとしてアルミニウムやクロムなどを挙げる
ことができ、勿論上記以外の金属を使用すること
もできる。この層3は、金属箔を接着して形成す
ることも考えられるが、箔はプレス成型時にクラ
ツクが発生し易く、不良品の生じることが考えら
れるので、蒸着又は転写によつて形成するのがよ
い。また、その厚みは、薄すぎると光が透過して
光沢を有する面が得られず、一方、厚すぎるとコ
スト高となるのでほゞ300〜700Å程度とするのが
よい。
上記着色樹脂コート層4,5は、熱可塑性樹脂
層7に接着又は融着するもの、例えばポリ塩化ビ
ニル、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステ
ル、ポリメタアクリル酸エステル、線状ポリエス
テル、ポリアクリル酸、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体の1種乃至2種以上の成分より成る樹脂
によつて形成される。このコート層4,5は、着
色剤を混入して全体を着色しておく。さらに、第
2図に示すように、その表面に印刷層9を設ける
ことも可能である。なお、耐熱性樹脂フイルム2
が透明であれば、着色樹脂コート層4,5のう
ち、一方は必ずしも着色する必要がない。
層7に接着又は融着するもの、例えばポリ塩化ビ
ニル、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステ
ル、ポリメタアクリル酸エステル、線状ポリエス
テル、ポリアクリル酸、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体の1種乃至2種以上の成分より成る樹脂
によつて形成される。このコート層4,5は、着
色剤を混入して全体を着色しておく。さらに、第
2図に示すように、その表面に印刷層9を設ける
ことも可能である。なお、耐熱性樹脂フイルム2
が透明であれば、着色樹脂コート層4,5のう
ち、一方は必ずしも着色する必要がない。
また、熱可塑性樹脂層7は、ポリ塩化ビニル樹
脂、メタクリル酸−メチル重合体等のアクリル系
樹脂、三酢酸セルローズなどによつて形成され、
その厚みはレコード盤全体の厚みを考えて好まし
くは片側(一層)で0.2mm程度の厚さとする。
脂、メタクリル酸−メチル重合体等のアクリル系
樹脂、三酢酸セルローズなどによつて形成され、
その厚みはレコード盤全体の厚みを考えて好まし
くは片側(一層)で0.2mm程度の厚さとする。
なお、上記耐熱性樹脂フイルム2には、金属薄
膜層3を形成する前又は形成後にエンボス加工を
施しておくことができる。
膜層3を形成する前又は形成後にエンボス加工を
施しておくことができる。
更に、耐熱性樹脂フイルム2が不透明の場合、
金属薄膜層3は、フイルム2の両面に設けること
ができる。
金属薄膜層3は、フイルム2の両面に設けること
ができる。
以上の構成としたレコード盤1は、例えば以下
の方法によつて製作することができる。
の方法によつて製作することができる。
即ち、第3図に示すように、まず、所望するレ
コード盤の径と同径で所定厚みの熱可塑性樹脂シ
ート7aを、原盤より音溝を写し取つた加熱プレ
ス機の下金型A上に置き、その上にシート7aよ
りわずかに小径とした積層シート6をセンター合
わせして重ねる。次に、他面側の樹脂層7を形成
するための軟化した素材7bを積層シート6上に
置き、これを、シート7aと同径の成型溝を有す
るプレス機の上金型Bで押えて圧縮成型する。こ
のようにすると、素材7bは所定厚みのシート状
に延ばされ、さらに、その外周部がシート6の外
周を覆つて下方のシート7aの縁に接着又は融着
し、第1図の音溝8も同時に形成される。なお、
ここで使用するシート7aは、始めから円板状に
しておく必要はなく、広いシートを使用してこれ
をプレス成型と同時に又はその後に打ち抜くこと
も可能である。
コード盤の径と同径で所定厚みの熱可塑性樹脂シ
ート7aを、原盤より音溝を写し取つた加熱プレ
ス機の下金型A上に置き、その上にシート7aよ
りわずかに小径とした積層シート6をセンター合
わせして重ねる。次に、他面側の樹脂層7を形成
するための軟化した素材7bを積層シート6上に
置き、これを、シート7aと同径の成型溝を有す
るプレス機の上金型Bで押えて圧縮成型する。こ
のようにすると、素材7bは所定厚みのシート状
に延ばされ、さらに、その外周部がシート6の外
周を覆つて下方のシート7aの縁に接着又は融着
し、第1図の音溝8も同時に形成される。なお、
ここで使用するシート7aは、始めから円板状に
しておく必要はなく、広いシートを使用してこれ
をプレス成型と同時に又はその後に打ち抜くこと
も可能である。
この考案のレコード盤は、熱可塑性樹脂層、着
色樹脂コート層及び片面側ではこれに加えて耐熱
フイルムを透過した光が、金属薄膜層によつて反
射されるので、美しい色合いの金属光沢が得ら
れ、しかもその光沢は、金属薄膜層を形成する金
属の種類を選択したり、耐熱シートにエンボス加
工を施したりするなどして色合いや光の反射具合
に種々の変化をもたせることができる。
色樹脂コート層及び片面側ではこれに加えて耐熱
フイルムを透過した光が、金属薄膜層によつて反
射されるので、美しい色合いの金属光沢が得ら
れ、しかもその光沢は、金属薄膜層を形成する金
属の種類を選択したり、耐熱シートにエンボス加
工を施したりするなどして色合いや光の反射具合
に種々の変化をもたせることができる。
また、音溝を熱可塑性樹脂層の表面に設けてあ
るので、レコード針の擦過による着色層の摩滅が
なく、さらに、少なくとも一方が着色された樹脂
コート層と熱可塑性樹脂層は、間に印刷層がない
ので接着が強固であり、従つて、美観の長期持続
性に優れる。加えて、印刷工程、接着剤塗布工程
がないため製造も容易である。
るので、レコード針の擦過による着色層の摩滅が
なく、さらに、少なくとも一方が着色された樹脂
コート層と熱可塑性樹脂層は、間に印刷層がない
ので接着が強固であり、従つて、美観の長期持続
性に優れる。加えて、印刷工程、接着剤塗布工程
がないため製造も容易である。
また、金属薄膜層の存在により、盤で被われた
部分の機器を電磁気的影響から保護することがで
き、さらに、上記薄膜層が静電防止層として作用
し、盤面に塵埃等が附着するのを防止することも
考えられる。
部分の機器を電磁気的影響から保護することがで
き、さらに、上記薄膜層が静電防止層として作用
し、盤面に塵埃等が附着するのを防止することも
考えられる。
そのほか、上下の樹脂コート層を色別けしてお
くと、盤面の表裏を色によつて識別することが可
能になるなどの優れた効果と利点を有し、従来の
レコード盤と比較してその商品価値は飛躍的に高
まる。
くと、盤面の表裏を色によつて識別することが可
能になるなどの優れた効果と利点を有し、従来の
レコード盤と比較してその商品価値は飛躍的に高
まる。
第1図は、この考案のレコード盤の一例を示す
断面図、第2図は他の実施例を示す一部拡大断面
図、第3図は製造方法を示す概略断面図である。 1……レコード盤、2……耐熱性樹脂フイル
ム、3……金属薄膜層、4,5……着色樹脂コー
ト層、7……熱可塑性樹脂層、8……音溝、9…
…印刷層。
断面図、第2図は他の実施例を示す一部拡大断面
図、第3図は製造方法を示す概略断面図である。 1……レコード盤、2……耐熱性樹脂フイル
ム、3……金属薄膜層、4,5……着色樹脂コー
ト層、7……熱可塑性樹脂層、8……音溝、9…
…印刷層。
Claims (1)
- 耐熱性樹脂フイルムに金属薄膜層を形成し、さ
らにその両面に少なくとも一面側は着色樹脂コー
ト層となるよう樹脂コート層を形成した積層シー
トの両面を、透明又は半透明の熱可塑性樹脂で覆
い、この樹脂層の表面に音溝を設けたことを特徴
とする音響用レコード盤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18415581U JPS5887117U (ja) | 1981-12-07 | 1981-12-07 | 音響用レコ−ド盤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18415581U JPS5887117U (ja) | 1981-12-07 | 1981-12-07 | 音響用レコ−ド盤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5887117U JPS5887117U (ja) | 1983-06-13 |
JPS6317077Y2 true JPS6317077Y2 (ja) | 1988-05-16 |
Family
ID=29984067
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18415581U Granted JPS5887117U (ja) | 1981-12-07 | 1981-12-07 | 音響用レコ−ド盤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5887117U (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5758564Y2 (ja) * | 1977-11-18 | 1982-12-15 |
-
1981
- 1981-12-07 JP JP18415581U patent/JPS5887117U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5887117U (ja) | 1983-06-13 |
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