JPS63170042A - ワイヤドツト印字ヘツド - Google Patents

ワイヤドツト印字ヘツド

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JPS63170042A
JPS63170042A JP62001842A JP184287A JPS63170042A JP S63170042 A JPS63170042 A JP S63170042A JP 62001842 A JP62001842 A JP 62001842A JP 184287 A JP184287 A JP 184287A JP S63170042 A JPS63170042 A JP S63170042A
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printing
wire
wear
printing wire
vanadium
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JP62001842A
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English (en)
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Yasuo Omori
大森 靖雄
Koichi Ando
安藤 紘一
Iwao Hashimoto
橋本 岩雄
Masakazu Shino
篠 正和
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/485Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by the process of building-up characters or image elements applicable to two or more kinds of printing or marking processes
    • B41J2/505Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by the process of building-up characters or image elements applicable to two or more kinds of printing or marking processes from an assembly of identical printing elements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
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    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/22Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of impact or pressure on a printing material or impression-transfer material
    • B41J2/23Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of impact or pressure on a printing material or impression-transfer material using print wires
    • B41J2/235Print head assemblies
    • B41J2/25Print wires

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はインパクトプリンタに用いられるワイヤドツト
印字ヘッドに関するもので、特に印字ヘッドに用いられ
る印字ワイヤに関するものである。
〔従来の技術〕
印字ワイヤを駆動して印字を行う印字ヘッドを備えたイ
ンパクトプリンタは、廉価性に優れ、また種々の媒体に
比較的高速で印字を行うことができるこトカら、マンマ
シンインタフェースとして情報処理システムの周辺端末
装置をはじめ、多方面にわたって使用されているが、近
年においては印字のよシ高速化が強く要求されてきてい
る。
この種のインパクトプリンタにおいて、大容量の情報を
安定して処理するには、印字ヘッドの信頼性を高めるこ
とが重要な課題となっており、と9わけ印字ワイヤは、
繰返しの南軍に対する摩耗、あるいは疲労による破損等
を生じることなく、長期にわたって安定して動作するこ
とが必要となる。
ここで、−例としてバネチャージ型のワイヤドツト印字
ヘッドについて説明する。
第8図は、例えば特公昭58−56354号公報に示さ
れるワイヤドツト印字ヘッドの側面図で、構造を明確に
するため、下半分を断面にして示している。
図において1は印字ワイヤで、その基部はアーマチュア
2の先端に固定されておシ、このアーマチュア2の基部
はバイアス用の板バネ3の先部に支持されていて、更に
この板バネ3の基部はアーマチュアサポーク4に固定さ
れている。
5は第1ヨーク、6は磁性スペーサ、7は第2ヨーク、
8は永久磁石、9はベースで、これらは所定の順序で積
層されており、そして前記アーマチュアサポータ4が前
記第1ヨーク5、磁性スペーサ6、及び第2ヨーク7と
接するように固定されている。
10は前記アーマチュア2の背面と対向するようにベー
ス9に設けられたコアで、該コア10には消磁コイル1
1が装着されている。
この構成における印字動作は以下の通りである。
まず、消磁コイル11を励磁しないときは、永久磁石8
の磁束が第2ヨーク7、磁性スペーサ6、第1ヨーク5
、アーマチュア2、コア10及びベース9を通り、その
除土じる磁気吸引力によりアーマチュア2が板バネ3を
撓ませながらコア10に吸引される。
そこでこの状態から、次に消磁コイル11を励磁すると
、該消磁コイル11の磁束により前記永久磁石8の磁束
が打消され、アーマチュア2が吸引力から解放される。
これによシ板バネ3が復旧するため、アーマチュア2に
固着されている印字ワイヤ1が図示した矢印の方向に駆
動され、その先端が図示しないプラテン上の媒体にイン
クリボンを介して衝突すると七で、媒体上にインクのド
ツトが画素として印字される。
そして、印字ワイヤ1は前記の衝突後、その反発力によ
り前記矢印と逆の方向へ復帰動作を開始し、前記消磁コ
イル11の励磁が停止されることにより、アーマチュア
2が永久磁石8の磁束により再びコア10に吸引される
ことで1回の印字動作を終了する。
従って、この1回の印字動作において、印字ワイヤ1は
所定の距離を1往復することになる。
尚、前記印字ワイヤ1、アーマチュア2、板バネ3、コ
ア10、及び消磁コイル11は複数組設けられ、各印字
ワイヤ1が1択的に駆動されることにより、前記と同様
に印字動作することで、媒体上にドツト構成の文字等が
記録される。
ところで、上述したようにワイヤドツト印字ヘッドでは
、1回の印字動作において印字ワイヤは所定の距離を1
往復するため、印字ワイヤの先端が摩耗してワイヤ長が
短かくなった場合、印字ワイヤの移動する距離が長くな
シ、これによってアーマチュアが吸引力から解放されて
コアから離れてから印字ワイヤが媒体に衝突するまでの
時間っまシ所甜印字ワイヤの飛行時間と、印字ワイヤが
媒体に衝突してから前記アーマチュアが再びコアに吸引
されるまでの時間つまり所謂印字ワイヤの復帰時間がそ
れぞれ長くなるため、印字ワイヤの1回の印字動作当り
の往復時間が長くなることになる。
従って、印字ワイヤの先端が摩耗して、ワイヤ長が短か
くなることになシ、印字ワイヤの移動距離が増大するに
つれて、その往復時間が次第に増大していくと、ついに
は次の印字動作と重なりが生じて、印字ワイヤは印字の
駆動間隔に追従することができなくなり、その結果、媒
体上にドツト抜けが生じることになる。
=4− このようなことから、ワイヤドツト印字ヘッドにおいて
、印字ワイヤの耐摩耗性は印字動作の安定性を得る上で
極めて重要である。
一般に、印字ワイヤの摩耗はインクリボンによる機械的
なアブレシプ摩耗であシ、このアブレシプ摩耗は、印字
ワイヤの材質、印字力、印字速度による接触時間中の移
動量、印字ワイヤとインクリボンとの接触面の摩擦係数
等に依存することが、例えば゛[電子通信学会論文誌J
 84/9 Vol、J67−C、A 9 P 643
〜P650”に示されている。
ここで、インパクトプリンタにおける黒色印字用のイン
クリボンの黒色インクは、特公昭57−60956号公
報に開示されるように、色材としてカーボンブラックを
含有したインク組成物を用いるのが通例であり、このイ
ンク組成物は、ビヒクルである植物油または鉱物油に色
材であるカーボンブラック及び油溶性染料を加え、更に
分散剤等の補助剤を加えたものである。
このような黒色インクに用いられるカーボンブラックは
、゛「カーボンブラック便覧」(昭48−5−25)図
書出版P376〜P 377 ”に示されているように
、耐光性、耐熱性、耐アルカリ性、耐酸性、及び耐溶剤
性等の諸耐抗性をすべて兼備している非常に優秀な顔料
であって、黒色インキには必要不可欠な色材であり、シ
かもカーボンブラックは、前記カーボンブラック便覧P
174〜P175に示されているように、単純圧縮の場
合、5400 k!;/、Lの圧力によっても、その構
造の崩壊が比較的小さいことが知られている。
ところが、ワイヤドツト印字ヘッドの印字応力(印字力
を印字ワイヤ先端の印字に寄与する面の面積で除したも
のであって、印字力とは印字ワイずで媒体を印字すると
きの力である)は、1400kg/cyr’iであり、
これに比べて5400kg/cIILの圧力に耐えるカ
ーボンブラックは非常に硬い粒子であると断定できる。
従って、黒色インクのビヒクル中に分散しているカーボ
ンブラックは、研摩粉微粒子と同様な作用で印字ワイヤ
の印字面を機械的に摩耗させ、アブレシブ摩耗を引起す
と考えられるが、これに対して従来のワイヤドツト印字
ヘッドは、超硬合金、あるいは鉄系金属例えば高速度鋼
(JIS−G−4403)やステンレス鋼線(JIS−
G−40391)等により形成された印字ヘッドを用い
ているだめ、以下のような問題を有している。
〔発明が解決しようとする問題点〕
すなわち、ワイヤドツト印字ヘッドにおいては、印字ワ
イヤを高速動作させる場合、次の2の要素が重要である
ことは既に周知である。
その1つは、例えば”「信学技報JEMC81−1,P
I〜P6′′に詳述されているように、印字ワイヤをア
ーマチュアの衝撃中心に固着することであり、また別の
1つは、例えば゛「信学技報」EMC84,−2,P9
〜P19′”に詳述されているように印字ワイヤを軽量
化することである。
しかしながら、印字ワイヤが超硬合金で形成されている
場合、耐摩耗性には優れるものの、超硬合金はタングス
テンカーバイドを70〜85重量係含有していることか
ら、その密度が13.5〜14.51//(−dと高く
、そのため印字ワイヤの軽量化が困難で高速印字を実現
することができないという問題があり、また印字ワイヤ
が高速度鋼等の鉄系金属で形成されている場合は、その
密度が約8111cr&と低く、軽量化が可能であるこ
とから高速印字の実現には都合がよいが、前記超硬合金
に比べて硬度が小さいため、耐摩耗性に欠け、印字ヘッ
ドの寿命の低下及び信頼性の低下を招くという問題があ
る。
尚、ワイヤドツト印字ヘッドは、多数の印字ワイヤやア
ーマチュア等で構成されるため、印字ワイヤの廉価性も
大切なものとなっている。
本発明はこれらの問題を解決するためになされたもので
、耐摩耗性に優れると共に、軽量でかつ廉価な印字ワイ
ヤを備えたワイヤドツト印字ヘッドを実現することを目
的とするものである。
〔問題点を解決するだめの手段〕
上述した目的を達成するため、本発明は軽量化可能な高
速度鋼が、耐摩耗性及び耐疲労性に関与するバナジウム
とタングステンとを多量に含んでいる点にバナジウム含
有量が4.0重量−以上で、かつタングステン当量が1
4以上の粉末の高速度鋼を原料として形成された印字ワ
イヤを具備したものである。
〔作用〕
上述した構成による本発明は、軽量化可能な鉄系金属で
ある高速度鋼により印字ワイヤが形成されるので、軽量
化が可能となり、またバナジウムの含有量を4.0重量
%以上とし、かつタングステン当量を14以上としてこ
れらを粉末の状態で均一に分布させることができるので
、印字ワイヤの耐摩耗性及び耐疲労性を向上させること
ができる。
従ってこれによれば、長期間にわたって安定して高速印
字を行うことが可能となp1信頼性の向上を計ることが
できると共に、印字ワイヤの製造も比較的容易なことか
ら、廉価な印字ワイヤが得られる。
〔実施例〕
以下に本発明の一実施例として、印字ワイヤを形成する
高速度鋼のバナジウム含有量とタングステン当量に関す
る実験例について説明する。
一般に、金属の耐摩耗性を向上させるには、できるだけ
硬い材料を用いること、及び熱処理によって硬さを増加
させることが有効であることが、例えば”「金属の摩耗
とその対策」(昭5O−6−20)養賢堂P3に示され
ておシ、現存する鋼種のうちでは、高速度鋼がこれらの
条件に最も適合し、硬くし得るものと考えられている。
また、高速度鋼は合金工具鋼等に比べて、タングステン
、モリブデン、バナジウムを多量に含み、これらの炭化
物によって耐摩耗性を向上させうろことが、例えば゛「
金属便覧」(昭57−12−20)丸善P820〜P8
21”に示されている。
また、高速度鋼の製造法に関して、従来の溶融法による
溶融金属から鋼塊(インゴット)を作シ、これを鍛造、
圧延することで棒材とする方法では、前記金属元素によ
る炭化物が巨大となり、耐摩耗性靭性、疲労強度等の特
性を低下させることが、例えば゛「精密機械(39巻9
号)」精機学会P 888 ”に示されている。
また、溶融法においては、耐摩耗性に最も寄与するバナ
ジウムに関して、特に靭性や疲労強度の点からバナジウ
ムの含有量を5重量係程度以下としなければならないと
いう制限を受けていたが、前記鋼塊を微細な粉末とする
ことによシ、前記バナジウムの炭化物を均一微細な炭化
物分布とすることができるので、靭性が大幅に改善され
、実質的にバナジウムの含有量を大幅に増加させること
が可能となり、この粉末を粉末冶金法により固めること
で、従来実用化が困難であった高バナジウムの鋼種が容
易に実用に供し得ることが、例えば“「精密機械(46
巻5号)」精機学会P529”に示されている。
また、前記[金属便覧JP820に示されているように
合金中では、タングステンとモリブデンは同様の作用を
するが、モリブデンの原子量は、タングステンのそれの
1/2であることから、同一質量ではモリブデンは2倍
の原子数を与え、これによシ、例えば”「日本金属学会
報(第25巻第6号)J 1986日本金属学会P学会
3”′に示されるように、 タングステンの重量係+2×モリブデンの重量%=タン
グステン当量 とすることができる。
ここで、高速度鋼について概説する。これまヤに高速度
鋼の定義は明らかにされていないが、一般的な概念とし
ては、クロムを約4重量%含有臥タングステン当量が1
0〜30程度で、バナジウムを1〜5重量%含有するも
のとされ、かつ、焼入れ、焼戻しなどの熱処理によって
、高い二次硬化性を示す鋼とされている。
また、前記の主要な元素のうち、クロムは高速度鋼に、
主として焼入れ性を与えており、そしてバナジウムは、
鋼中で一次炭化物として、極めて硬度の高いバナジウム
炭化物(硬さHV約2500)を形成し、これが高速度
鋼に高い耐摩耗性を附与できるものとしている。
マタ、タングステン、モリブデンは、鋼中で一次炭化物
として、硬度の高いタングステン炭化物、モリブデン炭
化物(硬さHv 1300〜1800)を形成するとと
もに、特に焼戻しの熱処理によって、マトリクス(基質
)中に、微細な二次炭化物を形成させに7次硬化現象)
、硬さの高いマトリクス(基質)を与えて、鋼中の一次
炭化物と相まって、高速度鋼に高い耐摩耗性を与えてい
る。
すなわち、高速度鋼が、他の合金鋼に比べ高い耐摩耗性
が得られているのは、−次炭化物に依存していることは
もちろんであるが、さらにこの−次炭化物を保持してい
るマトリクス(基質)の中に、二次炭化物が存在し、こ
れによって高い耐摩耗性が得られていることも、−次炭
化物と同様に重要な要素となっている。
ここで、粉末の高速度鋼を原料として形成された印字ワ
イヤのバナジウム含有量に関する実験例について説明す
る。
ここでは、タングステン当量を前述のJIS−G−44
03の5KH−9,5KH−52,5KH−53,5K
H−55,5KH−56などに見られる様に、極標準的
と考えられる16に固定して、バナジウムの含有量が2
〜9重量係の高速度鋼の印字ワイヤについて、その耐摩
耗性と疲労強度を調べた。
この実験に用いた高速度鋼の化学成分の詳細を下記の表
1に示す。
実験に用いた高速度鋼の詳細な化学成分(重量%)表1 更に、バナジウムの含有量の効果を広範囲に見るために
、前記粉末冶金法によって高速度鋼から成る印字ワイヤ
を作成した。
印字ワイヤの製造は、バナジウムの含有量が8重量%ま
では、印字ワイヤとして安価でかつ量産性に優れる伸線
加工法によって行った。しかし、バナジウムの含有量が
9重量%のものは高速度鋼の硬度が高く伸線加工が出来
なかったので、通常、超硬合金などの製造法として、一
般的に用いられている押出成形法と同様な方法によって
、線状に成形し、その後に焼結を行い、さらに、ワイヤ
表面の脱炭層等の欠陥層を除去するために、ワイヤの円
筒面を研削加工して高速度鋼による印字ワイヤを得た。
また、高速度鋼の焼入れ、焼戻し等の熱処理はそれぞれ
の鋼種について、最も疲労度が高くなる条件で実施した
更に、金属材料の耐摩耗性の試験は、通常は例えば前記
「金属の摩耗とその対策」に示されるように、大越式迅
速摩耗試験機等により行われているが、ここではインパ
クトプリンタを用いた実機による試験としだ。
実験は、直径0.2mmφの高速度鋼の印字ワイヤを用
いて、印字ヘッドとともに、インパクトプリンタに装着
し、印字稼動させた。この時の稼動条件は、印字応力を
14 kg7mlc (!:し、印字速度を350回/
秒とし、1印字ワイヤ当、91000万回(107回)
の印字毎にインクリボンを新しく交換して、インキの消
費量を一定にした。
また、インクリボン基布け、ポリアミド繊維、あるいは
、ポリエステル繊維を長さ50m1幅13mm及び厚さ
0.12mmのメビウスの輪状にしたものを用い、更に
このインクリボン基布に、カーボンブラックが5重量%
、10重量%及び15重量係含有しているリボンインク
を1本につき20.!9、均一に塗布・含浸させてイン
クリボンを形成した。
まず、インク中のカーボンブラックの含有量が、15重
量%のインクリボンを用い、前記印字ワイヤの印字回数
と、摩耗の形状との関係を、バナジウムの含有量が3重
量%、5重量%、7重量%の高速度鋼による印字ワイヤ
についてそれぞれ調べた。その結果を第1図に示す。
すなわち、第7図は印字ワイヤの摩耗の進行状況を示す
図で、ここで印字ワイヤの摩耗として、極めて特徴のあ
る摩耗の状況を示す事実が得られた。それに、いずれの
バナジウム含有量においても、印字ワイヤの中心軸上に
於けるワイヤ長の減りΔh(以下とのΔhを摩耗量とい
う)は、印字回数と比例せず、印字ワイヤ先端の形状が
ある一定の形になるまで、印字ワイヤの摩耗量Δhは殆
んど生じないということである。
つまり、印字ワイヤ先端の形状は、この図に示す様に評
価前には、エッチとなっていたものが、印字回数の増加
に従ってa−+b−+Cの順に漸次、Rの形状が大きく
なり、更にこのRの形状が、同図のdの状態となったと
ころから、印字ワイヤの長さ方向の摩耗が開始されると
いうことである。
この状況をさらに詳しく説明すれば、バナジウムを3%
含有する高速度鋼から成る印字ワイヤでは、第7図のa
の状態になる印字回数は30万回、bは80万回、Cは
140万回、dは230万回、eは1000万回であり
、バナジウムを5チ含有する高速度鋼から成る印字ワイ
ヤでは、第1図のaの状態は70万回、bは188万回
、Cは329万回、dは540万回、eは2370万回
であり、また、バナジウムを7%含有する高速度鋼から
成る印字ワイヤでは、第7図のaの状態は113万回、
bは355万回、Cは621万回、dは1020万回、
eは2255万回であった。
つまり、印字ワイヤの長さ方向の摩耗が開始されるまで
の印字回数は、印字ワイヤ中に含有するバナジウムの量
と強い相関があり、その回数は、バナジウムを3重量%
含有するものでは230万回、バナジウムを5重量%含
有するものでは540万回、バナジウムを7重量%含有
するものでは1020万回である。
また、ここではインク中のカーボンブラックの含有量が
15重量%のものについて図示したが、カーボンブラッ
クの含有量が5重量%、10重量%のものでも同様の傾
向を示した。
次に、インク中のカーボンブラックの含有量が15重量
%のインクリボンを用いて印字回数に対する印字ワイヤ
の摩耗量を調べだ。この摩耗量は、評価前の印字ワイヤ
に対する測定時の印字ワイヤの摩耗量Δhをミクロン単
位で測定できる高精度の摩耗測定器を用いて測定した。
第1図はこの測定により得られた印字ワイヤの摩耗量と
印字回数の関係を示す図で、横軸は前記の印字回数であ
り、縦軸はその印字回数に於ける印字ワイヤの摩耗量Δ
hである。
ここで、摩耗量Δhが観測され始める印字回数は、バナ
ジウム含有量に依存し、 バナジウムを2重量%含有するものでは  150万回
〃3〃230万回 //    4       //       30
 Qガロu    5       tt      
 54 Qガロu    (5//       78
0万回//    7       //      
1020万回//    8       //   
   1250万回//    9       //
      1500万回更に、印字ワイヤの摩耗量Δ
hが観測され始めてから以降の印字ワイヤの摩耗量につ
いては、いずれのバナジウム含有量のものでも、印字ワ
イヤの摩耗量と印字回数との間には、比例関係が成り立
っていた。
ここで、前記大越式摩耗試験機による摩耗量と本実験に
よシ得られた摩耗量について比較する。
前記大越式摩耗試験機による摩耗試験では、試験開始時
点から、摺動距離または摺動時間と摩耗量の間には比例
関係が成り立つことが、すでに明らかとなっている。
しかし、本実験で得られた印字ワイヤの摩耗量について
は、前述の如く印字試験開始時点から印字回数と印字ワ
イヤの摩耗量との間には直ちに比例関係は成り立たずバ
ナジウムの含有量に依存して、ある印字回数まで摩耗量
が観測されないと言う極めて特徴ある摩耗の状況を示し
ている。
次に印字ワイヤを1億回(108回)の印字動作を行な
わせたときの印字ワイヤの摩耗量を求めた。
第2図はこのときの印字ワイヤの摩耗量とバナジウム含
有量との関係を示す図で、横軸は高速度鋼中のバナジウ
ムの含有量であり、縦軸は108回印宇金せたときのワ
イヤの摩耗量である。○はリボンインク中のカーボンブ
ラックが15重量%の場合、Cは10重量%の場合、・
は5重量%の場合である。
この図に見られるようにいずれの場合も、バナジウムの
含有量が多くなるにつれて摩耗量が減少したが、しかし
、バナジウムの含有量が4重量%未満では、他の含有量
の場合に比べ、急激に摩耗量は増加していた。
よって、印字ワイヤの耐摩耗性を向上させるには、バナ
ジウムの含有量を4重量%以上とすればよいことがわか
った。
次にバナジウムを2〜9重量係含有する高速度鋼の疲労
強度を調べた。
実験は、例えば゛「金属材料強度試験便覧」(昭57−
7−20)養賢堂P256’”に示されるヘイ・ロバー
トソン式の線材回転曲げ疲労試験機にて行った。
第3図はこの実験による印字ワイヤの疲労強度を示す図
で、図中の横軸は、高速度鋼中のノ(ナジウム量であシ
、縦軸は、疲労破壊が起こるまでの平均の回数を表わし
各測定点の試料数は10個とした。ここで○は、応力が
120 kg//utの場合、Cは、応力が130 k
g/ln++tの場合、・は、応力が140 X?/m
4の場合であるが、いずれの場合も、バナジウムの含有
量に依存して、疲労強度は低下の傾向を示すものの、大
幅な低下は認められなかった。
以上により、印字ワイヤの疲労強度を著しく低下させず
に、耐摩耗性を向上させるには、)(ナジウムの含有量
を4重量%以上とすれば良いことがわかった。
次に、印字ワイヤにおけるタングステン当量について説
明する。
まず、前記の各実験の結果から、印字ワイヤの耐摩耗性
を向上させるには、バナジウムの含有量を、4重量%以
上にすれば良いことがわかったので、ここでは、バナジ
ウムの含有量を4重量係としたときの、タングステン当
量が10〜32の印字ワイヤについて、耐摩耗性と疲労
強度を調べる。
また印字ワイヤの製造は、タングステン当量が28まで
は、前記伸線加工法によって行ったが、それ以上のタン
グステン当量のものは硬度が高く伸線加工が出来なかつ
だので、前述の場合と同様に、押出成形法により線状に
成形し、その後に、前記、焼結、研削加工を行い、高速
度鋼による印字ワイヤを得た。
ここで、この実験に用いた高速度鋼の化学成分の詳細を
下記の表2に示す。
尚、原料については、前記の実験例と同様に粉末冶金法
により作成し、また熱処理についても同様に、それぞれ
の鋼種について最も疲労強度が高くなる条件で実施した
。更にその他、印字ワイヤの摩耗の実験及び印字ワイヤ
の疲労の実験の条件は、全て前記の実験例と同様に設定
し、実験を行った。
実験に用いた高速度鋼の詳細な化学成分(重量%)表2 まず、インク中のカーボンブラックの含有量が15重量
%のインクリボンを用いて、印字回数に対する印字ワイ
ヤの摩耗量を調べた。
第4図はこのときの印字ワイヤの摩耗量と印字回数との
関係を示す図で、図中の横軸は、前記印字回数であり、
縦軸はその印字回数に於ける印字ワイヤの摩耗量である
前記の実験例では、バナジウムの含有量に依存しながら
、ある印字回数までは、ワイヤの摩耗量Δhは認められ
ず、そしである印字回数経過後は、摩耗量Δhは印字回
数と比例関係が成シ立ったのと同様に、ここでも、印字
試験開始後、タングステン当量に依存して、ある印字回
数までは、ワイヤの摩耗量Δhは認められなかった。
また、タングステン当量に依存する前記ある回数以後は
、前記の実験例と同様に、印字回数に比例して、摩耗量
Δhは増加した。
次に、印字ワイヤを1億回(108回)の印字動作を行
なわせたときの印字ワイヤの摩耗量を求めた。
第5図はこのときの印字ワイヤの摩耗量とタングステン
当量との関係を示す図で、横軸は高速度鋼中のタングス
テン当量であり、縦軸は108回印宇金せたときのワイ
ヤの摩耗量である。○印はリボンインク中のカーボンブ
ラックが155重量%場合、C印は100重量%場合、
・印は5重量%の場合であシ、いずれの場合も、タング
ステン当量が多くなるにつれて、摩耗量が減少したが、
タングステン当量が14未満では、他の含有量の場合に
比べ、急激に摩耗量は増加していた。
よって、印字ワイヤの耐摩耗性を向上させるには、タン
グステン当量を14以上とすればよいことがわかった。
次にタングステン当量が10〜32の場合の高速度鋼の
疲労強度を調べた。
この実験も前記の実験例と同様に、ヘイ・ロバートソン
式線材回転曲げ疲労試験機によって行なった。
第6図はこの実験による印字ワイヤの疲労強度を示す図
で横軸は、高速度鋼中のタングステン当量であシ、縦軸
は疲労破壊が起こるまでの平均の回数を表わし各測定点
の試料数は10個とした。
○は応力が120に!9/711dの場合、Cは応力が
130にシーの場合、・は応力が140 kg/mA 
の場合でちゃ、いずれの場合も、タングステン当量が増
加するにつれて、疲労強度は低下の傾向を示したが、大
幅な低下は認められなかった。
以上によυ、印字ワイヤの疲労強度を著しく低下させず
に、耐摩耗性を向上させるには、タングステン当量を1
4以上とすれば良いことがわかった。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明のワイヤドツトヘッドは、バ
ナジウム含有量が4.0重量%以上で、かつタングステ
ン当量を14以上とした粉末の高速度鋼を原料とする高
速度鋼ワイヤにより印字ワイヤを形成しているため、印
字ワイヤが軽量でしかも充分な機械的強度と耐摩耗性を
有するものとなり、これにより長期間にわたって安定し
て高速印字を行うことができ、信顆性が向上するという
効−ガー 果が得られると共に、前記の高速度鋼は超硬度合金等に
比べてワイヤ作成が比較的容易であることから、廉価な
印字ワイヤが得られるという効果もある。
尚、本発明は、バネチャージ型のワイヤドツト印字ヘッ
ドに適用した場合のみでなく、プランジャ型及びクラッ
パ型のワイヤドツト印字ヘッドにおいても同様の効果が
得られることは熱論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明におけるバナジウム含有量に関しての印
字ワイヤの摩耗量と印字回数との関係を示す図、第2図
は印字ワイヤの摩耗量とバナジウム含有量との関係を示
す図、第3図はバナジウム含有量に関しての印字ワイヤ
の疲労強度を示す図、第4図はタングステン当量に関し
ての印字ワイヤの摩耗量と印字回数との関係を示す図、
第5図は印字ワイヤの摩耗量とタングステン当量との関
係を示す図、第6図はタングステン当量に関する印字ワ
イヤの疲労強度を示す図、第7図は印字ワイヤの摩耗の
進行状況を示す説明図、第8図はバネ−路− チャージ型のワイヤドツト印字ヘッドを示す側面図であ
る。 1・・・印字ワイヤ 2・・・アーマチュア 計・・板
ノくネ 4・・・アーマチュアサポート 5・・・第1
ヨーク6・・・磁性スペーサ 7・・・第2ヨーク 8
・・・永久磁石 9・・・ベース 10・・・コア 1
1・・・消磁コイル特許出願人 沖電気工業株式会社 代  理  人  弁理士 金倉喬二 印字ワイヤの摩耗の進行状況を示す図 輔 7 l ワイヤドツト印字ヘッドの側面図 @ 8−

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、複数の印字ワイヤを備え、これらの印字ワイを選択
    的に駆動して媒体上にドツトによる印字を行うワイヤド
    ツト印字ヘツドにおいて、 前記印字ワイヤを、バナジウム含有量が4.0重量%以
    上で、かつタングステン当量が14以上の粉末の高速度
    鋼を原料として形成したことを特徴とするワイヤドツト
    印字ヘツド。
JP62001842A 1987-01-09 1987-01-09 ワイヤドツト印字ヘツド Pending JPS63170042A (ja)

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JPS61199055A (ja) * 1985-02-28 1986-09-03 Hitachi Metals Ltd ドツトプリンタ用ワイヤ材

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