JPS6316908Y2 - - Google Patents

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JPS6316908Y2
JPS6316908Y2 JP1983007185U JP718583U JPS6316908Y2 JP S6316908 Y2 JPS6316908 Y2 JP S6316908Y2 JP 1983007185 U JP1983007185 U JP 1983007185U JP 718583 U JP718583 U JP 718583U JP S6316908 Y2 JPS6316908 Y2 JP S6316908Y2
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belt
toothed
toothed belt
cloth
rubber
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JP1983007185U
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Description

【考案の詳細な説明】
本考案はベルト側面に保護布が装着された歯付
ベルトに関する。 一般に、歯付ベルトを用いた駆動システムで
は、通常の運転状態において、歯付ベルトが巻回
されたプーリ上で該歯付ベルトが左右何れか一方
に偏位して該プーリより脱落するおそれがある。 そのため、従来、芯体コードを、S撚りおよび
Z撚りの2種類を組合せて構成しているが、やは
り歯付ベルトは左右何れか一方に偏位するという
傾向がある。 そこで、第1図に示すように、歯付ベルト1が
巻回されるプーリ2,3のうち少なくとも1つの
プーリ2にフランジを設け、該フランジによつて
歯付ベルト1のプーリ2,3からの脱落を防止す
ることが行われている。 ところが、そのような構造にすると、プーリ2
のフランジが歯付ベルト1のベルト側面に接触す
ることから、ベルト側面に摩耗を生ずる。その結
果、ベルト芯体の芯体コードのほつれ、すり切れ
等を招来し、場合によつては摩耗したゴム粉末や
芯体コードが歯付ベルトとプーリとの間に噛み込
み、歯付ベルトのプーリに対するスムーズな噛み
込みを阻害し、それによつて、プーリの歯部上に
歯付ベルトの歯部が乗り上げて、急激な破損に至
るおそれがある。 また、プーリ2におけるフランジの側面と歯付
ベルト1のベルト側面とが直接的に接触し、それ
によつてスリツプ音等の騒音を発生するおそれも
ある。 そこで、考案者は、ベルト側面に耐摩耗性があ
りかつ摩擦係数が低い保護布を設けることを着想
したが、例えば実公昭50−9432号公報に記載され
る平ベルトのように、ベルト全周に亘つて保護布
を設ければ、ベルト剛性が高くなり過ぎて、歯付
ベルトの歯部が歯付プーリの歯部と良好に噛み合
わず、歯付プーリへの適合性が低下するという問
題がある。 本考案はかかる点に鑑みてなされたもので、歯
付プーリへの適合性を損うことなく、耐久性の向
上および騒音の低減を図つた歯付ベルトを提供す
ることを目的とするものである。 本考案は、上記目的を達成するために、複数の
歯付プーリを有し、該歯付プーリの少なくとも1
つがフランジを備えている駆動システムにおいて
用いられる歯付ベルトであることを前提として、
歯部の歯面に補強布が装着されるとともに、一方
または両方のベルトの側面に、前記補強布とは別
体の保護布が装着されていることを特徴とするも
のである。 以下、本考案の実施例を図面に沿つて説明す
る。 第2図において、11は歯付ベルトで、ベルト
芯体12の下部に、ベルト歯面を覆う補強布15
と、ベルト両側面を覆う保護布16,16とがそ
れぞれ装着されている。この保護布16,16の
内側には色ゴム13,14が位置し、該色ゴム1
3,14の色は、ベルト芯体12を構成するゴム
(歯ゴム、背ゴム)の色とは異なつている。17
は抗張体(芯体コード)である。 前記ベルト芯体12を構成する歯ゴムおよび背
ゴム、ならびに色ゴム13,14はクロロピレン
ゴム(CR)またはニトリルゴム(NBR)をベー
スとした公知のゴム配合のものが用いられる。通
常、歯ゴムおよび背ゴムは黒色であるので、色ゴ
ム13,14には白色、青色などが用いられる。 前記歯ゴムおよび背ゴムに用いられるゴム配合
の一例は、次の通りである。 クロロプレンゴム 100重量部 マグネシア 5 ステアリン酸 1 カーボンブラツク 50 老化防止剤 2 ACポリエチレン 6 酸化亜鉛 5 また、色ゴム13,14に用いられるゴム配合
の一例は、次の通りである。 白色の場合 クロロプレンゴム 100重量部 マグネシア 5 ステアリン酸 1 含水珪酸 20 酸化チタン 10 ナフテン系オイル 10 促進剤 1 酸化亜鉛 10 青色の場合 上記の白色の場合の配合に、さらに群青(群
青1500、第1化成工業(株))を1重量部添加した配
合である。 前記抗張体17としては、ガラス、芳香族ポリ
アミド、スチール等からなるコードが用いられ
る。前記補強布15および保護布16としては、
ベルト長手方向の経糸が66ナイロン糸でベルト幅
方向の緯糸が66ナイロンまたはウーリ系である織
布、経糸および緯糸が共にウーリ糸であるウーリ
織布、綿、綿ナイロン混紡糸よりなる手織布で
90゜〜150゜の広角帆布をバイアス状としたもの、
メリヤス編布、不織布等が用いられる。 上記歯付ベルト1の製造方法の一例を説明す
る。 先ず、織布素材を、第3図に示すように、歯付
ベルト11のベルト側面の形状に打ち抜いて保護
布素材18を形成する。なお、前記織布素材は、
耐摩耗性を目的としたゴムを糊引きまたはカレン
ダーフリクシヨンにて塗布してなる基布に、糊引
きまたはカレンダートツピングにて塗布されてな
る接着ゴムを介して、カレンダートツピングにて
塗布されてなる色ゴムを積層して構成されてい
る。 続いて、前記保護布素材18をベルト芯体12
における歯数に応じて切断し、それから第4図に
示すように端部を突合せてミシンにて接合して、
エンドレスの保護布16を形成する。16aは接
合部である。 なお、前記接合部は溶着接合にて構成してもよ
い。また、保護布16を前記織布素材よりエンド
レスに直接に打ち抜くように形成してもよい。こ
の場合には接合部は存在しない。 しかる後、前記保護布16を加硫済のベルト芯
体のベルト側面に圧着し、再度加硫することによ
り所望の歯付ベルト11が得られる。 続いて、上記製造方法により得られた歯付ベル
トの摩耗量および騒音について、ベルト側面に保
護布を備えていない従来の歯付ベルトとの比較実
験を行つた。 (摩耗量) 第5図に示すように、1対のプーリ21,22
に歯付ベルト23(450H300SZ仕様)を巻回し、
一方のプーリ21を20PSで回転し、他方のプー
リ22を5500rpmとするとともにP=200Kgなる
荷重を加え、その状態で150時間走行させた後、
ベルト側面の摩耗量を測定した。その際、ミスア
ライメントθをパラメータとして用いた。 その結果は、表1に示す通りである。
【表】 この結果より、本考案形の歯付ベルトの方が耐
摩耗性に優れ、ベルト寿命の点において有利であ
ることがわかる。 (騒音) 第5図に示すような構造の実験システムから1
mの地点で、リオン簡易騒音計を用いて騒音を測
定した。 その結果は、表2に示す通りである。
【表】 この結果より、人間の聴覚への影響の大きいA
特性(JISC−1502)は、本考案形の方が従来形
よりもかなり低く、したがつて本考案形の方が静
粛性に優れることがわかる。 因に、第8図に示す測定系で、鉄プーリ31を
回転させ、試料ベルト32に作用する張力T1
T2を測定すると、保護布をベルト側面に有する
本考案形は、ベルト側面がゴム面である従来形に
比して摩擦係数μがほぼ1/8となつていることが
わかる。なお、33は固定したロードセル、34
は荷重で、θ=90゜である。 上記のように構成すれば、歯付プーリの歯部に
接する歯付ベルト1の歯面に補強布15が、歯付
ベルト1が巻回される歯付プーリのフランジに当
接するベルト側面に保護布16がそれぞれ装着さ
れているので、該歯面およびベルト側面の摩耗が
抑制され、耐久性が向上し、それによつてベルト
寿命が長くなる。それに加えて、保護布16の摩
擦係数が低いことにより、プーリのフランジとの
接触音が小さくなり、スリツプ音等の騒音の低減
が図れ、静粛性が保たれる。 また、ベルト歯面の補強布15とベルト側面の
保護布16を別体とし、ベルト背面には帆布を設
けていないので、ベルト剛性が大きくならず、歯
付ベルト1の歯付プーリへの適合性を損うことも
ない。 さらに、長時間に亘る運転で、ベルト側面の保
護布16が摩耗すると、該保護布16内側に位置
する色ゴム13,14が表出してくることから、
ベルト寿命を判断することができる。 この色ゴム13,14の代わりに、色違いの保
護布16を2枚以上重積して、同様の効果を図る
こともできる。 なお、上記実施例では、補強布15は、何れの
保護布16,16とも別体となつているが、補強
布15を保護布16,16のうちの何れか一方と
一体化するようにしてもよい。 また、上記実施例では、補強布15を1枚の織
布で形成しているが、ベルト歯面の方がベルト側
面よりも耐摩耗性を要求されることから、補強布
15が織布15a,15bを2層以上積層して構
成するようにすることもできる(第6図参照)。
この場合、例えば内側の織布15aにはメリヤス
織布を、外側の織布15bにはウーリ織布を用い
ることができる。 また、歯付ベルトが何れの側へ偏位する傾向に
あるかを予め調べて、それによつて、両ベルト側
面に保護布を設けず、前記偏位する側のベルト側
面にのみ保護布16を設けるようにすることもで
きる(第7図参照)。 したがつて、本考案によれば、プーリのフラン
ジに接触するベルト側面に保護布を設けているた
め、ベルト側面の耐摩耗性が向上し、ベルト寿命
が延びるとともに、騒音が低減されて、静粛性を
確保できるとともに、前記耐摩耗性の向上によ
り、ベルト幅を小さくすることができ、それに応
じてプーリの小型軽量化を図ることが可能とな
る。また、歯部の歯面の補強布とベルト側面の保
護布とを別体としているので、ベルト剛性が高く
ならず、プーリへの適合性を損ねることもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は歯付ベルト駆動システムの概略図、第
2図は本考案に係る歯付ベルトの斜視図、第3図
は保護布の側面図、第4図は保護布の接合部分の
拡大図、第5図は実験システムの説明図、第6図
および第7図はそれぞれ変形例についての第2図
と同様の図、第8図は摩擦係数の測定系の図であ
る。 11……歯付ベルト、12……ベルト芯体、1
3,14……色ゴム、15……補強布、15a,
15b……織布、16……保護布。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 複数の歯付プーリを有し、該歯付プーリの少
    なくとも1つがフランジを備えている駆動シス
    テムにおいて用いられる歯付ベルトであつて、
    歯部の歯面に補強布が装着されるとともに、一
    方または両方のベルト側面に、前記補強布とは
    別体の保護布が装着されていることを特徴とす
    る歯付ベルト。 (2) 補強布は、織布が2層以上積層されてなると
    ころの実用新案登録請求の範囲第1項記載の歯
    付ベルト。 (3) 保護布は、内側に色ゴムが位置しているとこ
    ろの実用新案登録請求の範囲第1項または第2
    項記載の歯付ベルト。
JP718583U 1983-01-20 1983-01-20 歯付ベルト Granted JPS59113550U (ja)

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JP718583U JPS59113550U (ja) 1983-01-20 1983-01-20 歯付ベルト

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JPS59113550U JPS59113550U (ja) 1984-07-31
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JP4749843B2 (ja) * 2004-11-25 2011-08-17 三ツ星ベルト株式会社 歯付ベルト歯面の表面状態測定方法

Citations (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS509432U (ja) * 1973-05-31 1975-01-30

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