JPS6316810B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、マイクロフロツピーデイスク等の記
録媒体カートリツジを着脱可能位置から記録又は
再生可能位置まで及びこの逆に移動するためのカ
ートリツジ移動機構に関するものである。

記録媒体カートリツジを着脱平面に沿つて挿入
した後に、着脱平面に対して垂直な方向に移動し
た記録又は再生を行う装置は既に知られている。
しかし、従来のこの種の移動機構は複雑な構造を
有している。

そこで、本発明の目的は、簡単な構成の記録媒
体カートリツジ移動機構を提供することにある。

上記目的を達成するための本発明は、実施例を
示す図様の符号を参照して説明すると、記録媒体
カートリツジ３をこの着脱可能位置から記録再生
可能位置まで及びこの逆に移動するためのもので
あり、前記記録再生可能位置は前記着脱可能位置
の着脱平面に対して垂直な方向に所定距離だけ離
れた位置とされている記録媒体カートリツジ移動
機構において、前記着脱平面に沿つて挿入された
前記カートリツジ３に応動して前記着脱平面に平
行に移動するスライド体２５と、前記スライド体
２５が前記カートリツジ３の挿入に応動して移動
する方向とは反対の方向に前記スライド体２５を
偏倚するバネ４５と、固定部に回動自在に自在に
支持され、且つ前記スライド体２５の主面４８上
に位置することができると共に前記スライド体２
５が前記カートリツジ３の挿入に応動して変位す
ることによつて前記スライド体２５の主面４８か
ら外れて前記主面４８と異なる高さの所に位置す
ることができる端部を有している回動体１４と、
前記回動体１４の前記端部を前記主面４８から前
記異なる高さの所に移動させる方向の偏倚力を前
記回動体１４に与えるバネ１５と、前記カートリ
ツジ３を保持して前記着脱可能位置から前記記録
又は再生可能位置まで及びこの逆に運搬するもの
であつて、前記回動体１４が支持されている部分
から離れた位置で前記回動体１４に揺動自在に支
持され、前記回動体１４の前記端部が前記スライ
ド体２５の前記主面４８上に位置している時には
前記カートリツジ３を着脱することが可能な位置
に保持され、前記回動体１４の前記端部が前記ス
ライド体２５の前記主面４８の上から外れて異な
る所にある時には前記カートリツジ３を収録又は
再生可能な位置に保持するカートリツジ保持体１
８とを具備して成ることを特徴とする記録媒体カ
ートリツジ移動機構に係わるものである。

上記発明によれば、スライド体２５と回動体１
４とカートリツジ保持体１８とから成る３つの主
要部材に基づいてカートリツジ移動機構を構成す
ることができるので、カートリツジ移動機構の簡
略化、低コスト化が可能になる。

次に、第１図〜第７図を参照して本発明の実施
例に係わるマイクロフロツピーデイスク駆動装置
について述べる。

第１図及び第２図から明らかなように、本実施
例では、76mm（３インチ）のコンパクト・フロツ
ピーデイスク１を幅80mm、長さ100mm、厚さ５mm
の固いケース２に収納した松下−日立方式のデイ
スク収納体即ちデイスクカートリツジ３を使用し
て記録再生する。このデイスクカートリツジ３の
ケース２には磁気ヘツド挿入用の開口４、一対の
位置決めピン挿入孔５、回転台又はクランパーの
挿入孔６等が設けられ、更に使用時のみに開口４
からデイスク１を露出させるためにシヤツタ７が
設けられ、シヤツタ作動片８にてシヤツタ７の開
閉を行うように構成されている。尚、シヤツタ７
及び作動片８には矢印９で示す方向即ちシヤツタ
７が閉じる方向の偏倚力がバネ（図示せず）によ
つて付与されている。

第１図及び第２図に示すデイスクカートリツジ
３を使用して記録又は再生を行うデイスク駆動装
置は、デイスクカートリツジ３を装填する前には
第３図、第６図、及び第７図の状態にあり、装填
後には第４図の状態になり、イジエクト操作によ
り第５図の状態となるように構成され、且つデイ
スクカートリツジ３を移動させるカートリツジ移
動機構と、デイスク１を回転台３６にクランプす
るためのクランパー移動機構とが連動するように
構成されている。

更に詳しく説明すると、デイスク移動機構は、
一対の軸１０，１１を支点として回動する一対の
回動アーム部１２，１３を有する回動体１４と、
この回動体１４を第３図で時計方向に偏倚するコ
イルバネ１５と、一対の回動アーム１２，１３の
右端に於いて一対の軸１６，１７で回動自在に支
持されているカートリツジホルダー即ちカートリ
ツジ保持体１８と、この保持体１８の第３図に於
ける反時計方向の最終回動位置を決めるために設
けられた第６図に示すストツパ１９と、第３図の
状態で保持体１８を水平に保つように保持体１８
に偏倚力を付与するために回動体１４の上面板２
１と保持体１８の上面板２２との間に設けられた
板バネ２０と、回動アーム部１２の右端の軸１６
を通る鉛直線上に軸２３で装着されたローラ２４
と、このローラ２４の下に選択的に位置するスラ
イド体２５とを具備して構成されている。尚、カ
ートリツジ保持体１８は第７図から明らかなよう
にカートリツジ挿入空間２６が生じるコ字状部分
を有し、また第６図から明らかなようにクランパ
ー挿入用孔２７及びヘツド挿入用切欠部２８を有
する。

上述のカートリツジ移動機構に連動するクラン
パー移動機構はクランパー２９を回転自在に支持
してクランプ位置非クランプ位置との間で回動す
るクランパー支持アーム３０と、クランパー支持
アーム３０に第３図で反時計方向の偏倚力を付与
するようにアーム３０の右端を支柱３１に装着す
る板バネ３２と、アーム３０の側面に突出する連
動ピン３３とによつて構成されている。尚、カー
トリツジ保持体１８の変位に追従してクランパー
支持アーム３０を変位させるために、カートリツ
ジ保持体１８にクランパー連動用延長部３４が設
けられ、この延長部３４の一端部３５がピン３３
に係合している。また係合を安定に保つために一
端部３５の傾斜面に凹部が設けられ、ここにピン
３３が入り込んでいる。

３６はデイスク回転台であり、デイスク駆動モ
ータ３７に結合されている。磁気デイスク１はこ
のデイスク回転台３６と前述のクランパー２９と
で挾持された状態で回転する。

３８は下側磁気ヘツドであり、ヘツドキヤリツ
ジ即ち運搬台３９に取付けられている。４０は上
側磁気ヘツドであり、上側キヤリツジとして働く
ヘツド支持アーム４１に取付けられている。尚ヘ
ツド支持アーム４１はこれを第３図で反時計方向
に偏倚する板バネ４２によつて運搬台３９の右端
に装着されている。また第６図から明らかなよう
にヘツド支持アーム４１には係合アーム４３が設
けられ、これがクランパー支持アーム３０の上を
通つてプランジヤソレノイド４４によるヘツド変
位制御機構に係合されている。ヘツド運搬台３９
は図示されていないステツピングモータによつて
デイスク半径方向に送られるように構成されてい
る。

４５は、スライド体２５と基板４６上の突起４
７との間に配された圧縮コイルバネであり、スラ
イド体２５に第３図で左方向の偏倚力を付与する
ものである。このバネ４５で偏倚されているスラ
イド体２５にはカートリツジ３の背面で押圧され
るための立上り部分２５ａが設けられている。尚
スライド体２５の厚さはこの上面２８にローラ２
４が乗つている時にカートリツジ保持体１８が装
置前面の開口４９を通してカートリツジ３を挿入
することが可能な位置になるように決定されてい
る。５０はカートリツジ位置決めピンであり、カ
ートリツジ３の孔５に挿入されるものである。５
１はイジエクト釦であつて、回動体１４の端部５
２を押圧して回動体１４を反時計方向に回動させ
るものである。

次に、この装置の取扱い方法及び動作を説明す
る。第３図のカートリツジ非挿入状態に於いては
ローラ２４がスライド体２５の上面４８に乗つて
いるので、回動体１４に支持されているカートリ
ツジ保持体１８は高い位置にある。この状態で装
置前面５３の開口４９から矢印５４で示す方向即
ちデイスク回転台３６のデイスク係合面に平行な
方向にカートリツジ３を挿入すると、カートリツ
ジ保持体１８内の側壁の突起５６がカートリツジ
３のシヤツタ作動片８に係合し、作動片８がその
復帰バネに抗して変位し、シヤツタ７が開けられ
る。この挿入操作によつてカートリツジ３を保持
体１８に保持させ、更にカートリツジ３を押し込
むと、カートリツジ３の背面がスライド体２５の
立上り部分２５ａを押圧し、スライド体２５はバ
ネ４５に抗して第３図で右方向に移動し、ついに
ローラ２４がスライド体２５から基板４６の上に
落ちる。即ち回動体１４はバネ１５によつて常に
第３図で時計方向に偏倚されているので、スライ
ド体２５による下方向の位置制限が解除される
と、軸１０を支点として第４図の位置に回動す
る。これにより、カートリツジ保持体１８もカー
トリツジ３を伴なつてデイスク回転台３６のデイ
スク係合面（上面）に直交する方向に変位する。
そしてカートリツジ３はカートリツジ受台５５上
に載置され且つカートリツジ３の孔５に位置決め
ピン５０が挿入される。

上述の如くカートリツジ保持体１８が垂直に降
下すると、この延長部分３４の一端部３５も降下
し、クランパー支持アーム３０のピン３３の制限
が解除された状態となり、クランパー支持アーム
３０は板バネ３２の力で第３図で反時計方向に回
動し、クランパー２９とデイスク回転台３６とに
よつてデイスク１の中央部分が挾持され、デイス
ク１をケース２内で回転することが可能な状態と
なる。クランパー支持アーム３０が第４図の位置
に回動すると、ヘツド支持アーム４１から突出し
ている係合アーム４３の制限が解除されるので、
ヘツド支持アーム４１も第３図で反時計方向に回
動する。しかし、プランジヤソレノイド４４を含
むヘツド変位制御機構による制限のために、上側
磁気ヘツド４０はデイスク１から離れた状態に保
たれる。しかる後、プランジヤソレノイド４４を
付勢すると、ヘツド支持アーム４１の制限が完全
に解除され、このヘツド支持アーム４１は板バネ
４２によつて第３図で反時計方向に回動され、デ
イスク１が一対のヘツド３８，４０で挾持された
状態となる。

所定の記録又は再生後に、イジエクト釦５１を
押すと、第４図で回動体１４がバネ１５に抗して
反時計方向に回動し、軸１６の位置も上昇し、こ
れに伴なつてカートリツジ保持体１８がカートリ
ツジ３を着脱することが可能な第５図の位置まで
垂直に上昇する。回動体１４が第５図の位置に上
昇すれば、ここに装着されているローラ２４も上
昇し、スライド体２５の左方向への移動の制限が
解除され、圧縮コイルバネ４５の力でスライド体
２５が左方向に摺動し、ローラ２４の下に入り込
む。これによりイジエクト釦５１の操作を解除し
ても第５図の状態が保たれる。スライド体２５が
左方向に移動すれば、その立上り部分２５ａによ
つてカートリツジ３の背面が押圧され、カートリ
ツジ３は第５図で左方向に押し出される。また、
シヤツタ７の作動片８に付与されているシヤツタ
７を閉める方向の偏倚力によつてカートリツジ３
は第５図で左方向に押し出され、指で摘むことが
可能な排出状態となる。尚カートリツジ保持体１
８が上述の如く上昇すれば、この延長部３４の一
端部３５も上昇し、クランパー支持アーム３０を
第５図に示す位置に押し上げる。

上述から明らかなように、本実施例によれば、
クランパー２９をカーリツジ保持体１８に連動さ
せるので、クランパー２９を移動するための操作
部を特別に設けることが不要になり且つクランパ
ー２９の移動の操作も不要になる。従つて、クラ
ンパー２９の操作部の構成の簡略化が可能になり
且つ操作性も良くなる。

以上、本発明の実施例について述べたが、本発
明はこれに限定されるものではなく、更に変形可
能なものである。例えば、カートリツジ３を垂直
方向に移動させる機構を、Ｘ字型リンクによる昇
降機構としてもよい。また、クランパー支持アー
ム３０をカートリツジ保持体１８に連動させず
に、回動体１４又はスライド体２５又はカートリ
ツジ３に連動させるようにしてもよい。またデイ
スク１が固い場合にはデイスク１のみを挿入し、
デイスク１でスライド体２５を押圧してもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図はデイスクカートリツジの平面図、第２
図は第１図のカートリツジの正面図、第３図は本
発明の実施例に係わるデイスク駆動装置のカート
リツジ未挿入状態の側面図、第４図は第３図の装
置にカートリツジを挿入した状態を示す側面図、
第５図は第３図の装置のイジエクト状態を示す側
面図、第６図は第３図の装置の一部を示す平面
図、第７図は第６図の−線の一部を示す断面
図である。 尚図面に用いられている符号に於いて、１は磁
気デイスク、３はデイスクカートリツジ、１４は
回動体、１８はカートリツジ保持体、２４はロー
ラ、２５はスライド体、２９はクランパー、３０
はクランパー支持アーム、３３は連動ピン、３４
はクランパー連動用延長部、３６はデイスク回転
台である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 記録媒体カートリツジ３をこの着脱可能位置
   から記録又は再生可能位置まで及びこの逆に移動
   するためのものであり、前記記録又は再生可能位
   置は前記着脱可能位置の着脱平面に対して垂直な
   方向に所定距離だけ離れた位置とされている記録
   媒体カートリツジ移動機構において、 前記着脱平面に沿つて挿入された前記カートリ
   ツジ３に応動して前記着脱平面に平行に移動する
   スライド体２５と、 前記スライド体２５が前記カートリツジ３の挿
   入に応動して移動する方向とは反対の方向に前記
   スライド体２５を偏倚するバネ４５と、 固定部に回動自在に自在に支持され、且つ前記
   スライド体２５の主面４８上に位置することがで
   きると共に前記スライド体２５が前記カートリツ
   ジ３の挿入に応動して変位することによつて前記
   スライド体２５の主面４８から外れて前記主面４
   ８と異なる高さの所に位置することができる端部
   を有している回動体１４と、 前記回動体１４の前記端部を前記主面４８から
   前記異なる高さの所に移動させる方向の偏倚力を
   前記回動体１４に与えるバネ１５と、 前記カートリツジ３を保持して前記着脱可能位
   置から前記記録又は再生可能位置まで及びこの逆
   に運搬するものであつて、前記回動体１４が支持
   されている部分から離れた位置で前記回動体１４
   に揺動自在に支持され、前記回動体１４の前記端
   部が前記スライド体２５の前記主面４８の上に位
   置している時には前記カートリツジ３を着脱する
   ことが可能な位置に保持され、前記回動体１４の
   前記端部が前記スライド体２５の前記主面４８の
   上から外れて異なる所にある時には前記カートリ
   ツジ３を記録又は再生可能な位置に保持するカー
   トリツジ保持体１８と を具備して成ることを特徴とする記録媒体カート
   リツジ移動機構。