JPS63167186A - パワ−ステアリングホ−ス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ■　技術分野 本発明は、内管、有機繊維材補強層および外管を有する
ホースの改良に関し、特に耐熱性に優れるパワーステア
リングホースに関する。

■　従来技術 パワーステアリングは、自動車のステアリング機構の途
中に設けられた油圧による倍力装置である。パワーステ
アリングホースは、これに使用される油圧ホースであり
、内管、ナイロン系等の有機繊維材補強層および外管を
有する。

従来のパワーステアリングホースの内管はＮＢＲにトリ
ルゴム）を主体に構成されており、使用温度範囲は一４
０〜＋１２０℃であった。

近年の乗用車ではターボ化やＦＦ化等が進み、ユーザー
からのパワーステアリングホースの使用温度範囲の例え
ば１２０℃〜１６０℃といった高温領域への拡大要求が
強くなってきた。

ところが従来のＮＢＲ使用のパワーステアリングホース
では耐熱性が不足するためこのような高温使用に耐えら
れない。

このような問題に対して、内管をＣ５Ｍ　　（クロロス
ルホン化ポリエチレンゴム）等のポリマーを用いる等の
検討がなされているが、１２０℃〜１６０℃という耐熱
性を付与するには至っていない。

■　発明の目的 本発明の目的は従来技術の欠点を改善し、高温（１２０
℃〜１６０℃）で長時間使用できるパワーステアリング
ホースを提供することにある。

■　発明の構成 すなわち本発明は、少なくとも内管、補強層および外管
を有するパワーステアリングホースであって、少なくと
も該内管が、重合体鎖中に不飽和ニトリルからの単位部
分を１０〜４５重量％と、共役ジエンからの単位部分を
０〜５重量％並びに不飽和ニトリル以外のエチレン性不
飽和単量体からの単位部分および／または共役ジエンか
らの単位部分を水素化した単位部分を９０〜５０重量％
有する共重合ゴムで構成されていることを特徴とするパ
ワーステアリングホースである。

本構成のパワーステアリングホースにおいて補強層とし
て有機繊維材および／または真ちゅうメッキされた鋼線
材が使用できることはもちろんであるが、車室内の静し
ゆく性のためには、有機繊維材の方が好ましい。

以下、本発明を図面に示す好適実施例について説明する
。

第１図に斜視図で示すように、本発明のパワーステアリ
ングホース５は少なくとも内管１と、補強層２と、外管
３とを有する。

補強層２は有機繊維材および／または真ちゅうメッキさ
れた鋼線材を補強材として有する層で１層でも２以上の
層でもよく、２以上の補強層とする場合は、補強層２．
２間に層間ゴム４を設けるのがよい。有機繊維材として
使用可能なものには、ナイロン、ポリエステル、レーヨ
ン、コツトン、ビニロン等がある。

本発明のパワーステアリングホースは内管１を構成する
ポリマーに特徴がある。

このポリマーは、下記式で示される飽和メチレン鎖（Ｘ
）、ニトリル基部分（Ｙ）、炭素−炭素二重結合部分（
Ｚ）から構成される、共重合体ゴムである。

Ｘ　　　　　　　　　　　　Ｙ −（−１ｃｔｈ−Ｃｌｌ−ＣＩｌ−Ｃ■ｚ−）　！ここ
でニトリル基部分（Ｙ）で記されるであり、ｙは重量％
で１０〜４５重量％である。

１０重量％未満であると、耐油性が劣り、４５重量％を
超えると耐寒性が悪くなる。

飽和メチレン鎖（ｘ）で記される（−Ｃ）１２−Ｃ１１
２−）−は、不飽和ニトリル以外のエチレン性不飽和Ｑ
ｌｆｆｉ体からの単位部分および／または共役ジエンか
らの単位部分を水素化した単位部分であり、Ｘは重量％
で９０〜５０重量％である。

Ｘが９０重量％超であると、不飽和ニトリルからの単位
部分（Ｙ）が相対的に減少し、耐油性が劣り使用に耐え
ない。Ｘが５０重量％未満で、かつＹが多い場合は低温
特性に劣り、Ｘが５０重量％未満でＹが少なく、後に述
べるＺが多くなれば耐劣化油性が悪くなる。

炭素−炭素二重結合部分（Ｚ）で記される（Ｇｉｌｔ−
ｅｌｆ−Ｃ１ｌ−ＧＨ２−）−は、共役ジエンからの単
位部分であり、２は重量％で０〜５重量％である。この
範囲外であると劣化油に対する抵抗性が劣るためである
。

本発明で使用される共重合ゴムの具体例としては、ブタ
ジェン−アクリロニトリル共重合ゴム、イソプレン−ア
クリロニトリル共重合ゴム、ブタジェン−イソプレン−
アクリロニトリル共重合ゴム等を水素化したもの：ブタ
ジエンーメチルアクリレートーアクリロニトリル共重合
ゴム、ブタジェン−アクリル酸−アクリロニトリル共重
合ゴム等及びこれらを水素化したもの：ブタジエンーエ
チレンーアクリロニトリル共重合ゴム、ブチルアクリレ
ート−エトキシエチルアクリレート−ビニルクロロアセ
テート−アクリロニトリル共重合ゴム、プチルアクリレ
ートーエトキシエチルアクリレートービニルノルポルネ
ンーアクリ口ニトリル共重合ゴム等が挙げられる。これ
らの共重合ゴムは単独で、場合によっては本発明の主旨
が損なわれない範囲で他のゴムと併用して使用される。

本発明のホースは該共重合ゴムに必要に応じ通常使用さ
れている充填剤、補強剤、加硫剤、可塑剤、老化防止剤
、その他の配合剤を配合混練してゴム配合組成物とする
。

■　実施例 以下、実施例および比較例により本発明を具体的に説明
する。

第１表から第６表に示す配合例１〜９のゴム組成物を６
０℃ミキシングロールにて１５分間混練し、それぞれ内
管ゴム、層間ゴム、外管ゴムとした。

これらのゴム組成物を用い、第７表に示す構成のホース
を内径９．５１１Ｉ１１、外径１９．０ｍｍの寸法にて
常法により作成し、実施例１〜３、比較例１〜４とした
。

これらのホースについて、５ＡＥＪＩ　８８に準拠し、
破裂試験、内容積膨張量の測定、低温曲げ試験および、
高温衝累圧力試験による寿命測定を実施した。

その結果を第７表に示した。

第７表の結果から、本発明の実施例１〜３は各特性共良
好であり、パワーステアリングホースの性能を満足する
が、比較例１〜４のホースは、特に高温衝箪圧力試験に
おいて、早期に破壊に至り高温用パワーステアリングホ
ースとして実用に供しない。

これは、内管のポリマーの耐熱性に起因するもので、比
較例１は、実施例に比し、ポリマーの２部分が多いため
であり、比較例２および３はＮＢＲ５比較例４はＣ３Ｍ
のためである。

第　　　　２　　　　表 内管ゴムの配合例 第　　　　３　　　　表 内管ゴムの配合例 第　　　　４　　　　表 層間ゴムの配合例 第　　　　５　　　　表 外管ゴムの配合例 第　　　　６　　　　表 外管ゴムの配合例 １．５ｌｔＦ 旭カーボン　　　旭＃５０ ２、　　Ｖｕｌｋａｎｏｘ　　Ｄ　　Ｄ　　Ａパイエル
ネト　　　ジ・フェニル・アミン誘導体 ３、　　Ｖｕｌｋａｎｏｘ　　Ｚ　Ｍ　　Ｂ　−２バイ
工ル社　　　４．５　・メチルメルカプトベンズイミダ
ゾールの亜鉛塩 ４、ＷＡＸ １１ｏｅｃｂｓＬ　　Ａ　Ｇ　　　　　ＲＥ　　５　２
０５．７ＡＩＣ １］氷化成　　　　トリアリルイソシアネート６、　Ｗ
ａＬａｍｏ１２１　Ｂ ダイナマイト・　トリメリット酸エステルノーベル社 ７、パー力ドックス　１４／４０ 化薬ヌーリー　　１，３−ビス（し−ブチルパーオキシ
・イソプロピル）ベン ゼン　４０重量％含打物 ８、　Ｎ１ｐｏｌ　１０４２ ０本ゼオン　　　ＮＢＲ ９、老防化ＯＤ 川口化学　　　　アンテージ０Ｄ １０、ＤＯＰ チッ素石油化学 ＋＋、促ＴＳ 三者化学　　　　サンセラー　ＭＳ　ＰＯ１２、ハイパ
ロン４０ ＤｕｐｏｎＬ社　　　　　　　　Ｃ３Ｍ１３、老防ＮＢ
Ｃ 大向新興化学　　ツクラックＭＢＣ 口、リサージ 玉新化学工業　　サンセラーＴＲＡ ｌ６、シリカ 日本シリカニ業　Ｎ１ｐｏｌＶＮ３ １７、レゾルシン 住友化学工業 １８、２ＩＳＮＥＴ　Ｆ 三協化成　　　　２，４．６−ドリメルカブト・１゜３
．５−トリアジン １９、促ＣＭ 三者化学工業　　サンセラーＣＭ−ＰＯ２０、ヘキサメ
チレンテトラミン 大向新興化学　　ツクセラーＨ ２１、ネオブレンＷ 昭和ネブレン　　ＣＲ ２２、フッコール１１５０　Ｎ 富士興産 ２３、促ＴＵ 三新化学工業　　サンセラー２２ ■　発明の効果 本発明のパワーステアリングホースは低温（−４０℃）
から高温（＋１６０℃）で長時間の使用が可能であり耐
熱性に極めて優れている。

このため高耐熱性パワーステアリングホースとして自動
車産業に広く利用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のパワーステアリングホースを示す斜視
図である。 符号の説明 ｌ・・・・内管、 ２・・・・補強層、 ３・・・・外管、 ４・・・・層間ゴム ５・・・・パワーステアリングホース ＦＩＧ、１

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）少なくとも内管、補強層および外管を有するパワ
   ーステアリングホースであって、少なくとも該内管が、
   重合体鎖中に不飽和ニトリルからの単位部分を１０〜４
   ５重量％と、共役ジエンからの単位部分を０〜５重量％
   並びに不飽和ニトリル以外のエチレン性不飽和単量体か
   らの単位部分および／または共役ジエンからの単位部分
   を水素化した単位部分を９０〜５０重量％有する共重合
   ゴムで構成されていることを特徴とするパワーステアリ
   ングホース。