JPS63166974A - 亜鉛−アルミニウム合金めつき鋼板の黒変防止法 - Google Patents
亜鉛−アルミニウム合金めつき鋼板の黒変防止法Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この発明は、亜鉛−アルミニウム(Zn −AI)合金
めっき後の耐食性を改善するためのクロメート処理に起
因する該めっき表面の黒変を防止する方法に関する。
めっき後の耐食性を改善するためのクロメート処理に起
因する該めっき表面の黒変を防止する方法に関する。
Zn −A1合金めっき鋼板は、亜鉛めっき鋼板と比べ
優れた耐食性をそなえることから、需要が急激に拡大し
つつある。
優れた耐食性をそなえることから、需要が急激に拡大し
つつある。
Zn −A1合金めっき鋼板はめっき後の耐食性を改善
するため、通常クロメート処理を施して使用されるが、
とくにめっき層中のA1含を量が1〜10wtχの鋼板
ではクロメート処理後比較的短時間の保管中にめっき表
面が黒く変色する現象が生じる。
するため、通常クロメート処理を施して使用されるが、
とくにめっき層中のA1含を量が1〜10wtχの鋼板
ではクロメート処理後比較的短時間の保管中にめっき表
面が黒く変色する現象が生じる。
この現象はめっき層中の^l含有量が高い程起こり易い
こと、スキンパス圧延によってより顕著になること、積
層状態又はコイルのままで梱包した状態で発生し易いこ
と及び高温多湿雰囲気で発生し易いことが知られている
。 “ 黒変現象はめっき層の耐食性を劣化するものではないが
外観を悪くし、また黒変化の程度は必ずしも一定になら
ず色むらが出て商品とならない場合がある。
こと、スキンパス圧延によってより顕著になること、積
層状態又はコイルのままで梱包した状態で発生し易いこ
と及び高温多湿雰囲気で発生し易いことが知られている
。 “ 黒変現象はめっき層の耐食性を劣化するものではないが
外観を悪くし、また黒変化の程度は必ずしも一定になら
ず色むらが出て商品とならない場合がある。
(従来の技術)
溶融亜鉛めっき鋼板では顕著な黒変現象は起こらないの
で問題にならなかったが、近年多用されつつある、例え
ばZn −5wtX A1合金めっき鋼板では黒変が著
しいため、種々の黒変防止対策が検討されている。
で問題にならなかったが、近年多用されつつある、例え
ばZn −5wtX A1合金めっき鋼板では黒変が著
しいため、種々の黒変防止対策が検討されている。
すなわち非クロム酸系の樹脂を厚く塗布する、電気亜鉛
めっきを施す及び予めNiあるいはCoイオンを含む液
で処理する等の防止方法が知られている。
めっきを施す及び予めNiあるいはCoイオンを含む液
で処理する等の防止方法が知られている。
しかしながら非クロム酸系の樹脂を厚く塗布する方法は
高価な設備と費用を要し、また電気亜鉛めっきを施す方
法及び、予めNiあるいはCoイオンを含む液で処理す
る方法は、黒変を防止すると同時にZn−A1合金めっ
き鋼板が優れた耐食性を示す原因と考えられるめっき層
表面のAl濃化層を除去してしまう。
高価な設備と費用を要し、また電気亜鉛めっきを施す方
法及び、予めNiあるいはCoイオンを含む液で処理す
る方法は、黒変を防止すると同時にZn−A1合金めっ
き鋼板が優れた耐食性を示す原因と考えられるめっき層
表面のAl濃化層を除去してしまう。
(発明が解決しようとする問題点)
そこでZn −A1合金めっきに続くクロメート処理後
に生じる黒変を防止することによって、Zn −A1合
金めっき鋼板へのクロメート処理の適用を実現すること
が、この発明の目的である。
に生じる黒変を防止することによって、Zn −A1合
金めっき鋼板へのクロメート処理の適用を実現すること
が、この発明の目的である。
(問題点を解決するための手段)
発明者等は溶融Zn −A1合金めっき後の鋼板表面に
ブラスト処理を施した後クロメート処理を行うことによ
って、非常に優れた黒変防止効果と耐食性が同時に得ら
れることを見出した。すなわら従来溶融Zn −A1合
金めっき鋼板の黒変現象はスキンパス圧延によって著し
く促進されることから、塑性変形は黒変に対して好まし
くないと考えられていたが、ブラスト処理を施すことに
よって黒変が防止出来ることが新たに判明した。
ブラスト処理を施した後クロメート処理を行うことによ
って、非常に優れた黒変防止効果と耐食性が同時に得ら
れることを見出した。すなわら従来溶融Zn −A1合
金めっき鋼板の黒変現象はスキンパス圧延によって著し
く促進されることから、塑性変形は黒変に対して好まし
くないと考えられていたが、ブラスト処理を施すことに
よって黒変が防止出来ることが新たに判明した。
この発明は上記知見に由来するものである。
すなわちこの発明は、A1含有量が1〜10wt%のZ
n −A1合金めっきを施し、ついでクロメート処理を
行うZn−Al合金めっき鋼板の製造に際し、該Zn
−’AI合金めっき後、クロメート処理前にブラスト処
理を施すことを特徴とするZn −A1合金めっき鋼板
の黒変防止法である。
n −A1合金めっきを施し、ついでクロメート処理を
行うZn−Al合金めっき鋼板の製造に際し、該Zn
−’AI合金めっき後、クロメート処理前にブラスト処
理を施すことを特徴とするZn −A1合金めっき鋼板
の黒変防止法である。
(作 用)
Zn −A1合金めっき鋼板にスキンパス圧延を施すと
黒変が促進され、適当なブラスト処理を行うと黒変を防
止し得る理由に付いては必ずしも明らかではないが、以
下のように考えられる。
黒変が促進され、適当なブラスト処理を行うと黒変を防
止し得る理由に付いては必ずしも明らかではないが、以
下のように考えられる。
黒変現象の生成機構は現在明らかでないが、その生成条
件が低酸素ポテンシャルかつ高温多湿であることから鉄
における“みどり錆”と同様中間酸化物形成による可能
性が強い。このような中間酸化物がある限られた環境下
でのみ形成され、この条件から外れると安定な酸化物を
形成すると考えられる。
件が低酸素ポテンシャルかつ高温多湿であることから鉄
における“みどり錆”と同様中間酸化物形成による可能
性が強い。このような中間酸化物がある限られた環境下
でのみ形成され、この条件から外れると安定な酸化物を
形成すると考えられる。
そしてスキンパス圧延を施すと微視的には塑性変形部と
未変形部が交互に層状に形成され、両者の間で弱い局部
電池を形成し、中間酸化物の形成を促進する。
未変形部が交互に層状に形成され、両者の間で弱い局部
電池を形成し、中間酸化物の形成を促進する。
一方ブラスト処理では、鋼板は殆ど変形しないが表面の
Zn −A1合金めっき層は強い塑性変形を受け、表面
は全域が転移密度の高い状態となり、クロメート処理時
の反応性が変化するため、形成された表面被膜が変化し
中間酸化物形成を阻止すると考えられる。
Zn −A1合金めっき層は強い塑性変形を受け、表面
は全域が転移密度の高い状態となり、クロメート処理時
の反応性が変化するため、形成された表面被膜が変化し
中間酸化物形成を阻止すると考えられる。
なおブラスト処理は、Zn−A1合金めっき層が薄<(
<20μm)比較的軟質であるため通常の脱スケール等
に用いられている条件よりも弱い条件で行う必要があり
、またブラスト材も微粒子を用いる必要がある。
<20μm)比較的軟質であるため通常の脱スケール等
に用いられている条件よりも弱い条件で行う必要があり
、またブラスト材も微粒子を用いる必要がある。
通常のブラスト処理では、ブラスト材としては直径20
0μm〜21mのシッットまたはグリッドが用いられて
いるが、この発明の処理に対してはこのような大粒径ブ
ラスト材の投射は好ましくなく、直径150μ慣以下の
物が好適である。これは投射粒子が大きいとめっき層を
破壊し易く、また鋼板を変形(反り)させて形状不良を
まねき、投射速度を遅くするとめっき層に充分な塑性変
形を与えられず、鋼板を変形させないでめっき層だけを
充分に塑性変形させることが出来ないためである。
0μm〜21mのシッットまたはグリッドが用いられて
いるが、この発明の処理に対してはこのような大粒径ブ
ラスト材の投射は好ましくなく、直径150μ慣以下の
物が好適である。これは投射粒子が大きいとめっき層を
破壊し易く、また鋼板を変形(反り)させて形状不良を
まねき、投射速度を遅くするとめっき層に充分な塑性変
形を与えられず、鋼板を変形させないでめっき層だけを
充分に塑性変形させることが出来ないためである。
また投射粒子が大きくなるとめっき層を全面に均一に塑
性変形させるに要する投射粒の重量が著しく増す事から
も、通常の直径が200μmをこえる粒の使用は好まし
くない。
性変形させるに要する投射粒の重量が著しく増す事から
も、通常の直径が200μmをこえる粒の使用は好まし
くない。
また投射材の種類はスチール、ガラスピーズ、アルミナ
、亜鉛等Zn −A1合金めっき層に塑性変形を与える
物であれば何れでもよいが、めっき層が削り取られるの
を避ける為には出来るだけ球状のものが好ましい。
、亜鉛等Zn −A1合金めっき層に塑性変形を与える
物であれば何れでもよいが、めっき層が削り取られるの
を避ける為には出来るだけ球状のものが好ましい。
投射方法は空気加圧式、遠心力式、ベルト式等の何れで
も良く、直径150μm以下の微粒子をZn−A1合金
めっき層に塑性変形を与え得る速度(例えば直径100
p mの鉄粉の場合約40m/s以上)で均一に投射
出来れば良い。
も良く、直径150μm以下の微粒子をZn−A1合金
めっき層に塑性変形を与え得る速度(例えば直径100
p mの鉄粉の場合約40m/s以上)で均一に投射
出来れば良い。
必要最低投射量は投射材の大きさ、種類、投射速度等に
よって異なるが、10kg/m2以上あれば良い。
よって異なるが、10kg/m2以上あれば良い。
(実施例)
実施例I
AI含有量の異なるZn −A1合金めっき板を作成し
、これにこの発明に従う処理を行った後、通常のクロメ
ート処理を施し、ついで黒変促進試験を行って黒変の発
生状況を調べた。めっき板は低炭素冷延鋼板を還元雰囲
気中で加熱し、電気亜鉛にAIを加えて組成を調整した
浴中に浸漬して作成した。クロメート処理は表1の条件
で、さらにブラスト処理は低圧式エアプラスターを用い
て表2の条件にて行った。
、これにこの発明に従う処理を行った後、通常のクロメ
ート処理を施し、ついで黒変促進試験を行って黒変の発
生状況を調べた。めっき板は低炭素冷延鋼板を還元雰囲
気中で加熱し、電気亜鉛にAIを加えて組成を調整した
浴中に浸漬して作成した。クロメート処理は表1の条件
で、さらにブラスト処理は低圧式エアプラスターを用い
て表2の条件にて行った。
表1 クロメート処理条件
また黒変促進試験は、50℃、相対湿度(RH) 98
%で10日間保持して行った。黒変の程度は目視判定で
表3の基準で評価した。
%で10日間保持して行った。黒変の程度は目視判定で
表3の基準で評価した。
表3 黒変評価基準
該評価結果を、めっき層のA1含存量とともに表4に示
す。
す。
表4 黒変試験結果
表4から、Zn−A1合金めっきの表面に生じる黒変現
象は、この発明の処理の適用によって抑制されることが
明らかである。
象は、この発明の処理の適用によって抑制されることが
明らかである。
実施例2
連続めっきラインで製造されたZn −5wtX A1
合金めつき鋼板(商品名ガルファン、板厚0.35 +
n、目付量250g/m”両面)にこの発明の処理を行
い・黒変促進試験後の黒変の発生状況及び板形状に与え
る影響について調べた結果を、表5及び6に示す。
合金めつき鋼板(商品名ガルファン、板厚0.35 +
n、目付量250g/m”両面)にこの発明の処理を行
い・黒変促進試験後の黒変の発生状況及び板形状に与え
る影響について調べた結果を、表5及び6に示す。
なおブラスト処理は、低圧式エアープラスター(圧力0
.4 kg/am2)で直径の異なるガラスピーズおよ
び鉄粉を投射(20kg/m”) した場合、及びロー
タープラスター(遠心力式)で直径が異なる鉄粉を投射
速度70m/sec、 40kg/m”で投射した場合
について調べた。またクロム酸処理は同一条件で処理す
るとプラストしたものとしないものとでは付着クロム量
に差が生じるので、処理温度および時間を調整して処理
し、クロム付着量が同じレベルでの比較とした。黒変促
進処理は、温度50℃、相対湿度(RH) 98%で1
0日間保持して行った。
.4 kg/am2)で直径の異なるガラスピーズおよ
び鉄粉を投射(20kg/m”) した場合、及びロー
タープラスター(遠心力式)で直径が異なる鉄粉を投射
速度70m/sec、 40kg/m”で投射した場合
について調べた。またクロム酸処理は同一条件で処理す
るとプラストしたものとしないものとでは付着クロム量
に差が生じるので、処理温度および時間を調整して処理
し、クロム付着量が同じレベルでの比較とした。黒変促
進処理は、温度50℃、相対湿度(RH) 98%で1
0日間保持して行った。
板形状 X印 鋼板反りあり
(発明の効果)
この発明によれば、Zn −A1合金めっき後の耐食性
改善に有利なりロメート処理を黒変現象をまねくことな
く適用でき、Zn −A1合金めっき鋼板の品質を高め
得る。
改善に有利なりロメート処理を黒変現象をまねくことな
く適用でき、Zn −A1合金めっき鋼板の品質を高め
得る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、Al含有量が1〜10wt%の亜鉛−アルミニウム
合金めっきを施し、ついでクロメート処理を行う亜鉛−
アルミニウム合金めっき鋼板の製造に際し、 該亜鉛−アルミニウム合金めっき後、クロメート処理前
にブラスト処理を施すことを特徴とする亜鉛−アルミニ
ウム合金めっき鋼板の黒変防止法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30927386A JPS63166974A (ja) | 1986-12-27 | 1986-12-27 | 亜鉛−アルミニウム合金めつき鋼板の黒変防止法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30927386A JPS63166974A (ja) | 1986-12-27 | 1986-12-27 | 亜鉛−アルミニウム合金めつき鋼板の黒変防止法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63166974A true JPS63166974A (ja) | 1988-07-11 |
Family
ID=17991007
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30927386A Pending JPS63166974A (ja) | 1986-12-27 | 1986-12-27 | 亜鉛−アルミニウム合金めつき鋼板の黒変防止法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63166974A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1327697A1 (en) * | 2000-10-19 | 2003-07-16 | Nkk Corporation | Zinc-plated steel sheet and method for preparation thereof, and method for manufacturing formed article by press working |
US6677053B2 (en) | 2000-04-21 | 2004-01-13 | Nkk Corporation | Surface-treated steel sheet and production method therefor |
-
1986
- 1986-12-27 JP JP30927386A patent/JPS63166974A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6677053B2 (en) | 2000-04-21 | 2004-01-13 | Nkk Corporation | Surface-treated steel sheet and production method therefor |
EP1327697A1 (en) * | 2000-10-19 | 2003-07-16 | Nkk Corporation | Zinc-plated steel sheet and method for preparation thereof, and method for manufacturing formed article by press working |
EP1327697A4 (en) * | 2000-10-19 | 2009-11-11 | Jfe Steel Corp | ZINC PLATED STEEL SHEET AND METHOD FOR PREPARING SAME, AND METHOD FOR MANUFACTURING AN ARTICLE FORMED BY PRESS MACHINING |
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