JPS63166590A

JPS63166590A - 直描型平版印刷原版

Info

Publication number: JPS63166590A
Application number: JP31301886A
Authority: JP
Inventors: Takayoshi Matsuura; 松浦　孝義
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1986-12-27
Filing date: 1986-12-27
Publication date: 1988-07-09

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔技術分野〕本発明は、直描型平版印刷原版に関し、更に詳しくは熱
転写方式により製版可能で印刷汚れの生じない、耐剛性
等が良好な直描型平版印刷原版に関する。

〔従来技術〕

最近の事務能率化の進展に伴ない、軽印刷分野において
は、熱転写プリンターで簡単に製版できる直描型平版印
刷原版を利用する印刷方式が急速に普及している。

この直描型平版印刷原版は、一般に耐水性支持体上に無
機顔料、水溶性バインダー及び耐水化剤等からなる画像
受理層を設けたもので、例えば特公昭４０−２３５８１
、特開昭４８−９８０２号、特開昭５７−２０５１９６
号、特開昭６０−２３０９号等に広く開示されている。

しかしながら、従来の平版印刷原版は、熱転写プリンタ
ーによる製版工程すなわち平版印刷原版に転写インキリ
ボンを介して感熱プリンターヘッドにより文字や図形を
印字する工程において、印字部周辺にも同時に転写イン
キリボンがこすりつけられるため非印字部にもインキが
付着してしまい、印刷した際にこの部分が地汚れとなり
印刷物の品質を著しく低下させるという欠点があった。

このような欠点を解消する方法として、画像受理層の上
にヘキサシアノ金属酸塩もしくは／およびリン酸アンモ
ニウムからなる親水化液と反応して親水性かつ水不溶性
の沈殿物を形成するような金属化合物を溶解してなる塗
液をオーバーコート層とした平版印刷原版も提案されて
いるが、未だその効果が充分なものではなかった。

〔目　　　的〕

本発明の目的は、熱転写プリンターによる製版の際に、
印刷地汚れの発生がなく、しかも耐水性。

耐刷性及び保存性にも優れた直描型平版印刷原版を提供
することにある。

〔構　　成〕

本発明によれば、支持体上に顔料、水溶性バインダー及
び耐水化剤を含む画像受理層を設けた直描型平版印刷原
版において、顔料として酸化亜鉛。

カオリナイト及びタルクを用いると共に耐水化剤として
アルミニウム、チタン又はジルコニウム系金属化合物を
用いたことを特徴とする直描型平版印刷原版が提供され
る。

本発明の直描型平版印刷原版は、特に画像受理層中に顔
料として酸化亜鉛、カオリナイト及びタルクを用いると
共に好ましくは酸化亜鉛の使用量を全顔料中３０−９０
重量％とじ、かつ耐水化剤としてアルミニウム、チタン
又はジルコニウム系金属化合物を用いたことから、従来
の平版印刷原版と異なり、熱転写プリンターによる製版
の際に、印刷地汚れの発生がなく、しかも耐水性、耐刷
性１表面の滑り性、及び保存性にも優れたものであって
、その実用的価値が極めて高いものである。

以下１本発明を詳述する。

本発明においては、画像受理層に、酸化亜鉛、カオリナ
イト及びタルクからなる顔料を含有させる。

酸化亜鉛は製版工程において生じる地汚れを化学的作用
によって消去する機能を有するものであるが、本発明に
おいては、その使用量を全顔料中３０〜９０重景％、特
に４０〜８０重量％に規定することが好ましい。

その使用量が３０重量％未満では、その地汚れの解消効
果が充分に揮発されず、また９０重ｆ％を超えると画像
部の剥離現象が低印刷枚数下においても生じ、印刷原版
の耐刷性を低下させるので好ましくない。

また、本発明においては、顔料として前記酸化亜鉛と共
にタルクとカオリナイトを用いる。タルクは、画像受理
層表面に滑り効果（滑性）を付与し、印字操作時の汚れ
を防止する機能を有すると同時にその内部に含有するシ
リカによって親水性をもつことから１画像受理層に表面
滑り性と親水性機能を与えるものであり、その使用量は
顔料中に５〜５０重量ｘ重量上程るものが適当である。

また、カオリナイトは画像部を固定、固着させる機能と
印刷耐久性を付与する機能をもつものであって、その配
合量は酸化亜鉛及びタルクの使用量を除いたものから適
宜選定されるが、少くとも５重景％以上程度顔料中に含
有させることが好ましい。

更に、本発明は、画像受理層に、前記顔料と共に耐水化
剤としてアルミニウム、チタン又はジルコニウム系金属
化合物を用いることを特徴とする。

従来、この種の耐水化剤としては、グリオキザール、ポ
リアミド樹脂、メラメン樹脂等の熱硬化型樹脂が代表的
なものであるが、このものを用いた場合には顔料分散液
がアルカリ性となるため耐水化が困雛となり、また耐水
性を向上させるには、触媒を多量に用いたり、加熱温度
を高くし、更には長時間乾燥させる工程を必要とする上
、このような処理を行ったものも処理直後においては耐
水性能の改善がみられるものの、経時によりその耐水性
が著しく低下するという難点がある。

本発明においては、従来の耐水化剤に代え、アルミニウ
ム、チタン又はジルコニウム系金属化合物から選択され
る少くとも１種の化合物を耐水化剤として用いたことか
ら、前記のような欠点が１挙に克服することができ、画
像受理層に非常に高められた耐水性を付与することがで
きる。

本発明で用いるこのような金属化合物としては、ジイソ
プロポキシ−ビス（アセチルアセトンチタネート）、ジ
−ｎ−ブトキシ−ビス（トリエタノールアミンチタネー
ト）、アルミニウムイソプロピレート、ジルコニウムテ
トラアセチルアセトネート、モノ−５ｅｃ−ブトキシア
ルミニウムイソプロピレート。

ジルコニウムトリラクテート等が例示される。

画像受理層の水溶性バインダーとしては、従来公知のも
のが適用でき、このような化合物としては、澱粉又は澱
粉誘導体、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロースのごときセルロース誘導体、ポリビニル
アルコール、カゼイン、酢酸ビニル−クロトン酸共重合
体、ポリアクリル酸アンモニウムなどがあるが、特に酢
酸ビニル−無水マレイン酸共重合体の完全ケン化物、酢
酸ビニル−バーサチック酸共重合体の完全ケン化物、酢
酸ビニル−アクリルアミド共重合体の完全ケン化物、酢
酸ビニルと分子内にケイ素を含むエチレン性不飽和単量
体との共重合体の完全ケン化物等の変性ポリビニルアル
コール、完全ケン化ポリビニルアルコールのアセトアセ
チル化物（アセトアセチル化ポリビニルアルコール）な
どが好ましい。

本発明で用いる耐水性支持体としては１例えばメラメン
ーホルムアルデヒド樹脂、尿素−ホルムアルデヒド樹脂
等で湿潤強化された紙、ポリエチレンテレフタレートの
ような合成樹脂フィルム及びアルミニウム等で蒸着され
た金属蒸着紙等が挙げられる。

本発明に係る直描型平版印刷原版を製造するには、前記
した酸化亜鉛、カオリナイト及びタルクから構成される
顔料、水溶性バインダー及び前記耐水化剤からなる画像
受理層形成液を支持体上に塗布乾燥して３〜２０μｍの
画像受理層を形成すればよい。

この場合、支持体と画像受理層との間に耐水性の中間層
を設けて、より耐剛性の向上をはかるようにしてもよく
、また支持体の裏面のカール防止のためにバックコート
層を設けるようにしてもよい。

中間層（１〜２０μ厚）としてはアクリル樹脂、ＳＤＲ
ｌＭＢＲ，ＮＢＲ１酢酸ビニル−エチレン共重合体のご
ときエマルジョン型樹脂、あるいはエポキシ樹脂、ポリ
ビニルブチラール、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニルの
ことき溶剤可溶性樹脂などが単独で又は２種以上が併用
される。また、この中間層には適量の顔料が加えられて
よい。

バックコート層（１〜２０μ厚）としては澱粉又は澱粉
誘導体、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロースのごときセルロース誘導体、ポリビニルア
ルコール、カゼイン、酢酸ビニル−クロトン酸共重合体
、ポリアクリル酸アンモニウムのごとき水溶性樹脂、あ
るいはアクリル樹脂、ＳＤＲ，ＭＢＲ１酢酸ビニル−エ
チレン共重合体のごときエマルジョン型樹脂などが単独
で又は２種以上が併用される。また、このバックコート
層には適量の顔料が加えられてよい。

〔効　　果〕

本発明の直描型平版印刷原版は、特に画像受理層中に顔
料として、酸化亜鉛、カオリナイト及びタルクを用いる
と共に酸化亜鉛の使用割合を好ましくは全顔料中３０〜
９０重ｉ％とし、かつ耐水化剤としてアルミニウム、チ
タン又はジルコニウム系金属化合物を用いたことから、
従来の平版印刷原版と異なり、熱転写プリンターによる
製版の際に、印刷地汚れの発生がなく、シかも耐水性、
耐刷性。

表面滑り性及び保存性にも優れたものであって。

その実用的価値が極めて高いものである。

〔実施例〕

つぎに、実施例により本発明を更に詳細に説明する。な
お、以下に示す部及びではいずれも重量基準である。

実施例１長繊維パルプを主体とし、サイズ度及び耐水性の優れた
支持体（坪１８０ｇ／ｒｄの上質紙）の片面に。

カルボキシ変性スチレン／ブタジェン共重合体１００部
とカオリナイト１００部を混合し、固形分濃度３０％と
した中間層形成液を乾燥後の重さが１０ｇ／ｒｒｆとな
るように塗布乾燥して、中間層を形成した。

ついで、この中間層の上に下記組成の画像受理層形成液
を乾燥後の重さが５ｇ／　ｒｒｒどなるように塗布乾燥
して画像受理層を形成した。

〔画像受理層形成液；固形分濃度１５％〕酸化亜鉛（Ｊ
ＩＳ　３号亜鉛華）２０部カオリナイト　　　　　　　
　　　　　　３０部ジイソプロポキシ−ビス（アセチルアセトンチタネート）　　　０．７５部つぎ
に、上記支持体の裏面に下記組成のバックコート層形成
液を乾燥後の重さが１０ｇ／ｎ（になるように塗布乾燥
してバックコート層を形成した後、スーパーキャレンダ
ー処理して平滑度２５０秒の実施例１の直描型平版印刷
原版を得た。

〔バックコート層形成液；固形分濃度２０％〕カオリナ
イト　　　　　　　　　　　　１０００部実施例２〜４実施例１において、画像受理層形成液の配合量を下記の
表−１のように代えた以外は実施例１と同様にして実施
例２〜４の直描型平版印刷原版を得た。

表−１（単位は重量部）比較例１実施例２において、耐水化剤であるジイソプロポキシビ
ス（アセチルアセトンチタネート）０．７５部をグリオ
キザール１０部と塩化アンモニウム１部とした以外は実
施例３と同様にして比較例１の平版印刷原版を得た。

比較例２実施例２において、耐水化剤であるジイソプロポキシビ
ス（アセチルアセトンチタネート）０．７５部を、メラ
ミン樹脂（スミレツクレジン６１３）　１５部と塩化ア
ンモニウム１．５部とした以外は実施例３と同様にして
比較例２の平版印刷原版を得た。

比較例３実施例２において、タルクを除き、酸化並鉛分を１５部
及びカオリナイト分を１５部増量した以外は実施例３と
同様にして比較例３の平版印刷原版を得た。

比較例４実施例１において、酸化亜鉛２０部、タルク５０部、カ
オリナイト３０部とした以外は実施例１と同様にして比
較例４の平版印刷原版を得た。

前記で得た実施例及び比較例の直描型平版印刷原版につ
いて、下記試験法によってその性能、品質評価を行った
。その結果を表−２に示す。

（１）製版地汚れによる印刷汚れリポート５６００用熱転写プリンターＪＰ−５６００に
て所定の文章を印字（製版）し、印刷はリコーオートプ
リンター１７００で印刷を行い、印刷２０枚目のもので
印刷汚れを評価した。

０；印刷地汚れが全くない Δ；印刷地汚れが少し発生する ×；印刷地汚れが著しい（２）耐水性試験２０　Ｘ　２０ｃｊの試料をラブテスターに測定面（画
像受理層）を下向きに取付け、アームの下に置かれたバ
ット（底部はゴム張り）に１０ｃｃの水を入れ、アーム
を往復運動させ試料の測定面とゴム面とを８０回摩擦さ
せた後の水の透過率で評価する（透過率の高い方が耐水
性は良い）。

（３）耐刷性試験（１）の方法で製版したものをリコーオートプリンター
１７００で２０００枚まで印刷し、画像部のはがれの発
生枚数で評価した。

（４）画像受理層の滑り性傾斜型滑り試験機台に画像受理層面を上に固定し、既設
の金属分銅をおき、ついで試験機台を傾斜していき分銅
が滑り落ちる時の角度を測定した。

（５）経時及び熱保存後の耐水性５０℃の恒温槽へ各原版を１週間投入し、その後の耐水
性を（２）の方法で評価した。

表−２表−２が示す通り、本発明の面構型平版印刷用原版は熱
転写プリンター製版地汚れによる。印刷地汚れの発生も
なく且つ、耐刷性、耐水性及び画像受理層の滑り性等も
良いことがわかる。

特許出願人　株式会社　リ　　　コ　　　一代　理　人
　弁理士　池浦敏明（ほか１名）手続補正書昭和６２年　３月　１３日特許庁長官　　黒　１）明　雄　　殿１、事件の表示住　所　　東京都大田区中馬込１丁目３番６号氏　名　
　（６７４）　　株式会社　リ　　コ　　−代表者　浜
　１）　　広４、代理人〒１５１住　所　　東京都渋谷区代々木１丁目５８番１０号５、
補正命令の日付　　　自発明細書の「発明の詳細な説明」の欄８、補正の内容本願明細書中において次の通り補正を行います。

（１）第１５頁の表−２を以下の通り訂正します。

ｒ　　　　　　　　　　表−２

Claims

【特許請求の範囲】

（１）支持体上に顔料、水溶性バインダー及び耐水化剤
を含む画像受理層を設けた直描型平版印刷原版において
、顔料として酸化亜鉛、カオリナイト及びタルクを用い
ると共に、耐水化剤としてアルミニウム、チタン又はジ
ルコニウム系金属化合物を用いたことを特徴とする直描
型平版印刷原版。
（２）全顔料中に酸化亜鉛が３０〜９０重量％未満含有
される特許請求の範囲第１項記載の平版印刷原版。