JPS63165127A - オレフイン系フオ−ム表皮の薄肉化方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動車の内装用のシート状オレフィン系フオー
ム表皮の部分的薄肉化方法に関する。

〔従来の技術〕

従来、自動車用内装品のクッション表皮材として、ポリ
エチレンフオーム、ポリプロピレンフオーム等のオレフ
ィン系フオームに軟質塩ビシート、ファブリック等を積
層したものが多用さｈ−でいる。

こねらのクッション層付表皮材はその壕までに見栄えが
悪いため、外周端末に何らかの処理全することが必要で
あった。通常の端末処理方法としては、他の部品と重ね
合わせたり、端末にモールを付けたＵ、基材の裏面に巻
き込んだりする方法であった。この場合処理される表皮
材の端末を薄肉化することが必要であるが、これらの作
業をする場合、オレフィン系のフオームは殆どが独立し
た気泡が多数集まった構造となっており空気がこれらの
気泡に閉じ込められているため、薄肉化が容易でなくそ
のままでは上記作業が非常に困難であった。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上述のように、オレフィン系フオームは空気が気泡に閉
じ込められているため、圧縮しても薄くならず、例え一
時的に薄く々っだとしても、加えた力を離すと直ぐにも
とに戻ってし１う。また柔軟性が不足するため、曲げ難
くかった。

上記欠点を改良するために従来行わｈでいた方法として
は端末のフオームをナイフ等で部分的に剥がす方法があ
った。しかしこの作業は機械では困難で専ら人手に頼っ
ていた。従って非常に工数がかかる作業であった。

他の方法としてフオーム全加熱して、軟化した時点で圧
締することによりフオームを潰す方法があった。しかし
オレフィン系のフオームは通常分子間の架橋が行われて
いるため、かたり高い温度にしないとフオームの気泡（
セル）を潰して中の空気を逃がすことは難しく、このよ
うに高い温度にした場合には却って表皮材が熱により冒
される心配があった。

本発明は上記問題点を克服し、簡単な装置および作業で
しかも加工される端末を損傷することのないシート状オ
レフィ／系フオーム表皮の薄肉化方法を提供することを
目的とするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

上記問題点を解決する本発明の手段は、独立した気泡を
有するオレフィン系７オーム付の表皮の所望部において
予め、針を突き刺すことにより該フオームに多数の微小
な孔を設け、次いでこの所望部を加熱し、フオームが軟
化した時点でこの部分を圧縮し、冷却後に取り出すこと
を特徴とするオレフィン系フオーム付表皮材の薄肉化方
法である。

〔作　用〕

、フオ−ム表皮表皮材のフオームに針で突き刺スコトに
よりフオームの気泡（セル）が部分的に破壊される。そ
の後加熱してから圧締することにより、前記破壊された
セルを通してフオームの内部の空気が逃げる。次いで冷
却することによりフオームが薄肉化した状態で固定され
る。

針により全ての気泡（セル）が破壊される訳ではないに
も関わらず、フオームが薄肉化できるのは、破壊された
セルの回りの破壊されずに残っているセル内の空気が、
隣のセルが破壊されて、圧力が弱くなるため、セルの壁
を浸透して外部へ逃げるためと考えられる。

上記のように所望部のみ針で突き刺して加熱、圧締する
場合、針を突き刺していない場所は気泡がそのまま残っ
ているため、圧締した場合でも薄肉化せずに残っている
。従って、針で突き刺す場所全制限するか、或いは針の
密度を変化させることによりフオームの薄肉化の程度を
部分的に変えることができる。

〔実施例〕

、つぎに−１本発明を実施例により図面を参照して説明
する。第１図（５）、　ＣＢ）、　（Ｃ）、（ト）、（
匂は本発明の詳細な説明のため概略断面図である。（５
）に示す薄肉化されるフオーム表皮ｌはクッションフオ
ーム２と表皮材３とが積層されている。

使用できるクッションフオーム２としては、ポリエチレ
ンフオーム、ポリプロピレンフオーム、ポリスチレンフ
オーム、塩化ビニルフオーム、ブタジェンフオーム等の
オレフィン系フオームであり、これらのクッションフオ
ーム２に表皮材８が付いていても良い。フオーム２の厚
さとしては通常２龍から１０關の範囲のものが用いられ
る。フオームの密度は一般的には０．０２〜０．１ｇ／
ｃｄである。フオームを部分的に突き刺す針としては、
特に制限は無いが太さとして０．５〜１．　Ｏｎのもの
を用いることが出来る。

（Ｂ）に示すようにフオーム表皮１を、クッションフオ
ーム２を上面にして、下テーブル４上にフェルトまたは
ゴム板等の緩衝材５を介して載置し、上部より多数の針
７を下向に植設した上テーブル６を用いて、矢印Ｐで示
すように圧下手段８により、フオーム表皮１を針７で突
き刺す。針７の密度は１ｃｄあたり５本から１００本の
範囲が好ましい。緩衝材５は針７による突き刺し作業全
支障な〈実施させ、また針７の先端を損傷させないため
のものである。この場合、針の先端は表皮層を貫通し々
いように調整することが見栄えの点から好ましい。勿論
、針の先端は極めて細く、表皮層う貫通したとしても目
立ち難いため多少貫通しても構わない。この作業により
フオーム２には針７の数の相描する多数の孔２ａが穿孔
される。

つぎに（ｑに示すように、孔２ａが穿孔されたフオーム
表皮１は赤外線ヒータ等の加熱手段９により加熱される
。この加熱によりフオーム２は軟化される。この場合の
加熱温度はフオームの種類により異なるが、例えばポリ
エチレンフオームの場合には１４０〜１６０Ｃの範囲が
好ましい。

（至）に示すように、加熱軟化されたフオーム表皮１は
上下型１０．１１により孔２ａが穿孔された部分で圧縮
され、その後冷却される。この作業にヨリ（目に示すよ
うに、クッションフオーム２の一部が圧縮変形された圧
縮部１ａが形成される。クッションフオーム２は針７に
より穿孔さレテイルので、内部の空気等のガスは圧縮時
に放出され圧縮は容易に行々われ、圧縮荷重除去後光の
形状に戻ることはない。

本発明の具体例を次に示す。

厚さが５１で発泡倍率が３０倍のポリエチレンフオーム
と０．３５１１の厚さの軟質塩ビシートが積層された表
皮材を用意し、この表皮材のフオーム側に１ｄ当たり１
０個の針孔を明けた。使用した針はミシン用の針であり
、針の先端はわずかに塩ビシートを貫通するようにした
。その後、赤外線ヒーターによりフオームの温度が１５
０°Ｃになるように加熱し、その温度に達した時点で０
７ゆ／ｄの圧力で圧締した。圧締用の型としては鉄板で
できた平型を用いた。型の温度は室温であった。

３０秒間圧締した後で取り出して、厚さを測定した。

その結果次のようになった。

試料名称　　　最初の厚さ　　加工後の厚さ針孔有り　
　　　５．３５　Ｉｌｌ　　　　　２．１　ｊ１１針孔
無し　　　　５．３５１１１　　　　４．８龍〔発明の
効果〕 以上説明したように、本発明はフオーム表皮のクッショ
ンフオームに多数の孔を穿孔後、加熱し圧縮するので、
簡単な設備と工程により、見栄えが良い端末加工を行う
ことができる。また従来のように加工時の熱により表皮
材が冒されたり、フオームを剥がす時の作業により表皮
材が伸ばされたりする等の問題が無くなった。

【図面の簡単な説明】

第１図（Ａ）、　（８１，（Ｃｌ、η、（匂は本発明の
詳細な説明のための概略断面図である。 １・・・フオーム表皮　、２・・・クッションフオーム
２ａ・・・孔　　　　　　、　　３・・・表皮材４・・
・下テーブル　　、　　５・・・緩衝材６・・・上テー
ブル　　、　　７・・・針８・・・圧下手段　　　、　
　９・・・加熱手段１０・・・上型　　　　　、１１・
・・下型特許出願人　　林テレンプ株式会社 代　　理　　人　　　若　　林　　　　　　忠ｙＡ１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 独立した気泡を有するオレフィン系フォーム付の表皮の
   所望部において予め、針を突き刺すことにより該フォー
   ムに多数の微小な孔を設け、次いでこの所望部を加熱し
   、フォームが軟化した時点でこの部分を圧縮し、冷却後
   に取り出すことを特徴とするオレフィン系フォーム付表
   皮材の薄肉化方法。