JPS63163385A - 複写紙搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は複写紙搬送装置に関し、さらに詳細にいえば
、感光体ドラムから複写紙を剥離させ、その後、定着装
置に向かって搬送する複写紙搬送装置に関する。

〈従来の技術〉 従来から感光体ドラムの表面にトナー像を形成し、トナ
ー像を複線紙上に転写した後、定着装置に導いてトナー
像を定着するようにした複写機が広く使用されるように
なってきており、このような複写機における、感光体ド
ラムからの複写紙の剥離方式として、分離チャージャに
よる剥離方式、分離ベルトによる剥離方式（特開昭５６
−１３８７６４号公報参照）、および分離爪による剥離
方式が採用されている。

上記各方式のうち、分離チャージャによる剥離方式は、
分離チャージャにより複写紙に対して静電吸着力を中和
させるための放電を行なわせるものであり、正電荷、お
よび負電荷を均等に複写紙に与えることにより、トナー
が有している電荷に起因する静電吸着力を減少させるも
のである。

また、分離ベルトによる剥離方式は、感光体ドラムの一
方の端部表面に接するように分離ベルトを取付け、分離
ベルトにより複写紙の一側を強制的に剥離させるととも
に、他側にかけての残余の部分については、複写紙自身
が有している腰の強さにより剥離させるようにしている
。

したがって、腰が弱い複写紙を使用した場合、或は幅が
広い複写紙を使用した場合等においては、分離ベルトに
よる強制的な剥離が行なわれる側においては、第６図に
示すように、転写チャージャ（３１）によるトナー像の
転写動作が行なわれた後、分離ベルト（３２）により複
写紙（３３）が感光体ドラム（３４）から剥離させられ
、搬送ローラ（３５）により複写紙ガイド部材（３６）
の上面に沿うよう案内されるとともに、複写紙ガイド部
材（３６）に案内される前に除電ブラシ（３７）により
静電荷の除去が行なわれる。そして、分離ベルトによる
強制的な剥離が行なわれない側においては、第７図に示
すように、複写紙（３３）が感光体ドラム（３４）に追
従して上方に移動した後、感光体ドラム（３４）から剥
離されて複写紙ガイド部材（３Ｂ）に向かって下降する
。

また、分離爪による剥離方式を採用した場合にも、上記
分離ベルトによる剥離方式を採用した場合と同様に、分
離爪を設けた側において速やかな剥離を行なわせること
ができる反面、反対の側において剥離が遅れてしまうこ
とになる。

〈発明が解決しようとする問題点〉 上記分離チャージャによる剥離方式においては、かなり
高い交流電圧を印加することが必要になる関係上、トラ
ンス等が必要になり、構成が複雑化するという問題があ
る。

上記第６図、および第７図に示す構成の複写紙搬送装置
においては、腰が弱い複写紙を使用した場合に、分離ベ
ルトと反対側における剥離性能が大幅に劣ることになり
、定着装置らに向かって搬送される途中における複写紙
が、搬送方向に関して均一の搬送状態にはなり得ず、搬
送性能が低下してしまうことになる。そして、この結果
、複写紙にしわが発生し、感光体ドラム表面にトナーが
残留することに起因して分離ベルトと反対側の後端に転
写不良が発生し、或は、転写されたトナーが周り込んで
複写紙後端の裏に汚れが発生することになるという問題
がある。

また、分離爪による剥離方式を採用した複写紙搬送装置
においても、同様の問題を有している。

〈発明の目的〉 この発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、
簡単な構成で複写紙を感光体ドラムからの剥離させるこ
とができる複写紙搬送装置を提供することを目的として
いる。

く問題点を解決するための手段〉 上記の目的を達成するための、この発明の複写紙搬送装
置は、感光体ドラムの転写領域より下流側外周面に近接
させて、定着装置に向かう複写紙搬送路との間に導電部
材を設けてある。

但し、上記導電部材としては、金属製であることが好ま
しい。

また、上記導電部材としては、複写紙との接触を防止す
る非導電性のリブを有するものであることが好ましい。

さらに、上記導電部材の下流側に、除電部材、および複
写紙搬送路がこの順に設けられてあることが好ましい。

さらには、上記導電部材が感光体ドラムの少なくとも一
側端部に対向する状態で設けられているとともに、感光
体ドラムの他側端部に分離手段が設けられていることが
一層好ましい。

く作用〉 以上の構成の複写紙搬送装置であれば、感光体ドラムの
転写領域より下流側外周面に近接させて、定着装置に向
かう複写紙搬送路との間に導電部材を設けてあるので、
転写チャージャにより付与され、複写紙の表面に存在す
る電荷の影響を受けて導電部材の複写紙と近接する側に
逆極性の電荷が誘起される。そして、互に極性が異なる
電荷同士の間に作用するクーロン力が、複写紙に対して
剥離力として作用し、複写紙を無理なく感光体ドラムか
ら剥離させ、複写紙搬送路を通して定着装置に向かって
搬送させることができる。

そして、上記導電部材が金属製のものである場合にも、
上記と同様の作用を行なわせることができる他、複写紙
の剥離を行なわせた後における導電部材の残留電荷の除
去を簡単に行なうことができる。

また、上記導電部′材が複写紙との接触を防止する非導
電性のリブを有するものである場合には、複写紙の搬送
途中において、複写紙の全長の各部に剥離のためのクー
ロン力を作用させることができる。

さらに、上記導電部材が感光体ドラムの少なくとも一側
端部に対向する状態で設けられているとともに、感光体
ドラムの他側端部に分離手段が設けられている場合には
、感光体ドラムの他側端部において分離手段により複写
紙を強制的に剥離させることができ、感光体ドラムの一
側端部においてクーロン力により複写紙を剥離させるこ
とができる。

〈実施例〉 以下、実施例を示す添付図面によって詳細に説明する。

第１図はこの発明の複写紙搬送装置の一実施例を示す斜
視図であり、感光体ドラム（１）と、導電部材としての
金属棒■と、定着装置（１５）　（第２図、および第３
図参照）に向かって複写紙（Ｐ）を搬送する複写紙ガイ
ド部材Ｇ）と、感光体ドラム（１）から複写紙（Ｐ）を
剥離させる分離ベルト（４）と、上記複写紙ガイド部材
■の感光体ドラム側に取付けられた除電ブラシ■と、ク
リーニングブレード（１７）　（第２図、および第３図
参照）とを有している。

さらに詳細に説明すると、上記感光体ドラム（１）は、
支持部材（７）により回転可能に支持されており、所定
位置に、感光体ドラム（１）から複写紙（Ｐ）に対して
トナー像を転写させる転写チャージャ■が配設されてい
るとともに、感光体ドラム（１）の表面に残留するトナ
ーを掻き取るクリーニングブレード（１７）が配設され
ている。そして、感光体ドラム（１）の一方の端部に接
触させて、複写紙（Ｐ）の一方の端縁部を強制的に剥離
させる分離ベルト（４）が配設されている。

さらに詳細に説明すると、上記金属棒■は、所定間隔に
設けられた絶縁材製のリブ（２′）に支持されており、
しかも金属棒■の上面よりもリブ（２′）の上端が上方
に突出する状態になるように相互の位置関係が設定され
ている。そして、上記金属棒■は、感光体ドラム（１）
から離れた側が複写機本体に対して接地されている。ま
た、上記除電ブラシ■は、上端がリブ（２′）の上端と
ほぼ同一高さになるように取付けられているとともに、
基部が複写機本体に対して電気的に接続されている。

尚、上記転写チャージャ■の下流側に延びるガイド部材
（８′）を転写チャージャ■のケーシングと一体的に設
けてあり、転写チャージャ■の上流側に、複写紙（Ｐ）
を転写領域に導くガイド部材（１８）を設けてある。そ
して、上記ガイド部材（８′）の下部にクリーニングラ
ンプ（１９）が設けられている。さらに、上記クリーニ
ングブレード（１７）の下流側にクリーニングランプ（
２０）、および帯電チャージャ（２１）が設けられてい
る。

上記の構成の複写紙搬送装置の動作は次のとおりである
。

感光体ドラム（１）が一方向に回転する間に帯電チャー
ジャ（２１）により均一帯電させられた後、図示しない
光学系を通して導かれた光により静電潜像が形成され、
さらに図示しない現像装置によりトナー像に顕像化され
る。その後、トナー像の先端が転写チャージャ■と正対
する転写領域に到達した時点において、ガイド部材（１
８）を通って複写紙（Ｐ）の先端も転写領域に到達する
ので、転写チャージャ■を駆動することにより、トナー
像を複写紙（Ｐ）に転写することができる。

次いで、分離ベルト（４）、および金属棒■の作用によ
り、複写紙（Ｐ）が感光体ドラム（１）の表面から剥離
させられ、除電ブラシ■により複写紙（Ｐ）の余分な電
荷（転写されたトナーが何している電荷と中和する量を
越える電荷）が除電され、複写紙ガイド部材Ｇ）を通っ
て定着装置（１５）に導かれる。

」−２段写紙剥離動作についてさらに詳細に説明する。

複写紙（Ｐ）は、感光体ドラム（１）の回転に追従して
移動し、一方寄りの先端が分離ベルト（４）に導かれ、
他方寄りの先端が金属棒■に正対する状態になる。

この状態において、分離ベルト（４）に導かれた部分は
、強制的に剥離されて１、第２図に示すように、そのま
ま搬送ローラ（１４）に導かれるので、当初から複写紙
ガイド部材■の上面に接触し、しかも複写紙ガイド部材
Ｇ）に接触する直前に除電ブラシ■の導電性線状体（５
′）により静電荷がかなり除去されるので、複写紙ガイ
ド部材３）に吸着された状態で、しかも吸百力が余り大
きすぎない状態であり、搬送ローラ（１３）による定着
装置（１５）に向かっての搬送をスムーズに行なうこと
ができる。

また、金属棒■に正対する部分は、転写チャージャ■に
付与された余分な電荷が存在しているので、第４図に示
すように、この余分な電荷により金属棒■が静電誘導を
受け、複写紙（Ｐ）に近い側に逆極性の電荷が、複写紙
（Ｐ）から離れた側に同極性の電荷が誘起され、同極性
の電荷は■４機本体に流れ込んでしまう。この結果、複
写紙（Ｐ）に存在する余分な電荷と、金属棒■の複写紙
側に残留する電荷との間に比較的大きなり−ロン力が作
用し、複写紙（Ｐ）を感光体ドラム（１）から剥離させ
ることができる。その後は、除電ブラシ■の導電性線状
体（５′）により静電荷がかなり除去されてからら複写
紙ガイド部材Ｇ）に導かれることになるので、複写紙ガ
イド部材Ｇ）に吸着された状態で、しかも吸着力が余り
大きすぎない状態であり、定着装置（１５）に向かって
の搬送をスムーズに行なうことができる。

即ち、複写紙（Ｐ）は転写領域を通過した後、分離ベル
ト（４）、および金属棒■により速やかに感光体ドラム
（１）から剥離されることになり、分離ベルト（４）か
ら離れた側における複写紙（Ｐ）の搬送が遅れてしわが
発生し、同じ側の後端における転写不良が発生し、或は
トナーの周り込みに起因する裏面の汚れが発生するとい
うような不都合を効果的に解消することができ、高品質
の複写物を得ることができる。

尚、上記の実施例において、金属棒のとしては、例えば
６　ｍｍφ程度の鉄製のものであればよく、また、感光
体ドラム（１）としては、余り小径（複写紙自体の腰に
より自然に剥離する程度に小径）でなければよい。さら
に、金属棒■の上端とリブ（２′）の上端との間隔はさ
ほど問題にはならず、金属棒■の表面と感光体ドラム（
１）の表面との間隔を約５胴以下にすることにより、良
好な剥離性能を発揮させることができた。

第５図は他の実施例を示す図であり、上記実施例と異な
る点は、金属棒■を、分離ベルトと反対側のみに設置Ｊ
た点のみであり、他の部分の構成は上記実施例と同一で
ある。

したがって、この実施例においては、クーロン力を作用
させな、くても確実に複写紙（Ｐ）を剥離することがで
きる部分について金属棒のを省略して構成を簡素化する
ことができる他、上記実施例と同様の複写紙搬送性能を
発揮させることができる。

尚、この発明は上記の実施例に限定されるものではなく
、例えば金属棒■に代えて金属板を使用することにより
クーロン力を増加させ、剥離性能を一層向上させること
が可能である他、感光体ドラム（１）が比較的小径の場
合において分離ベルト（４）を省略して金属棒、或は金
属板等のみにより複写紙を剥離させることが可能であり
、さらに、リブ（２′）を省略して感光体ドラム（１）
から離れた複写紙（Ｐ）が金属棒、或は金属板等に接触
し得るようにしても良好な剥離性能を発揮させることが
でき、その他、この発明の要旨を変更しない範囲内にお
いて種々の設計変更を施すことが可能である。

〈発明の効果〉 以上のようにこの発明は、感光体ドラムの転写領域より
も下流側に近接させて導電体を設けているので、複写紙
に残留している余分な電荷と、導電体に誘起された電荷
との間に大きなり−ロン力を作用させ、複写紙を確実に
感光体ドラムから剥離させることができるとともに、構
成を簡素化することができるという特許の効果を奏する
。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の複写紙搬送装置の一実施例を示す斜
視図、 第２図は分離ベルトによる強制的剥離が行なわれる部分
を示す図、 第３図は分離ベルトによる強制的剥離が行なわれない部
分を示す図、 第４図は第３図に示す部分の要部を詳細に示す図、 第５図は他の実施例を示す斜視図、 第６図、および第７図は従来例を示す図。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、感光体ドラムの転写領域より下流側外 周面に近接させて、定着装置に向かう複 写紙搬送路との間に導電部材を設けてあ ることを特徴とする複写紙搬送装置。 ２、導電部材が金属製のものである上記特 許請求の範囲第１項記載の複写紙搬送装 置。 ３、導電部材が、複写紙との接触を防止す る非導電性のリブを有するものである上 記特許請求の範囲第１項記載の複写紙搬 送装置。 ４、導電部材の下流側に、除電部材、およ び複写紙搬送路がこの順に設けられてあ る上記特許請求の範囲第１項記載の複写 紙搬送装置。 ５、導電部材が感光体ドラムの少なくとも 一側端部に対向する状態で設けられてい るとともに、感光体ドラムの他側端部に 分離手段が設けられている上記特許請求 の範囲第１項から第４項の何れかに記載 の複写紙搬送装置。