JPS6316202Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、投写形テレビジヨン受像機の投写部
を天井下面に吊り下げて取り付ける場合に用いる
ことのできる吊下装置に関し、重い投写部でも容
易にかつ安全に着脱することができ、しかも、吊
り下げたままでも保守点検等を容易に行うことが
できるものを提供することを目的とするものであ
る。

以下、本考案につき、一実施例を示す図面を参
照して詳細に説明する。

第１，２図はその全体の概略外観を示し、ここ
で、１は吊り下げるべき投写形テレビジヨン受像
機の投写部、２はその吊り下げのための天井３の
下面に補助枠４を介して取り付けた支持具であ
る。この補助枠４は省略して支持具２を直接天井
３の下面に固定してもよい。この支持具２の後端
には第３，４図に示すように後端縁から斜め下方
に向つて長溝５を設ける。ここでは略クランク形
状の長溝５として示している。また、支持具２の
前端には第５図に示すように後方に向つて折曲し
たＬ字状の係止片６を設けておく。

一方、投写部１の上部後端にはアーム７を介し
て軸８を設け、この軸８は支持具２の長溝５にそ
の開口端から着脱自在に嵌り合うようにする。ま
た、投写部１の前部上面には支持具２の係止片６
と係合する係合部９を設ける。この実施例では、
投写部１の上面板の一部を切除して空間部１０を
形成することにより係合部９を形成し、かつ、そ
の前端は上方に折曲するようにしている。

かかる構成により、投写部１を吊り下げる場合
には、まず投写部１を第２図のように縦にして持
ち上げ、第３図のようにその後端の軸８を支持具
２の長溝５に嵌め合わせる。これで仮支持できた
ので、次に投写部１を第１図のように起こし、前
部上面の空間部１０に支持具２の係止片６を嵌め
合わせ、さらに投写部１を前方向に少しスライド
させることによつて第５図のように係止片６と係
合部９とを係合させる。最後に、係止片６と係合
部９とをボルト１１等で固定することにより取り
付けを完了する。

このように、本吊下装置においては、投写部１
を一旦後端の軸８で仮取り付けしてから起こしか
つ少しスライドさせるという手順で天井３の下面
に吊り下げることができ、また、逆の手順で取り
外すことができるため、投写部１を軸８で仮支持
してしまつた後はその重量を直接に人が支えなく
てもこれが落下してしまうおそれがなくなり、投
写部１のように非常に重いものであつても容易に
しかも安全に天井３に着脱することができる。特
に、最も細かい作業を要するボルト１１の着脱の
際にはすでに投写部１の前後をともに軸８と係合
部９とで支持しているので両手を使つて作業をす
ることができ、一人でも作業性良く行うことがで
きる。さらに、投写部１の内部回路等を保守点検
する必要があるときには、ボルト１１を外し、少
し後方にスライドさせて係止片６と係合部９との
係合を外して第２図のように軸８で吊り下げた状
態にすることにより、全体を降ろしてしまわなく
てもケースの蓋１２をいずれの面でも開いて内部
を保守点検等することができる。このとき、長溝
５を斜め下方に向けて形成しているために第２図
のような状態でも軸８が外れてしまうおそれがな
く、安全である。

以上のように、本考案によれば、重い投写部で
も容易にしかも安全に天井下面に取り付けること
ができ、また、吊り下げたままでも保守点検等を
することのできる実用的効果の大きい吊下装置を
得ることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における投写形テレ
ビジヨン受像機の吊下装置の正面図、第２図はそ
の吊下途中の正面図、第３図はその要部の正面
図、第４図，第５図はその要部の断正面図であ
る。 １……投写部、２……支持具、３……天井、４
……補助枠、５……長溝、６……係止片、７……
アーム、８……軸、９……係合部、１０……空間
部、１１……ボルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 天井下面に投写形テレビジヨン受像機の投写部
   吊下用の支持具を取り付け、上記支持具の一端に
   は端縁から斜め下方に向つて長溝を設け他端には
   Ｌ字状の係止片を設け、上記投写形テレビジヨン
   受像機の投写部には上記長溝に着脱自在に嵌り合
   う軸と、上記係止片と係合する係合部とを設け、
   上記軸を上記長溝に嵌め合わせかつスライドさせ
   て上記係止片と係合部とを係合させるようにして
   なる投写形テレビジヨン受像機の吊下装置。