JPS6316167B2 - - Google Patents

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JPS6316167B2
JPS6316167B2 JP24487983A JP24487983A JPS6316167B2 JP S6316167 B2 JPS6316167 B2 JP S6316167B2 JP 24487983 A JP24487983 A JP 24487983A JP 24487983 A JP24487983 A JP 24487983A JP S6316167 B2 JPS6316167 B2 JP S6316167B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxygen
composition
bag
silicone oil
oxygen absorbing
Prior art date
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Expired
Application number
JP24487983A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60139334A (ja
Inventor
Makoto Samejima
Harumi Sano
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Nisson Kako Co Ltd
Original Assignee
Shin Nisson Kako Co Ltd
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Publication date
Application filed by Shin Nisson Kako Co Ltd filed Critical Shin Nisson Kako Co Ltd
Priority to JP24487983A priority Critical patent/JPS60139334A/ja
Publication of JPS60139334A publication Critical patent/JPS60139334A/ja
Publication of JPS6316167B2 publication Critical patent/JPS6316167B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は組成物中の鉄粉の重量の0.5〜8%の
シリコーンオイルを含有することを特徴とする鉄
粉を主成分とする酸素吸収用組成物である。 鉄粉を主成分とする酸素吸収用組成物は鉄粉、
金属塩化物のような触媒、活性炭、おがくずなど
のような保水剤などの混合物であつて、通常透気
性のシートでつくられた小袋に包装されて使用さ
れるのであるが、その包装物を例えば食品を内包
している密閉容器(酸素が殆んど透過しない透明
シートでつくられている場合が多い)内の酸素吸
収に使用してそのまま長時日放置しておくと、酸
素を吸収して生成した鉄錆が小袋の表面に浸出
し、その商品の商品価値を損うことがある。食品
が酢酸のような酸性物質の蒸気を発散するもので
あるような場合にはこのような傾向がとくに著し
い。 また水分活性(食品の含有水分が示す水蒸気分
圧の関係である相対湿度をもとにして水分の作用
を比較できるようにした指示数値であつて、必ず
しも含有率の大なるものが大であるとはかぎらな
い。)の高い内容物のために用いられる水分を全
く含まないか、或は含水率の低い酸素吸収用組成
物においては、それを小袋に包装する際に該組成
物中の鉄粉、触媒あるいは保水剤などの粉末が飛
散して包装物の外面を汚染し、いわゆる「もらい
錆」の原因になつたり、あるいはその組成物を包
装する透気性シートの熱接着部分に付着して接着
不良の原因となることがある。 発明者等は鉄粉を主成分とする酸素吸収用組成
物において上記のような難点を除去する方法を鋭
意研究した結果、酸素吸収用組成物中に適量のシ
リコーンオイルを存在させることによつてこれら
の問題が解決することを見出して本発明を行つた
のである。 鉄粉を主成分とする酸素吸収用組成物中に例え
ばグリセリン、プロピレングリコール、流動パラ
フインあるいは食用油のような不揮発性物質を配
合することによつても鉄粉その他の粉塵の飛散を
防止することができる。しかしながらこれらの物
質を配合するとその組成物は流動性が悪くなつて
包装時の取り扱いが困難になつたり、あるいは保
存中に異臭を発するようになるものが多く、さら
にこれらの物質は鉄錆が包材の外面に浸出するこ
とに対してあまり効果がないばかりでなく、これ
らの物質を粉塵の飛散防止に有効な程度配合する
と酸素吸収用組成物の酸素吸収能力が低下するた
め、これらの物質を酸素吸収用組成物に配合する
ことは不適当である。 発明者等の研究によればシリコーンオイルを酸
素吸収用組成物に配合することによつて粉塵の飛
散および鉄錆の包装材外面への浸出は有効に防止
され、その際該組成物の酸素吸収能力を実質的に
低下させることはない。そしてシリコーンオイル
を配合することによつて組成物の流動性が高まる
結果組成物を小袋に充填するのが容易になり、し
かもそれを長時日保存しても異臭を発するおそれ
は全くないのである。 シリコーンオイルを配合することによつて酸素
吸収用組成物の酸素吸収能力が実質的に損われな
いことを第1表に示す。第1表は実施例1で製造
したシリコーンオイル配合の酸素吸収用組成物
2.5gを内包している小袋、比較例1で製造したシ
リコーンオイルを配合しない酸素吸収用組成物
2.5gを内包している小袋、および実施例1におけ
るシリコーンオイルの代りにそれと同量のプロピ
レングリコールを配合して製造した酸素吸収用組
成物2.5gを内包している小袋を、それぞれ2.0gの
水をしみこませた脱脂綿および空気500mlと共に
実施例1に使用したのと同じ空気遮断性のある袋
の中に封入し、それらを25℃の温度に保つて所定
の時間毎に袋内の残存酸素濃度を測定して上記3
種の酸素吸収用組成物の酸素吸収能を比較したも
のである。
【表】 本発明に使用するシリコーンオイルとしては人
体に無害で入手容易なジメチルポリシロキサン
【式】が適しており、その中で粘度がお よそ100〜1000CS(センチストークス)の範囲、
とくに300〜800CSのものが好ましい。粘度が極
度に小であるものは本発明の期待する効果を示さ
ず、また粘度が極度に大であるものは組成物中に
均一に配合するのが困難でありまた組成物を団子
状にしてしまうので不適当である。 本発明においてシリコーンオイルは酸素吸収用
組成物中の鉄粉の重量の0.5〜8%の範囲の割合
で使用されるのであるが、特に好ましいのは2〜
5%程度である。極度に少量ではその効果が発揮
されず、過剰の使用は組成物を団子状にあるいは
ペースト状にし、且つその酸素吸収能にも悪影響
を及ぼすのである。一般的に粘度の高いシリコー
ンオイルを使用する場合はそれが組成物中に占め
る割り合は小となり、粘度の低い場合には大とな
る。 本発明の酸素吸収用組成物は基本的には鉄粉、
触媒(例えば金属塩主として金属ハロゲン化物、
とくに塩化ナトリウム、臭化ナトリウム、沃化カ
リウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウムな
ど)およびシリコーンオイルから成るものである
が、これらの物質以外にフイラーとして例えば活
性炭おがくず、脱脂大豆粉、脱脂米糖、バーミキ
ユライト、パーライト、ゼオライト、けい藻土、
活性白土、酸化鉄、アルミナ、シリカゲル、硫酸
カルシウムなどを含有していてもよい。そしてさ
らに使用目的に応じて水分を含有することもあ
る。 本発明の酸素吸収用組成物を製造するには上記
した3種の基本的構成要素のみを混合し、あるい
はさらにその混合物にフイラー類を混合し、また
はシリコーンオイル以外の成分の混合物にシリコ
ーンオイルを加えてさらに混合してもよく、さら
にシリコーンオイルをも含めて総ての成分を同時
に混合してもよい。 次に実施例を記すが本発明は実施例に限定され
るものではない。 実施例 1 酸素吸収用鉄粉2.000g、酸化鉄粉200gおよび活
性炭50gを混合し、その中に食塩10gを水30gに溶
解した溶液を加えて窒素雰囲気内でよく混合し、
次でシリコーンオイル(信越化学株式会社製、信
越シリコーンKF96―500C/S)40gを加えて同
じく窒素雰囲気内で1時間混合して均一な酸素吸
収用組成物を製造した。 片面に耐水、耐油処理をほどこした純白ロール
紙と割布(補強用の網目の布)および有孔ポリエ
チレンフイルムを重ねてラミネートしてつくつた
透気度3000sec/100mlの酸素吸収剤用包材を用
い、上記の酸素吸収用組成物を窒素雰囲気の下で
粉末自動充填包装機(三光機械株式会社製)を用
いて包装し、組成物2.5gを内包する小袋を連続的
に製造した。この際包装機のホツパー内で粉塵の
飛散はなく組成物の流動性は極めて良好であり、
またホツパーからの降下に際しても粉塵の飛散は
ごく僅かであり、小袋の周囲接着部分への付着は
殆んどなく、その部分の接着不良による不合格品
は100個中3個であつた。 このようにして製造した2.5gの酸素吸収用組成
物を内包する小袋について次のような使用実験を
行つた。延伸プロピレン/エチレン―ビニルアル
コール共重合体/ポリエチレンの三層ラミネート
フイルム(このフイルムは酸素透過性が極めて少
い。)で150mm×200mmの袋をつくり、この中に酢
酸処理のしてある「おぼろ昆布」100gと空気500
mlおよび上記の小袋1袋を入れて密封した。この
袋を室温(15〜25℃)にて24時間放置した後、袋
内の残存酸素濃度を測定した結果は0.00%であつ
た。さらにその袋をひきつづいて25℃の恒温で30
日間保存したが小袋の表面に鉄錆浸出による汚染
は認められなかつた。 比較例 1 実施例1と同様に酸素吸収用鉄粉、酸化鉄、活
性炭および食塩水溶液を混合して酸素吸収用組成
物をつくつた。この組成物を使用して実施例1と
同様にしてその2.5gを内包する小袋を製造した。
この際ホツパー内でかなり粉塵の飛散がみられ、
組成物の流動性は実施例1の場合にくらべて明ら
かに悪く、ホツパーからの降下に際しての飛散も
多く、その粉塵が小袋の周囲の接着部分に付着し
たために生ずる接着不良のための不合格品は100
個の小袋中に14個あつた。 この小袋の合格品を実施例1と同様に酸素遮断
性の袋の中におぼろ昆布および空気と共に封入し
て24時間後に袋内の残存酸素を測定した結果は
0.00%であつた。この袋をひきつづき25℃の温度
で保存したところ、18日後には小袋の表面に鉄錆
が現われはじめ、30日後には小袋の表面は鉄錆の
浸出による汚染が著しかつた。 実施例 2 酸素吸収用鉄粉2000gとシリコーンオイル(実
施例1のものと同じ)80gとを窒素雰囲気内でよ
く混合した。他方焼成バーミキユライト300gと
活性炭50gとに食塩100gを水300ml中に溶かした
溶液を加えてよく混合した。次でこの2種の混合
物を窒素雰囲気内で30分間混合して酸素吸収用組
成物を製造した。 この酸素吸収用組成物を実施例1で使用したの
と同様に構成されている酸素吸収用包材(但し透
気度9000sec/100ml)を用い実施例1と同様に包
装して組成物5.6gを内包する小袋を連続的に製造
した。この際、ホツパー内および組成物の通路に
おける組成物の流れはシリコーンオイルを使用し
ないものにくらべてはるかに滑らかであつた。 塩化ビニリデンコート延伸ポリプロピレン/ポ
リエチレン製のフイルム(酸素透過性は極めて小
である)で260mm×90mm×60mmの大きさのガゼツ
ト袋をつくり、この中にカステラ500g、空気
1000mlと共に上記の酸素吸収用組成物5.6gを内包
している小袋1袋を入れて密封し、室温(15〜25
℃)にて48時間放置した後袋内の残存酸素濃度を
測定した結果は0.00%であつた。さらにこの袋を
25℃の恒温で60日間保存したところ小袋の表面へ
の鉄錆の浸出は極めて僅かであつた。 比較例 2 実施例2におけるシリコーンオイルを使用せ
ず、それ以外は実施例と同様の実験を行つた。 その結果ガゼツト袋内における小袋の酸素吸収
能力は実施例1のものと同じであつたが、50日後
には小袋の表面に鉄錆による汚染が現われはじ
め、60日間保存した後には小袋の表面は鉄錆の浸
出が著しく、非常に汚染されていた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 鉄粉を主成分とする酸素吸収用組成物におい
    て、組成物中の鉄粉の重量の0.5〜8%のシリコ
    ーンオイルを含有することを特徴とする酸素吸収
    用組成物。
JP24487983A 1983-12-27 1983-12-27 酸素吸収用組成物 Granted JPS60139334A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24487983A JPS60139334A (ja) 1983-12-27 1983-12-27 酸素吸収用組成物

Applications Claiming Priority (1)

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JP24487983A JPS60139334A (ja) 1983-12-27 1983-12-27 酸素吸収用組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60139334A JPS60139334A (ja) 1985-07-24
JPS6316167B2 true JPS6316167B2 (ja) 1988-04-07

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ID=17125351

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JP24487983A Granted JPS60139334A (ja) 1983-12-27 1983-12-27 酸素吸収用組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE464085B (sv) * 1988-07-11 1991-03-04 Plm Ab En polymerkomposition med foermaaga att foerbruka syre samt framstaellning av kompositionen

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JPS60139334A (ja) 1985-07-24

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