JPS63159148A - 自動車のスリップ制御装置 - Google Patents

自動車のスリップ制御装置

Info

Publication number
JPS63159148A
JPS63159148A JP15430687A JP15430687A JPS63159148A JP S63159148 A JPS63159148 A JP S63159148A JP 15430687 A JP15430687 A JP 15430687A JP 15430687 A JP15430687 A JP 15430687A JP S63159148 A JPS63159148 A JP S63159148A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control
slip
brake
target value
engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP15430687A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2610878B2 (ja
Inventor
Mitsuru Nagaoka
長岡 満
Toshihiro Matsuoka
俊弘 松岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP62154306A priority Critical patent/JP2610878B2/ja
Publication of JPS63159148A publication Critical patent/JPS63159148A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2610878B2 publication Critical patent/JP2610878B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、駆動輪への付与トルクを調整することにより
、駆動輪の路面に対するスリップが過大になるのを防止
するようにした自動車のスリップ制御装置に関するもの
である。
(従来技術) 駆動輪の路面に対するスリップが過大になることを防止
するのは、自動車の推進力を効果的に得る上で、またス
ピンを防止する等の安全性の上で効果的である。そして
、駆動輪のスリップが過大になるのを防止するには、ス
リップの原因となる駆動輪への付与トルクを減少させれ
ばよいことになる。
この種のスリップ制御を行うものとしては、従来、特開
昭58−16948号公報、あるいは特開昭60−56
662号公報に示すものがある。
この両公報に開示されている技術は、共に、駆動輪への
付与トルクを低下させるのに、ブレーキによる駆動輪へ
の制動力封手と、エンジンそのものの発生トルク低減と
を利用して行うようになっている。より具体的には、特
開昭58−16948号公報のものにおいては、駆動輪
のスリップが小さいときは駆動輪の制動のみを行う一方
、駆動輪のスリップが大きくなったときは、この駆動輪
の制動に加えて、エンジンの発生トルクを低下させるよ
う′に生っている。また、特開昭60−56662号公
報のものにおいては、左右の駆動輪のうち片側のみのス
リップが大きいときは、このスリップの大きい片側の駆
動輪のみに対して制動を行う一方、左右両側の駆動輪の
スリップが共に大きいときは、両側の駆動輪に対して制
動を行うと共に、エンジンの発生トルクを低下させるよ
うにしている。
そして、この種のスリップ制御においては、駆動輪のス
リップ値が、所定の目標値となるように制御される。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、上述した、目標値をいかに設定するかは、こ
の種のスリップ制御を実用化するのに際して大きな問題
となる。この実用化に向けて種々実験した結果、車速が
大きいときには、車体の横方向安定性の向上要求が、車
速が小さいときに比して望まれる、ということが判明し
た。このことは、駆動輪の路面に対する実質的な摩擦係
数が、車速が大きいときは小さいときに比して小さくな
り、この結果タイヤの横力が下がるためと思考される。
このような高速時の車体の横方向安定性の向上要求は、
後輪駆動車においては尻振り(尻流れ)という現象の防
止の観点で、また前輪駆動車においては、ハンドル操作
に対する車体の追従性悪化や直進性阻害の現象の防止の
観点で有用なものである。
上述のような観点から、目標値を、高速時に車体が十分
安定するように小さく設定することも考えられるが、こ
の場合は低番中速時での加速性の悪化をきたしてしまう
ことになる。
したがって、本発明の目的は、車速が小さいときの加速
性を満足させつつ、車速が大きいときの安定性を確保し
得るようにした自動車のスリップ制御装置を提供するこ
とにある。
(問題点を解決するための手段1作用)前述の目的を達
成するため、本発明においては駆動輪のスリップの目標
値を、車速が大きいときは車速が小さいときに比して小
さく、すなわちタイヤの横力が大きくなるようにしであ
る。具体的には。
駆動輪への付与トルクを制御することにより駆動輪のス
リップが過大になるのを防止するようにした自動車のス
リップ制御装置において、駆動輪への付与トルクを調整
するトルク調整手段と、 駆動輪の路面に対するスリップ状態を検出するスリップ
検出手段と、 前記スリップ検出手段からの出力を受け、駆動輪のスリ
ップが所定の目標値となるように前記トルク調整手段を
制御するスリップ制御手段と、車速を検出する車速検出
手段と、 車速が大きいときは小さいときに比して、前記目標値が
小さくなるように補正する目標値補正手段と、 を備えた構成としである。
このような構成とすることにより、車速が大きいときの
安定性が確保される一方、車速が小さいときには、目標
値を大きくすなわち、タイヤのグリップ力を十分に確保
して、加速要求を満足させることができる。勿論、車速
に応じた目標値の変更は、車速に応じて段階的にあるい
は無段階式に行なうことができる。
(以ド余白) (実施例) 以下本発明の実施例を添付した図面に基づいて説明する
企差h1λ監! 第1図において、自動車lは、駆動輪となる左右前輪2
.3と、従動輪となる左右後輪4.5との4つの車輪を
備えている。自動車lの前部には、パワーソースとして
のエンジン6が塔載され、このエンジン6で発生したト
ルクが、クラッチ7、変速機8、デファレンシャルギア
9を経た後、左右のドライブシャフト10.11を介し
て、駆動輪としての左右の前輪2.3に伝達される。こ
のように、自動車lは、FF式(フロントエンジン・フ
ロントドライブ)のものとされている。
パワーソースとしてのエンジン6は、その吸気通路12
に配設したスロットルバルブ13によって、負荷制御す
なわち発生トルクの制御が行なわれるものとされている
。より具体的には、エンジン6はガソリンエンジンとさ
れて、その吸入空気量の変化によって発生トルクが変化
するものとされ、吸入空’AMの調整が、上記スロット
ルバルブ13によって行われる。そして、スロットルバ
ルブ13は、スロットルアクチュエータ14によって、
電磁気的に開閉制御されるようになっている。なお、ス
ロットルアクチュエータ14としては、例えばDCモー
タ、ステップモータ、油圧等の流体圧によって駆動され
て電磁気的に駆動制御される適宜のものによって構成し
得る。
各車輪2〜5には、それぞれブレーキ21.22.23
あるいは24が設けられ、各ブレーキ21〜24は、そ
れぞれディスクブレーキとされている。このディスクブ
レーキは、既知のように、車輪と共に回転するディスク
25と、キャリパ26とを備えている。このキャリパ2
6は、ブレーキパッドを保持すると共に、ホイールシリ
ンダを備え、ホイールシリンダに供給されるブレーキ液
圧の大きさに応じた力でブレーキパッドをディスク25
に押し付けることにより、制動力が発生される。
ブレーキ液圧発生源としてのマスクシリンダ27は、2
つの吐出口27a、27bを有するタンデム型とされて
いる。吐出口27aより伸びるブレーキ配管28は、途
中で2本の分岐管28aと28bとに分岐され、分岐管
28aが右前輪用ブレーキ22(のホイールシリンダ)
に接続され、分岐管28bが左後輪用ブレーキ23に接
続されている。また、吐出口27bより伸びるブレーキ
配管29が、途中で2本の分岐管29aと29bとに分
岐され1分岐管29aが左前輪用ブレーキ21に接続さ
れ、分岐管29bが右後輪用ブレーキ24に接続されて
いる。このように、ブレーキ配管系が、いわゆる2系統
X型とされている。そして、駆動輪となる前輪用のブレ
ーキ21.22に対する分岐管28a、29aには、制
動力調整手段としての電磁式液圧制御バルブ30あるい
は31が接続されている。勿論、マスクシリンダ27に
発生するブレーキ液圧は、運転者りによるブレーキペダ
ル32の踏込み量(踏込力)に応じたものとなる。
ブレーキ 圧制′口 第2図に示すように、前記液圧制御バルブ30.31は
、それぞれ、シリンダ41と、シリンダ41内に摺動自
在に嵌挿されたピストン42とを有する。このピストン
42によって、シリンダ41内が、容積可変室43と制
御室44とに画成されている。この容積可変室43は、
マスクシリンダ27からブレーキ21(22)に対する
ブレーキ液圧の通過系路と°なっている。したがって、
ピストン42の変位位置を調整することにより、当該容
積可変室43の容積が変更されて、ブレーキ21(22
)に対するブレーキ液圧を発生し得ると共に、この発生
したブレーキ液圧を増減あるいは保持し得ることになる
ピストン42は、リターンスプリング45により容積可
変室43の容積が大きくなる方向に常時付勢されている
。また、ピストン42には、チェックバルブ46が一体
化されている。このチェックバルブ46は、ピストン4
2が容積可変室43の容積を小さくする方向へ変位した
ときに、当該容積可変室43への流入口側を閉塞する。
これにより、容積可変室43で発生されるブレーキ液圧
は、ブレーキ21(22)側へのみ作用して、従動輪と
しての後輪4,5のブレーキ23.24には作用しない
ようになっている。
ピストン42の変位位鐙の調整は、前記制御室44に対
する制御液圧を調整することにより行われる。この点を
詳述すると、リザーバ47より伸びる供給管48が途中
で2本に分岐されて、一方の分岐管48Rがバルブ30
の制御室44に接続され、また他方の分岐管48Lがバ
ルブ31の制御室44に接続されている。供給管48に
は、ポンプ49、リリーフバルブ50が接続され、また
その分岐管48L(48R)には電磁開閉弁からなる供
給バルブSV3 (SV2)が接続されている。各制御
室44は、さらに排出管51Rあるいは51Lを介して
リザーバ47に接続され、排出管51L(51R)には
、電磁開閉弁からなる排出バルブSV4 (SVI)が
接続されている。
この液圧制御バルブ30(31)を利用したブレーキ時
(スリップ制御時)には、チェックバルブ46の作用に
より、基本的には、ブレーキペダル32の操作によるブ
レーキは働かないことになる。ただし、液圧制御バルブ
30(31)で発生されるブレーキ液圧が小さいとき(
例えば減圧中)は、ブレーキペダル32の操作によるブ
レーキが働くことになる。勿論、液圧制御バルブ30(
31)でスリップ制御用のブレーキ液圧が発生していな
いときは、マスクシリンダ27とブレーキ21(22)
は連通状態となるため、ブレーキペダル27の操作に起
因して通常のブレーキ作用が行われることになる。
各バルブSVI〜SV4は、後述するブレーキ用コント
ロールユニットUBによって開閉制御がなされる。ブレ
ーキ21.22へのブレーキ液圧の状態と各バルブSV
I〜SV4との作動関係をまとめて、次の第1表に示し
である。
第  1  表 コントロールユニ・トの構成機 Ml[fflにおいて、Uはコントロールユニットであ
り、これは大別して、前述したブレーキ用コントロール
ユニットUBの他、スロットル用コントロールユニット
UTおよびスリップ制御用コントロールユニットUSと
から構成されている。コントロールユニットUBは、コ
ントロールユニットUSからの指令信号に基づき、前述
したように各バルブSVI〜SV4の開閉制御を行う、
また、スロットル用コントロールユニットUTt*、コ
ントロールユニットUsからの指令信号に基づき、スロ
ットルアクチュエータ14の駆動制御を行う。
スリップ制御用コントロールユニットUSは、デジタル
式のコンピュータ、より具体的にはマイクロコンピュー
タによって構成されている。このコントロールユニット
USには、各センサ(あるいはスイッチ)61〜68か
らの信号が入力される。センサ61は、スロットルバル
ブ13の開度を検出するものである。センサ62はクラ
ッチ7が締結されているか否かを検出するものである。
センサ63は変速a8の変速段を検出するものである。
センサ64.65は駆動輪としての左右前輪2.3の回
転数を検出するものである。センサ66は従動輪として
の左後輪4の回転数すなわち車速を検出するものである
。センサ67は、アクセル69の操作量すなわちアクセ
ル開度を検出するものである。センサ68はハンドル7
0の操作量すなわち舵角を検出するものである。上記セ
ンサ64.65.66はそれぞれ例えばピックアップを
利用して構成され、センサ61.63.67.68は例
えばポテンショメータを利用して構成され、センサ62
は例えばON、OFF的に作動するスイッチによって構
成される。
なお、コントロールユニッ)USは、基本的にCPU、
ROM、RAM、CLOCKを備えており、その他、出
入力インタフェイスを備えると共に、入力信号、出力信
号に応じてA/DあるいはD/A変換器をも有するが、
これ等の点についてはマイクロコンピュータを利用する
場合における通常のものと変るところがないので、その
詳細な説明は省略する。なお、以下の説明におけるマツ
プ等は、制御ユニットUsのROMに記憶されているも
のである。
さて次に、コントロールユニットUの制御内容について
順次説明するが、以下の説明で用いるすべり率Sは、次
式(1)によって定義するものとする。
WD:駆動輪(2,3)の回転数 WL:従動輪(4)の回転数(車速) スロットル制御 コントロールユニ一7)UTは、目標スロットル開度と
なるようにスロットルバルブ13(スロットルアクチュ
エータ14)をフィードバック制御するものとなってい
る。このスロットル制御の際、スリップ制御を行わない
ときは、運転者りによって操作されたアクセル69の操
作量にl:lに対応した目標スロットル開度となるよう
に制御し、このときのアクセル開度とスロットル開度と
の対応関係の一例を、第12図に示しである。また、コ
ントロールユニットUTは、スリップ制御の際には、第
12図に示す特性にしたがうことなく、コントロールユ
ニー、トUSで演算された目標スロットル開度Tnとな
るようにスロットル制御を行う。
コントロールユニットUTを用いたスロットルバルブ1
3のフィードバック制御は、実施例では、エンジン6の
応答速度の変動を補償するため、PI−FD副制御よっ
て行うようにしである。すなわち、駆動輪のスリップ制
御の際には、現在のすべり率が目標すべり率に一致する
ように、スロットルバルブ13の開度をPI−FD副制
御る。より具体的には、スリップ制御の際の目標スロッ
トル開度Tnは、次式(2)によって演算される。
Tn=  Tn−1 −3ET −5ET −F P  (WDn −WDn−1)−F D  (
WDn −2X WDn−1+ WDn−2)・・・ 
(2) WL :従動輪(4)の回転数 WD:駆動輪(2,3)の回転数 KP:比例定数 KI :積分定数 FP:比例定数 FD:微分定数 SET:目標すべり率(スロットル制御用)上記式(2
)のように、ヌごットル開度Tnは、所定の目標すべり
率SETとなるように駆動輪の回転数をフィードバック
制御している。換言すれば、前記(1)式から明らかな
ように、スロットル開度は、目標駆動輪回転数WETが
次の(3)式になるように制御される。
上述したコントロールユニッ)UTを用いたPI−FD
副制御、ブロック線図として第3図に示してあり、この
第3図に示 す「S′」は「演算子」である。また、各
サフィクスrnJ、rn−1」は現時およびその1回前
のサンプリング時における各信号の値を示す。
ブレーキ制御 スリップ制御時においては、コントロールユニッ)UB
を用いた左右の駆動輪2.3の回転(スリップ)を、左
右独立に所定の目標すべり率SBTになるようにフィー
ドバック制御する。換言すれば、ブレーキ制御は次式(
4)で設定される駆動輪回転数WBTになるようにフィ
ードバック制御を行なう。
このブレーキの目標すべり率SETは、本実施例では後
述するようにエンジンの目標すべり率SETよりも大き
く設定しである。換言すれば、本実施例のスリップ制御
は、所定S ET (WE丁)になるようエンジン出力
を増減すると共に、それよりも大きなS 8T (WB
T)になるようブレーキによるトルク増減作用を行なう
ことにより、ブレーキの使用頻度を少なくしている。そ
して、本実施例では、L記(4)式を満足するようなフ
ィードバック制御を、安定性に優れたI−FD副制御よ
って行うようにしである。より具体的には、ブレーキ操
作量(パルプ30.31におけるピストン44の操作1
)Bnは、次式(5)によって演算される。
Bn=Bn−1 −FP  (WOn−WDn−1) −F D  (WDn −2X WDn−1+ WDn
−2)・・・(5) KI :積分係数 KD:比例係数 FD:微分係数 上記Bnが0より大きいとき(「正」のとき)がブレー
キ液圧の増圧であり、θ以下のときが減圧となる。この
ブレーキ液圧の増減は、前述したようにパルプSVI〜
SV4の開閉を行なうことによりなされる。また、ブレ
ーキ液圧の増減速度の調整は、上記パルプSVI〜SV
4の開閉時間の割合(デユーティ比)を調整(デユーテ
ィ制W)することによりなされるが、上記(5)式によ
り求められたBnの絶対値に比例したデユーティ制御と
される。したがって、Bnの絶対値は、ブレーキ液圧の
変化速度に比例したものとなり、逆に増減速度を決定す
るデユーティ比がBnを示すものともなる。
上述したコントロールユニットUBによるニーFD制御
を、ブロック線図として第4図に示してあり、この第4
図に示す「S′」は「演算子」である。
(以下余白) エンジン用目標 べ番車SETの決 さて次に、実施例では、複数の入力信号に基づいてエン
ジン用目標すベリ率SETを決定するようにしてあり、
この複数の入力信号として、車体加速度G、ハンドル舵
角り、車速■の3種類を用いるようにしである。
先ず、第18図〜第20図により、制御ゾーンの設定と
、適合度の設定について説明する。制御ゾーンは、各入
力信号G、D、Vについて、それぞれ「大」と「小」と
の2つが設定されている。
すなわち、車体加速度についてはその信号値G(×重力
加速度)がrO,05Jより大きいときの制御ゾーンが
「大Jであり(第18図破線より右側部分)、信号値G
がrO,15Jよりも小さいときの制御ゾーンが「小」
である(第18図実線より左側部分)。同様に、ハンド
ル舵角についてはその信号値D(deg)が「30」よ
り大きいときの制御ゾーンがr大」であり(第19図破
線より右側部分)、信号値りが「70」よりも小さいと
きの制御ゾーンが「小」である(第19図実線より左側
部分)。車速についてはその信号値V(km/h)が「
10」より大きいときの制御ゾーンが「大」であり(第
20図破線より右側部分)、信号値Vが「60」よりも
小さいときの制御ゾーンが「小」である(第20図実線
より左側部分)。
第18図〜第20図は、「大」と「小」との再制御ゾー
ンに対する適合度KA、KBあるいはKOを設定したマ
ツプとなっている。この点を説明すると、r大」と「小
」との再制御ゾーン同士は、互いにオーバラップする領
域を有している。
そして、このオーバラップする部分すなわち0.05≦
G≦0.15.30≦D≦70.10≦V≦60が、「
大」と「小」との制御ゾーンの境界ゾーンといえるもの
であり、この部分が、「大」と「小」との再制御ゾーン
に対する適合度が「0」〜r1.OJ  (0%〜10
0%)というように変化される。したがって、例えば信
号値Gが0.05と0,15との間の値例えばglであ
るとすると、そのときの「小」の制御ゾーンに対する適
合度は、第18図実線に照してglとなり、またr大」
の制御ゾーンに対する適合度は第18図破線に照してβ
2となる。勿論、信号値Gが0.05より小さいときの
「小」の制御ゾーンに対する適合度は1.0(100%
)であり、逆に「大」の制御ゾーンに対する適合度は0
(0%)である。また、信号値Gが0.15より大きい
ときのr大コの制御ゾーンに対する適合度は1.0(1
00%)であり、逆に「小」の制御ゾーンに対する適合
度は0(0%)である0以上のことは、信号値D、信号
値Vの適合度についても同様である。
前述した3つの入力信号G、D、Vについて各々「大」
、「小」2つの制御ゾーンを設定した関係上1合計6個
の制御ゾーンが存在し、これ等の組合せすなわち[G、
D、■]の大小の組合せは合計8通りとなり、この組合
せを次の第2表にまとめて示しである。
第2表 Mi=T+XW+ この第2表において、制御ゾーンの組合せ態様を、ルー
ルR1〜R8として表示してあり、例えばルールR1は
[G、D、V]の制御ゾーン組合せとして〔小、小、小
]のときであり、ルールR5は[大、小、小1のときで
ある。
L記各組合せ、すなわちルールR1−R8毎に、実験的
に基本目標値Ti(i=1.2・・m−・8)が決定さ
れている。すなわち、ルールR1に着目してみると、信
号値G、D、V共にそれぞれ「小」の制御ゾーンにある
状態で、試験を行って最適な基本目標値T1として0.
15を得ておく。また、ルールR7に着目してみると、
信号値GとDとは共に「大」の制御ゾーンのときでかつ
信号値vについては「小」の制御ゾーンのときで試験を
行って、最適な基本目標値T7として0.05を得るよ
うにしである。勿論、上記基本目標値を求めるときの試
験を行う際には、「大」または「小」の制御ゾーンへの
適合度が1.0となる入力信号値を採用するようにしで
ある(ルールR1での基本目標値TI=0.15を定め
るときの信号値Gは、「小」の制御ゾーンに対する適合
度が1.0となるように0.05よりも小さい値を用い
る)。
前述した第2表および$18図〜第20図により最終目
標値を求めるのは、次のようにして行われる。
■先ず、ルールR1について、各信号値G、D、■の制
御ゾーンに対する適合度KA、、KBあるいはKCが求
められる。すなわち、信号値Gについての適合度KAが
第18図に照して求められるが、この場合の適合度は、
ルールR1においては信号値Gについては制御ゾーンが
「小」として設定されているため、この「小」の制御ゾ
ーンに対する適合度とされる。同様に、ルールR1では
信号値りについては制御ゾーンが「小」として設定され
ているためこの「小」の制御ゾーンに対する適合度KB
が第19図に照して求められる。同様にルールR1にお
いては信号値Vについて「小」の制御ゾーンに対する適
合度KCが第20図に照して求められる。
■上記■で求められたルールR1についての信号値G、
D、Vに−)いて(7)各KA 、 KB 、 KCカ
互いに掛は合わされて、このルールR1全体における適
合度Wlが求められる(W1=KA XKB XKC)
■さらに、■で求められたルールR1についてのWlに
対して、ルールR1についての推論目標値Mlが求めら
れる(M1=WIXT1)。
■上述した■〜■のことが、ルールR2からR8まで順
次行われて、各ルールR1−R8毎に、適合度Wl−W
8および推論目標値Ml−M8が求められる(第2表を
も参照)。
[株]上記■で求められたwt−waとM1〜M8を、
例えば次式(6)にあてはめることにより、最終制御値
SETが求められる。
(以下余白) なお、各ルールR1〜R8の各々について先ず信号値G
、D、■について適合度KA、KB、KCを求め、この
後に適合度Wl−W8、推論目標値Ml−M8を求める
ようにしてもよいが、この場合は一旦各ルールRINR
8全てについての適合度KA、KB、KC(合計24の
値がある)を記憶しなくてはならないので、記憶容量を
小さくする観点からは、前述した■〜■のような手法で
行うのが好ましい。
前述の説明から既に明らかなように、車速■が大きいと
きには、小さいときに比して、目標値SETが小さくさ
れる。より具体的には、ルールR1とR2に着目してみ
るとrGJ、「D」についての大、小の条件が全く同じ
場合に、車速が大きいとき(ルールR2)の基本値T2
(=0.10)の方が、小さいとき(ルールR1)の基
本値Tl(=0.15)よりも小さくされている。この
ことは、ルールR7とR8とに着目した場合にもあては
まる(車速大のときのT8=0.02に対して、車速小
のときのT7=0.05)。
前述した■〜■の演算を行う制御内容を、第21図〜第
23図に示すフローチャートに基づいて説明する。なお
、以下の説明でPはステップを示す。
第21図におけるP81において、各信号値G、D、■
が計測された後、P82において、適合度Wi 、 M
i  (i = 1〜8)の値がそれぞれ「0」にイニ
シャライズされる。
次いで、後述するP83〜P90で、各ルールR1−R
8についての適合度wi−w8と推論目標値M1〜M8
とが算出される。そして、最後に、P91において、前
記(6)式に基づいて、最終目標値としてのエンジン用
目標すべり率SETが算出される。
前記P83での詳細は、第22図のようにして行われる
。先ず、各信号値G、D、Vについて、「小」の制御ゾ
ーンにあるか否かが判別され(Plol−P1O3)、
各信号値G、D、Vが全て「小」の制御ゾーンにあると
判別されたとき(Plol−P1O3でそれぞれYES
のとき)は。
適合度KA、KB、KCが第18図〜第20図に示すマ
ツプに照して読込まれる(P1O4〜P1O6)。次い
で、P1O7においてWlが算出された後、Pi08で
Mlが算出される。一方、Plol、P1O2、P1O
3のいずれかでNOと判別されたときは、そのまま第2
0図の次のステップP84へ移行する。この場合は、P
82でのイニシャライズによりWl、Mlは共にrQJ
にセットされていることになる。
第20図のP84の詳細は、第23図に示す通りである
。この第23図においては、ルールR2に関するもので
あるため、P2O1〜P2O3での判別が、[G、D、
V]が[小、小、大]であるか否かをみる点において第
22図のPIOI〜P103と実質的に異なるのみであ
るので、これ以上の詳細な説明は省略する。また、第2
1図P85〜P90の詳細も、第21図、第22図で説
明したことから既に明らかなので、この点についての説
明も省略する。
ここで、前述のようにしてエンジン用目標すべり率SE
Tを決定する際の1例について、具体的な数値を挙げて
説明する。すなわち、[G、D、V] (7)−例とし
て[0,1,30,60]cllを考える。このとき、
各ルールR1〜R8の各々にツイテ、Wi (KA X
KB XKG )、Mi (TiXWi)は次のように
なる。
ル−ルRI W1=0  (0,5X1.OXO) M1=0  (0,15XO) ルールR2 W2=0.5 (0,5X1.OXl、0)M2=0 
、05 (0、10X0 、5)ルール W3=0  (0  、5XOXO) M3=0  (0.02XO) ルール W4=O  (0  、5XOX1  、0)M’4=
0  (0  、  O IXO)ルールR5 W5=O  (0  、5X1  、OXO)M5=0
  (0  、20XO) ルール W6=0.5  (0.5X1.OXl.0)M6=0
.075  (0.15X0.5)ルールR7 W7= O  (0  、5XOXO)M7=0  (
0  、05XO) ルー ルR 8 ws=o  (o 、5XOX1  、0)M8=0 
 (0  、02XO) 上述のように得られたW1〜W8およびM1〜M8を式
(6)にあてはめることにより、最終目標値として、 5ET=0.125 が得られる。このro、125Jは、推論計算によりル
ールR2どR6との中間の値として選択されたことにな
る。
スリップ制御の全体概要 コントロールユニットUによるスリップ制御の全体的な
概要について、第5図を参照しつつ説明する。なお、実
施例では、駆動輪のスリップが大きいときはエンジンの
発生トルク低下とブレーキによる制動力付与との両方に
よってスリップ制御を行う一方、駆動輪のスリップが小
さいときはエンジンの発生トルク調整のみによってスリ
ップ制御を行うようになっている。このため、エンジン
用の目標すべり率SETの方がブレーキ用目標すべり率
SBTよりも小さく設定され、かつブレーキによるスリ
ップ制御を完全に中断するためのブレーキ制御中止用の
スリップ率SBCをSETよりも若干大きい値として設
足しである。この第5図中に示す符号、数値の意味する
ことは、次の通りである。
S/Cニスリップ制御領域 E/G :エンジンによるスリップ制御B/Rニブレー
キによるスリップ制御 F/B :フィードバック制御 0/R:オープンループ制御 R/Y :リカバリ制御 B/A :バックアップ制御 A/S :緩衝制御 S=0.2ニスリップ制御開始時のすべり率(SS ) S=0.17:ブレーキによる目標すべり率(S B?
) s=o 、 09 ニブレーキによるスリップ制御を中
止するときのすべり率 (S BC) s=o、os:エンジンによる目標すべり率(S ET
) S=0.01〜0.02:@桁制御を行う範囲のすべり
率 S=0.01以下二バツクアツプ制御を行なう範囲のす
べり率 なお、上記数値は、実際にアイスバーンをスパイクタイ
ヤによって走行して得たデータに基づいて示しである。
そして、緩衝制@A/Sを行うS=0.01と0.02
、またブレーキによるスリップ制御中止時点のすべり率
S=0.09は、実施例ではそれぞれ不変としである。
一方、ブレーキによる目標すベリ率SBTおよびエンジ
ンによる目標すべり率SET、さらにはスリップ制御の
開始時のすべり率SSは、路面状況等によって変化され
るものであり、第5図ではその一例としてro、17」
、rO,06Jあるいはro 、 2Jを示しである。
そして、スリップ制御開始時のすべり率S=0.2は、
スパイクタイヤを用いたときに得られる最大グリップ力
発生時点のすべり率を用いである(第13図実線参照)
。このように、スリップ制御開始時のすべり率を0.2
と大きくしであるのは、この最大グリップ力が得られる
ときの実際のすべり率が求められるようにするためであ
り、この最大グリップ力発生時のすべり率に応じて、エ
ンジンおよびブレーキによる目標すべり率SET、 S
BTが補正される。なお、第13図実線は、スパイクタ
イヤのときのグリップ力と横力との大きさく路面に対す
る摩擦係数として示す)が、すべり率との関係でどのよ
うに変化するかを示しである。また、第13図破線は、
ノーマルタイヤのときのグリップ力と横力との関係を示
しである。
(以下余白) 以上のことを前提として、時間の経過と共に第5図につ
いて説明する。
■to−tl すべり率Sがスリップ制御開始条件となるS=0.2を
越えていないので、スリップ制御は行われない。すなわ
ち、駆動輪の7リツプが小さいときは、スリップ制御し
ないことにより、加速性を向上させることができる(大
きなグリップ力を利用した走行)。勿論、このときは、
アクセル開度に対するスロットル開度の特性は、第12
図に示すように一律に定まる。
■t1〜t2 スリップ制御が開始されると共に、すべり率がブレーキ
によるスリップ制御中止ポイント(S=0.09)以上
のときである。このときは、すべり率が比較的大きいの
で、エンジンによる発生トルク低下とブレーキによる制
動とにより、スリップ制御が行われる。また、エンジン
の目標すべり率(S=0.06)よりもブレーキの目標
すべり率(S=0.17)の方が大きいため、大きなス
リップ時(S>0 、17)はブレーキが加圧されるが
、小さなスリップ時(S<0 、17)では、ブレーキ
は加圧されずに、エンジンのみの制御でスリップが収束
するように制御される。
■t2〜t4 (リカバリ制御l) スリップが収束(S<0.2)してから所定時間(例え
ば170m5ec)の間、スロットルバルブ13は所定
開度に保持される(オープンループ制御)、このとき、
S=O/2 (t2)時点での最大加速度G WAXが
求められて、このG WAXより路面の最大JL(駆動
輪の最大グリップ力)が推定される。そして、駆動輪の
最大グリップ力を発生するように、スロットルバルブ1
3が上述のように所定時間保持される。この制御は、ス
リップの収束が急速に起こるためフィードバック制御で
は応答が間に合わず、スリップ収束直後に車体加速度G
が落ち込むことを防止するためになされる。このため、
スリップの収束が予測されると(S=0.2より低下)
、上述のようにあらかじめ所定トルクを確保して、加速
性が向−ヒされる。
上記最大グリップ力を発生し得るような駆動輪への付与
トルクを実現するための最適スロットル開度TV、は、
エンジン6のトルクカーブおよび変速比から理論的に求
まるが、実施例では、例えば第15図に示すようなマツ
プに基づいて決定するようにしである。このマツプは実
験的手法によって作成してあり、G WAXが0.15
以下と0.4以上のときは、G WAXの計測誤差を勘
案して所定の一定値となるようにしである。なお、この
第12図に示すマツプは、ある変速段(例えば1速)の
ときを前提としており、他の変速段のときは最適スロッ
トル開度TVoを補正するようにしである。
■t4〜t7 (バックアップ制御、緩衝制御)すべり
率Sが異常に低下したときに対処するために、バックア
ップ制御がなされる(オープンループ制w)。すなわち
、s<o 、 o tとなったときは、フィードバック
制御をやめて、段階的にスロットルバルブ13を開いて
いく。そして、すべり率がo、oiと0.02との間に
あるときは、次のフィードバック制御へと滑らかに移行
させるため、緩衝制御が行われる(t4〜t5およびt
6〜t7)、このバックアップ制御は、フィードバック
制御やりカバリ制御でも対処し得ないときに行われる。
勿論、このバックアップ制御は、フィードバック制御よ
りも応答速度が十分に速いものとされる。
このバックアップ制御におけるスロットル開度の増加割
合は、実施例では、スロットル開度のサンプリングタイ
ム14m5ec毎に、前回のスロットル開度に対して0
.5%開度分だけ上乗せするものとしである。
また、上記緩衝制御においては、第16図に示すように
、フィードバック制御演算によって得られるスロットル
開度T2と、バックアップ制御演算によって得られるス
ロットル開度T1とを、現在のすべり率Soによって比
例配分することにより得られるスロットル開度Toとす
るようにしである。
■t7〜t8 t7までの制御を行うことによって、エンジンのみによ
るスリップ制御へと滑らかに移行する。
■七8以降 運転者りによりアクセル69が全閉されたため、スリッ
プ制御が中止される。このとき、スロットルバルブ13
の開度を運転者りの意志に委ねても、十分にトルクが減
少しているため、再スリップの危険はない、なお、スリ
ップ制御の中止は、実施例では、このアクセルの全閉の
他、スリップ制御による目標スロットル開度が、運転者
により操作されるアクセル開度に対応した第12図によ
り定まるスロットル開度よりも小さくなったときにも行
なうようにしである。
スリップ制御の詳細(フローチャート)次に、第6図〜
第11図のフローチャートを参照しつつ、スリップ制御
の詳細について説明するが、実施例では、自動車lがぬ
かるみ等にはまり込んだスタック中に、ブレーキ制御を
利用して当該ぬかるみ等から脱出するためのスタック制
御をも行なうようになっている。なお、以下の説明でP
はステップを示す。
第6図(メイン) PIでシステムのイニシャライズが行われた後、P2に
おいて、現在スタック中(ぬかるみ等にはまり込んで動
きがとれなくなったような状態)であるか否かが判別さ
れる。この判別は、後述するスタックフラグがセットさ
れているか否かをみることによって行なわれる。P2の
判別でNOのときは、P3においてアクセル69が全閉
であるか否かが判別される。このP3でNoと判別され
たときは、P4において、現在のスロットル開度がアク
セル開度よりも大きいか否かが判別される。このP4で
Noと判別されたときは、P5において、現在スリップ
制御中であるか否かが判別されるが、この判別は、スリ
ップ制御フラグがセットされているか否かをみることに
よって行なわれる。このP5でNOと判別されたときは
、P6において、スリップ制御を行なうようなスリップ
が発生したか否かが判別される。この判別は、後述する
左右前輪2.3についてのスリップフラグがセットされ
ているか否かをみることによって行なわれる。このP6
でNoと判別されたときは、P7に移行して、スリップ
制御が中止される(通常の走行)。
前記P6でYESと判別されたときは、P8に移行して
、スリップ制御フラグがセットされる。
引き続き、P9において、ブレーキ用の目標すべり率S
BTの初期値(実施例では0.17)がセットされる。
またPillにおいて、前述したエンジン用目標すべり
率SETが、G、D、Vの各入力信号に基づいて決定さ
れる(第21図〜第23図)。
この後は、それぞれ後述するように、スリップ制御のた
めに、Filでのブレーキ制御およびPI2でのエンジ
ン制御がなされる。なお、P9での初期値の設定は、前
回のスリップ制御で得られた最大加速度G MAXに基
づいて、後述するP76と同様の観点からなされる。
前記P5においてYESと判別されたときは、前述した
PlOへ移行して、引き続きスリー2ブ制御がなされる
前記P4でYESと判別されたときは、スリップ制御は
不用になったときであり、PI4に移行する。このPI
4ではスリップ制御フラグがリセットされる0次いで、
PI5でエンジン制御を中止し、PI6でのブレーキ制
御がなされる。なお、このPI6でのブレーキ制御では
、スタック中に対処したものとしてなされる。
前記P3でYESと判別されたときは、PI3において
ブレーキを解除した後、P14以降の処理がなされる。
前記P2でYESと判別されたときは、P15以降の処
理がなされる。
第7図、第8図 第7図のフローチャートは、第6図のメインフローチャ
ートに対して、例えば14m5ec毎に割込みされる。
先ず、P21において、各センサ61〜68からの各信
号がデータ処理用として入力される。次いで、P22で
後述するスリップ検出の処理がなされた後、P23での
スロットル制御がなされる。
P23でのスロットル制御は、第8図に示すフローチャ
ートにしたがってなされる。先ず、P24において、ス
リップ制御フラグがセットされているか否か、すなわち
現在スリップ制御を行っているか否かが判別される。こ
のP24でYESのときは、スロットルバルブ13の制
御が、スリップ制御用として、すなわち第12図に示す
特性に従わないで、所定の目標すべり率SETを実現す
るような制御が選択される。また、P24においてNo
と判別されたときは、P26において、スロットルバル
ブ13の開閉制御を、運転者りの意志に委ねるものとし
て(第12図に示す特性に従う)選択される。このP2
5、P26の後は、P27において、目標スロットル開
度を実現させるだめの制御がなされる(後述するP68
、P2O、P71に従う制御あるいは第12図の特性に
従う制御)。
第9図(スリップ検出処理) この第9図のフローチャートは、第7図のP22に対応
したものである。このフローチャートは、スリップ制御
の対象となるようなスリップが発生したか否か、および
スタックしているか否かを検出するためのものである。
先ず、P31で、クラッチ7が完全に接続されているか
否かが判別される。このP31でYESと判別されたと
きは、スタック中ではないときであるとして、P32に
おいてスタックフラグがリセットされる。次いで、P3
3において、現在車速が低速すなわち例えば6.3km
/hよりも小さいか否かが判別される。
P33でNOと判別されたときは、P34において、ハ
ンドル舵角に応じて、スリップ判定用の補正値αが算出
される(第14図参照)。この後P35において、左駆
動輪としての左前輪2のすべり率が、所定の基準値0.
2に上記P34でのαを加えた値(0,2+α)よりも
大きいか否かが判別される。このP35での判別で、Y
ESのときは、左前輪2がスリップ状態にあるとしてそ
のスリップフラグがセットされる。逆に、P35でNO
と判別されたときは、左前輪3のスリップフラグがリセ
ットされる。なお、上記補正値αは、旋回時における内
外輪の回転差(特に駆動輪と従動輪との回転差)を考慮
して設定される。
P36あるいはP37の後は、P38、P39、P2O
において、右前輪3についてのスリップフラグのセット
、あるいはリセットが、P35、P36、P37と同様
にして行われる。
前記P33でYESと判別されたときは、低速時であり
、車速を利用したすなわち前記(1)式に基づくすべり
率の算出に誤差が大ざくなるので、スリップ状態の判定
を、駆動輪の回転数のみによって検出するようにしであ
る。すなわち、P41において、左前輪2の回転数が、
車速10km/h相当の回転数よりも大きいか否かが判
別される。このP4LでYESと判別されたときは、P
42において左前輪2のスリップフラグがセットされる
。逆に、P41でNOと判別されたときは、P43にお
いて左前輪2のスリップフラグがリセットされる。
P42.P43の後は、P44、P45、P46におい
て、右前輪3についてのスリップフラグがセットあるい
はリセットが、上記P41〜P43の場合と同様にして
行われる。
前記P31において、Noと判別されたときは、スタッ
ク中である可能性が考えられるときである(スタック中
は、運転者りは半クラッチを使用しながらぬかるみ等か
ら脱出しようとする)。
このときは、P51に移6行して、駆動輪としての左右
前輪2と3との回転数差が小さいか否かが判別される(
例えば回転差が車速に換算して2km/h以下であるか
否かが判別される)。P51でNoと判別されたときは
、P52において、現在スタック制御中であるか否かが
判別される。P52でNoと判別されたときは、Pb0
において、右前輪3の回転数が、左前輪2の回転数より
も大きいか否かが判別される。Pb0でYESと判別さ
れたときは、右前輪3の回転数が左前輪2の回転数の1
.5倍よりも大きいか否かが判別される。このPb0で
YESと判別されたときは、Pb0でスタックフラグが
セットされる。逆にPb0でNOと判別されたときは、
スタック中ではないとして、前述したP32以降の処理
がなされる。
また、前記P53でNoと判別されたときは、P55に
おいて、左前輪2の回転数が、右前輪3の回転数の1.
5倍よりも大きいか否かが判別される。このP55でY
ESのとときはPb0へ、またNOのときはP32へ移
行する。
Pb0の後は、P57において2車速が6.3k m 
/ hよりも大きいか否かが判別される。このP57で
YESとされたときは、前輪2.3の目標回転数を、車
速を示す従動輪回転数の1.25倍となるようにセット
される(すべり率0.2に相当)、また、P57でNO
のときは、Pb0において、前輪2.3の目標回転数が
、10km/hに−・律にセットされる。P51でYE
Sのときは、P2Oにおいて、ブレーキがゆっくりと解
除される。
第10図(エンジン制御) この第10図に示すフローチャートは、第6図のP12
対応している。
P61において、スリップが収束状態へ移行したか否か
(第5図のt2時点を通過したときか否か)が判別され
る。このP61でNoのときは、P62において、左前
輪2のすべり率Sが0.2よりも大きいか否かが判別さ
れる。P62でNOのときは、P63で右前輪3のすべ
り率Sが0゜2よりも大きいか否かが判別される。この
P63でNOのときは、P64において、左右前輪2.
3のうち片側のみブレーキ制御中か、すなわちスプリッ
ト路を走行しているときであるか否かが判別される。P
64でYESのときは、P65において、左右前輪2.
3のうちすべり率の低い方の駆動輪に合せて、現在のす
べり率が算出される(セレクトロー)、逆に、P64で
Noのときは、左右前輪2.3のうち、すべり率の大き
い方の駆動輪に合せて、現在のすべり率が算出される(
セレクトハイ)。なお、P62、P63でNOのときも
、P66に移行する。
上記P65でのセレクトハイは、すべり易い方の駆動輪
のすべりを抑制すべく現在のすべり率を算出することに
より、ブレーキの使用をより一層回避し得るものとなる
。逆に、上記P65でのセレクトローは、例えば左右駆
動輪が接地する路面の摩擦係数が異なるようなスプリッ
ト路を走行する場合に、ブレーキによってすべり易い方
の駆動輪のスリップを抑制しつつ、すべり難い側の駆動
輪のグリップ力を生かした走行が行なえることとなる。
なお、このセレクトローの場合は、ブレーキの酷使を避
けるため、例えば一定時間に限定したり、あるいはブレ
ーキが過熱した場合にこのセレクトローを中止させるよ
うなバックアップ手段を講じておくとよい。
P65、P86の後は、P67において、現在のすべり
率Sが0.02よりも大きいか否かが判別される。この
P67でYESのときは、P68において、スロットル
バルブ13が、スリップ制御のためにフィードバック制
御される。
P67でNOのときは、P69において、現在のすべり
率Sが0.01よりも大きいか否かが判別される。この
P69でYESのときはP2Oにおいて、前述した緩衝
制御がなされる。また、P69でNOのときは、P71
において、前述したバックアップ制御がなされる。
一方、P61でYESのときは、P72へ移行して、ス
リップ収束径所定時間(リカバリ制御を行う時間で、実
施例では前述したように170m5 e c)経過した
か否かが判別される。P72でNoのときは、リカバリ
制御を行うべく、P73以降の処理がなされる。すなわ
ち、先ず、P73で、自動車lの最大加速度G MAX
が計測される(第5図t2時点)0次いで、P74にお
いて、このG MAXが得られるような最適スロットル
開度Tv□が設定される(第15図参照)。さらに、P
75において、変速機8の現在の変速段に応じて、P7
4での最適スロットル開度Tv□が補正される。すなわ
ち、変速段の相違によって、駆動輪への付与トルクも異
なるため、P74ではある基準の変速段についての最適
スロットル開度TVQを設定して、P75でこの変速段
の相違を補正するようにしである。この後は、PI6に
おいて、P73でのG WAXより路面の摩擦係数を推
定して、エンジン(スロットル)、ブレーキによるスリ
ップ制御の目標すべり率SET、 SBTを共に変更す
る。なお、この目標すべり率SET、 SETをどのよ
うに変更するのについては後述する。
前記P72でYESのときは、リカバリ制御終了という
ことで、前述したP62以降の処理がなされる。
第11図(ブレーキ制W) この第11図に示すフローチャートは、第6図のpHお
よびPI3に対応している。
先ず、P81において、現在スタック中であるか否かが
判別される。P81でNOのときは、P82において、
ブレーキの応答速度Bn(SVI〜SV4の開閉制御用
デユーティ比に相当)のリミット値(最大値)を、車速
に応じた関数(車速が大きい程大きくなる)として設定
する。逆に、P81でYESのときは、P83において
、上記リミット値BLMを、P82の場合よりも小さな
一定値として設定する。なお、このP82.83の処理
は、Bnとして前記(5)式によって算出されたままの
ものを用いた場合に、ブレーキ液圧の増減速度が速過ぎ
て振動発生等の原因になることを考慮してなされる。こ
れに加えて、P83では、スタック中からの脱出のため
駆動輪への制動力が急激に変化するのが特に好ましくな
いため、リミット値として小さな一定値としである。
P82あるいはP83の後に、P84において、すべり
率Sが、ブレーキ制御の中止ポイントとなる0、09よ
りも大きいか否かが判別される。P84でYESのとき
は、P85において、右前輪用ブレーキ22の操作速度
Bnが算出される(第4図のI−FD開制御おけるBn
に相当)。この後、P86において、上記Bnが「0」
より大きいか否かが判別される。この判別は、ブレーキ
の増圧方向を正、減圧方向を負と考えた場合、増圧力向
であるか否かの判別となる。
P86でYEs(7)ときは、P87において、Bn>
BLMであるか否かが判別される。P87でYESのと
きは、Bnをリミット値BLMに設定した後、P89に
おいて、右ブレーキ22の増圧がなされる。また、P8
7でNOのときは、P85で設定されたBnの値でもっ
て、P89での増圧がなされる。
前記P86でNoのときは、Bnが「負」あるいはrQ
Jであるので、P2OでBnを絶対値化した後、P91
〜93の処理を経る。このP91〜P93は、右ブレー
キ22の減圧を行うときであり、P87、P88、P8
9の処理に対応している。
P89、P93の後は、P94に移行して、左ブレーキ
21についても右ブレーキ22と同じように増圧あるい
は減圧の処理がなされる(P84〜P93に対応した処
理)。
一方、P84でNOのときは、ブレーキ制御を中止する
ときなので、P95においてブレーキの解除がなされる
なお、P85とP86との間において、駆動輪の実際の
回転数と目標回転数(実際のすべり率と目標すべり率)
との差が大きいときは、例えば前記(5)式における積
分定数Klを小さくするような補正を行なうことにより
、ブレーキのかけ過ぎによる加速の悪化やエンストを防
止する上で好ましいものとなる・ 目標すベリ率SET、  SETの7  (PI6)前
記P76において変更されるエンジンとブレーキとの目
標すべり率SET、SBTは、P73で計測された最大
加速度G WAXに基づいて、例えば第17図に示すよ
うに変更される。この第17図から明らかなように、原
則として、最大加速度GWAXが大きいほど、目標すべ
り率SET、 SETを大きくするようにしである。そ
して、目標すべり率SET、  SETには、それぞれ
リミ、ット値を設けるようにしである。
ここで、目標すべり率SET、 SBTとの設定関係が
、自動車lの走りの感覚にどのように影響するかについ
て説明する。
■駆動輪のグリ−、プカ SETとSBTとを全体的に第17図上下方向にオフセ
ットさせる。そして、グリップ力を大きくするには、上
方向へのオフセットを行う、すなわち、スパイクタイヤ
の特性として、第13図に示すように、すべり率0.2
〜0.3位までは摩擦係数pは増加方向にあるため、す
べり率0.2〜0.3以下の範囲で使用する限り上述の
ことが言える。
■加速感 加速感は、SETと58丁との「差」を変えることによ
って変化し、この「差」が小さいほど加速感が大きくな
る。すなわち、実施例のように、SETをSBTよりも
小さい値として設定した場合、すべり率が大きいときは
ブレーキ制御が主として働き、すべり率が小さいときは
エンジン制御が主として働くことになる。したがって、
SETとSBTどの「差」を小さくした場合、ブレーキ
制御とエンジン制御とがほぼ同配分で働く方向に近づい
てくる。つまり、ブレーキによりエンジンの発生トルク
をしぼって駆動輪を駆動している状態となり、加速のた
めにトルクを急速に増加させた場合は、ブレーキをゆる
めるだけで駆動輪へのトルクが応答遅れなく増大する。
■加速のなめらかさ SETを大きく、すなわちSETに比して相対的により
大きくする。このことは、エンジン制御の優先度を高め
ることにより、エンジン制御の利点である滑らかなトル
ク変化をより効果的に発生させ得ることを意味する。
■コーナリング中の安定性 SETを小さく、すなわちSETをSBTに比して相対
的により小さくする。このことは、第13図から明らか
なように、最大グリップ力が発生時点となるすべり率S
=0.2〜0.3以下の範囲では、目標すべり率を下げ
ることにより、駆動輪のグリップ力を小さくする一方、
横力を極力大きくして、曲げる力を増大させることにな
る。
上述した■〜■の特性(モード)の選択は、例えば運転
車りの好みによって、マニュアル式に選択させるように
することができる(モード選択)。
以上説明した実施例においては、目標すべり率として、
エンジン用のSETよりもブレーキ用のSBTの方を大
きく設定しであるので、小さなスリップ状態におけるブ
レーキ制御が行なわれないためその使用頻度を少なくす
ることができると共に。
大きなスリップ発生時においてもブレーキ制御の負担が
小さくなる。加えて、SBTとSETとの間にブレーキ
によるスリップ制御を中止するポイント(S BC)を
設けであるため、ブレーキ制御中止時においてはブレー
キ圧が十分低下しているため。
急激なトルク変動がおこりにくいものとなる。
勿論、車速に応じて、ブレーキ用の目標すべり率SBT
を変更するようにしてもよい。
(以下余白) 以上実施例について説明したが、本発明はこれに限らず
例えば次のような場合をも含むものである。
■コンピュータを利用する場合は、デジタル式、アナロ
グ式のいずれであってもよい。
■名入力信号毎に設定する制御ゾーンの数を変えるよう
にしてもよく、例えば信号値の小さな変化によっても目
標値SETを大きく変更する必要のあるものについては
、制御ゾーンの数を多く設定すればよい。
■エンジン6の発生トルク調整としては、エンジンの発
生出力に最も影響を与える要因を変更制御するものが好
ましい。すなわち、いわゆる負荷制御によって発生トル
クを調整するものが好ましく、オツト一式エンジン(例
えばガソリンエンジン)にあっては混合気量を調整する
゛ことにより、またディーゼルエンジンにあっては燃料
噴射量を調整することが好ましい、しかしながら、この
負荷制御に限らず、オツト一式エンジンにあっては点火
時期を調整することにより、またディーゼルエンジンに
あっては燃料噴射時期を調整することにより行ってもよ
い。さらに、過給を行うエンジンにあっては、過給圧を
調整することにより行ってもよい。
■自動車lとしては、前輪2.3が駆動輪のものに限ら
ず、後輪4.5が駆動輪のものであってもよくあるいは
4輪共に駆動輪とされるものであってもよい。
■駆動輪のすべり状態を検出するには、実施例のように
駆動輪の回転数のように直接的に検出してもよいが、こ
の他、車両の状態に応じてこのすべり状態を予測、すな
わち間接的に検出するようにしてもよい。このような車
両の状態としては、例えば、エンジンの発生トルク増加
あるいは回転数増加、アクセル開度の変化、駆動軸の回
転変化の他、操舵状態(コーナリング)、車体の浮上り
状態(加速)、積載量等が考えられる。これに加えて、
大気温度の高低、雨、雪、アイスバーン等の路面ルを自
動的に検出あるいはマニュアル式にインプットして、上
記駆動輪のすべり状態の予測をより一層適切なものとす
ることもできる。
■第2図のブレーキ液圧制御回路およびセンサ64.6
5.66は、既存のABS (アンチブレーキロックシ
ステム)のものを利用し得る。
())エンジンの発生トルク調整のみによっであるいは
ブレーキによる制動力調整のみによって駆動輪のスリッ
プ制御を行うものでもよく、また、ブレーキ用目標すべ
り率SBTをエンジン用目標すべり率SETよりも小さ
くしたブレーキが主となるスリップ制御であってもよい
。また、変速機(特に無段変速機)等によるスリップ制
御を行うようにしてもよい。
(発明の効果) 本発明は以上述べたことから明らかなように、重速か小
さいときの加速性確保と車速が大きいときの安定性確保
とを共に満足させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す全体系統図。 fSz図はブレーキ液圧の制御回路の一例を示す図。 f531fflはスロットルバルブをフィードバック制
御するときのブロック線図。 第4図はブレーキをフィードバック制御するときのブロ
ック線図。 第5図は本発明の制御例を図式的に示すグラフ。 第6図麓〜第11図および第21図〜第23図は本発明
の制御例を示すフローチャート。 第12図はスリップ制御を行なわないときのアクセル開
度に対するスロットル開度の特性を示すグラフ。 第13図は駆動輪のグリップ力と横力との関係を、すべ
り率と路面に対する摩擦係数との関係で示すグラフ。 第14図はスリップ制御開始時のすベリ率をハンドル舵
角に応じて補正するときの補正値を示すグラフ。 第15図はリカバリ制御時における最大加速度に対応し
た最適スロットル開度を示すグラフ。 第16図は緩衝制御を行なうときのすべり率とスロット
ル開度との関係を示すグラフ。 第17図は目標すべり率を決定する際に用いるマツプの
一例を示すグラフ。 第18図〜第20図は入力信号値の制御ゾーンに対する
適合度を示すグラフ。 第24図は本発明の全体構成図。 l:自動車 2.3:前輪(駆動輪) 4.5:後輪(従動輪) 6:エンジン 7:クラッチ 8:変速機 13:スロットルバルブ 14:スロットルアクチュエータ 21〜24ニブレーキ 27:マスクシリンダ 30.31:液圧制御パルプ 32ニブレーキペダル 61:センサ(スロットル開度) 62:センサ(クラッチ) 63:センサ(変速段) 64.65:センサ(駆動輪回転a) 66:センサ(従動輪回転a) 67:センサ(アクセル開度) 68:センサ(ハンドル舵角) 69ニアクセル アロ:ハンドル 5VI−3V4 :電磁開閉バルブ U:コントロールユニット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)駆動輪への付与トルクを制御することにより駆動
    輪のスリップが過大になるのを防止するようにした自動
    車のスリップ制御装置において、駆動輪への付与トルク
    を調整するトルク調整手段と、 駆動輪の路面に対するスリップ状態を検出するスリップ
    検出手段と、 前記スリップ検出手段からの出力を受け、駆動輪のスリ
    ップが所定の目標値となるように前記トルク調整手段を
    制御するスリップ制御手段と、車速を検出する車速検出
    手段と、 車速が大きいときは小さいときに比して、前記目標値が
    小さくなるように補正する目標値補正手段と、 を備えていることを特徴とする自動車のスリップ制御装
    置。
JP62154306A 1987-06-23 1987-06-23 自動車のスリップ制御装置 Expired - Fee Related JP2610878B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62154306A JP2610878B2 (ja) 1987-06-23 1987-06-23 自動車のスリップ制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62154306A JP2610878B2 (ja) 1987-06-23 1987-06-23 自動車のスリップ制御装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61305334 Division 1986-12-23 1986-12-23

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63159148A true JPS63159148A (ja) 1988-07-02
JP2610878B2 JP2610878B2 (ja) 1997-05-14

Family

ID=15581236

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62154306A Expired - Fee Related JP2610878B2 (ja) 1987-06-23 1987-06-23 自動車のスリップ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2610878B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60121129A (ja) * 1983-12-05 1985-06-28 Nippon Denso Co Ltd 車両用スリップ防止装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60121129A (ja) * 1983-12-05 1985-06-28 Nippon Denso Co Ltd 車両用スリップ防止装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2610878B2 (ja) 1997-05-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2537807B2 (ja) 自動車のスリツプ制御装置
JPS6343856A (ja) 自動車のスリツプ制御装置
JP2526262B2 (ja) 自動車のスリップ制御装置
JPS6331866A (ja) 自動車のスリツプ制御装置
JPS6331863A (ja) 自動車のスリツプ制御装置
JPS6338064A (ja) 自動車のスリツプ制御装置
JPS63159148A (ja) 自動車のスリップ制御装置
JP2593477B2 (ja) 自動車のスリップ制御装置
JP2603227B2 (ja) 自動車のスリツプ制御装置
JPH02258431A (ja) 自動車のスリップ制御装置
JPS63166649A (ja) 自動車のスリップ制御装置
JP2603226B2 (ja) 自動車のスリツプ制御装置
JP2512720B2 (ja) 自動車のスリツプ制御装置
JP2502981B2 (ja) 自動車のスリップ制御装置
JPS6331869A (ja) 自動車のスリツプ制御装置
JP2587041B2 (ja) 自動車のスリツプ制御装置
JPS6331831A (ja) 自動車のスリツプ制御装置
JPS63137067A (ja) 自動車のスリツプ制御装置
JP2540520B2 (ja) 自動車のスリツプ制御装置
JP2502983B2 (ja) 自動車のスリップ制御装置
JP2610835B2 (ja) 自動車のスリツプ制御装置
JP2502993B2 (ja) 自動車のスリップ制御装置
JP2502994B2 (ja) 自動車のスリップ制御装置
JPS6338035A (ja) 自動車のスリツプ制御装置
JPS6331868A (ja) 自動車のスリツプ制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees