JPS63154607A

JPS63154607A - 含アルコ−ル化粧料

Info

Publication number: JPS63154607A
Application number: JP61301084A
Authority: JP
Inventors: Kenji Mori; 憲治森; Yoshikazu Ito; 芳和伊藤
Original assignee: Kanebo Ltd
Current assignee: Kanebo Ltd
Priority date: 1986-12-16
Filing date: 1986-12-16
Publication date: 1988-06-27
Anticipated expiration: 2009-12-21
Also published as: JPH06104605B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（技術分野）本発明は、エチルアルコールと水を含有する化粧料に吟
醸酒を加えることにより、エチルアルコール特有の匂い
を無くし、保存安定性及び官能特性に優れた含アルコー
ル化粧料に関する。

（従来技術）化粧水やオーデコロン、香水など、エチルアルコールと
水などを含有する化粧料に於いて、アルコール臭を低減
する事は困難であった。このアルコール臭を低減する為
に、上記化粧料の長期間熟成処理、又は活性炭処理など
を実施していたが、製造工程が複雑化し、まｔコは処理
時間が長期化するほか、広い貯蔵場所の必要が生じる等
種々の問題点を有していた。

また、熟成処理の方法として、超音波で処理する方法（
特公昭４５−１８４８７号公報）、アルコール相を噴霧
する方法（特開昭５４−１４５６０８号公報）、組成物
中に不活性ガスを散気する方法（特開昭６０−１９７０
８号公報）等の物理的な処理方法が提案されているが、
広い設備を必要とし、その効果も満足する程度のもので
はなかった。

（発明の開示）そこで本発明者らは、従来技術における問題点に鑑み鋭
意研究した結果、エチルアルコールと水と吟醸酒とを配
合してなる含アルコール化粧料は前記問題点を悉く解決
することを見出し本発明を完成した。

（発明の目的〕即ち、本発明の目的はエチルアルコール特有の匂いを無
＜シ、保存安定性及び官能特性に優れた含アルコール化
粧料を提供することにある。

（発明の構成）本発明はエチルアルコールと水と吟醸酒とを配合するこ
とを特徴とする含アルコール化粧料である。

（構成の具体的な説明）本発明に用いるエチルアルコール及び水は、通常に使用
されているものであればよ（、例えば、未変成エタノー
ル、各種変性エタノール及び蒸留水、イオン交換水等の
精製水が適用される。その配合量はそれぞれ当該化粧承
総量を基準として、好ましくは５〜９５重量％（以下ｗ
ｔ％と略記する）である。

本発明に用いる吟醸酒は清酒の一部であって公知の製造
方法によって得られ、その概要を通常の清酒と比較して
記載すれば下記の通りである。

０吟醸酒の製造法１、原料米として精白度３０〜７０ｗｔ％（〜２５ｗｔ
％）減の精白米を用いる。

（）・・・通常の清酒の場合、以下同様２．１．の精白
米を８０分〜数時間（１昼夜）水に浸漬し、８〜１２時
間（〜数時間〕水切りを行なう。

８、水切りした精白米の一部から常法に従い種麹付破精
（総破精）にする。

４、更に種麹と精白米から常法１こ従い米麹をつくり、
この米麹に酵母を加え、配をつくる。

５、上記精白米を蒸米とし、これに米麹と酷及び水を加
えて９〜１２℃（１５〜１６“Ｃ）で８０〜４０日間醗
酵する。

６、次に、常法に従い、圧搾・熟成・火入れとうの工程
を経て吟醸酒（通常の清酒〕を得る。

Ｏ吟醸酒の特徴上記の方法で得られた吟醸酒は、通常の清酒に比較して
、フルーティーな匂いがし、カプロン酸エステル、ｎ−
アミルイソバリレート等のエステル類及ヒヘプタノール
、フェニルエチルアルコール等の高級アルコールが認め
られた。

本発明の効果は、吟醸酒に多く含まれる上記のエステル
及び高級アルコール類が作用して、含アルコール化粧料
の製造直後における特異なエタノール臭を低減するもの
と考えられる。

吟醸酒の配合量は総量を基準として０．５〜１０ｗｔ％
、好ましくは１．０〜８ｗｔ％である。０．５　ｗｔ％
未満ではアルコールの熟成効果が十分でなく、１０ｗｔ
％を超えると吟醸酒の匂いが強すぎて好ましくない。

本発明の含アルコール化粧料には上記の原料成分の他に
、色素、香料、界面活性剤、油性基剤。

防腐剤、保湿剤、皮膚栄養剤等を本発明の目的を達成し
得る範囲内で適宜配合することができる。

本発明の含アルコール化粧料は、スキンローシ冒ン、ヘ
アーローシ四ン、ヘアートニック、アフターシェーブロ
ーション、オーデコロン、　香水。

ゲル状化粧料、乳液、クリーム等の化粧料【こ適用する
ことが出来るものである。

（実験例）下記の第１表工程概要に従って、吟醸酒及び清酒を調製
した。

種麹　酵母第１表　吟醸酒、清酒の調製工程概要実験例１　吟醸酒の調整方法玄米１０　ｋＦを精白し、５ｋｇの米の芯からなる精白
米を得た。精白米は水洗し、１時間水に浸漬した後１晩
水切りを行なった。次いで家庭用の蒸し器で８０分蒸し
蒸し米とした。蒸し米は冷却後、総量の２０％を製麹（
米麹）用Ｉこ、総量の１０％を酒母（酷）用に用い、残
りは醪仕込み用に用いた。

製麹は、ガーゼ上に拡げた上記蒸米の総量の２０％に市
販の種麹（菱六社製）を０．５１振り掛け、種麹が均一
にまざるようよく混合した。次に８０℃で培養し、蒸し
米−粒に一個の菌糸がつく程度（付破精）まで培養した
。

酒母（齢）は、前述の蒸し米と製麹を終えた米麹及び水
を０．５ｋｇ、０．２ｋ（１，０，６ｋｇの割合で混ぜ
、更に酵母（Ｓａｃｃｈａｒｏｍｙｃｅｓ　　ｃｅｒｅ
ｖｉｓｉａｅＩＦＯ０３０９）懸濁液をｔ　ｏ　ｍｌ加
、ｔ　１０−Ｃで３週間培養して調製した。

製麹が終了した翌日の米麹１．０Ｊと酒母１．０ｋｙと
前述した蒸米の残り分及び水１０　Ｊ７を混合し醪とし
た。この醪を１０”Ｃで４週間培養し１こ。

培養後ろ過し、上清を６０°Ｃ２３０分加熱し、密閉し
たホーローびきタンク内で２ケ月間熟成した。

この結果フルーティーノートの香りを持ついわゆる吟醸
酒の香りがする上澄液が得られた。収量は玄米１０　ｋ
ｙからｌＯｇの上澄液が得らｎた。

実験例２　清酒の調整方法実験例１とほぼ同様にして調製した。その結果、通常の
清酒の香りのする上澄液が玄米１Ｏｋｙから夏５１得ら
れた。

実験例１，２の主なる調製法の相違点を記載すれば第２
表の通りである。

第２表（実施例）以下、実施例にて本発明を説明する。実施例に記載の保
存安定性及び官能特性に関する試験方法は下記の通りで
ある。

（１）保存安定性試験試料をガラス瓶に収納して太陽光に１ケ月間被曝した試
験品と、冷暗室（５°Ｃ）に１ケ月間保存した同一試料
の対照品との臭の差異を評価した。

下表の判定基準に従い、調香師からなる判定者５名によ
る官能テストにより判定し、その結果を０１Δ、×で示
した。

判定基準（２）官能特性試験熟練した官能試験者２０名により、製造直後の試料及び
この試料を２０°Ｃの恒温槽に１ケ月間保存した後の試
料に関し官能評価した。

評価は、試料７０ｍ１！をｔｏｏｍ＃三角フラスコに入
れ、官能検査室（温度２５”Ｃ９湿度６０％。

風速０．１ｍ１秒以下）中で、瓶口から匂いを直接かぎ
、アルコール臭の強弱を下記の判定基準に従って評価し
ｔこ。

評価結果は各々２０名の試験者の評価点の平均値で示し
た。

判定基準実施例１〜８、比較例１．２〔オーデコロン〕下記の組成の如く、前記実験例で得た吟醸酒または清酒
を配合し各々のオーデコロンを調製し、前記の試験を実
施した結果を第３表に記載した。

■酒　類　　　　　　第８表 ■香　料　　　　　　　　０．５ ■精製水　　　　　　　　　総量を１．００ｗｔ％にす
る残量（２）　　調製法成分■に成分■を俗解した後成分■、■を順次混合撹拌
する。

第８表（３）特性第３表に示す如く比較例１〜３のオーデコロンは、調製
直後及び１ケ月後のアルコール臭も強く保存安定性にお
いては、太陽光に被曝した試料は変臭を生じていた。

本発明の含アルコール化粧料である実施例１〜２は、保
存安定性及び官能特性試験に於いて優ｎた結果を示した
。

実施列３〜６〔スキンローシロン〕（１）組成ｗｔ％ ■エチルアルコール　　１０．０ ■実験例１の吟醸酒　　第４表に示す量■グリセリン　
　　　　　５．０ ■精製水　　　　　　　　　全量を１００％とする残量
（２）調製法成分■〜■を均一に混合溶解する。

（３）特性第４表から明らかな如く、本発明のスキンローションは
、保存安定性及び官能特性に優ｎたものであった。

実施例７〔ヘアートニック〕 ■ポリオキシエチレン硬七ヒマシ油（６０Ｅ、０．）　　　　　０．２■香　料　
　　　　　　　　　　　０．４■実験例１の吟醸酒　　
　　　　　５．０■ポリペブタイド　　　　　　　　０
．５■精製水　　　　　　　　　　　２８．９（２）調
製法成分■〜■を均一に溶解したものの中へ成分■。

■を順次混合撹拌する。

（３）　　特性第４表から明らかな如く、本発明のへアートニックは、
保存安定性及び官能特性に優れたものであった。

実施例８、比較例４〔サマーミルク〕 ■流動パラフィン　　　　　　　　５．０■モノグリセ
ライド　　　　　　　１，５■ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油（６０Ｂ、０．）　　　　　１．５■カルボキ
シビニルポリマー　　　０．８■ジイソプロパツールア
ミン　　　０．８■ジプロピレングリコール　　　　５
．０■実験例１の吟醸酒　　　　　　第４表に示す盪■
精製水　　　　　　　　　　　　全量を１００％とする
残量（２）　　製法成分■〜■を均一に混合したものの中へ、成分■〜■を
均一に混合したものを加え、ホモジナイザーで撹拌する
。

（３）特性第４表１こ示す如く、吟醸酒を加えない比較例４のサマ
ーミルクは調製直後及び１ケ月後のアルコール臭は強か
った。一方吟醸酒を加えた実施例８のサマーミルクは保
存安定性及び官能特性試験に優れ、本発明の効果は明ら
かであった。

（発明の効果）以上記載のごとく、本発明は、保存安定性、官能特性に
優れ、エチルアルコール特有の匂いを無くした含アルコ
ール化粧料を提供し得る。

−１６一

Claims

【特許請求の範囲】

エチルアルコールと水と吟醸酒とを配合することを特徴
とする含アルコール化粧料。