JPS63150830A - 鞍形偏向コイルの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、テレビジョン受像機ゆコンピュータ用ディス
プレイ等の陰極線管に装着される鞍形偏向コイルの製造
方法に間する。

（従来の技術） 陰極線管に装着される偏向コイルは垂直偏向コイルと水
平偏向コイルとにより構成されており、垂直及び水平偏
向コイルとしてトロイダル形偏向コイルと鞍形偏向コイ
ルを用い、又は鞍形偏向コイルのみを用いることがある
。

第３図には垂直及び水平偏向コイルとしてトロイダル形
偏向コイルと鞍形偏向コイルを用いた偏向コイルが示さ
れている。即ち、この偏向コイルは陰極線管１のファネ
ル部に沿って配されているラッパ状のフェライトコア２
と、このコア２に直接的にトロイダル状に巻線されてい
る垂直偏向コイルとしてのトロイダル形偏向コイル３と
を備えている。トロイダル形偏向コイル３の内側には樹
脂等にて成形されているセパレータ４が配され。

陰極線管１のネック部及びファネル部に位置するセパレ
ータ４の両端にはコイル収納Ｍ４Ａ、４Ｂが形成されて
いる。そして、セパレータ４内には水平偏向コイルとし
ての鞍形偏向コイル５が配されている。この鞍形偏向コ
イル５は断面略円弧状のラッパ状コイル部５Ａと、この
ラッパ状コイル部５Ａの両端に一体的に形成されてコイ
ル収納部４Ａ、４Ｂ内にそれぞれ収納されている半円形
の前端コイル部５Ｃ及び後端コイル部５Ｂとを有してい
る。

さて、上記構造の鞍形偏向コイル５は、従来、次のよう
に製造されている。即ち、第４図に示すように、外周面
が鞍形に形成されている凸形巻線金型６及び内周面が鞍
形に形成されている凹形巻線金型７を用意し、これら両
巻縁金型６．７の外周面と内周面とにより鞍形の空隙８
を形成する。

次に、この空隙８内に図示しない巻線機にて融着銅線９
を巻線し、第５図に示すように、略円弧状の断面を有す
るラッパ状コイル部５’Ａ　　及び前端コイル部５’Ｃ
と後端コイル部５’Ｂを有する未融着の鞍形偏向コイル
５′を製作する。次いで、融着銅線９に通電してその融
着層を溶融し、かつ第４図に示すように、鞍形偏向コイ
ル５′の両端をプレス機（図示せず）にて矢印方向に加
圧して成形し、これにより第３図に示す鞍形偏向コイル
５を得る。

ところで、上述した鞍形偏向コイル５の製造方法では、
セパレータ４への組み込み基準面が第４図においてｘ−
Ｘ線状に位置すると仮定すると、空隙８内には融着銅線
９を文の長さ寸法分だけ多く巻線し、加圧成形工程で鞍
形偏向コイル５′の両端をＸ−Ｘ線位置まで加圧により
押し戻して融着銅線９を相互に融着している。

（発明が解決すべき問題点） しかし、融着銅線９はその線径が若干相違している上に
隣接している融着銅線９部分間で滑りが生じ易い、この
ため、未融着の鞍形偏向コイル５′の両端を単に加圧す
るだけではラッパ状コイル部５’ＡのＺ方向の中央部分
を形成している融着銅線９部分が移動して位置ずれを起
こしてしまう。従って、磁界分布にばらつきを生じてし
まうため、ミスコンバーゼンスの発生する虞れがある品
質的に劣る鞍形偏向コイルが得られてしまう。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、このような問題点を解決するためになされた
もので、凸形及び凹形巻線金型にて形成される鞍形の空
隙にラッパ状コイル部を巻線形成する途中でこの空隙に
プレート材を突出させ、その後この空隙に直線コイル部
の両端部分を巻線形成してこの巻線したラッパ状コイル
部をプレート材側に加圧することを特徴とする鞍形偏向
コイルの製造方法を提供することを目的とする。

（発明の実施例） 以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する
。

第１図は本発明に係る製造方法に用いられる巻線金型が
示されている。即ち、図中、１０は凸形巻線金型であり
、この金型ｌＯは鞍形に形成されている凸面１０ａを有
している。凸形巻線金型１０には凹形巻線金型１１が対
向している。この凹形巻線金型１１は鞍形に形成されて
いる凹面１１ａを有し、この凹面１１ａと上記凸面１０
ａとにより鞍形の空隙１２が形成されている。

凹形巻線金型１１の両側面には空隙１２に連通する段状
の穴１１ｂ、ｌｌｂが対向して設けられている。これら
の穴１１ｂ、１１ｂには油圧シリンダ１３．１３のロッ
ド１３ａ、１３ａが突出可能に配されている。各ロッド
１３ａにはプレート材１４が固定され、各プレート材１
４はロッド１３ａの突出時に穴１１ｂより突出して空隙
１２内に位置する。一方、凸形巻線金型１０の上記穴１
１ｂ、ｌｌｂと対向する位置には係入溝１０ｂ、１０ｂ
が設けられ、これら係入溝ｆｏｂには後述するように各
プレート材１４の先端が係入する。

次に、本発明の製造方法を説明する。

先ず、油圧シリンダ１３．１３を作動させ、ロッド１３
ａ、１３ａを後退させることによりプレート材１４．１
４を凹形巻線金型１１の穴１１ｂ、ｌｌｂ内に位置させ
る。

次に、図示しない巻線機により融着銅線１５を空隙１２
内で鞍形に巻線する。そして、巻線の進行に伴って、第
２図に示す未融着の鞍形偏向コイル１６におけるラッパ
状コイル部Ｌ６Ａの一部分１６ａが形成された時点で１
巻線作業を停止する。

次いで、油圧シリンダ１３．１３を作動させてロッド１
３ａ、１３ａを凹形巻線金型１１の各穴１１ｂに突出さ
せ、プレート材１４．１４を空隙１２内に位置させつつ
その先端を凸形巻線金型１０の係入溝ｔａｂに係入する
。

その後巻線作業を続行し、第１図に示すように、ラッパ
状コイル部１６Ａの両端部分１６ｂ、１６ｂを基準面位
置を示すＸ−Ｘ線よりも文の長さ寸法性だけ多く巻線し
て形成すると同時に、第２図ヒポすように、略半面形の
前端コイル部１６Ｃ及び後端コイル部１６Ｂを一体的に
形成して未融着の鞍形偏向コイル１６を製作する。

最後に、融着銅線１５（未融着の鞍形偏向コイル１６）
に通電してその融着層を溶融すると共に、プレス機（図
示せず）にてラッパ状コイル部Ｌ６Ａ（７）Ｍ端部分１
６ｂ、１６ｂをｘ−Ｘ線位置までプレート材１４に押し
付けるように矢印方向に加圧し、所定形状の鞍形偏向コ
イルを成形する。

尚、鞍形偏向コイルを加圧、成形した後には油圧シリン
ダ１３のロッド１３ａを後退させてプレート材１４を凹
形巻線金型１１の穴ｆｉｂ内に位置させ、かつ当該巻線
金型１１を凸形巻線金型１０より離間させ、鞍形偏向コ
イルを両巻縁金型１０．１１間より取り出す。

このように、プレート材１４を介してラッパ状コイル部
１６Ａの両端部分１６ｂ、１６ｂのみを加圧すると、こ
の加圧力がラッパ状コイル部１６Ａの他の部分Ｌ６ａ、
ｌｅａに加わることがないので、これら中央部分１６ａ
、１６ａを形成している融着銅線１５部分が位置ずれを
起こすのを防止することができる。従って、高精度に巻
線した状態で通電、成形することができるので、所定の
磁界分布を有する品質的に優れた鞍形偏向コイルが得ら
れる。

（発明の効果） 本発明によれば、凸形及び凹形巻線金型にて形成した鞍
形の空隙にラッパ状コイル部の一部を融着線材にて巻線
形成した後この空隙にプレート材を突出させ、その後こ
の空隙に直線コイル部の両端部分を巻線形成し、この両
端部分にみをプレート材側に加圧するようにしたので、
加圧工程時に直線コイル部の中央部分で融着線材が位置
ずれを起こすのを確実に防止することができる。従って
、所定の磁界分布を有するように高精度で巻線した品質
的に優れた鞍形偏向コイルを提供することができるので
、陰極線管のミスコンバーゼンスを防止し得る。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の製造方法に用いる巻線金型の断面図、
第２図は本発明の製造方法にて製作した未融着の鞍形偏
向コイルの側面図、第３図は偏向コイルを陰極線管に装
着した状態を示す側断面図、第４図及び第５図は従来の
製造方法に用いる巻線金型の断面図とその製作した鞍形
偏向コイルの側面図である。 １０・・・凸形巻線金型、 １１・・・凹形巻線金型、 １２・・・空隙、 １３・・・シリンダ、 １４・・・プレート材、 １６・・・未融着の鞍形偏向コイル、 １６Ａ・・・直線コイル部。 １６ａ・・・中央部分、 １６ｂ・・・両端部分。 第１図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 鞍形の外周面を有する凸形巻線金型と鞍形の内周面を有
   する凹形巻線金型とにより鞍形の空隙を形成し、該空隙
   に融着線材を鞍形に巻線した後通電にて相互に融着し、
   かつ加圧形成して断面略円弧状の直線コイル部を含む鞍
   形偏向コイルを製造する方法において、前記空隙に前記
   直線コイル部の中央部分を巻線形成する途中で後該空隙
   内にプレート材を突出させ、その後該空隙に前記直線コ
   イル部の両端部分を巻線形成し、該両端部分のみを前記
   プレート材側に加圧することを特徴とする鞍形偏向コイ
   ルの製造方法。