JP2532173Y2 - 平板型ロータリトランス用コア - Google Patents

平板型ロータリトランス用コア

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JP2532173Y2
JP2532173Y2 JP1990107580U JP10758090U JP2532173Y2 JP 2532173 Y2 JP2532173 Y2 JP 2532173Y2 JP 1990107580 U JP1990107580 U JP 1990107580U JP 10758090 U JP10758090 U JP 10758090U JP 2532173 Y2 JP2532173 Y2 JP 2532173Y2
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JP
Japan
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groove
rotary transformer
concentric grooves
core
center hole
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JPH0465419U (ja
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国次 本谷
雅和 伊藤
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富士電気化学 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この考案は、平板型ロータリトランス用コアに関し、
特にその巻線のリード部の引出し用の溝形状の改良に関
する。
《従来の技術》 VTR等のヘッドに用いられるロータリトランスのうち
平板型ロータリトランスは、主平面上に同芯円状の複数
の溝が形成され、その溝内に巻線を装着したドーナツ円
盤状のフェライトコア同士を前記主平面を合わせて相対
回転することによって二つの系の間で電気信号の授受を
行うものである。
この平板型ロータリトランス用コアのうち、例えばロ
ータ側コアは、従来第4図に示す形状が採用されてい
る。
各図におけるコア1は、中心穴1aを有してドーナツ円
盤状にプレス成形されたフェライトの粉体を焼成するこ
とによって得られる。
このコア1の主平面上には同芯円状の複数の溝1bが形
成されているとともに、この各同芯溝1bに直交してこれ
より一段深い引出し溝1cが複数箇所放射状に形成されて
いる。
そして、前記各同芯溝1bに巻線を装着するとともに、
各引出し溝1cを通じて巻線のリード部をコア1の外周に
引き出すようにしている。
この引出し溝1cはストレートな溝幅となっており、各
同芯溝1bを区画する各リング状の区画凸部1dを貫通して
コア1の外周に到達する一方、中心側は前記中心穴1aの
周囲を区画するリング状の内周フランジ部1eに突き当て
られた形状に形成されている。
なお、ステータ側コアも類似する形状に形成されてい
るので説明を省略する。
《考案が解決しようとする課題》 しかしながら、この引出し溝形状では、プレス成形時
において、内周フランジ部1eの前記引出し溝1cが当接す
る箇所とそうでない箇所との間に圧縮密度差が生ずる。
つまり、この形状ではその反転形状である金型の凹凸
形状から、当接箇所における引出し溝1cには多い量の粉
体が供給されないので、この近傍の突出部分である内周
フランジ部に対する粉体の供給量は少なくなり、加圧時
に密度差を生ずる原因となる。
このため、焼成後に中心穴1aの周囲がこの密度差によ
り変形する原因となっていた。
また、前記内周フランジ部1eに対する引出し溝1cの当
接箇所では密度差によって焼成後クラックが生じやす
く、特に中心穴1aに真円度をもたらすために、焼成後内
径研磨を施しているため研磨工程において、最も脆弱で
ある引出し溝当接箇所にクラック,欠け等が発生し易か
った。
これらの不具合はいずれも歩留まりを低下させ、生産
性が低下する要因となる これを防止するには前記内周フランジ部の幅を大きく
取れれば良いのだが、コア自体の外周径や,内径、線
幅,ピッチに応じて各部の寸法は電気的特性に基づく設
計に応じて必然的に定まってしまうため、前記フランジ
部の幅もその限られた寸法に限定され、大きくは取れな
いものとなっていた。
この考案は、以上の問題を解決するもので、溝形状を
工夫することによって中心穴周縁の成形密度の偏在を減
少し、これを原因とする中心穴の変形,クラック,欠け
等の発生がなく,製品歩留まりを向上できるようにした
平板型ロータリトランス用コアを提供することを目的と
している。
《課題を解決するための手段》 前記目的を達成するため、この考案は、中心穴を有
し、かつ主平面上に同芯円状の複数の溝が形成され、そ
の各同芯溝内に巻線を装着したドーナツ円盤状の一対の
フェライトコアを、前記主平面同士を対向して相対回転
させることによって二つの系の間で電気信号の授受を行
う平板型ロータリトランスにおいて、前記同芯溝に直交
して放射線状に形成される全ての前記巻線の引出し用溝
が、前記中心穴周縁のフランジ部を画成する最内周の溝
と交差する部分においてのみ他の箇所より狭幅に形成さ
れている構成とした。
《作用》 以上の構成によれば、溝幅を狭くした分だけ中心穴周
縁のフランジ部と引出し溝との接合部のプレス成形時に
おける粉体の圧縮密度の偏在が小さくなり、プレス圧力
が各部均等に加わることになる。
《実施例》 以下、この考案の一実施例を図面を用いて詳細に説明
する。
第1図,第2図はこの考案にかかる平板型ロータリト
ランスに用いられるロータ側コアを示すものである。
図におけるフェライトコア10は、中心穴12を有するド
ーナツ円盤状にプレス成形されたフェライトの粉体を焼
成することによって得られたものである。
このコア10の主平面上には巻線を装着するための複数
の同芯溝10aが形成されている。
また、前記各同心溝10aに直交してこれより一段深い
引出し溝14が複数箇所放射状に形成され、前記各同芯溝
に装着された巻線のリード部をこの引出し溝14を通じて
コア10の外周に引き出すようにしている。
この引出し溝14は一般部位では巻線の線幅に応じたス
トレートな溝幅d1に設定され、各同芯溝10aを区画する
リング状の区画凸部10bを貫通してコア10の外周に到達
する。
一方、この全ての引出し溝14の内周側に至る端部14a
はコア10の中心穴12の周囲に形成されたリング状の内周
フランジ部16に突き当てられるが、この内周フランジ部
16を画成する最内周の溝10aと交差する部分における引
出し溝14の内周側端部14aのみは他の部位の溝幅d1より
も幅狭の溝幅d2、すなわちd1>d2に設定されている。
この溝幅d2の実寸法は、前記内周フランジ部16の実寸
法幅に応じて設定される。
つまり、この溝幅減少分内周フランジ部16への粉体充
填量が増し、プレス成形時において粉体が十分にこの箇
所に回り込むことによって、圧縮密度の可及的均一化が
図れることを目的とした金型寸法に設計され、この金型
寸法に応じた溝幅に形成されることになる。
なお、この実施例では端部14aの溝幅d2を直線状に形
成したが、例えば第3図のように区画凸部10bから内周
フランジ部16に向けて漸減するテーパ溝形状とすること
もできる。
また、説明は省略したが、ステータ側コアの引出し溝
形状も同様に形成することができる。
《考案の効果》 以上実施例によって詳細に説明したように、この考案
による平板型ロータリトランス用コアにあっては、溝幅
を狭くした分だけ中心穴周縁のフランジ部と引出し溝と
の接合部のプレス成形時における粉体の圧縮密度の偏在
が小さくなり、プレス圧力が各部均等に加わる。
したがって、この考案では特に設計上内周フランジ部
の幅を十分に取れない場合における圧縮密度の偏在を起
因とする焼成後の内径の変形や、クラック,欠け等の発
生確率を低減でき、歩留まりを向上できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案にかかる平板型ロータリトランス用コ
アを示す一部拡大の平面図、第2図は同断面図、第3図
は溝形状の他の実施例を示す部分拡大図、第4図は従来
の平板型ロータリトランス用コアを示す一部拡大の平面
図である。 10……フェライトコア 10a……同芯溝 10b……リング状区画凸部 12……中心穴 14……引出し溝 14a……内周側端部 16……内周フランジ部 d1,d2……溝幅
フロントページの続き (56)参考文献 実願 昭57−172631号(実開 昭59− 77208号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】中心穴12を有し、かつ主平面上に同芯円状
    の複数の溝10aが形成され、その各同芯溝内に巻線を装
    着したドーナツ円盤状の一対のフェライトコア10を、前
    記主平面同士を対向して相対回転させることによって二
    つの系の間で電気信号の授受を行う平板型ロータリトラ
    ンスにおいて、前記同芯溝に直交して放射状に形成され
    る全ての前記巻線の引出し用溝14が、前記中心穴12周縁
    のフランジ部16を画成する最内周の溝10aと交差する部
    分においてのみ他の箇所より狭幅に形成されていること
    を特徴とする平板型ロータリトランス用コア。
JP1990107580U 1990-10-16 1990-10-16 平板型ロータリトランス用コア Expired - Lifetime JP2532173Y2 (ja)

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JPH0465419U JPH0465419U (ja) 1992-06-08
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5977208U (ja) * 1982-11-15 1984-05-25 ティーディーケイ株式会社 ロ−タリ−トランス用コア

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JPH0465419U (ja) 1992-06-08

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