JPH0974033A - ロータリトランス用コアの製造方法 - Google Patents

ロータリトランス用コアの製造方法

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JPH0974033A
JPH0974033A JP7230011A JP23001195A JPH0974033A JP H0974033 A JPH0974033 A JP H0974033A JP 7230011 A JP7230011 A JP 7230011A JP 23001195 A JP23001195 A JP 23001195A JP H0974033 A JPH0974033 A JP H0974033A
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JP
Japan
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punch
mortar
die
core
rotary transformer
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Pending
Application number
JP7230011A
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English (en)
Inventor
Kuniji Mototani
国次 本谷
Masakazu Ito
雅和 伊藤
Hideyuki Akiyama
英之 秋山
Naoshi Furuya
直志 古谷
Makoto Oshita
誠 大下
Akio Kasai
聡夫 笠井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FDK Corp
Original Assignee
FDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歩留まり改善を図るロータリトランス用コア
の製造方法を提供する。 【解決手段】 臼1の中心部にロッド4を配設し、該臼
1に充填された粉末素材Fを上パンチ2と上面に同心円
状の凸部3a が形成された下パンチ3の上下動作により
加圧成形し、これを焼成・研磨して表面に巻線を収納す
るための複数の巻線溝6a を同心円状に形成して成る環
状の成形体6を形成するようにしたロータリトランス用
コアの製造方法であって、前記臼1の内周縁に段差5を
設け、前記成形体6の外周に段部7を形成するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、VTR等に使用さ
れる平板型のロータリトランス用コアの製造方法に関
し、更に詳しくは、生産性向上(歩留り向上)を可能と
するロータリトランス用コアの製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、VTR等の回転磁気ヘッドに
用いられるロータリトランスの内、平板型ロータリトラ
ンスは、同心円状に形成された複数の溝に巻線が装着さ
れた一対(ロータ側及びステータ側)のドーナツ円盤状
の磁気コアを、その主平面を微小な空隙を介して対向さ
せ、相対回転によってロータ側及びステータ側の二つの
系の間で電気信号の授受を行うものである。
【0003】図4は上述した磁気コアの成形金型の一例
であり、本成形金型は筒状の臼1と、その中心部に配設
された軸孔用のロッド4と前記臼1の上方に配置された
上パンチ2と下方に配置され、その上面に同心円状の凸
部3a が形成された下パンチ3とで構成され、この下パ
ンチ3と上パンチ2の上下動作によって臼1内に充填さ
れた粉末素材F(フェライト粉末)を加圧成形し、これ
を焼成・研磨して表面に巻線を収納するための複数の溝
6a を同心円状に形成して成る環状の成形体6(磁気コ
ア)を順次作製していくのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、使用される
成形金型は、臼1の内周縁の形状がストレートであるた
め、焼結された磁気コア6は、図5に示すように、溝部
6a 側がテーパー状に広がった形状となってしまう。こ
れは、プレス成形の際、上下方向の成形密度にアンバラ
ンスが生ずることによるもので、この僅かな歪みがスト
レートにプレス成形された磁気コア6の外周縁を外側に
突出させてしまうこととなる。このテーパー状に広がっ
た突出部分(実測で40〜50mμ)が焼成後の研磨過
程で整列させられた時、その縁部が互いに衝突し合うた
め、肉厚の薄い溝側縁部6b に欠けや亀裂が生じ、作製
された磁気コア6の内10%程度が不良品となってい
た。
【0005】本発明の目的は、欠けや亀裂の発生しにく
い、歩留まりの良いロータリトランス用コアの製造方法
を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明では、臼
(1)の中心部にロッド(4)を配設し、該臼(1)に
充填された粉末素材(F)を上パンチ(2)と上面に同
心円状の凸部(3a )が形成された下パンチ(3)の上
下動作により加圧成形し、これを焼成・研磨して表面に
巻線を収納するための複数の溝(6a )を同心円状に形
成して成る環状の成形体(6)を形成するようにしたロ
ータリトランス用コアの製造方法であって、前記臼
(1)の内周縁に段差(5)を設け、前記成形体(6)
の外周に段部(7)を形成することを特徴とする。
【0007】又、本発明では、前記段部(7)が前記巻
線溝(6a )の底部と略同じ位置に形成されることを特
徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施例を図1、
図2に基づいて説明する。
【0009】図1は本発明が適用された成形金型の一例
を示す断面図、図2はこれを構成する臼、上パンチ及び
下パンチの外観斜視図である。
【0010】図1に示す成形金型は図4で説明した従来
型の成形金型と同じ構成を成すもので、臼1とその中心
部分に配設された棒状のロッド4と上下に配置された上
パンチ2と下パンチ3とで構成され、下パンチ3の上面
には成形体6の複数の巻線溝6a となる凸部3a が同心
円状に形成されている。尚、図示していないが、上記臼
1は回転する成形テーブルに複数個埋設されており、こ
の成形テーブルが上パンチ2、下パンチ3、ロッド4等
と共に夫々ダイセットや機械本体に組み付けられ、成形
金型が構成されている。
【0011】ところで、本実施形態では成形金型の臼1
の内周縁には僅かな(例えば約0.05mm程度)段差
5が設けられており、これに嵌合する下パンチ3の外径
は臼1の小さい方の内径(DΦ−O.1mm)に、又、
上パンチ2の外径は臼1の大きい方の内径(DΦ)に設
定されている。そして、プレス時にこの臼1の段差5部
分が下パンチ3の凸部3a の底部分に位置するように上
下のパンチ2、3が位置調整されている。従って、この
段差5付きの臼1に粉末素材F(フェライト粉末)を充
填して下パンチ3と上パンチ2の上下動作により、これ
を加圧成形すると、図1に示すように外周に溝6a の底
部と略同じ位置に僅かな段部7が形成された成形体6
(磁気コア)を1ショットで成形することができる。
尚、上記した段差5及び段部7は説明を分かり易くする
ため誇張して図示されている。
【0012】係る段差付き形状であれば、焼結時に磁気
コア6の溝部6a 側が幾分テーパー状に変形したとして
も、図3に示すように、その外方向への変形分を吸収可
能とする段部7が磁気コア6の外周に形成されているた
め、その溝側縁部6b が外側に突出することはない。
【0013】従って、研磨過程や作業時の取り扱いの際
に磁気コア6同士が衝突しても、肉厚の薄い溝側縁部6
b の衝突が大幅に減少し、欠けや亀裂が発生しなくなる
のである。特に、磁気コア6の外周に設けた段部7の位
置を溝部6a の底部分と略同じ高さにすることで、溝部
6a 側のテーパー状歪みをより少なくでき、溝側縁部6
b の衝突がより確実に防止されるようになる。その結
果、歩留まりで約10%の改善となり、この研磨工程で
の磁気コア6の相互衝突による不良発生を殆ど無くすこ
とができた。
【0014】又、本実施形態のように臼1側に段差5を
設ける構造であるため、加圧成形でであっても磁気コア
6の外周に微細な段部7の形成が可能となる。しかも、
本実施形態においては、形成される段部7が0.05m
mといった極めて僅かなものであるため、溝側縁部6b
の土手幅は従来型の段無しコアの場合と殆ど変わらない
ことから、ロータリトランスとしての電気的特性(コイ
ルのインダクタンス)については全く問題は生じない。
【0015】又、本実施形態では臼1に設けた段差5は
0.1mmとしたが、これに限定されるものではなく、
ロータリトランスとしての電気的特性に影響しない限
り、臼1にはあらゆる寸法の段差5を設けることができ
る。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
成形体の外周に段差を設けたことにより、焼成後の研磨
過程や作業時の取り扱いの際に、成形体同士が衝突して
も成形体の欠けや亀裂が防止される。
【0017】しかも、金型を構成する臼側に段差を設け
たことにより、段部付きの成形体が1ショットで形成で
きるため、工数アップに繋がらないし、しかも、極めて
僅かな段部が形成できるため、この段部がロータリトラ
ンスとしての電気的特性に何等影響を与えることは無
い。
【0018】又、本発明によれば、段部が巻線用の溝の
底部分と略等しい位置に形成されることにより、溝部側
のテーパー状歪みが最小となるため、成形体の欠けや亀
裂がより確実に防止されるようになる。その結果、歩留
まりとして約10%の改善がみられ、この研磨過程での
不良発生を殆ど無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された成形金型の構造を示す断面
図である。
【図2】本発明が適用された成形金型の外観斜視図であ
る。
【図3】本発明による製造方法で作製されたロータリト
ランス用コアの断面図である。
【図4】従来の成形金型の構造を示す断面図である。
【図5】従来の製造方法で作製されたロータリトランス
用コアの断面図である。
【符号の説明】
1 臼 2 上パンチ 3 下パンチ 3a 凸部 4 ロッド 5 段差 6 成形体 6a 巻線溝 7 段部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古谷 直志 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内 (72)発明者 大下 誠 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内 (72)発明者 笠井 聡夫 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 臼(1)の中心部にロッド(4)を配設
    し、該臼(1)に充填された粉末素材(F)を上パンチ
    (2)と上面に同心円状の凸部(3a )が形成された下
    パンチ(3)の上下動作により加圧成形し、これを焼成
    ・研磨して表面に巻線を収納するための複数の巻線溝
    (6a )を同心円状に形成して成る環状の成形体(6)
    を形成するようにしたロータリトランス用コアの製造方
    法であって、 前記臼(1)の内周縁に段差(5)を設け、前記成形体
    (6)の外周に段部(7)を形成することを特徴とする
    ロータリトランス用コアの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記段部(7)が前記巻線溝(6a )の
    底部と略同じ位置に形成されることを特徴とする請求項
    1記載のロータリトランス用コアの製造方法。
JP7230011A 1995-09-07 1995-09-07 ロータリトランス用コアの製造方法 Pending JPH0974033A (ja)

Priority Applications (1)

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JP7230011A JPH0974033A (ja) 1995-09-07 1995-09-07 ロータリトランス用コアの製造方法

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JPH0974033A true JPH0974033A (ja) 1997-03-18

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ID=16901196

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JP7230011A Pending JPH0974033A (ja) 1995-09-07 1995-09-07 ロータリトランス用コアの製造方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105761923A (zh) * 2016-03-01 2016-07-13 金三角电力科技股份有限公司 非晶合金三角形卷铁心的标准矩形单框的成型设备及工艺

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105761923A (zh) * 2016-03-01 2016-07-13 金三角电力科技股份有限公司 非晶合金三角形卷铁心的标准矩形单框的成型设备及工艺

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