JP2960138B2 - 日型コアの製造方法 - Google Patents

日型コアの製造方法

Info

Publication number
JP2960138B2
JP2960138B2 JP25834490A JP25834490A JP2960138B2 JP 2960138 B2 JP2960138 B2 JP 2960138B2 JP 25834490 A JP25834490 A JP 25834490A JP 25834490 A JP25834490 A JP 25834490A JP 2960138 B2 JP2960138 B2 JP 2960138B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
day
core
pair
magnetic leg
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP25834490A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04137514A (ja
Inventor
大助 戒能
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Yuden Co Ltd filed Critical Taiyo Yuden Co Ltd
Priority to JP25834490A priority Critical patent/JP2960138B2/ja
Publication of JPH04137514A publication Critical patent/JPH04137514A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2960138B2 publication Critical patent/JP2960138B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)
  • Hard Magnetic Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、トランス、チョークコイル及びノイズフ
ィルタ等の磁芯に使用される磁性材料よりなる日型コア
の製造方法に関し、さらに詳細には、簡易な成型加工及
び切削加工を施すことにより、日型コアを製造する日型
コアの製造方法に関するものである。
(従来の技術) 近年、電子機器への小型化の要求が高まり、殊に、屋
外或いは屋内において、携帯して使用することが可能な
薄型軽量なる電子機器が要望されている。
このため、これらの電子機器に用いられるトランス、
チョークコイル及びノイズフィルタ等も小型軽量化が切
望されている。
従って、前記トランス、チョークコイル及びノイズフ
ィルタ等の磁芯として使用されている磁性材料よりなる
コアに就いても、薄型化及び軽量化が強く求められ、こ
れまでにも種々の提案がなされてきた。
前記トランス等の磁芯としては、日型形状を有する日
型コアが知られており、該日型コアの従来例を、第6図
を参照しながら説明する。
第6図において、フェライト等の磁性材料よりなる日
型コア1は、略正方形の断面を有する中央磁脚2の両側
に、各々第1孔7及び第2孔8を有して一対の第1側磁
脚3並びに第2側磁脚4が配置されるとともに、前記中
央磁脚2、第1側磁脚3及び第2側磁脚4の各々の一端
が第1ヨーク部5及び第2ヨーク部6によりそれぞれ連
結されることにより構成されている。
この際、前記日型コア1の上面視及び下面視形状は、
前記各磁脚より造形された日型をなしており、該日型の
上面並びに下面は、各々平面上に形成されている。
さらに、前記日型コア1は、一般に磁気的特性を鑑み
て、前記中央磁脚2の断面積が、前記第1側磁脚3及び
第2側磁脚4の各々の断面積を和したものに等しくなる
ように形成されている。
前記日型コア1を使用して、トランス等を構成するに
は、該日型コア1の中央磁脚2にコイルボビン9を嵌装
し、該コイルボビン9本体を回転させてエナメル線等を
捲回するようになっている。
上記のようにして、前記日型コア1にコイルボビン9
を嵌装すると、該コイルボビン9の巻線上部及び下部
が、前記日型コア1の日型面よりZ幅突出されるため、
該突数部周囲の空間を有効活用しておらず、しかも該ト
ランス等を電子回路基板等(図示省略)に搭載する際
に、該突出部が障害となる等の不具合があった。
ここで、中央磁脚の断面積が第1側磁脚及び第2側磁
脚の断面積の和に等しいという条件を満足しつつ、日型
コアの各部寸法を有効活用した構造設計が行なわれた日
型コアの従来例を、第7図を参照しながら説明する。
日型コア11は、略正方形状を有する中央磁脚12が第1
ヨーク部15及び第2ヨーク部16の略中央部を連結すると
ともに、該中央磁脚12の両側に第1孔17及び第2孔18を
有して第1側磁脚13及び第2側磁脚14が配設され、該第
1側磁脚13並びに第2側磁脚14の各々一端が前記第1ヨ
ーク部15及び第2ヨーク部16により連結されることによ
り構成されている。
この際、前記日型コア11の中央磁脚12は、第1ヨーク
部15及び第2ヨーク部16の略中央部を連結するように構
成されているため、該中央磁脚12の上面及び下面と、第
1ヨーク部15または第2ヨーク部16の上面及び下面と、
の間にはそれぞれ空間が設けられている。
つまり、前記中央磁脚12にコイルボビン19が嵌装され
てエナメル線等が捲回された場合においても、該コイル
ボビン19の巻線上部及び下部が、前記空間の高さ分だけ
突出することを抑止している。
次に、乾式の単動型プレス装置25により、前記日型コ
ア1を製造する製造方法に就いて、第8図(a),
(b)を参照しながら説明する。
第8図(a)は、単動型プレス装置25の型枠21に下型
23を嵌挿した状態を示す平面図であり、第8図(b)
は、同型枠21の日型成型孔21a内に充填された磁性材料
からなる造粒粉末24が、上型22及び下型23により加圧さ
れた状態を示すA−A断面図である。
型枠21に形成された日型成型孔21aに、下方より下型2
3を嵌挿するとともに、該日型成型孔21a内に磁性材料よ
りなる造粒粉末24を充填し、上方より上型22を嵌挿する
ことにより加圧して、前記日型コア1を成型加工する。
この際、前記上型22の加圧面及び下型23の加圧面は、
前記造粒粉末24を均一に加圧するために、各々平面上に
形成されており、従って成型加工される日型コア1の各
磁脚より造形される上下の日型面がそれぞれ平面上に形
成される。
上記単動型プレス装置25によれば、前記日型コア1が
各部において均一な密度を有して加圧成型されるととも
に、前記単動型プレス25が小型且つ簡易な構成であり、
成型速度が早く、しかも大量生産に適しているという特
徴を有している。
なお、前記磁性材料に鉄粉を適用した場合は、加圧成
型することにより圧粉磁芯が形成され、またフェライト
粉を適用した場合は、該フェライト粉にバインダを加え
て造粒し、加圧成型し、さらに焼成することによりフェ
ライトコアが形成される。
次に、複動型プレス装置35により、前記日型コア11を
製造する製造方法を、第9図(a)及び(b)を参照し
て説明する。
第9図(a)は、複動型プレス装置35の型枠31に下型
33を嵌挿した状態を示す平面図であり、第9図(b)
は、同型枠31の日型成型孔31a内に充填された磁性材料
からなる造粒粉末34が、上型32及び下型33により加圧さ
れた状態を示すB−B断面図である。
型枠31に形成された日型成型孔31aに、下方より下型3
3を嵌挿するとともに、該日型成型孔31a内に磁性材料よ
りなる造粒粉末34を充填し、上方より上型32を嵌挿する
ことにより加圧して、前記日型コア11を成型加工する。
この際、前記複動型プレス装置35は、前記上型32の第
1上型加圧面32aに対向する下型33の第1下型加圧面33a
と、第2下型加圧面32bに対向する第2下型加圧面33b
と、が複動して動作するように構成されており、このこ
とにより前記中央磁脚12が第1ヨーク部15及び第2ヨー
ク部16の略中央部を連結する日型コア11が加圧成型され
るようになっている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記従来の単動型プレス装置25により
成型することにより日型コア1を製造する日型コアの製
造方法によれば、上下の日型面が各々平面上に形成され
ているため、日型コア1の中央磁脚2にコイルボビン9
を嵌装すると、該コイルボビン9の巻線上下部が日型面
より突出してしまい、該日型コア1等より構成されるコ
イル等が、他の電子部品に比較して高背になるととも
に、該突出部が障害となり、前記コイル等を電子回路基
板等に安定搭載することができないという問題点があっ
た。
また、前記複動型プレス装置35により成型することに
より日型コア11を製造する日型コアの製造方法によれ
ば、前記中央磁脚12に嵌装されるコイルボビン19が効率
良く収容されるものの、前記複動型プレス装置35を使用
しているため、各々対向する加圧面同士が他の加圧面に
対し複動して前記造粒粉末34を加圧するため、該造粒粉
末34を均一な密度を有するように成型加工することが困
難であるとともに、複動プレスの際、日型コアに内部応
力等が付加されてマイクロクラック等が発生する恐れが
あるという問題点があった。
さらに、前記日型コア11を製造するにあたって、前記
複動型プレス装置35により加圧プレス成型しようとした
場合、該複動型プレス装置自体が大型であるとともに、
動作制御が複雑であり、しかも成型速度が遅く、大量生
産に不向きであるため、生産コストが増大するという問
題点があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、制
御が困難且つ大がかりな成型装置を使用することなく、
しかも簡易な製作工程により、各部寸法を有効活用した
構造設計のなされた日型コアを、マイクロクラック等の
発生を防止して製造することができる日型コアの製造方
法を提供するものである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、この発明は、中央磁脚
と、該中央磁脚を挟むように対向配置された一対の側磁
脚と、前記中央磁脚並びに一対の側磁脚の各々一端をそ
れぞれ連結する一対のヨーク部と、を有する日型コアの
製造方法において、一対の側柱と、該一対の側柱の両端
部を各々連結する一対の共通柱と、前記一対の共通柱の
中央部を連結する中央柱と、を有する日型形状に磁性材
を成型加工して一対の日型面を有する日型成型体を形成
した後、前記中央柱の長手方向に沿って、該日型成型体
の一方の共通柱の外周側面から他方の共通柱の外周側面
に亘って、前記一対の日型面のうちの少なくとも一方の
日型面の一対の共通柱及び中央柱に対して、該日型面か
ら凹むように切削溝を設けることにより前記日型面を前
記切削溝を挟んで分かち、これにより前記日型成型体の
中央柱に中央磁脚を形成し、側柱を側磁脚とし、共通柱
をヨーク部としたことにより、上記目的を達成するもの
である。
(作用) 本発明においては、単動型プレス等により磁性材料を
一対の側柱と、該一対の側柱の両端部を各々連結する一
対の共通柱と、前記一対の共通柱の中央部を連結する中
央柱と、を有する日型形状に磁性材を成型加工して一対
の日型面を有する日型成型体を形成した後、前記中央柱
の長手方向に沿って、該日型成型体の一方の共通柱の外
周側面から他方の共通柱の外周側面に亘って、前記一対
の日型面のうちの少なくとも一方の日型面の一対の共通
柱及び中央柱に対して、該日型面から凹むように切削溝
を設けることにより前記日型面を前記切削溝を挟んで分
かち、これにより前記日型成型体の中央柱に中央磁脚が
形成され、側柱が前記中央磁脚を挟むように対向配置さ
れた一対の側磁脚となり、さらに、一対の共通柱が中央
磁脚並びに一対の側磁脚の各々の一端をそれぞれ連結す
る一対のヨーク部として形成されることになって、日型
成型体から日型コアを製造することができる。
前記単動型プレス装置は、加圧面が単動するととも
に、該加圧面が平面をなしていることにより、該磁性材
料が均一密度を有して加圧成型されるため、加圧成型の
際の内部応力等によるマイクロクラックの発生を防止で
きる。
また、磁性材料を単動型プレス等の小型且つ簡易な装
置を使用して日型形状に成型加工し、該日型形状を切削
加工することにより、日型コアを製造しているため、複
動型プレス等の大型且つ複雑な装置等を使用する必要が
なくなる。
さらに、前記製造方法による日型コアは、日型成型体
の日型面に切削を行って切削溝を形成して日型面を切削
溝を挟んで分かつように加工しているため、日型コアの
中央磁脚に嵌装されるコイルボビンの巻線部を、前記側
磁脚及びヨーク部の高さから該中央磁脚の高さを差引い
た分(切削加工が切除された高さ分)だけ突出すること
を抑止でき、従って該日型コア等により構成されるコイ
ル等を低背にすることができる。
また、前記日型コアは、日型成型体の日型面を切削溝
で分かつように切削加工が行われることにより、該切削
溝にあたる磁性材料が切除されるため、切削分だけ日型
コア等により構成されるコイル等を軽量化できる。
(実施例) 本発明の実施例を、図面に基いて詳細に説明する。
第1図(a)は本発明の日型コアの製造方法に係わる
成型加工を示す斜視図、第1図(b)は同実施例に係わ
る成型加工により成型された日型成型体を示す斜視図、
第1図(c)は同実施例に係わる切削加工を示す斜視
図、第1図(d)は同実施例に係わる製造方法により形
成された日型コア1示す斜視図、第2図(a)は同実施
例に係わる製造方法により製造された日型コアを示す平
面図、第2図(b)は同実施例に係わる製造方法により
製造された日型コアのX−X断面を示す断面図、第3図
は本発明に係わる製造方法により形成された他の日型コ
アを示す斜視図、第4図は本発明に係わる製造方法によ
り形成された他の日型コアを示す斜視図、第5図(a)
は本発明に係わる他の製造方法により形成された日型コ
アを示す斜視図、第5図(b)は同実施例に係わる製造
方法により製造された日型コアのY−Y断面を示す断面
図が示されている。
第1図(a)に示すように、型枠51の略中央部には、
金型成型等により長方形状の長方型孔51dが形成される
とともに、該長方型孔51dの内側に第1柱型51b及び第2
柱型51cが配設されることにより、日型孔51aが形成され
て、該日型孔51aが雌型になっている。
上記型枠51の日型孔51aの下方からは、該日型孔51aと
同一形状を有する下型53が雄型として、図の矢印Iに示
すようにその上部が嵌挿されている。
また、上記日型孔51aには、磁性材料よりなる造粒粉
末54が充填されている。
上記造粒粉末54が充填された日型孔51aの上方から
は、該日型孔51a並びに下型53と同一形状を有する上型5
2が雄型として、図の矢印IIに示すようにその下部が嵌
挿されている。
従って、上記のように構成された単動型プレス装置55
の日型孔51aに充填された造粒粉末54は、前記上型52の
上型加圧面52a及び下型53の下型加圧面53aにより加圧さ
れて、第1図(b)に示す日型成型体61に成型加工され
る。
前記日型成型体61は、手前及び後方に一対の第1側柱
63及び第2側柱64が配置され、該第1側柱63及び第2側
柱64の各々端部が、一対の第1共通柱65及び第2共通柱
66により各々連結され、さらに該第1共通柱65及び第2
共通柱66の中央部が、中央柱62により連結されることに
より構成されている。
また、前記日型成型体61は、前記上型52の上型加圧面
52a及び下型53の下型加圧面53aが平面状をなしているこ
とにより、各柱により造形される上下の日型面が、それ
ぞれ平面状に形成されている。
次に、第1図(c)に示すように、研摩材等より形成
された円板型グラインダ72が回転軸73に軸支されたグラ
インダ装置71は、図示しない駆動装置により、該円板型
グラインダ72を同図の矢印IIIの方向に回転駆動するよ
うになっているとともに、図示しない移動機構により、
前記日型成型体61を同図の矢印IVの方向に移動するよう
になっている。
従って、上記グラインダ装置71による切削加工で、前
記日型成型体61の中央柱62、及び一対の第1共通柱65及
び第2共通柱66には、中央柱62の長手方向に沿って第2
共通柱66の外周側面から第1共通柱65の外周側面にわた
って、日型面から凹むように切削溝80が形成される。
即ち、上記切削が行われることにより、前記日型成型
体61の日型面は前記切削溝80を挟んで分かたれることに
なり、第1図(d)に示すような日型コア81が形成され
る。
この際、上記切削によって形成される切削溝80の切削
幅は、前記中央柱62の幅よりも幅広であり、また切削深
度は、該円板型グラインダ72が軸支された回転軸73の設
置高さによっており、前記切削幅並びに切削深度は自在
に変更することができるようになっている。
前記日型コア81は、手前及び後方に一対の第1側磁脚
83及び第2側磁脚84が配置され、該第1側磁脚83及び第
2側磁脚84の各々端部が、一対の第1ヨーク部85及び第
2ヨーク部86により各々連結され、さらに前記第1ヨー
ク部85及び第2ヨーク部86の中央部が、中央磁脚82によ
り連結されることにより構成されている。
換言すれば、日型成型体61の日型面が凹むように前記
切削溝80を設けることにより、前記日型成型体61の中央
柱62に中央磁脚82が形成され、第1側柱63及び第2側柱
64をそれぞれ第1側磁脚83及び第2側磁脚84とし、ま
た、第1共通柱65及び第2共通柱66をそれぞれ第1ヨー
ク部85及び第2ヨーク部86とした切削溝80を有する日型
コア81ができる。
前記日型コア81は、第2図(a)から明らかなよう
に、上面視及び下面視形状が、各磁脚より造形される日
型をなしている。
また、第2図(b)に示すように、前記日型コア81
は、前記日型成型体61を切削することにより形成されて
いるため、中央磁脚82が、第1側磁脚83または第2側磁
脚84の高さH2から、該中央磁脚82の高さH1を差引いた分
だけ低背に形成されている。
ここで、一般に日型コア81等より構成されるコイル等
の磁気的特性を良好とするために、前記中央磁脚82の断
面積が、前記第1側磁脚83及び第2側磁脚84の断面積の
和に等しくなるようになっている。
上記のように形成された日型コア81は、第2図(b)
にて示すように、コイルボビン89が中央磁脚82に嵌装さ
れるとともに、該コイルボビン89本体を回転させること
によりエナメル線等が捲回されて、コイル等が構成され
るようになっている。
上記日型コア81の製造方法によれば、単動型プレス装
置55により造粒粉末54を、一対の第1側柱63及び第2側
柱64と、該一対の側柱の両端部を各々連結する一対の第
1共通柱65及び第2共通柱66と、前記一対の共通柱の中
央部を連結する中央柱62と、を有する日型形状に成型加
工して一対の日型面を有する日型成型体61を形成した
後、グラインダ装置71により前記日型成型体61の日型面
に切削を行うことにより、日型面が凹むように切削溝80
を形成して前記日型面を切削溝80を挟んで分かち、これ
により前記日型成型体61の中央柱62に中央磁脚82を形成
し、前記第1側柱63及び第2側柱64をそれぞれ第1側磁
脚83及び第2側磁脚84とし、また、前記第1共通柱65及
び第2共通柱66をそれぞれ第1ヨーク部85及び第2ヨー
ク部86とした日型コア81を製造することができる。
即ち、前記日型コア81の製造方法は、造粒粉末54を単
動型プレス装置55等の小型且つ簡易な装置により、日型
成型体61に成型加工した後、該日型成型体61をグライン
ダ装置71により切削加工することにより、該日型コア81
を製造しているため、複動型プレス等の大型且つ複雑な
装置等を使用する必要がなくなり、従って造粒粉末54が
均一密度を有して加圧成型されるとともに、成型速度が
向上され、大量生産が可能となり、さらに加圧成型の際
の内部応力等により発生するマイクロクラックを防止す
ることができる。
また、前記製造方法による日型コア81は、日型成型体
61に成型加工された後、グラインダ装置71により、中央
柱62、第1共通柱65及び第2共通柱66が切削加工されて
いるため、該日型コア81の中央磁脚82に嵌装されるコイ
ルボビン89の巻線部を、前記第1側磁脚83及び第2側磁
脚84並びに第1ヨーク部85及び第2ヨーク部86の高さH2
から、該中央磁脚82の高さH1を差引いた分だけ突出する
ことを抑止でき、従って該日型コア81等により構成され
るコイル等を低背にすることができる。
また、前記製造方法による日型コア81は、前記グライ
ンダ装置71により切削溝80が形成されることにより、該
切削溝80における加圧成型された造粒粉末54が切除され
るため、該切除分だけ日型コア81、ひいては該日型コア
81等により構成されるコイル等を軽量化できる。
さらに、前記製造方法により製造された日型コア81
は、前記中央磁脚82の高さH1が、第1側磁脚83及び第2
側磁脚84並びに第1ヨーク部85及び第2ヨーク部86の高
さH2よりも低背に形成されていることにより、コイルボ
ビン89が中央磁脚82に嵌装された際に、該コイルボビン
89の一方の巻線幅が、該第1側磁脚83等の高さH2より突
出することを防止でき、従って該日型コア81等より構成
されるコイル等を電子回路基板等に搭載する場合、前記
第1側磁脚83等を該基板との当接部とすることにより、
該コイル等を安定搭載することができる。
なお、前記製造方法において、該グラインダ装置71の
円板型グラインダ72の円板部にテーパ加工を施しておく
と、第3図に示す如く、例えば第1ヨーク部85に第1テ
ーパ部97a,97b及び第2ヨーク部86に第2テーパ部98a,9
8bが形成された日型コア91を製造することができる。
さらに、前記製造方法において、該円板型グラインダ
72の稜部に曲面加工を施しておくと、第4図に示す如
く、第1ヨーク部85に第1曲部107a,107b及び第2ヨー
ク部86に第2曲部108a,108bが形成された日型コア101を
製造することができる。
次に、本発明に係わる他の実施例を第5図(a),
(b)を参照しながら説明する。
先の実施例と同様に、前記造粒粉末54を単動型プレス
装置55により、一対の側柱と、該一対の側柱の両端部を
各々連結する一対の共通柱と、該一対の共通柱の中央部
を連結する中央柱と、を有する日型成型体に成型加工
し、グラインダ装置により、、該日型成型体の双方の日
型面における一対の共通柱及び中央柱を切削加工するこ
とにより、中央柱を中央磁脚112と、一対の側柱をそれ
ぞれ第1側磁脚113及び第2側磁脚114と、一対の共通柱
をそれぞれ第1ヨーク部115及び第2ヨーク部116と、し
て第5図(a)に示す日型コア111を製造している。
この際、前記日型コア111の双方の日型面には、上面
に第1切削溝121が、下面に第2切削溝122がそれぞれ切
削加工されており、該双方の切削溝により中央磁脚112
の高さが第1側磁脚113等の高さよりも低背に形成され
ている。
つまり、前記日型コア111の中央磁脚112に嵌装される
コイルボビン119が、第5図(b)に示すように、前記
第1側磁脚113等により囲まれる内部空間に収納するこ
とができるようになっている。
このことにより、前記日型コア111等より構成される
コイル等を電子回路基板(図示省略)に搭載した際に、
前記中央磁脚112に嵌装されたコイルボビン119が、第1
側磁脚113等により遮蔽されて他の電子部品等より電磁
障害を被ることを防止できるとともに、該日型コア111
から発せられる電磁波が外部に漏洩することを抑止でき
る。
なお、前記第1切削溝121及び第2切削溝122を切削加
工する工程は、円板型グラインダが2基装備されたグラ
インダ装置を使用して単一工程にて製造してもよく、ま
た複数の工程に分割してもよい。
また、本実施例に係わる日型コアの製造方法において
も、先の実施例と同様の効果を奏することができる。
なお、前記磁性材料に鉄粉を適用した場合は、加圧成
型することにより圧粉磁芯が形成され、またフェライト
粉を適用した場合は、該フェライト粉にバインダを加え
て造粒し、加圧成型し、さらに焼成することによりフェ
ライトコアが形成される。
また、本実施例においては、造粒粉末を加圧するの
に、単動型プレス装置を使用したが、これに限定するも
のではなく、例えば湿式の押出し成型機等を使用しても
よい。
さらに、本実施例においては、切削加工にて回転円盤
形のグラインダ装置を使用したが、これに限定するもの
ではなく、例えば回転ベルト形のサンダー等を使用して
もよい。
(発明の効果) 本発明に係わる日型コアの製造方法は、上記のように
構成されているため、以下に記載するような効果を有す
る。
(1)単動型プレス等により磁性材料を一対の側柱と、
該一対の側柱の両端部を各々連結する一対の共通柱と、
前記一対の共通柱の中央部を連結する中央柱と、を有す
る日型形状に磁性材を成型加工して一対の日型面を有す
る日型成型体を形成した後、前記中央柱の長手方向に沿
って、該日型成型体の一方の共通柱の外周側面から他方
の共通柱の外周側面に亘って、前記一対の日型面のうち
の少なくとも一方の日型面の一対の共通柱及び中央柱に
対して、該日型面から凹むように切削溝を設けることに
より前記日型面を前記切削溝を挟んで分かち、これによ
り前記日型成型体の中央柱に中央磁脚を形成し、側柱を
側磁脚とし、また、共通柱をヨーク部とした日型コアを
製造することができるため、複雑な製造工程が不要とな
り、製造工程を簡略化することができるという優れた効
果を有する。
(2)また、コイルボビンが効率よく収容され、且つ低
背に電子回路基板等に搭載可能に形成された日型コア
を、大型且つ動作制御が複雑な複動型プレス装置により
成型加工することなく、磁性材料を単動型プレス装置に
より日型成型体に成型し、切削加工して、日型コアを製
造しているため、磁性材料が均一密度を有して加工成型
されるとともに、成型速度が向上され、大量生産が可能
となり、さらに複動型プレス装置により加圧することに
よりマイクロクラック等の発生を防止することができる
という選れた効果を有する。
(3)また、前記製造方法による日型コアは、日型成型
体の日型面に切削溝を形成して日型面を切削溝を挟んで
分かち、これにより日型成型体の中央柱に該日型コアの
中央磁脚を形成しているため、これに嵌装されるコイル
ボビンの巻線部を、前記側磁脚及びヨーク部の高さか
ら、該中央磁脚の高さを差引いた分だけ突出することを
抑止でき、従って該日型コア等により構成されるコイル
等を低背にすることができ、ひいては該コイル等が内蔵
された電子機器を小型薄型化することができるという優
れた効果を有する。
(4)また、前記日型コアは、日型成型体の日型面に切
削溝を形成しているため、該切削溝の磁性材料が切除さ
れて、該切除分だけ日型コア等により構成されるコイル
等を軽量化することができるという優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本発明の日型コアの製造方法に係わる成
型加工を示す斜視図、 第1図(b)は同実施例に係わる成型加工により成型さ
れた日型成型体を示す斜視図、 第1図(c)は同実施例に係わる切削加工を示す斜視
図、 第1図(d)は同実施例に係わる製造方法により形成さ
れた日型コア1示す斜視図、 第2図(a)は同実施例に係わる製造方法により製造さ
れた日型コアを示す平面図、 第2図(b)は同実施例に係わる製造方法により製造さ
れた日型コアのX−X断面を示す断面図、 第3図は本発明に係わる製造方法により形成された他の
日型コアを示す斜視図、 第4図は本発明に係わる製造方法により形成された他の
日型コアを示す斜視図、 第5図(a)は本発明に係わる他の製造方法により形成
された日型コアを示す斜視図、 第5図(b)は同実施例に係わる製造方法により製造さ
れた日型コアのY−Y断面を示す断面図、 第6図及び第7図は従来の日型コアを示す斜視図、 第8図(a)は従来の単動型プレスによる日型コアの製
造方法を説明する説明図、 第8図(b)は単動型プレスのA−A断面を示す断面
図、 第9図(a)は従来の複動型プレスによる日型コアの製
造方法を説明する説明図、 第9図(b)は複動型プレスのB−B断面を示す断面図
である。 5.符号の説明 51……型枠 52……上型 53……下型 54……造粒粉末 55……単動型プレス装置 61……日型成型体 71……グラインダ装置 72……円板型グラインダ 80……切削溝 81……日型コア 82……中央磁脚 83……第1側磁脚 84……第2側磁脚 85……第1ヨーク部 86……第2ヨーク部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中央磁脚と、該中央磁脚を挟むように対向
    配置された一対の側磁脚と、前記中央磁脚並びに一対の
    側磁脚の各々一端をそれぞれ連結する一対のヨーク部
    と、を有する日型コアの製造方法において、 一対の側柱と、該一対の側柱の両端部を各々連結する一
    対の共通柱と、前記一対の共通柱の中央部を連結する中
    央柱と、を有する日型形状に磁性材を成型加工して一対
    の日型面を有する日型成型体を形成した後、前記中央柱
    の長手方向に沿って、該日型成型体の一方の共通柱の外
    周側面から他方の共通柱の外周側面に亘って、前記一対
    の日型面のうちの少なくとも一方の日型面の一対の共通
    柱及び中央柱に対して、該日型面から凹むように切削溝
    を設けることにより前記日型面を前記切削溝を挟んで分
    かち、これにより前記日型成型体の中央柱に中央磁脚を
    形成し、側柱を側磁脚とし、共通柱をヨーク部とした日
    型コアを製造することを特徴とする日型コアの製造方
    法。
JP25834490A 1990-09-27 1990-09-27 日型コアの製造方法 Expired - Lifetime JP2960138B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25834490A JP2960138B2 (ja) 1990-09-27 1990-09-27 日型コアの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25834490A JP2960138B2 (ja) 1990-09-27 1990-09-27 日型コアの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04137514A JPH04137514A (ja) 1992-05-12
JP2960138B2 true JP2960138B2 (ja) 1999-10-06

Family

ID=17318940

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25834490A Expired - Lifetime JP2960138B2 (ja) 1990-09-27 1990-09-27 日型コアの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2960138B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5192582B1 (ja) * 2011-10-31 2013-05-08 Necトーキン株式会社 チョークコイル
JP6534902B2 (ja) * 2015-09-30 2019-06-26 太陽誘電株式会社 磁性体の製造方法、及びその磁性体を用いたコイル部品の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04137514A (ja) 1992-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2960138B2 (ja) 日型コアの製造方法
JPH06295836A (ja) フェライトコアの製造方法
JP2960122B2 (ja) E型コアの製造方法
CN105702422A (zh) 一种铁氧体磁芯及其制造方法
CN207781365U (zh) 软磁铁氧体磁芯毛坯件
JPH0494515A (ja) U型コアの製造方法
JPH0494513A (ja) E型コアの製造方法
JPH04137515A (ja) ロ型コアの製造方法
JPH0494516A (ja) U型コアの製造方法
JPH0473912A (ja) E型コアの製造方法
JPH0435009A (ja) ロ型フェライトコア
JPH07183126A (ja) インダクタンス素子
CN205984633U (zh) 高温超低损耗高Bs软磁铁氧体磁芯毛坯件
JPH0473915A (ja) E型コアの製造方法
JPH0473914A (ja) E型コアの製造方法
JPH0473916A (ja) E型コアの製造方法
JPH0435007A (ja) U型フェライトコア
JPH04109611A (ja) U型コアの製造方法
JPH0543452Y2 (ja)
JP3039021B2 (ja) ロータリートランスの製造方法
JPH04109605A (ja) U型コア
JPH0435008A (ja) 日型フェライトコア
JPH0485910A (ja) E型コア
JPH0485909A (ja) E型コア
JPH0485911A (ja) E型コア