JPS63149386A - 塗装後耐食性に優れた被覆鋼材 - Google Patents

塗装後耐食性に優れた被覆鋼材

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JPS63149386A
JPS63149386A JP29638986A JP29638986A JPS63149386A JP S63149386 A JPS63149386 A JP S63149386A JP 29638986 A JP29638986 A JP 29638986A JP 29638986 A JP29638986 A JP 29638986A JP S63149386 A JPS63149386 A JP S63149386A
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JP
Japan
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layer
zinc
iron
steel material
coating layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP29638986A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Yanai
昭博 八内
Chitose Shiotani
塩谷 千歳
Tetsuzo Arai
新井 哲三
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、塗装後耐食性に優れた被覆鋼材に関する。
〔従来の技術〕
鋼材は常に耐食性が問題になるが、土木や建築の半永久
的な構造物については一層である。
この種の用途に対しては、従来は、熱間圧延後の鋼材を
ブラスト処理により黒皮を除去した後、ウォッシュプラ
イマーあるいはジンクリンチプライマーを塗布した後、
土木、建築用途に供される。
さらに施工後は、長期の防錆性を付与するために、2〜
3層の塗装が行われるのが一般的であった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、上記の従来の被覆鋼材では、長期の大気暴露に
より次第に腐食が進み、約10年も経過すると再塗装の
必要があった。
そこで、本発明の主たる目的は、塗装後における耐食性
に著しく優れる被覆調材を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するための本発明は、鋼材表面上に、
下層として多孔質の実質的に鉄−亜鉛の被覆層を有し、
上層として50〜95重量%の亜鉛粉及び1〜25重量
%のクロメート防錆顔料を含有するシリケート被膜が被
覆されていることを特徴とするものである。また、上記
層構成において、さらに鋼材表面と前記下層との間に亜
鉛系メッキ層を有するものであることも特徴としている
〔作 用〕
本発明では、下層に多孔質の実質的に鉄−亜鉛の被覆層
が形成される。この被覆層は、その亜鉛または鉄−亜鉛
合金が鉄に対して陰極保護作用を示し、鉄の腐食を防止
する。
しかしながら、この被覆層のみでは、不働態化が不十分
であり、完全な耐食性が望み得す、また亜鉛腐食による
白錆が発生し易い。
しかるに、本発明に従って、上記被覆層上に、亜鉛粉お
よびクロメート防錆顔料を含有するシリケート層を形成
すると、前記問題を解決することができるとともに、よ
り高い耐食性が発現する。
この理由は次の通りであると考えられる。
すなわち、シリケート層成分が被覆層の多孔部に浸透含
浸されると、クロメート防錆顔料のクロメートイオンが
鉄−亜鉛合金層の不働態化を促進させ、耐食性を向上さ
せる。またクロメートイオンは、鉄−亜鉛合金層の亜鉛
分、およびシリケート層中の亜鉛粉の腐食に伴う白錆発
生を防止する機能も有する。
さらに、シリケート層の一部は鉄−亜鉛の被覆層の多孔
部に浸透し、かつ被覆層がシリケート層全体で覆われる
ため、被覆層の腐食環境が完全に遮断され、これまた耐
食性向上に寄与する。しかも、シリケート層の一部が被
覆層の多孔部に浸透するので、きわめて強いアンカー効
果がみられ、被覆層およびシリケート層が強固に一体化
し、高い密着性が得られる。
さらに、鋼材表面と上記鉄−亜鉛層との間に亜鉛系メッ
キによる下地層を有していると、耐食性がさらに向上す
る。
〔発明の具体的構成〕
以下本発明をさらに詳説する。
本発明が対象とする鋼材としては、鋼板、型鋼、鋼棒線
材、鋼管などのほかその2次加工製品、たとえばボルト
類、スプリングなども含まれる。
この鋼材表面に直接あるいは前処理後に次述する被覆層
が形成される。この場合の前処理としては、圧延に伴う
黒皮除去のためのブラスト処理などである。
かかる鋼材表面には、多孔質、望ましくは気孔率が5〜
50%の実質的に鉄−亜鉛の被覆層が、好ましくは2〜
50g/m”の目付量で形成される。
この鉄−亜鉛−被覆層の形成に際しては、好ましくは特
公昭59−9312号公報に示された材料を乾式で投射
することによって形成するのが望ましい。
この投射材料は、鉄または鉄合金を核とし、この核の周
囲に鉄−亜鉛合金層を介して亜鉛もしくは亜鉛合金を被
着してなる独立した粒子の集合体からなるものである。
この投射材料の製造法の一例は、溶融亜鉛法ともいうべ
きもので、金属亜鉛の熔融体、または金属亜鉛に合金成
分としてアルミニウム(約3〜5%)、銅(約0.2〜
1%)を添加した溶融体Xと、所定粒度、好ましくは1
0メ、シュ篩を通過する粒度の鉄粒子(固体)Yとを、
望ましくはY/Xの重量比10〜90%で混合し、反応
温度400〜500℃、反応時間2〜10分程度で反応
させ、得られた反応生成物を冷却した後、機械的に、好
ましくは殻部分の亜鉛または鉄亜鉛の合金層の単離する
量が殻部分の量に対して30%以下となる程度に粉砕す
る方法である。
他の例は浸透亜鉛法というべきもので、鉄もしくは鉄合
金の粒子(固体)と亜鉛粉末とを混合し、あるいはさら
にハロゲン化アンモンもしくは塩化物を0.5〜3%程
度添加し、この混合物を鉄製もしくは炭化ケイ素類の円
筒状容器に充填して密閉し、400〜700℃の温度で
3〜20分間の加熱処理によって亜鉛を拡散浸透せしめ
、鉄粒子の周囲に鉄亜鉛合金相および亜鉛の殻を形成さ
せる。
ここで、加熱処理にあたり、スクリュ一式またはプシミ
ア式の外熱型の密閉炉を用いてもよい。
かかる投射材料は常用の投射装置により鋼材表面に投射
すればよい。
なお、上記投射材料の鉄または鉄合金からなる殻とは、
純鉄のほかCr N、Si、 Mn+ Cr、 PJ+
等を含む鉄合金であってもよい。亜鉛合金とは、亜鉛に
八〇やCu等が添加された合金である。
また、鉄−亜鉛被覆層の形成法として、上記法のほか、
ポーラスメッキ法、すなわち、鉄−亜鉛合金電気メッキ
に当り、中空体を複合メッキし、さらに熱的もしくは機
械的に中空体を破壊することにより多孔質メッキ被膜を
形成するものでもよい。
本発明における鉄−亜鉛被覆層は、気孔率が5〜50%
であるのが好ましい。気孔率が低いと、亜鉛粉およびク
ロメート防錆顔料含有シリケートおよび塗膜に対するア
ンカー効果が得られず、また気孔率が高いと鉄−亜鉛層
の凝集強度が低(なり、塗膜密着性が低下する傾向にあ
る。
被覆層の目付量は2〜50 g /m2が望ましい。
目付量が低いと、層厚が薄いので耐食性に劣り、逆に目
付量が50g/m”を超えると、被膜形成作業に長時間
要し実用的でない。
上記鉄−亜鉛被覆層上には、亜鉛粉およびクロメート防
錆顔料を含むシリケート層が形成される。
この場合における亜鉛粉の含有量としては、50〜95
重量%が望ましい。亜鉛粉含量が少いと、亜鉛の犠牲陽
極効果が充分でなく、下層の鉄−亜鉛被覆層との電気的
なインクラクション(interaction)も乏し
くなる。また、亜鉛含有仝が多く、シリケート分が少く
なると、シリケート層の造膜形成能が低く、その後の塗
装膜との密着性が悪くなる。亜鉛粉の粒度としては、平
均粒径で0.1〜5μmが好ましい。その形状は限定さ
れず、球状でもリング状等であってもよい。
本発明に用いることができる、クロメート防錆顔料の種
類としては、限定されないが、その粒度は平均粒径て0
.05〜0.5μm程度が望ましい。
かかる防錆顔料の含有量は、1〜25重尾%が望ましい
。防錆顔料の含有量が少いと、クロメートイオンによる
防錆効果向上が認められず、また顔料含有量が多いと、
亜鉛粉およびシリケートの量率が少くなるため、ブリス
ター発生や密着性低下を招き易い。
シリケート層の層厚は、2〜50μmが好ましく、2μ
m未満では塗膜の密着性が悪く、逆に50amを超える
と、本発明に係る鋼材を溶断。
溶接したとき、ブローホールを発生し易く、接合部の強
度低下を招き易い。
上記被覆鋼材は、そのまま使用してもよいが、通常は塗
装される。この塗装材料としては限定されないが、たと
えば建築物、鉄塔、橋梁、船舶、タンクなどに使用され
るものとして、■短期暴露用としてアルキッド系ペイン
ト(たとえば「SPマリンペイント」神東塗料社製)、
■中期暴露用として塩化ゴム系ペイント(たとえば「ラ
バール」神東塗料社製)、■長期暴露用としてウレタン
系ペイント(たとえばrNYポリンK」神東塗料社製)
、など対象物および要求寿命に応じて選定される。
一方、上記鉄−亜鉛被覆層の下で鋼材表面上に、Fe−
Zn以外のZn、 Zn−A R、Zn−Ni等の亜鉛
系メッキ層を設けると、より一層耐食性が向上する。す
なわち、多孔質の鉄−亜鉛被覆層の厚みはそれほど厚く
することができないので、施工時等にその被覆層が損傷
した場合、前記メッキ層によって赤錆発生を防止できる
第1図および第2図に本発明の被rifI!I材の層構
成を示す。1は鋼材、2は鉄−亜鉛被覆層、3は亜鉛粉
およびクロメート防錆顔料含有シリケート層、4は亜鉛
系メッキ層である。
C実施例〕 次に実施例を示す。
供試鋼材として、3.2鰭厚×75■1幅×150龍長
の低炭素熱延鋼板を用い、これをまずブラスト処理によ
り黒皮を除去し、次いで鉄−亜鉛被覆層、およびシリケ
ート層を形成した後、3コート塗装し、その耐食性、密
着性および溶接性を評価した。
ここで、鉄−亜鉛被覆層は、前記公報記載の投射材料を
投射することにより、シリケート層の形成は、亜鉛粉を
含有する神東塗料社製「シントーウェルド1000 J
を使用するごとにより行った。
また、塗装は、各々神東塗料社製の塩化ゴム系塗料を用
いた。この銘柄および膜厚は次の通りである。
下 塗 「ラバール100PJ    30pm厚中 
塗 「ラバール100PJ    30pm厚上 塗 
「ラバール100J     30 μm厚結果を比較
例と共に第1表に示す。
なお、第1表における試験項目は次の通りである。
(料)  JTS Z 2371による塩水噴霧試験1
500時間後の赤錆発生率 (*2)溶接部50cm当りのブローホール数(本3)
  デュポン衝撃法、30cmの高さからの500gX
0.5’φ球によるもの (*4)  JIS Z 2371による塩水噴霧試験
8000時間後の赤錆発生率 〔発明の効果〕 以上の通り、本発明によれば、特に塗装後の耐食性に優
れた被覆鋼材を得ることができる。
【図面の簡単な説明】 第1図および第2図は本発明に係る被覆鋼材の層構成の
断面図である。 1・・・鋼材、2・・・鉄−亜鉛被覆層、3・・・亜鉛
粉およびクロメート防錆顔料含有シリケート層。 第1図 第2図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)鋼材表面上に、下層として多孔質の実質的に鉄−
    亜鉛の被覆層を有し、上層として50〜95重量%の亜
    鉛粉および1〜25重量%のクロメート防錆顔料を含有
    するシリケート被膜が被覆されていることを特徴とする
    被覆鋼材。
  2. (2)鋼材表面上に、下地層として亜鉛系メッキ層を有
    し、この下地層の上に位置して下層として多孔質の実質
    的に鉄−亜鉛の被覆量を有し、上層として50〜95重
    量%の亜鉛粉および1〜25重量%のクロメート防錆顔
    料を含有するシリケート被膜が被覆されていることを特
    徴とする被覆鋼材。
JP29638986A 1986-12-12 1986-12-12 塗装後耐食性に優れた被覆鋼材 Pending JPS63149386A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996011801A1 (fr) * 1994-10-12 1996-04-25 Chugoku Marine Paints, Ltd. Tole d'acier pour grandes structures sur laquelle est applique une couche primaire de peinture anti-rouille, procede d'application de peinture primaire anti-rouille sur cette tole d'acier, et tole d'acier pour grandes structures ainsi revetue
WO1998031850A1 (fr) * 1997-01-21 1998-07-23 Aoyama Seisakusho Co., Ltd. Procede de traitement de surface pour metaux
WO2002034967A1 (en) * 2000-10-27 2002-05-02 Siemens Westinghouse Power Corporation Abradable coating applied with cold spray technique
WO2003100132A1 (en) * 2002-05-23 2003-12-04 N.V. Bekaert S.A. Coated wire and method of producing the same
CN112934645A (zh) * 2021-03-12 2021-06-11 中国石油化工股份有限公司北京埕岛西项目部 一种海上采修一体化平台钢结构的除锈防腐方法

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WO2002034967A1 (en) * 2000-10-27 2002-05-02 Siemens Westinghouse Power Corporation Abradable coating applied with cold spray technique
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