JPS6314717B2 - - Google Patents
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- JPS6314717B2 JPS6314717B2 JP55034875A JP3487580A JPS6314717B2 JP S6314717 B2 JPS6314717 B2 JP S6314717B2 JP 55034875 A JP55034875 A JP 55034875A JP 3487580 A JP3487580 A JP 3487580A JP S6314717 B2 JPS6314717 B2 JP S6314717B2
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07F—ACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
- C07F9/00—Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic System
- C07F9/02—Phosphorus compounds
- C07F9/06—Phosphorus compounds without P—C bonds
- C07F9/08—Esters of oxyacids of phosphorus
- C07F9/09—Esters of phosphoric acids
- C07F9/14—Esters of phosphoric acids containing P(=O)-halide groups
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
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- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、ある種のりん酸アルキルエステルジ
クロライドの知られていない製造方法に関するも
のである。 溶媒、例えば四塩化炭素又は石油エーテル、の
存在下でオキシ塩化りんを対応するアルコールと
反応させたときにりん酸アルキルエステルジクロ
ライドが得られることは公知である〔Compt.
rend.246、1879(1958);J.Am.Chem.Soc.51、953
(1929)〕。しかしながら、60〜70%の収率は低く、
そしてそれは反応温度が高くなるとさらに減少す
る。 ホウベン−ウエイル、2、212頁に従うと、
良好な収率を得るためには下記の条件が重要であ
る;低い反応温度(約±0℃)、過剰量のオキシ
塩化りん、及び生成した塩化水素をできる限り速
やかに除去すること。これらの予備条件下での
み、りん酸ジアルキルエステルクロライド、りん
酸トリアルキルエステル及びアルキルクロライド
の生成を抑制できる。 米国特許2487859に従うと、二酸化炭素を反応
混合物中で泡立たせて、生成した塩化水素を速い
速度で除去する。 ケミキイ・プロミスル(Chemicky´ pru〓mysl)、
11、461(1961)には、不連続的反応の他に、式 POCl3+CH3OH→CH3O−P(O)Cl2+HCl に従う半連続的反応も記されている。反応成分
を、アルコールの沸点より10〜15℃高い温度に最
初に加熱し、そして次にジエツト中で混合する。
比較的良好な収率にもかかわらず、この方法は高
いエネルギー消費のために工業的規模で実施する
のには適さない。 必要なら希釈剤を加えて、過剰量のオキシ塩化
りんを対応するアルコールと反応させることによ
る、りん酸アルキルエステルジクロライドの連続
的製造方法を今見出した。 従つて本発明は、オキシ塩化りんを脂肪族アル
コールと、式 [式中、RはC1〜C5−アルキルを表わす] に従つて反応させることによるりん酸アルキルエ
ステルジクロライドの製造方法を提供するもので
あり、該方法は反応を10〜50℃の温度で5〜400
%の過剰量のオキシ塩化りんを使用して連続的に
行なうことにより特徴づけられている。 副生物の生成を大部分抑制するために、本発明
に従う方法では過剰量のオキシ塩化りんを使用す
る。5〜400%の過剰量を使用できるが、10〜50
%の間の過剰量が好適である。 本発明に従う方法は好適には+20℃〜+40℃の
温度範囲内で実施される。 本発明に従う方法は、減圧下、常圧下又は過圧
下で、好適には常圧下で、実施できる。 本発明に従う方法は好適には、生成した塩化水
素の反応混合物中での滞留時間が非常に短かくな
るような反応装置中で、連続的に実施される。 必要なら使用される希釈剤は一般に、オキシ塩
化りんとほぼ同じ沸点を有する溶媒であり、トル
エンが好適である。 本発明に従う方法の連続的態様は、添付図面1
に図示されている装置を使用して実施できる。 オキシ塩化りん(A)、アルコール(B)及び必要なら
希釈剤(A′)を混合室1中で連続的に混合する。
反応混合物を冷却器2中で冷却し、生成した塩化
水素を次に予備的ガス抜き段階3中で分離し、そ
して(C)のところを通してHCl吸収階段へ送る。(C)
のところには、真空ポンプとの連結部もある。本
質的にHClを含んでいない反応混合物を蒸留カラ
ム4中で処理し、オキシ塩化りん及び使用済みの
希釈剤は頂部上を通り、凝縮器5中で凝縮する。
凝縮物を反応中に再循環させる。蒸留カラム4か
らの底部生成物(D)は、約95%程度の対応するアル
キルエステルジクロライドからなつている。収率
は90〜95%の間である。 本発明に従う方法でりん酸アルキルエステルジ
クロライドがそのように高い純度及び収率で製造
されるということは驚異的なことであり、その理
由は当業界の現状からすると、使用される比較的
高い反応温度では収率は劇的に減少するであろう
と予期されていたからである。 従つて、本発明による方法は当業界に利益を与
えるものである。 実施例 1 りん酸エチルエステルジクロライド 148Kg/時のオキシ塩化りん、148Kg/時のトル
エン及び40Kg/時のエタノールを、第1図に示さ
れている装置の混合室1中で混合した。反応混合
物を冷却器2により+20℃に保つた。生成した塩
化水素を予備的ガス抜き段階3で真空中で除去し
た(T=60℃、P=100ミリバール)。カラム4で
真空蒸留して、15Kg/時のオキシ塩化りん及び
148Kg/時のトルエンを頂部で分離し、そして反
応系に再循環させた。141Kg/時の下記の組成を
有する生成物をカラムの底部からとり出した:95
%のりん酸エチルエステルジクロライド、3%の
りん酸ジエチルエステルクロライド及び2%の未
知の物質。 実施例 2 りん酸メチルエステルジクロライド 実施例1と同じ方法で、約30%の過剰量のオキ
シ塩化りんを用いて、りん酸メチルエステルジク
ロライドを製造した。この場合、収率は90%であ
つた。 実施例 3 りん酸エチルエステルジクロライド 6.39Kg(4.17kmol)/時のオキシ塩化リン、
150Kg/時のトルエン及び87Kg(1.87kmol)/時
のエタノールを、第1図に示されている装置の混
合室1中で混合した。 反応混合物を冷却器2により+30℃に保つた。
生成した塩化水素を予備的ガス抜き段階3で減圧
除去した。 カラム4で真空蒸留して未反応のオキシ塩化り
んおよびトルエンを分離し、そして反応系に再循
環させた。298Kg/時の下記の組成を有する生成
物をカラムの底部からとり出した。 95%のりん酸エチルエステルジクロライド 2.5%のりん酸ジエチルエステルクロライド 2.5%の未知物質 実施例 4 りん酸エチルエステルジクロライド 355Kg(2.32kmol)/時のオキシ塩化りん、50
Kg/時のトルエン及び46.0Kg(1.0kmol)/時の
エタノールを、第1図に示されている装置の混合
室1中で混合した。 反応混合物を冷却器2により+20℃に保つた。
生成した塩化水素予備的ガス抜き段階3で減圧除
去した。 カラム4で真空蒸留して未反応のオキシ塩化り
んおよびトルエンを分離し、そして反応系に再循
環させた。159Kg/時の下記の組成を有する生成
物をカラムの底部からとり出した。 95%のりん酸エチルエステルジクロライド 2.5%のりん酸ジエチルエステルクロライド 2.5%の未知物質 実施例 5 りん酸エチルエステルジクロライド 6.4Kg(41.7kmol)/時のオキシ塩化りん、1.6
Kg/時のトルエン及び0.870Kg(18.9kmol)/時
のエタノールを、第1図に示されている装置の混
合室1中で混合した。 反応混合物を冷却器2により+40℃に保つた。
生成した塩化水素予備的ガス抜き段階3で減圧除
去した。 カラム4で真空蒸留して未反応のオキシ塩化リ
ンおよびトルエンを分離し、そして反応系に再循
環させた。10Kg/時の下記の組成を有する生成物
をカラムの底部からとり出した。 94%のりん酸エチルエステルジクロライド 3%のりん酸ジエチルエステルクロライド 3%の未知物質 実施例 6 りん酸エチルエステルジクロライド 13.798Kg(90kmol)/時のオキシ塩化りん、
6.9Kg/時のトルエン及び1.380Kg(30kmol)/時
のエタノールを、第1図に示されている装置の混
合室1中で混合した。 反応混合物を冷却器2により+20℃に保つた。
生成した塩化水素予備的ガス抜き段階3で減圧除
去した。 カラム4で真空蒸留して未反応のオキシ塩化リ
ンおよびトルエンを分離し、そして反応系に再循
環させた。4.886Kg/時の下記の組成を有する生
成物をカラムの底部からとり出した。 96%のりん酸エチルエステルジクロライド 2.0%のりん酸ジエチルエステルクロライド 2.0%の未知物質 実施例 7 りん酸エチルエステルジクロライド 15.331Kg(100kmol)/時のオキシ塩化りん、
10.7Kg/時のトルエン及び1.150Kg(25kmol)/
時のエタノールを、第1図に示されている装置の
混合室1中で混合した。 反応混合物を冷却器2により+20℃に保つた。
生成した塩化水素予備的ガス抜き段階3で減圧除
去した。 カラム4で真空蒸留して未反応のオキシ塩化リ
ンおよびトルエンを分離し、そして反応系に再循
環させた。4.065Kg/時の下記の組成を有する生
成物をカラムの底部からとり出した。 96%のりん酸エチルエステルジクロライド 2.0%のりん酸ジエチルエステルクロライド 2.0%の未知物質
クロライドの知られていない製造方法に関するも
のである。 溶媒、例えば四塩化炭素又は石油エーテル、の
存在下でオキシ塩化りんを対応するアルコールと
反応させたときにりん酸アルキルエステルジクロ
ライドが得られることは公知である〔Compt.
rend.246、1879(1958);J.Am.Chem.Soc.51、953
(1929)〕。しかしながら、60〜70%の収率は低く、
そしてそれは反応温度が高くなるとさらに減少す
る。 ホウベン−ウエイル、2、212頁に従うと、
良好な収率を得るためには下記の条件が重要であ
る;低い反応温度(約±0℃)、過剰量のオキシ
塩化りん、及び生成した塩化水素をできる限り速
やかに除去すること。これらの予備条件下での
み、りん酸ジアルキルエステルクロライド、りん
酸トリアルキルエステル及びアルキルクロライド
の生成を抑制できる。 米国特許2487859に従うと、二酸化炭素を反応
混合物中で泡立たせて、生成した塩化水素を速い
速度で除去する。 ケミキイ・プロミスル(Chemicky´ pru〓mysl)、
11、461(1961)には、不連続的反応の他に、式 POCl3+CH3OH→CH3O−P(O)Cl2+HCl に従う半連続的反応も記されている。反応成分
を、アルコールの沸点より10〜15℃高い温度に最
初に加熱し、そして次にジエツト中で混合する。
比較的良好な収率にもかかわらず、この方法は高
いエネルギー消費のために工業的規模で実施する
のには適さない。 必要なら希釈剤を加えて、過剰量のオキシ塩化
りんを対応するアルコールと反応させることによ
る、りん酸アルキルエステルジクロライドの連続
的製造方法を今見出した。 従つて本発明は、オキシ塩化りんを脂肪族アル
コールと、式 [式中、RはC1〜C5−アルキルを表わす] に従つて反応させることによるりん酸アルキルエ
ステルジクロライドの製造方法を提供するもので
あり、該方法は反応を10〜50℃の温度で5〜400
%の過剰量のオキシ塩化りんを使用して連続的に
行なうことにより特徴づけられている。 副生物の生成を大部分抑制するために、本発明
に従う方法では過剰量のオキシ塩化りんを使用す
る。5〜400%の過剰量を使用できるが、10〜50
%の間の過剰量が好適である。 本発明に従う方法は好適には+20℃〜+40℃の
温度範囲内で実施される。 本発明に従う方法は、減圧下、常圧下又は過圧
下で、好適には常圧下で、実施できる。 本発明に従う方法は好適には、生成した塩化水
素の反応混合物中での滞留時間が非常に短かくな
るような反応装置中で、連続的に実施される。 必要なら使用される希釈剤は一般に、オキシ塩
化りんとほぼ同じ沸点を有する溶媒であり、トル
エンが好適である。 本発明に従う方法の連続的態様は、添付図面1
に図示されている装置を使用して実施できる。 オキシ塩化りん(A)、アルコール(B)及び必要なら
希釈剤(A′)を混合室1中で連続的に混合する。
反応混合物を冷却器2中で冷却し、生成した塩化
水素を次に予備的ガス抜き段階3中で分離し、そ
して(C)のところを通してHCl吸収階段へ送る。(C)
のところには、真空ポンプとの連結部もある。本
質的にHClを含んでいない反応混合物を蒸留カラ
ム4中で処理し、オキシ塩化りん及び使用済みの
希釈剤は頂部上を通り、凝縮器5中で凝縮する。
凝縮物を反応中に再循環させる。蒸留カラム4か
らの底部生成物(D)は、約95%程度の対応するアル
キルエステルジクロライドからなつている。収率
は90〜95%の間である。 本発明に従う方法でりん酸アルキルエステルジ
クロライドがそのように高い純度及び収率で製造
されるということは驚異的なことであり、その理
由は当業界の現状からすると、使用される比較的
高い反応温度では収率は劇的に減少するであろう
と予期されていたからである。 従つて、本発明による方法は当業界に利益を与
えるものである。 実施例 1 りん酸エチルエステルジクロライド 148Kg/時のオキシ塩化りん、148Kg/時のトル
エン及び40Kg/時のエタノールを、第1図に示さ
れている装置の混合室1中で混合した。反応混合
物を冷却器2により+20℃に保つた。生成した塩
化水素を予備的ガス抜き段階3で真空中で除去し
た(T=60℃、P=100ミリバール)。カラム4で
真空蒸留して、15Kg/時のオキシ塩化りん及び
148Kg/時のトルエンを頂部で分離し、そして反
応系に再循環させた。141Kg/時の下記の組成を
有する生成物をカラムの底部からとり出した:95
%のりん酸エチルエステルジクロライド、3%の
りん酸ジエチルエステルクロライド及び2%の未
知の物質。 実施例 2 りん酸メチルエステルジクロライド 実施例1と同じ方法で、約30%の過剰量のオキ
シ塩化りんを用いて、りん酸メチルエステルジク
ロライドを製造した。この場合、収率は90%であ
つた。 実施例 3 りん酸エチルエステルジクロライド 6.39Kg(4.17kmol)/時のオキシ塩化リン、
150Kg/時のトルエン及び87Kg(1.87kmol)/時
のエタノールを、第1図に示されている装置の混
合室1中で混合した。 反応混合物を冷却器2により+30℃に保つた。
生成した塩化水素を予備的ガス抜き段階3で減圧
除去した。 カラム4で真空蒸留して未反応のオキシ塩化り
んおよびトルエンを分離し、そして反応系に再循
環させた。298Kg/時の下記の組成を有する生成
物をカラムの底部からとり出した。 95%のりん酸エチルエステルジクロライド 2.5%のりん酸ジエチルエステルクロライド 2.5%の未知物質 実施例 4 りん酸エチルエステルジクロライド 355Kg(2.32kmol)/時のオキシ塩化りん、50
Kg/時のトルエン及び46.0Kg(1.0kmol)/時の
エタノールを、第1図に示されている装置の混合
室1中で混合した。 反応混合物を冷却器2により+20℃に保つた。
生成した塩化水素予備的ガス抜き段階3で減圧除
去した。 カラム4で真空蒸留して未反応のオキシ塩化り
んおよびトルエンを分離し、そして反応系に再循
環させた。159Kg/時の下記の組成を有する生成
物をカラムの底部からとり出した。 95%のりん酸エチルエステルジクロライド 2.5%のりん酸ジエチルエステルクロライド 2.5%の未知物質 実施例 5 りん酸エチルエステルジクロライド 6.4Kg(41.7kmol)/時のオキシ塩化りん、1.6
Kg/時のトルエン及び0.870Kg(18.9kmol)/時
のエタノールを、第1図に示されている装置の混
合室1中で混合した。 反応混合物を冷却器2により+40℃に保つた。
生成した塩化水素予備的ガス抜き段階3で減圧除
去した。 カラム4で真空蒸留して未反応のオキシ塩化リ
ンおよびトルエンを分離し、そして反応系に再循
環させた。10Kg/時の下記の組成を有する生成物
をカラムの底部からとり出した。 94%のりん酸エチルエステルジクロライド 3%のりん酸ジエチルエステルクロライド 3%の未知物質 実施例 6 りん酸エチルエステルジクロライド 13.798Kg(90kmol)/時のオキシ塩化りん、
6.9Kg/時のトルエン及び1.380Kg(30kmol)/時
のエタノールを、第1図に示されている装置の混
合室1中で混合した。 反応混合物を冷却器2により+20℃に保つた。
生成した塩化水素予備的ガス抜き段階3で減圧除
去した。 カラム4で真空蒸留して未反応のオキシ塩化リ
ンおよびトルエンを分離し、そして反応系に再循
環させた。4.886Kg/時の下記の組成を有する生
成物をカラムの底部からとり出した。 96%のりん酸エチルエステルジクロライド 2.0%のりん酸ジエチルエステルクロライド 2.0%の未知物質 実施例 7 りん酸エチルエステルジクロライド 15.331Kg(100kmol)/時のオキシ塩化りん、
10.7Kg/時のトルエン及び1.150Kg(25kmol)/
時のエタノールを、第1図に示されている装置の
混合室1中で混合した。 反応混合物を冷却器2により+20℃に保つた。
生成した塩化水素予備的ガス抜き段階3で減圧除
去した。 カラム4で真空蒸留して未反応のオキシ塩化リ
ンおよびトルエンを分離し、そして反応系に再循
環させた。4.065Kg/時の下記の組成を有する生
成物をカラムの底部からとり出した。 96%のりん酸エチルエステルジクロライド 2.0%のりん酸ジエチルエステルクロライド 2.0%の未知物質
第1図は、本発明の方法を連続的に実施する際
使用される装置を示す。
使用される装置を示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 オキシ塩化りんを脂肪族アルコールと、式 [式中、RはC1〜C5−アルキルを表わす] に従つて反応させることによりりん酸アルキルエ
ステルジクロライドを製造する方法において、反
応を10〜50℃の温度で5〜400%の過剰量のオキ
シ塩化りんを使用して連続的に実施することを特
徴とする方法。 2 過剰量のオキシ塩化りんをアルコールと連続
的に混合することにより反応させ、その際必要な
ら希釈剤を使用し、反応混合物を冷却し、次に生
成した塩化水素を予備的ガス抜き段階で分離し、
実質的に塩化水素を含んでいない反応混合物を蒸
留カラム中で処理し、未反応のオキシ塩化りん及
び存在するなら希釈剤を頂部から分離しそして擬
縮させ、擬縮物を反応中に再循環させ、そして対
応するアルキルエステルジクロライドを連続的に
底部生成物として除去することを特徴とする、特
許請求の範囲第1項記載の方法。 3 10〜50%の過剰量のオキシ塩化りんを使用す
ることを特徴とする、特許請求の範囲第1項又は
第2項に記載の方法。 4 反応を20゜〜40℃において実施することを特
徴とする、特許請求の範囲第1項、第2項又は第
3項に記載の方法。 5 トルエンを希釈剤として使用することを特徴
とする、特許請求の範囲第1項〜第4項のいずれ
かに記載の方法。 6 Rがメチル又はエチルであることを特徴とす
る、特許請求の範囲第1項〜第5項のいずれかに
記載の方法。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE19792911700 DE2911700A1 (de) | 1979-03-24 | 1979-03-24 | Verfahren zur herstellung von alkylesterphosphorsaeuredichloriden |
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