JPS63145208A - 天然保存料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、食品、医薬品、化粧品等に使用可能な天然保
存料に関するものである。

従来の技術 従来、食品、医薬品、化粧品などの天然保存料としては
、ソルビン酸、プロピオン酸、デヒドロ酢酸、安息香酸
、パラオキシ安り、香酸、低級脂肪酸モアグリセライド
等の化学的合成品か゛主に（吏われでお０、一部に、天
然物系のらの、たとえばエタノール、香辛料、ハーブ抽
出物か使われている。

しかしながら、これら従来の保存料のうち合、友品は安
全性の点で問題があって使用量が制限される場合が多い
し、天然物系のものは、慨して添加討家物の色、味、（
二おい等に及（よす影響か大さく、これまた使用範囲す
使用量か制晟されるという問題があった。

、明か解決しようとする間跣真 本発明の目的は、上述のような現状に鑑み、古くから食
品分野における使用実績があって安全性が確認されてい
るものを原料とする、広く食品等に使用可能な天然保存
料を提供すること５二ある。

問題点を解決するための手段 本発明が提供する天然保存料は、甘草の有機溶媒抽出物
とプロポリスの有機溶媒抽出物とを有効成分とするもの
である。

本発明の天然保存料の構成成分の−っである甘草の有に
溶媒抽出物は、古くから医薬や調味料の原料として利用
されている甘草（特にその根部）を、中間極性を有する
有様溶媒で抽出して得られるものである。なお抽出原料
とする甘草は、甘草を水で抽出処理してグリチルリチン
を採取した後の残渣であってもよい。咀砕した甘草また
はそれからグリチルリチンを抽出した残渣を、中間極性
を有する有様溶媒、好ましくはベンゼン、エチルエーテ
ル、クロロホルム、酢ｖｔ１１−ブチル、酢酸イソブチ
ル、酢酸ロープロピル、酢酸エチル、塩化メチレン、ト
リクレン、パークレンまたはこれらとメタノール、エタ
ノール等の低級アルコールとのよ５物を用いて抽出する
と、褐色、無味で、わずか【二特有の臭いがある物質が
抽出される。この抽出物は防菌・防ぽい作用を示し、多
くの場合そのまま本発明の天然保存料に用いることがで
きるが、必要に応じて、その効力を損なわない範囲で、
脱色、脱臭等の精製処理を施してもよい。

本発明の保存料のいま一つの構１＆成分であるプロポリ
スの有機溶媒抽出物は、ミツバチがその巣箱に蓄積する
膠状物質・プロポリスを有機溶媒で抽出して得られるも
のである。原料にするプロポリスは、縦５〜７ｃｍ、横
１５〜２０ｃｍ、高さ５〜７ｃｍの直方体ないしそれに
近い不定形の塊を市場で入手することができ、これをそ
の主ま抽出処理１こ付してもよいが、抽出効率をよくす
るためには、適当な大きさに粗砕してから用いることが
望ましい。抽出に用いる溶媒としては中間極性のもの、
ｒ：　トエハベンゼン、クロロホルム、エチルエーテル
、酢酸エチル、酢酸イソブチル、酢酸ローブチル、酢酸
ロープロピル、塩化メチレン、アセトン、Ｙリクレン、
パークレン等が好ましい。また、上記中間極性の溶媒を
用いて得られた抽出物をさら（ニメタ／−ル、エタノー
ル等の低級アルコールで抽出処理し、低級アルコール可
溶成分を採取すると、有効成分か高度に濃縮″された両
分を得る二とができる。原料プロポリスからの有効成分
の収率、抽出物の抗菌活性、抽出工程における取扱の容
易さ等を考慮すると、最ら望ましい抽出法は塩化メチレ
ンで抽出したのち抽出物をエタノールで再抽出する方法
である。

上述のようにして得られる甘草抽出物およびプロポリス
抽出物を混合すれば本発明の保存料が得られる。両成分
の好ましい混合比率は、２：８ないし８　：２である。

なお、必要ならば混合の前または後に、脱臭など、簡単
な精製を施してもよい。

甘草抽出物もプロポリス抽出物も油溶性のものであって
、その主までは水分含有量の高い食品または化粧品等の
ための保存料としては使い難い場合がある。そのような
場合は、適当な油脂、プロピレングリフール、グリセリ
ンモアステアレート等の媒体に溶解させるか、必要に応
じてエタノール等に溶解させてから、ショ糖脂肪酸エス
テル、サポニン等の乳化剤の水溶１１こ投入して撹拌し
、分散させればよい。

詐−朋 本発明の天然保存料の有効成分の一つである甘草抽出物
は、カビ、酵母、ダラム陽性菌等の紹菌に対して顕著な
増殖抑制作用を示す二とが知られている（特開昭５９−
、＄　６２１０）。

また、プロポリスの有機溶剤抽出物の防菌・防ぽい作用
も公知のものて゛ある。しかしながら、これらが併用さ
れた本発明の保存′科は、各成分単独の場合と同量また
はそれ以下の量で、より広い範囲の微生物に対して防菌
・防ばい作用を示す。

本発明の保存料の作用は広い範囲のｒ＋Ｈ域において安
定しているから、ｐＨとは無関係に、事実上すべての食
品および化粧品に対して使用することができる。食品に
使用するには、食品またはその原料−二練込み、塗布ま
たは噴霧する方法、あるいは溶液にしておき食品または
その原料を浸漬する方法、などが適当である。化粧品に
使用するには、製造工程の任意の段階で、化粧料基剤に
適宜混合すればよい。食品および化粧品の保存性を十分
向上させるのに必要な使用量（有効成分としての量）は
、添加対象によっても異なるが、多くの場合０．００１
〜０．１％重量程度、普通は０．００５〜０．０５重量
％程度である。

一発週の効果 本発明によれば、上述のよう（こ従来の甘草系保存料や
プロポリス系保存料よりも使用効果が顕著で、使用対象
物の色、味、におい等に対する影響も少ない、したかっ
て従来品よりも使い易い保存料が提供される。

２薄刀 以下、実施例を示して本発明を説明する。

実施例　１ 酢酸エチルｉ　（ｌ　ＯＱにせ草根粉砕物２０ｋｇを投
入し、還流下に加熱しながら２時間抽出した。抽出液と
抽出残渣を分離し、残渣を酢酸エチル８０Ｃで再度抽出
した。得られた抽出液を合せて溶媒を留去し、黄褐色粉
末状の抽出物（以下、抽出物ｌ＼という）７００ｇを得
た。

別に、プロポリス粉砕物２に８を塩化メチレン１８Ｃで
抽出して褐色ペースト状の抽出物を得、これ１こエタノ
ール６Ｃを加えて加温、撹拌し、不溶物を除いたのちエ
タノールを留去して、褐色の抽出物（以下、抽出物Ｂと
いう）９００ｇを得た。

上記抽出物Ａおよび抽出′ｊ！ＡＢ各５００ｇを混合し
、本発明の保存料１ｋｇを製造した。

上記二つの抽出物および本発明の保存料について、微生
物の最小発育阻止濃度を調べた結果は下記のとおりであ
った。

なお最小発育阻止濃度（単位１１１’）τ１１）は標準
寒天培地を用いて培養３日日（こ調べたちのである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 甘草の有機溶媒抽出物およびプロポリスの有機溶媒抽出
   物を有効成分とする天然保存料。