JPH02109963A - 保存料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は食品用の保存料、特にミツバチの巣から採取し
た天然物であるプロポリスを有効成分とする食品用保存
料に関する。

〔従来の技術〕

食品用の保存料としては近年ソルビン酸、安息香酸など
やそれらの塩類などの合成保存料が主流となっている。

しかし、人体に対する複合汚染や発ガン性などが問題と
なり、合成保存料の添加が制限されるなど不使用の方向
と、天然の保存料の使用という方向とが検討されている
。

〔発明で解決しようとする課題〕

しかし、保存料を使用しなければ賞味期間などが大幅に
短くなり、また包装などに特殊な手段をとらなければな
らなくなる。

一方、天然の保存料も種々検討され、リゾチーム、香辛
料抽出物、鮭の白子抽出物、キチン、キトサンなども上
布されているが、その効果は合成保存料には遠く及ばな
い。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、ミツバチの巣から採取される天然物であるプ
ロポリスを食品に添加することにより食品の腐敗が抑制
されることを見出し、完成されたものである。

〔作用および実施例〕

プロポリスはミツバチの巣の隔壁に塗布されている樹脂
状ないしワックス状の物質であり、ミツバチが樹木等か
ら採取してきた種々の物質を自らの唾液分泌物などで変
性したものであって、種々の化合物の混合物である。そ
の組成は未だ正確に把握されていないが、フラボノイド
類、単糖類、ワックス類、セルロース、脂肪酸類、アミ
ノ酸類、有機酸類、ミネラル分、ビタミン類など多種多
様の化合物が含有されている。

プロポリスの採取は、通常養蜂巣からヘラなどを用いて
掻き取るという手作業で行なわれ、抽出液に浸漬して採
取される。抽出液としては通常エタノールなどのアルコ
ール、水、エーテルなどが使用される。

本発明の保存料はかかるプロポリスを食品の保存料とし
て食品中にあるいは外部から添加するものであり、優れ
た抗菌作用を発揮する。プロポリスのもう１つの大きな
特徴は毒性がなくかつ他の保存料や化合物と併用しても
副作用を生ぜしめない点にあり、安全性にとくに優れる
ものである。

本発明の保存料は、プロポリスをエチルアルコールで抽
出した抽出液の形で使用するのが好ましい。そのほか、
スプレードライ法などにより粉末化して使用することも
できる。エタノール抽出液のばあいは濃度を５〜５０％
（重量％、以下同様）、とくに１０〜２０％の範囲に調
整して用いるのが好ましいが、対象食品や添加態様に応
じて適宜その濃度を変化させてもよい。

対象とする食品はとくに制限されず、ラドン、ソバ、ラ
ーメン、ワンタンなどの麺類、オムレッ、だし巻などの
卵加工品、サラダなどの惣菜、水産および畜肉燻製品、
漬物、佃煮、珍味、調味料、和洋菓子などがあげられる
。

使用量は１０％エタノール抽出液として、たとえば麺類
のばあいｌ〜３ｇ／ｋｇで充分効果が生ずる。また添加
形態は食品中に直接線り込んでもよいし、浸漬したり食
品表面にスプレーしてもよい。

本発明の保存料はプロポリスのみから構成されていても
よいが、他の保存料と併用するときはさらに対象菌や使
用形態などの幅を広げることができる。他の保存料とし
ては、たとえばソルビン酸、安息香酸またはそれらの塩
類などの合成保存料、リゾチーム、香辛料抽出物、キチ
ン、キトサン、ペクチン分解物などの天然保存料などの
１種または２ｗＡ以上があげられる。

さらに、食品用保存料に通常使用される他の成分、たと
えば酢酸、酢酸ナトリウム、グリシン、グリセリン脂肪
酸エステル、リン酸塩、その他の有機酸塩類なども何ら
制限なく使用できる。

つぎに本発明の保存料を実施例に基づいて説明するが、
本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。

実施例１（抗菌テスト） 普通寒天斜面培地で３７℃、１８〜２４時間培養後、菌
体を滅菌生理食塩水に浮遊させて約１０’／ｍｌの菌液
を調製した。使用菌体は、黄色ブドウ球（３５℃、４８
時間）により測定した。なお、対照として供試品を添加
しない０．１％ペプトン水を用いて同様に試験した。

結果を第１表に示す。数値は１　ｍｌあたりの菌数を示
す。

〔以下余白〕

供試品としてプロポリスの１０％エタノール抽出液を０
　、１　ｍｌ添加した０、１％ペプトン水１００ｍ１に
菌液を１ｍｌ接種して室温に保存した。接種直後、保存
１．２および３日後の生菌数を５ＣＤＬＰ寒天培地（大
五栄養■製）を用いた混釈培養法実施例２（食品保存テ
スト） 白菜浅漬（保存料無添加の市販品）、ウドン（保存料無
添加の市販品）および炒卵を対象に保存テストをつぎの
要領で行なった。

（白菜浅漬） 開封後、同封されていた調味液にプロポリスの１０％エ
タノール抽出液を０．２％添加したものと、無添加のも
のを３０℃の恒温室内で３日間放置した。

（ウドン） プロポリスの１０％エタノール抽出液の０．２％水溶液
にウドンを１分間浸漬したものと、浸漬しなかったもの
につき、白菜浅漬と同じ条件下に３日間放置した。

（炒　卵） 生卵にプロポリスのプロポリスの１０％エタノール抽出
液を０．２％添加したものと無添加のものとをそれぞれ
炒め、それらを白菜浅漬と同じ条件下に３日間放置した
。

結果を第２表に示す。

実施例３（惣菜など一般食品用の製剤例）重量％ プロポリスの１０％エタノール抽出液　　２０酢酸ナト
リウム　　　　　　　　　　　５０氷酢酸　　　　　　
　　　　　　　　　２グリシン　　　　　　　　　　　
　　　１５メタリン酸ナトリウム　　　　　　　　　５
ミヨウバン　　　　　　　　　　　　　　　３フマール
酸ナトリウム　　　　　　　　　２グリセリン脂肪酸エ
ステル　　　　　　３使用量は食品の０．３〜１％とす
る。

実施例４（魚肉燻製品、ハム、ソーセージ用の製剤例） プロポリスの１０％エタノール抽出液 グリシン 酢酸ナトリウム グリセリン脂肪酸エステル ポリリン酸ナトリウム フマール酸ナトリウム 使用量は食品の０．３〜１％とする。

〔発明の効果〕

本発明によれば、安全でかつ食品の保存に優れた効果を
有する保存料を提供することができる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １　プロポリスを有効成分とする食品用保存料。