JP2602833B2 - 生鮮魚介類の鮮度保持材および鮮度保持方法 - Google Patents
生鮮魚介類の鮮度保持材および鮮度保持方法Info
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- JP2602833B2 JP2602833B2 JP62143380A JP14338087A JP2602833B2 JP 2602833 B2 JP2602833 B2 JP 2602833B2 JP 62143380 A JP62143380 A JP 62143380A JP 14338087 A JP14338087 A JP 14338087A JP 2602833 B2 JP2602833 B2 JP 2602833B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、魚介類の鮮度を長時間保持するための鮮度
保持剤に関する。
保持剤に関する。
[従来の技術] 魚介類は、鮮度により食品としての価値が左右される
ものが多い。このため、輸送或いは貯蔵中に鮮度が低下
しないように種々の方策が取られている。一般的には、
漁獲直後に急速冷凍する方法が採用されているか、大規
模な装置を必要としたり、魚介類によっては、冷凍が適
さないものもある。このようなものについては、従来よ
り、魚介類を氷に漬ける方法がもっぱら行われている。
また、最近、魚介類の鮮度保持剤として、没食子酸また
はその塩と、アスコルビン酸又はその塩とを有効成分と
したものが提案されている(特開昭60−221032)。
ものが多い。このため、輸送或いは貯蔵中に鮮度が低下
しないように種々の方策が取られている。一般的には、
漁獲直後に急速冷凍する方法が採用されているか、大規
模な装置を必要としたり、魚介類によっては、冷凍が適
さないものもある。このようなものについては、従来よ
り、魚介類を氷に漬ける方法がもっぱら行われている。
また、最近、魚介類の鮮度保持剤として、没食子酸また
はその塩と、アスコルビン酸又はその塩とを有効成分と
したものが提案されている(特開昭60−221032)。
[発明が解決しようとする問題点] 上記魚介類を氷に漬ける方法は、あまり良好な鮮度保
持効果が得られず、また、没食子酸或いはアスコルビン
酸もしくはそれらの塩を用いる方法も、未だ十分な鮮度
保持効果を有しない等の問題があった。
持効果が得られず、また、没食子酸或いはアスコルビン
酸もしくはそれらの塩を用いる方法も、未だ十分な鮮度
保持効果を有しない等の問題があった。
本発明の目的は、生鮮魚介類の鮮度を良好に維持でき
るようにすることである。
るようにすることである。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、生鮮魚介類に対して直接接触させることに
よって生鮮魚介類の鮮度を保持する氷製の鮮度保持材で
あって、茶葉抽出物の乾固物の水溶液を氷結させて得た
氷結物からなることを特徴とする、生鮮魚介類の鮮度保
持材に係るものである。
よって生鮮魚介類の鮮度を保持する氷製の鮮度保持材で
あって、茶葉抽出物の乾固物の水溶液を氷結させて得た
氷結物からなることを特徴とする、生鮮魚介類の鮮度保
持材に係るものである。
また、本発明は、生鮮魚介類の鮮度を保持する方法で
あって、茶葉抽出物の乾固物の水溶液を氷結させて氷結
物を得、この氷結物を生鮮魚介類に対して直接接触させ
ることを特徴とする、生鮮魚介類の鮮度保持方法に係る
ものである。
あって、茶葉抽出物の乾固物の水溶液を氷結させて氷結
物を得、この氷結物を生鮮魚介類に対して直接接触させ
ることを特徴とする、生鮮魚介類の鮮度保持方法に係る
ものである。
前記の茶葉抽出物とは、茶葉(生葉または乾燥葉)か
ら、アルコール系有機溶剤、ケトン系有機溶剤、水、ま
たはこれらの混合溶剤を使用して得た抽出物を言う。こ
の抽出物中には、フラボン系化合物、アミン系化合物、
不飽和アルデヒド化合物やタンニン酸等の有機酸等、多
種類の化合物が含まれている。
ら、アルコール系有機溶剤、ケトン系有機溶剤、水、ま
たはこれらの混合溶剤を使用して得た抽出物を言う。こ
の抽出物中には、フラボン系化合物、アミン系化合物、
不飽和アルデヒド化合物やタンニン酸等の有機酸等、多
種類の化合物が含まれている。
この抽出物の乾固物を水に溶解させ、この水溶液を氷
結させる。この氷結物を生鮮魚介類に対して接触させる
ことによって、生鮮魚介類の鮮度を保持することができ
る。
結させる。この氷結物を生鮮魚介類に対して接触させる
ことによって、生鮮魚介類の鮮度を保持することができ
る。
前記氷結物を構成する水溶液における前記乾固物の濃
度は、0.01〜5重量%とすることが好ましい。これが0.
01重量%以下であると、鮮度保持の効果が十分に発揮で
きず、5重量%以上としても、その効果に顕著な向上を
認められず、経済的でないという理由からである。
度は、0.01〜5重量%とすることが好ましい。これが0.
01重量%以下であると、鮮度保持の効果が十分に発揮で
きず、5重量%以上としても、その効果に顕著な向上を
認められず、経済的でないという理由からである。
[実施例] 茶樹の葉の乾燥粉末250gとイソプロパノール600mlと
をソックスレー抽出器に仕込み、20時間加熱還流する。
抽出液より原料残渣を瀘去し、瀘液を減圧濃縮乾固す
る。これをそれぞれ、0.1、0.5、1重量%の水溶液な
し、ついで氷結して氷とし、砕いて鮮度保持剤として用
いた。
をソックスレー抽出器に仕込み、20時間加熱還流する。
抽出液より原料残渣を瀘去し、瀘液を減圧濃縮乾固す
る。これをそれぞれ、0.1、0.5、1重量%の水溶液な
し、ついで氷結して氷とし、砕いて鮮度保持剤として用
いた。
次いで、内寸260×330×160mmの発泡スチロールに上
記で調製した保持剤と真鯛を詰め、5℃の温度の部屋に
保管し、6、24、48時間ごとに、真鯛の香味、色沢、状
態等について、同様に上記抽出物を添加してない氷に詰
めた真鯛を比較対象に官能検査を、財団法人日本食品分
析センターへ依頼して行った。この検査は、4:非常に良
い、3:かなり良い、2:少し良い、1:やや良い、0:変らな
い、−1:やや悪い、−2:少し悪い、−3:かなり悪い、−
4:非常に悪いの9段階の評価で、パネル員5名の合議制
で行ったものである。
記で調製した保持剤と真鯛を詰め、5℃の温度の部屋に
保管し、6、24、48時間ごとに、真鯛の香味、色沢、状
態等について、同様に上記抽出物を添加してない氷に詰
めた真鯛を比較対象に官能検査を、財団法人日本食品分
析センターへ依頼して行った。この検査は、4:非常に良
い、3:かなり良い、2:少し良い、1:やや良い、0:変らな
い、−1:やや悪い、−2:少し悪い、−3:かなり悪い、−
4:非常に悪いの9段階の評価で、パネル員5名の合議制
で行ったものである。
これらの結果を第1表に示した。
これらの結果から明らかなように、6時間後までは、
香味、色沢、状態のいずれにおいても、通常の氷と差は
認められなかったが、時間が経つにつれて、本抽出物を
添加した氷のものが新鮮な状態を保持し、鮮度保持剤と
して優れていることが分かる。
香味、色沢、状態のいずれにおいても、通常の氷と差は
認められなかったが、時間が経つにつれて、本抽出物を
添加した氷のものが新鮮な状態を保持し、鮮度保持剤と
して優れていることが分かる。
[発明の効果] 以上述べたように、本発明によれば、生鮮魚介類の鮮
度、特に香味、色沢および身の状態を良好に保持するこ
とができる。
度、特に香味、色沢および身の状態を良好に保持するこ
とができる。
Claims (3)
- 【請求項1】生鮮魚介類に対して直接接触させることに
よって生鮮魚介類の鮮度を保持する氷製の鮮度保持材で
あって、茶葉抽出物の乾固物の水溶液を氷結させて得た
氷結物からなることを特徴とする、生鮮魚介類の鮮度保
持材。 - 【請求項2】前記氷結物中における前記乾固物の濃度が
0.01〜5重量%であることを特徴とする、請求項1記載
の生鮮魚介類の鮮度保持材。 - 【請求項3】生鮮魚介類の鮮度を保持する方法であっ
て、茶葉抽出物の乾固物の水溶液を氷結させて氷結物を
得、この氷結物を生鮮魚介類に対して直接接触させるこ
とを特徴とする、生鮮魚介類の鮮度保持方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62143380A JP2602833B2 (ja) | 1987-06-10 | 1987-06-10 | 生鮮魚介類の鮮度保持材および鮮度保持方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62143380A JP2602833B2 (ja) | 1987-06-10 | 1987-06-10 | 生鮮魚介類の鮮度保持材および鮮度保持方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63309165A JPS63309165A (ja) | 1988-12-16 |
JP2602833B2 true JP2602833B2 (ja) | 1997-04-23 |
Family
ID=15337430
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62143380A Expired - Fee Related JP2602833B2 (ja) | 1987-06-10 | 1987-06-10 | 生鮮魚介類の鮮度保持材および鮮度保持方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2602833B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103627512B (zh) * | 2013-12-23 | 2014-12-10 | 管天球 | 一种油茶籽脱壳的方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5031061A (ja) * | 1973-07-24 | 1975-03-27 | ||
JPS6018383B2 (ja) * | 1983-02-03 | 1985-05-10 | 白井松新薬株式会社 | 食品の風味改良剤 |
-
1987
- 1987-06-10 JP JP62143380A patent/JP2602833B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63309165A (ja) | 1988-12-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |