JPS63143917A

JPS63143917A - プ−ル水の濾過方法

Info

Publication number: JPS63143917A
Application number: JP29410886A
Authority: JP
Inventors: Hidenori Houjiyou; 宝城　英徳
Original assignee: HOUJIYOU TSUSHIN KK
Current assignee: HOUJIYOU TSUSHIN KK
Priority date: 1986-12-09
Filing date: 1986-12-09
Publication date: 1988-06-16

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野コ本発明は、プールの濾過方法に間し、特に本発明の濾過
方法は、温水を循環して長期間入れ換えない室内用の温
水プールの濾過に最適の濾過方法に関する。

［従来の技術ならびにその問題点コ温水プールの水に含まれるｖ＆ｍな異物の除去に、ｙ＆
細な空隙を有する筒状のセラミックフィルターが使用さ
れている。セラミックフィルターは、温水プールの濾過
に好ましい極めて微細な濾過空隙を立体的に有し、優れ
た濾過特性を有する。ところが、これでもって、プール
水を濾過すると、無数の空隙内に濾過された濾滓が詰ま
り、比較的短期間で目詰まりして濾過状態が低下する決
点があった。目詰まりしたセラミックフィルターは、空
隙内の濾滓を完全に除去して再生することが現在の技術
では不可能で、何回も再使用できない。更に困ったこと
にｙＩＪ細な空隙のセラミックフィルターは、製造が難
しく、著しく高価である。従って、これが−回しか使用
できないフィルターは、ランニングコストが著しく高く
、特別な用途にしか使用できない。

ランニングコストが安く、しかも微細な異物が速く除去
できる濾過技術が開発できるなら、理想的なプール用の
濾過方法が実現できる。このことを実現する為には、微
細な空隙を有するフィルターベースが何回も再使用でき
る技術課題を解決しなければならない。本発明者は、こ
のことを達成するべくセラミックフィルターの表面に、
濾過助剤として、プール水に含まれる微細粒子の除去効
果の高いパルプ繊維を吸着させた。パルプ繊維を吸着す
ることでセラミックフィルターの微細粒子の濾過速度を
速くできた。しかしながら、セラミックフィルターの表
面に吸着されたパルプ繊維は、繊維の端がセラミックフ
ィルターの細い空隙に吸い込まれてセラミックフィルタ
ーの表面に絡まる状態で強く結合し、セラミックフィル
ター洗浄時にセラミックフィルターから簡単に除去でき
なかった。そこで、セラミックフィルターの表面に、濾
過助剤である粉末状の珪藻土を吸着させ、これでもって
水を濾過した。ところが、この状態では、パル１１ｍ維
の濾過助剤に比べると速く目詰まりし、特にプール水に
含まれる粘着、付着力の強い異物が目詰まりして、濾過
速度を速くできなかった。

そこで本発明者は、更に、濾過助剤である珪藻土とパル
プ繊維とを混合してセラミックフィルターの表面に吸着
させ、これでもって水を濾過した。

ところがこの状態では、珪藻土単体に比べると濾過速度
は速くなるが、充分でなく、又、セラミックフィルター
の表面に付着した濾過助剤層が逆洗水でもって簡単に除
去できなかった。

そこで、本発明者は、パルプ繊維の持つ優れた濾過特性
を失うことなく、パルプ！！維のセラミックフィルター
の絡まりを除去することを解決すべく、更に多くの研究
を重ねたところ、微粉末状の濾過助剤と、繊維状の濾過
助剤とを、独特の状態でセラミックフィルターの表面に
吸着させることにより、濾過速度が速くて微細な異物を
効果的に除去でき、更に、繊維状濾過助剤をセラミック
フィルターから簡単に除去して、高価なセラミックフィ
ルターを何回も再使用できるという、正に理想的なプー
ルの濾過洗浄方法見い出した。

［本発明の目的コ従って本発明の重要な目的は、高価であるが優れた濾過
特性を有するセラミックフィルター等の微細な空隙を有
するフィルターベースが何回も使用でき、更に、フィル
ターペース単独よりも濾過特性が向上するプール水の濾
過方法を提供するにある。

又、本発明の他の重要な目的は、フィルターベースに付
着する濾過助剤層が逆洗水て簡単に除去でき、ランニン
グコストが安価にできるプール水の濾過方法を提供する
にある。

更に又、本発明の他の重要な目的は、目詰まりせず、し
かも水に含まれる付着特性ないしは粘着性の異物と、極
めて粒子径の小さい微細粒子とが速く濾過できるプール
水の濾過方法を提供するにある。

［従来の問題点を解決する為の手段］本発明のプール水の濾過方法は、多孔質のフィルターベ
ースの表面に濾過助剤を付着させて水を濾過し、フィル
ターに逆流してフィルターベースに付着した濾滓を水洗
する。

フィルターベースの表面に、平均粒子径が多孔質フィル
ターベースの空隙よりも大粒の微粉末状濾過助剤を吸着
させ、この微粉末状の濾過助剤でもってフィルターベー
スの表面に濾過助剤の剥離層を形成し、その後剥離層の
表面に、繊維状の濾過助剤、又は、繊維状濾過助剤と粉
末状濾過助剤とを一緒に吸着させて多層構造の濾過助剤
を形成し、この状態で濾過助剤層からフィルターベース
に向かってプール水を透過させて濾過助剤層に濾滓を堆
積させ、その後、フィルターベースから濾過助剤層に向
けて洗浄水を逆流させて、フィルターベースに付着させ
た濾過助剤層と濾滓とを除去する。

［作用、効果］本発明のプール水の濾過方法は、無数の空隙を有するフ
ィルターベースの表面に、フィルターベースの空隙より
も大粒の微粉末状濾過助剤を吸着させ、これによってフ
ィルターベースの表面に濾過助剤の剥！を層を形成し、
その後、この剥離層の表面にパルプ繊維の濾過助剤を吸
着する。従って、第１図に示すように、パルプ繊維の一
部が微粉末状の濾過助剤の隙間に侵入し、微粉末濾過助
剤と密結合状態で濾過助剤による濾過層を形成する。

パルプ繊維の濾過助剤で形成する濾過層は、第１図の矢
印Ａの方向に通過するプール水でプレスされて極めて狭
い温水通路を立体的に形成し、プール水を効果的に、し
かも速く能率よく濾過する。

パルプ繊維の濾過助剤てｙ＆細な異物が除去された清澄
なプール温水は、微粉末状の濾過助剤層と、フィルター
ベースとを透過し、これ等の濾過層の目詰まりを防止す
る。パルプ繊維の濾過助剤にプール水の異物が堆積され
ると、第１図の矢印Ｂで示す方向に洗浄水を逆流させる
と、微粉末状の濾過助剤で形成されている剥離層を介し
てフィルターベースに付着されていたパルプ繊維の濾過
助剤は簡単にフィルターベースから剥離される。即ち、
空隙にその一部が侵入するパルプ繊維の濾過助剤は、逆
流する洗浄水で簡単に分散して剥離可能な微粉末状の空
隙に侵入しており、フィルターベースの空隙には侵入し
ないので、逆洗浄水で簡単かつ完全に除去される。微粉
末状の濾過助剤とパルプ繊維の濾過助剤とが除去された
フィルターベースは、空隙が濾滓で目詰まりしておらず
、再び表面に微粉末状の濾過助剤とパルプ繊維とを多層
構造に吸着して濾過特性の優れたフィルターを再生する
。

この為、本発明のプール水の濾過方法は、高価なフィル
ターベースが何回も再使用でき、又、フィルターベース
単体よりも更に優れた濾過特性、即ち、極めて微細な異
物が速く除去できて、極めて清澄なプールにでき、しか
もこのことが極めて安価なランニングコストで実現でき
るというプールにとって正に理想の特性を実現する。

［好ましい実施例］以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

本発明のプール水の濾過方法に使用する装置の一例を第
２図に示す。この装置は、密閉されたケーシング１内に
筒状のフィルターベース２が固定され、ケーシングｌの
循環バイブ３．４を介してプール５に連結され、循環パ
イプの循環ポンプ６が連結されている。

又、フィルターベース２の内側には洗浄水の供給手段７
が連結され、フィルターベース２の外側とケーシングｌ
との間は、排水管８と、微粉末状の濾過助剤タンク９と
、繊維状濾過助剤タンクｌＯとが連結されている。

ケーシングｌ内に配設されたフィルターベース２は、無
数の空隙を有し、かつ、その空隙は表面に付着する微粉
末状の濾過助剤が通過できない大きさ、例えば１０分の
数ミクロン−数百ミクロンの範囲に調整される。このフ
ィルターベース２には、多孔質セラミックが最適である
が、多孔質の焙焼金属、あるいは硬質の合成樹脂発泡体
等も使用できる。フィルターベース２は上下両端が水密
に閉塞され、下端を閉塞するケーシングの底板に送出口
１１が閏口されている。

微粉末状の濾過助剤タンク９内には、水と一緒に、珪藻
土や石灰等が充填されており、又、繊維状の濾過助剤タ
ンク１０内には、パルプａｌｌやアマベスト等が水と一
緒に充填されている。

第２図に示す濾過装置を使用したプールの濾過方法は、
次の工程となる。

■　ケーシングｌ内が空の状態で、ケーシング上端に連
結された排気弁１２を開き、給水手段７の給水ポンプ１
３を運転して、ケーシングｌ内を水て満たす。このとき
、濾過助剤弁トＬ　１５、排水弁１６は閉弁する。

■　その後、給水ポンプ１３を停止し、微粉末状の濾過
助剤タンク９内を攪拌して、濾過助剤弁１４を閏き、濾
過助剤を水に分散状態として、循環ポンプ６を運転して
微粉末状の濾過助剤を水と一緒にケーシング内に吸入し
て、これをフィルターベース２の表面に吸着させる。フ
ィルターベースの表面に吸着される微粉末状の濾過助剤
の厚さは、濾過助剤の種類や粒子径を考慮して最適値に
決定されるが、通常１０ミクロン〜５ｍｍ、好ましくは
、１００ミクロン〜３ｍｍの範囲に調整される。

この厚さは、循環ポンプの運転時間、あるいは微粉末状
の濾過助剤タンク９内の濾過助剤の濃度等で調整できる
。

■　その後、濾過助剤弁１４を閉じ、濾過助剤弁１５を
開き、攪拌状態にあるパルプ状の濾過助剤タンクｌＯか
ら水と一緒にパルプ状濾過助剤をケーシングｌ内に吸入
し、微粉末状の濾過助剤でフィルターベースの表面に形
成されている剥離層の上に、パルプ状の濾過助剤を吸着
させる。この状態で、フィルターベース２の表面には、
第１図に示すように、微粉末状の濾過助剤による剥離Ｎ
１７を介して、パルプ状濾過助剤１８が吸着され、両方
の濾過助剤でもって、フィルターベースの表面に多層構
造の濾過助剤Ｎ１９が形成される。

■　この状態でフィルターベース２はプール水な濾過で
きる状態となる。

■　濾過助剤弁１５を閉弁し、循環弁２０．２１を開き
、プール水を循環バイブ３、循環弁２１、ケーシング１
５　フィルターベース２、循環弁２０、循環ポンプ６、
循環バイブ４の順に流動して循環させ、プール水に含ま
れる異物をフィルターベース２て濾過して除去し、プー
ル水を清澄な状態に保持する。

■　プール水の異物がフィルターベース２表面の濾過助
剤層１９に付着堆積されると、循環ポンプ６を停正し、
循環弁２０．２１を閉じる。

■　その後、排水弁１６と給水弁２２とを開いて、洗浄
水の供給手段７の給水ポンプ１３を運転し、フィルター
ベース２に、内側から外側に向けて洗浄水を逆流させ、
逆流水でもってフィルターベース表面に付着する濾過助
剤と濾過された異物とをフィルターベースの表面から剥
離して一緒に排水管８から排出する。

■　フィルターベース２の表面から濾過助剤が剥離除去
された後、給水ポンプ１３の運転を停止して給水弁２２
を閉じる。その後、再び■の工程と同様に濾過助剤弁１
４を開くと共に、循環ポンプ６を運転し、フィルターベ
ース２の表面に微粉末状の濾過助剤を吸着させ、更に次
に前述の■〜■の工程と同様の方法で、繊維状濾過助剤
吸着、排水、濾過、逆水法を繰り返してプール水を濾過
する。

ところで、本発明は、フィルターベースの表面に微粉末
の濾過助剤を吸着させて剥離層を形成し、その表面に繊
維状濾過助剤を吸着して、剥離し易い多層構造の濾過助
剤層を設けるものであるが、剥離層の表面に吸着する繊
維状濾過助剤には、これに微粉末状の濾過助剤を混合し
、剥離層の表面に、微粉末状の濾過助剤と５ａｕｔｔ状
の濾過助剤との混合体で濾過層を形成することも可能で
ある。

叉、フィルターベースの表面に微粉末状の濾過助剤を吸
着させて剥離層を形成し、その表面に繊維状の濾過助剤
な吸着させ、更に、その表面にフィルターベース表面の
濾過助剤よりも粒子径の大きい微粉末状の濾過助剤を付
着し、”更に、その上に繊維状濾過助剤を吸着する、い
わゆる３層以上の濾過助剤を積層して形成することも可
能である。

更に又、フィルターベースの表面に吸着する微粉末状の
濾過助剤は、全て同一粒子径のものを付着せず、フィル
ターベースの表面に粒子径の小さいものを、その表面に
それより粒子径の大きいものを吸着することも可能であ
る。

ところで、第２図に示す濾過装置に於て、排水管から水
と一緒に排出される微粉末状の濾過助剤と繊維状の濾過
助剤とは、これを攪拌洗浄して微粉末状の濾過助剤を比
重分離して回収して再使用することも可能である。

又、第２図の鎖線で示すよう゛に、ケーシング１の吸入
側循環パイプ４に１次フィルター２３を接続し、１次フ
ィルター２３でもって大きな異物、例えば毛髪や比較的
大粒の土砂等を濾過して除去することも可能である。

１次フィルターには、連続気泡の合成樹脂発泡体や不織
布、網材や濾紙等が使用でき、これを使用することによ
って、フィルターベースの使用期間、即ち洗浄するまで
期間を延長できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はフィルターベースの表面に吸着される濾過助剤
層の拡大断面図、第２図は本発明の濾過方法に使用され
る装置の一例を示す概略断面図である。１・・ケーシング、２・・フィルターベース、３・・循環パイプ、　　　４・・循環パイプ、５・・プ
ール、　　　　　６・・循環ポンプ、７・・供給手段、
　　　　８・・排水管、９・・濾過助剤タンク、１０・・濾過助剤タンク、１１・・送出口、　　　　１２・・排気弁、１３・・給
水ポンプ、　　１４・・濾過助剤弁、１５・・濾過助剤
弁、　　１６・・排水弁、１７・・剥離層、１８・・パイプ状濾過助剤、１９・・濾過助剤層、　　２０・・循環弁、２１・・循
環弁、　　　　２２・・給水弁、２３・・１次フィルタ
ー。第　　２　　図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）多孔質のフィルターベースの表面に濾過助剤を付
着させて水を濾過し、フィルターに逆流してフィルター
ベースに付着した濾滓を水洗する方法に於て、フィルタ
ーベースの表面に、平均粒子径が多孔質フィルターベー
スの空隙よりも大粒の微粉末状濾過助剤を吸着させ、こ
の微粉末状の濾過助剤でもってフィルターベースの表面
に濾過助剤の剥離層を形成し、その後剥離層の表面に、
繊維状の濾過助剤、又は、繊維状濾過助剤と粉末状濾過
助剤とを一緒に吸着させて多層構造の濾過助剤を形成し
、この状態で濾過助剤層からフィルターベースに向かっ
てプール水を透過させて濾過助剤層に濾滓を堆積させ、
その後、フィルターベースから濾過助剤層に向けて洗浄
水を逆流させて、フィルターベースに付着させた濾過助
剤層と濾滓とを除去するプール水の濾過方法。
（２）多孔質のフィルターベースに、多孔質セラミック
を使用する特許請求の範囲第１項記載のプール水の濾過
方法。
（３）フィルターベースの表面に剥離層を形成する粉末
状濾過助剤に珪藻土を使用する特許請求の範囲第１項記
載のプール水の濾過方法。
（４）フィルターベースの表面に剥離層を形成する粉末
状濾過助剤に石灰を使用する特許請求の範囲第１項記載
のプール水の濾過方法。
（５）繊維状濾過助剤にパルプ繊維を使用する特許請求
の範囲第１項記載のプール水の濾過方法。
（６）繊維状濾過助剤にアスベストを使用する特許請求
の範囲第１項記載のプール水の濾過方法。
（７）剥離層に平均粒子径が０．５〜数百ミクロンの微
粉末状濾過助剤を使用する特許請求の範囲第１項記載の
プール水の濾過方法。
（８）フィルターベースの表面に、０．０１〜５ｍｍの
厚さに剥離層を形成する特許請求の範囲第１項記載のプ
ール水の濾過方法。