JP2003071210A - 陶芸廃水処理装置及び方法 - Google Patents

陶芸廃水処理装置及び方法

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JP2003071210A
JP2003071210A JP2001265980A JP2001265980A JP2003071210A JP 2003071210 A JP2003071210 A JP 2003071210A JP 2001265980 A JP2001265980 A JP 2001265980A JP 2001265980 A JP2001265980 A JP 2001265980A JP 2003071210 A JP2003071210 A JP 2003071210A
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pottery
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Shigeo Ohira
繁男 大平
Shigeo Imai
茂夫 今井
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MARUNI TORYO KK
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  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
  • Filtering Materials (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)
  • Water Treatment By Sorption (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 陶芸廃水の処分を、低コストで、かつ容易に
行なえる方法及び装置を提供しようとする。 【解決手段】 陶芸原料剤が付着したものを洗浄する洗
浄槽と、ポンプと、濾過器と、これらを連通する流路と
を備え、該流路は、前記洗浄槽から前記ポンプを経て洗
浄槽に循環するバイパス路と、バイパス路から分岐し濾
過器を経由して洗浄槽に至る注水路からなり、陶芸廃水
が注水路に流されて濾過される陶芸廃水処理装置であ
る。又、陶芸原料剤が付着した物を洗浄水で洗浄してな
る陶芸廃水を、濾過器とポンプとを経由して循環させて
濾し取り、濾過器から分離するステップと、濾過された
陶芸廃水を、陶芸原料剤が付着した物を洗浄する洗浄水
として再使用するステップと、を含む陶芸廃水処理方法
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陶芸用具や手に付
着した釉薬、粘土、陶土等の陶芸原料剤を水洗いした廃
水、等の陶芸廃水を処理し、陶芸廃水の固形分を分離す
る陶芸廃水処理装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、施釉作業等の陶芸作業に使用した
道具類や手に付着した釉薬、粘土、陶土等を洗浄するに
は、これらの道具類や手を溜め水した洗浄槽に入れて行
なった。この洗浄に利用された洗浄廃水には釉薬、粘
土、陶土等の固形分が多く含まれており、そのまま下水
等に排水すると、下水管の詰まりの原因となったり、又
は河川等を汚濁することになった。このため、陶芸作業
を行なう事業所等には、沈澱槽を設置して陶芸廃水の固
形分を分離したうえで排水を行なう事が義務付けられる
等したが、小規模な事業所又は個人宅では、このような
排水設備の設置が困難なことから、洗浄廃水を濾過して
下水等へ排水し、この過程で凝集された陶芸廃水の固形
分を別途不燃物として廃棄することが提案された。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、濾過に
用いるフィルター等は再利用が困難なものが多く、ラン
ニング・コストが嵩むという問題があった。叉、水道等
から供給される、洗浄のための清浄水を、洗浄の度に排
出することは、水資源のロスでもあり、廃棄するための
処理コストも処理量が多くなるとそれだけ増加する。
【0004】又、排水の処理方法として、特開平10−
338581号公報に示される技術は、特定の成分(銀
系抗菌剤)を抽出し再利用する構成であり、この成分以
外又はこの成分を抽出した後の陶芸廃水を含む廃水につ
いては、やはり、上述のような沈澱槽による排水処理を
行なわなければならない。
【0005】本発明の目的は、陶芸用具や手に付着し
た、釉薬、粘土、陶土等の陶芸原料剤を水洗いした廃
水、等の陶芸廃水の処分を容易にかつ低コストで行なえ
る方法及び装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、陶芸原料剤が付着したものを洗浄する洗浄槽と、
ポンプと、濾過器と、これらを連通する流路とを備え、
前記流路は、前記洗浄槽から前記ポンプを経て該洗浄槽
に循環するバイパス路と、該バイパス路から分岐部で分
岐し前記濾過器を経由して前記洗浄槽に至る注水路から
なり、陶芸廃水が前記注水路に流されて濾過される陶芸
廃水処理装置であることにある。
【0007】前記陶芸廃水処理装置は、前記バイパス路
から前記注水路に分岐して流入する流水量を変更自在に
変える流量変更手段を備え得る。
【0008】前記濾過器は、該濾過器から流出する水が
通過する開口を有し、該開口が前記洗浄槽の上方に位置
し得、該開口から前記洗浄槽に水が落下するようになし
得る。
【0009】前記濾過器は、布製袋体から成るフィルタ
エレメントを内蔵し得る。前記濾過器は、多層構造の袋
体から成るフィルタエレメントを内蔵し得る。前記濾過
器は、着脱自在なフィルタエレメントを内蔵し得る。前
記着脱自在なフィルタエレメントは、最も内側に、着脱
自在な内側袋体を備え得る。
【0010】前記内側袋体の外側の層に、前記内側袋体
のメッシュより細かいメッシュのフィルタエレメントが
備えられ得る。
【0011】前記流路は、前記ポンプと前記分岐部の間
で前記バイパス路から分岐して排出口に連通遮断自在に
連結された排水路を備え、前記濾過器で濾過された水が
前記バイパス路から該排水路を経由して排出され得る。
【0012】又、本発明の要旨とするところは、前記排
出口から放出された水を流入させる、活性炭が充填され
た処理槽を備え、該処理槽に、前記排出口から放出され
た水を処理する陶芸廃水処理装置であることにある。
【0013】更に、本発明の要旨とするところは、陶芸
原料剤が付着したものを洗浄水で洗浄してなる陶芸廃水
を、濾過器とポンプとを経由して循環させて濾過するス
テップと、前記濾過するステップにより濾過された前記
陶芸廃水を、陶芸原料剤が付着したものを洗浄する洗浄
水として再使用するステップとを含む陶芸廃水処理方法
であることにある。
【0014】前記陶芸廃水処理方法は、前記陶芸廃水に
凝集剤を投入するステップを含み得、該凝集剤を投入し
た前記陶芸廃水を循環させて濾過し得る。
【0015】前記濾過器は、布製袋体から成るフィルタ
エレメントを備え、前記濾し取られた陶芸廃水成分を、
前記濾過器から該布製袋体とともに分離するステップを
含み得、濾し取られた陶芸廃水成分を該布製袋体ととも
に廃棄し得る。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明に係わる陶芸廃水処理装置
及び方法について、その実施の態様の一例を説明する。
図1、図2に示すように、本発明の陶芸廃水処理装置2
は、洗浄槽4と、ポンプ6と、濾過器8と、これらを連
通する流路10とを備え、流路10は、洗浄槽4からポ
ンプ6を経て洗浄槽4に循環するバイパス路12と、バ
イパス路12から分岐し濾過器8に至る注水路14とを
含んで構成されている。濾過器8は、底部に開口18を
有し、開口18には、放水パイプ20が下向きに連結さ
れている。洗浄槽4は底部に開口部19を有し、開口部
19にはストレーナ21が取り付けられている。開口部
19はストレーナ21を介して流路10と連通してい
る。
【0017】図2は、図1の陶芸廃水処理装置2の平面
模式図である。バイパス路12の放出口15は、放出口
15の開口断面積が注水路14の途中の経路における流
路の断面積より小さくなるように、魚尾型に絞られて扁
平になっている。これにより、放出口15から放出され
た水は広がってかつ注水路14の途中の経路における流
路における水の速度より高速で、洗浄槽4内に矢印の方
向に放出され、洗浄槽4内の水を攪拌する。このとき、
当然ながら、放出口15近傍のバイパス路12に設けら
れた弁25は開放されている。
【0018】所定の量の水を予め例えば洗浄槽4に投入
し、ポンプ6により流路10に導入して循環させる。こ
の水は一部が濾過器8を通って、濾過器8の底部の開口
18を経て放水パイプ20から洗浄槽4に放出される。
他の一部の水は、バイパス路12の放出口15から洗浄
槽4に放出される。この放水パイプ20から洗浄槽4に
放出される水で、釉薬、陶土、粘土等の陶芸原料剤が付
着した陶芸用の用具を洗浄する。洗浄槽4に滞留してい
る水でこの用具等を洗浄してもよい。洗浄された陶芸原
料剤が混じった洗浄水は、洗浄槽4の放水口である開口
部19を通ってバイパス路12、ポンプ6を経て循環す
る。
【0019】濾過器8を通る水の流量は、流量変更手段
29である、弁25と注水路14に備えられたストップ
バルブ24、のいずれか又は両方の開き度合いを変えて
調節し、所定の流量に設定することが出来る。
【0020】このような構成により、一定量の水を洗浄
槽4を経由して循環させて、その水で、余分の釉薬が付
着した陶器や、釉薬、陶土、粘土等の陶芸原料剤が付着
した陶芸用の用具や手を洗浄する。
【0021】陶芸原料剤が付着したものの洗浄は、水を
循環させずに、洗浄槽4に一定量の水を滞留させて行な
ってもよい。
【0022】次々と陶芸原料剤が付着したものの洗浄を
行なうと、水の陶芸原料剤の濃度が大きくなり、有効な
洗浄を行なうことが出来なくなるが、この時点で、洗浄
槽4に所定量の凝集剤を投入した後、あるいは投入しつ
つ、系内の水をポンプ6によりバイパス路12を経由し
て洗浄槽4とポンプ6との間で循環させる。このとき、
当然ながら、弁25は開放されている。所定の時間、例
えば3〜5分間この循環を持続させる。この間、洗浄槽
4内の水は、バイパス路12の放出口15から勢い良く
放出される水により攪拌され、凝集剤による釉薬、陶
土、粘土等の陶芸原料剤の粒子の凝集が促進される。そ
の後、ストップバルブ24を開放して水を濾過器8に導
入し、濾過器8を経由して循環させる。この濾過器8を
経由する循環により、凝集剤により凝集した陶芸原料剤
粒子を含む水が濾過器8で濾過される。濾過器8を経由
する循環を継続させると、濾過器8に内蔵のフィルタエ
レメントを構成するフィルタ材の目が、凝集した陶芸原
料剤粒子で順次塞がれるとともに、フィルタ材の表面に
凝集した陶芸原料剤粒子が堆積してゆき、この堆積した
陶芸原料剤粒子もフィルタ材の役目をして、細かい陶芸
原料剤粒子までトラップされるようになる。これによ
り、約30〜60分で循環水が清澄になる。
【0023】又、本発明においては、凝集剤を添加した
後の濾過中に、濾過器8から流出される水で陶芸原料剤
が付着したものの洗浄を行なうことも出来る。
【0024】図3に濾過器8の構造を斜視模式図で示
す。濾過器8は、外側タンク26と、外側タンク26に
納められた金網籠28と、金網籠28に納められた、フ
ィルタエレメント33、である布製袋体34とから構成
されている。外側タンク26の内壁と、金網籠28の外
面との間には、水が大きな抵抗を受けることなく通過で
きる間隙32が設けられている。布製袋体34の口を、
パイプ52の先端部50を中にして、先端部50に紐等
の線条部材51で括り付ける。これにより、布製袋体3
4がパイプ52の先端部50に固定され、この状態でパ
イプ52の先端の口54から水が布製袋体34の中に流
入する。陶芸原料剤粒子は、濾過器8に内蔵された布製
袋体34にトラップされて布製袋体34の内側に堆積物
として堆積する。
【0025】布製袋体34の口を、紐等で括り付けず
に、布製袋体34の口を外側タンク26の上部開口縁に
沿わせて、布製袋体34の口が外側タンク26上部開口
縁からはみだした部分を、外側タンク26の外側に向け
て折り返してもよい。この場合は、布製袋体34の内側
を濾過中に見ることが出来、濾過状態を観察して知るこ
とが出来る。
【0026】図4の濾過器8の壁面部の断面模式図で示
すように、布製袋体34は、目の細かい袋状内層フィル
タ36と袋状内層フィルタ36より目の粗い袋状外層フ
ィルタ38との2層構造の袋状フィルタ材から成る。陶
芸原料剤粒子は、主に袋状内層フィルタ36の内側に濾
し取られ堆積物35として堆積する。
【0027】尚、濾過器8は、図1に示すように、洗浄
槽4の上に載置された位置に設置されるが、装置全体を
よりコンパクトにするために、洗浄槽4の下に、ポンプ
6等とともに設置することも出来る。この場合は、濾過
器を通過した水を導管で洗浄槽4の中に導く。
【0028】濾過器8を経由する水の循環で循環水が清
澄になったら、循環を止め、袋状内層フィルタ36を、
内側に堆積物35として堆積している陶芸原料剤粒子ご
と取り出して廃棄する。取り出された袋状内層フィルタ
36を、陶芸原料剤粒子ごと乾燥し、次いで乾燥した陶
芸原料剤粒子を袋状内層フィルタ36から剥がして分離
し、この分離した乾燥した陶芸原料剤粒子を廃棄又は回
収することも出来る。乾燥した袋状内層フィルタ36は
数回程度の再使用も可能である。
【0029】次いで、新しい又は再使用の袋状内層フィ
ルタ36を濾過器8に装着し、水を循環させて、陶芸原
料剤の付着した用具等の洗浄を再実施する。循環水が汚
れてきたら上記のように再び袋状内層フィルタ36を交
換する。尚、外層フィルタ38は、通常、袋状内層フィ
ルタ36を10回程度交換する間交換せずに使用出来
る。
【0030】このように、本発明の陶芸廃水処理装置2
によれば、系内に当初投入した所定量、例えば40リッ
トル程度の水を繰り返し使用し、袋状内層フィルタ36
の交換のみで、陶芸原料剤の付着した用具等の洗浄を再
度にわたって実施することが出来る。従って、水道等か
らの洗浄用の水の供給量を大幅に節約出来る。又、排水
量も大幅に節約でき、排水のための処理の手間とコスト
を節約できる。
【0031】上記のように、本発明においては、袋状内
層フィルタ36を交換することにより、長期にわたり、
系内に当初投入した所定量の水を使用して洗浄が可能で
あるが、洗浄作業を終了して当初投入した水を排出する
ときには、濾過器8により濾過を行った後、図1に示す
陶芸廃水処理装置2の排水路49に設けられた排水用電
磁弁43を開放して、水をストレーナ21を介して排水
路49の出口40から放出し、出口40の下方に載置さ
れた活性炭処理槽42内に注入する。このとき、弁25
とストップバルブ24は閉じられている。活性炭処理槽
42内に注入された水は、活性炭処理槽42内に堆積し
ている木炭等の活性炭44で処理される。活性炭44で
処理された水は、活性炭処理槽42ごと持ち出して処理
済みの清浄な水として流出して外部に排出する。もしく
は、活性炭処理槽42の底部に不図示の弁つきの排出口
を設け、その排出口から処理済みの清浄な水として流出
して外部に排出してもよい。
【0032】従来のように、洗浄水を循環させることな
く絶えず新しい水道水等を供給して洗浄水として使用す
る場合は、活性炭処理を行なうとしても、大量の水に対
してその活性炭処理を行なう必要があり、大量の活性炭
が必要となる。
【0033】濾過器8に装着する布製袋体34を構成す
る袋状内層フィルタ36は10μ程の粒子をトラップす
る性能を有するフィルタであることが好ましい。外層フ
ィルタ38は、3〜5μ程の粒子をトラップする性能を
有するフィルタであることが好ましい。外層フィルタ3
8も袋状内層フィルタ36よりやや大きめの袋形状をな
している。袋状内層フィルタ36を外層フィルタ38の
中に納め、2層構造の布製袋体34を形成し、その布製
袋体34を金網籠28に納めた後、その布製袋体34の
口を、パイプ52の先端部50を中にして、パイプ52
の先端部50に紐等の線条部材で括り付ける。
【0034】布製袋体34の容量は例えば10〜20リ
ットルとすることが一般の家庭でも取り扱える規模とし
て好ましい。例えば布製袋体34の容量が15リットル
であれば、これに対応する金網籠28のサイズは、約φ
250×250H程である。金網籠28は、ステンレス
や銅を素材とすることが耐腐蝕性のうえで好ましい。流
路10を構成するパイプの内径は、15〜25mmφで
あることが上記の布製袋体34の容量の範囲に対応する
ものとして好ましい。洗浄槽4の容量は、50から10
0リットルであることが一般の家庭でも取り扱える規模
として好ましい。例えば布製袋体34の容量が15リッ
トルであれば、これに対応するポンプ6の吐出流量は、
50〜80リットル/分であることが好ましい。
【0035】注水路14は、先端部50に至る経路が、
図5に示すように、鉤状に曲げられ、その鉤状部54の
根元56が、水の流れる方向を軸として左右に矢印の方
向に首振り自在となる継ぎ手構造58を有している。こ
れにより、布製袋体34の交換作業や、メンテナンスに
おける金網籠28の着脱作業等が容易になる。
【0036】又、先端部50を濾過器8からはずして、
首振りさせて、注水路14へ流れ込む水を直接に洗浄槽
4のなかに落下させることも出来る。このような水の循
環状態で、陶芸原料剤が付着したものの洗浄を行なうこ
とも出来る。
【0037】本発明において用いられるフィルタエレメ
ントとしては、柔軟で取り扱いが容易という理由で、織
物や不織布のような布製の袋状のフィルタエレメントが
好ましいが、金網製であってもよい。セラミック製であ
ってもよい。これらの素材を組合わせて用いてもよい。
【0038】例えば、袋状内層フィルタ36としては、
10μ程の粒子をトラップする性能を有する不織布が好
適に用いられる。外層フィルタ38としては、3〜5μ
程の粒子をトラップする性能を有する織物から成るフィ
ルタ材が好適に用いられる。
【0039】本発明の陶芸廃水処理装置2においては、
ストップバルブ24のかわりに、注水路14がバイパス
路12から分岐する分岐部60に流量変更手段として2
方弁が備えられてもよい。この場合は、2方弁の開閉の
度合いを変えて、バイパス路12から注水路14へ流れ
る水量を変える。
【0040】本発明において用いられる凝集剤として
は、硫酸アルミニウム、塩化鉄、アクリルアミド系ポリ
マー、第4級アンモニウムタイプポリマー等の公知の凝
集剤を用いることが出来る。
【0041】投入される凝集剤の量は循環する陶芸廃水
の量や、陶芸原料剤の種類、量、及び凝集剤の種類等に
より適宜調整して決められる。例えば循環する陶芸廃水
の量が40リットルで、凝集剤として硫酸アルミニウム
等を成分とする凝集剤を使用する場合、10gr程度が
望ましい。
【0042】
【発明の効果】本発明により、不用になった釉薬液や、
陶芸原料剤の付着した陶芸用具等の洗浄で生ずる陶芸廃
水の処理と処分を、低コストで、かつ容易な操作で行な
うことが出来る。又、少量の水を循環使用して陶芸原料
剤の付着した陶芸用具等の洗浄を行なうことが出来るの
で、洗浄に要する水の使用量を少なくすることが出来
る。従って、廃棄する処理水の量も少なくすることが出
来る。
【0043】本発明の陶芸廃水処理装置はコンパクトで
あり、狭い作業場所にも、邪魔にならずに設置出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の陶芸廃水処理装置の構成を示す正面模
式図である。
【図2】図1の陶芸廃水処理装置の平面模式図である。
【図3】本発明の陶芸廃水処理装置に用いられる濾過装
置の構造を示す要部斜視説明図である。
【図4】図3の濾過装置の壁面部の断面模式図である。
【図5】本発明の陶芸廃水処理装置における注水路の先
端部の首振りの態様を示す要部斜視説明図である。
【符号の説明】
2:陶芸廃水処理装置 4:洗浄槽 6:ポンプ 8:濾過器 10:流路 12:バイパス路 14:注水路 18:開口 29:流量変更手段 33:フィルタエレメント 34:布製袋体 36:内側袋体 40:排出口 42:処理槽 44:活性炭 49:排水路 60:分岐部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/28 B01D 29/10 ZAB 1/52 501Z 510A 520Z 29/14 A Fターム(参考) 4D015 BA19 BA22 BB05 CA10 DA06 DA13 DB03 EA35 FA02 FA22 4D019 AA03 BA02 BA05 BA11 BB02 BB03 BB10 CA04 CB02 4D024 AA08 BA02 BB01 BC01 DB03

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陶芸原料剤が付着したものを洗浄する洗
    浄槽と、ポンプと、濾過器と、これらを連通する流路と
    を備え、該流路は、前記洗浄槽から前記ポンプを経て前
    記洗浄槽に循環するバイパス路と、該バイパス路から分
    岐部で分岐し前記濾過器を経由して前記洗浄槽に至る注
    水路とからなる陶芸廃水処理装置。
  2. 【請求項2】 前記バイパス路から前記注水路に分岐し
    て流入する流水量を変更自在に変える流量変更手段を備
    える請求項1に記載の陶芸廃水処理装置。
  3. 【請求項3】 前記濾過器が、該濾過器から流出する水
    が通過する開口を有し、該開口が前記洗浄槽の上方に位
    置し、該開口から前記洗浄槽に水が落下するようになし
    た請求項項1又は2に記載の陶芸廃水処理装置。
  4. 【請求項4】 前記濾過器が、布製袋体から成るフィル
    タエレメントを内蔵する請求項項1乃至3のいずれかに記
    載の陶芸廃水処理装置。
  5. 【請求項5】 前記濾過器が多層構造の袋体から成るフ
    ィルタエレメントを内蔵する請求項1乃至4のいずれか
    に記載の陶芸廃水処理装置。
  6. 【請求項6】 前記濾過器が、着脱自在なフィルタエレ
    メントを内蔵する請求項1乃至5のいずれかに記載の陶
    芸廃水処理装置。
  7. 【請求項7】 前記着脱自在なフィルタエレメントが、
    最も内側に、着脱自在な内側袋体を備えた、請求項5又
    は6に記載の陶芸廃水処理装置。
  8. 【請求項8】 前記内側袋体の外側の層に、前記内側袋
    体のメッシュより細かいメッシュのフィルタエレメント
    が備えられた請求項7に記載の陶芸廃水処理装置。
  9. 【請求項9】 前記流路が、前記ポンプと前記分岐部の
    間で前記バイパス路から分岐して排出口に連通遮断自在
    に連結された排水路を備え、前記濾過器で濾過された水
    が前記バイパス路から該排水路を経由して排出される請
    求項1乃至8のいずれかに記載の陶芸廃水処理装置。
  10. 【請求項10】 前記排出口から放出された水を流入さ
    せる、活性炭が充填された処理槽を備え、該処理槽に、
    前記排出口から放出された水を処理する請求項1乃至9
    のいずれかに記載の陶芸廃水処理装置。
  11. 【請求項11】 陶芸原料剤が付着したものを洗浄水で
    洗浄してなる陶芸廃水を、濾過器とポンプとを経由して
    循環させて濾過するステップと、前記濾過するステップ
    により濾過された前記陶芸廃水を、陶芸原料剤が付着し
    たものを洗浄する洗浄水として再使用するステップとを
    含む陶芸廃水処理方法。
  12. 【請求項12】 前記陶芸廃水に凝集剤を投入するステ
    ップを含み、該凝集剤を投入した前記陶芸廃水を循環さ
    せて濾過する請求項11に記載の陶芸廃水処理方法。
  13. 【請求項13】 前記濾過器が、布製袋体から成るフィ
    ルタエレメントを備え、前記濾し取られた陶芸廃水成分
    を、前記濾過器から該布製袋体とともに分離するステッ
    プを含む請求項11又は12に記載の陶芸廃水処理方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012157844A (ja) * 2011-02-02 2012-08-23 Daiwa Service Co Ltd 濁水処理装置
JP2018176062A (ja) * 2017-04-12 2018-11-15 日本植生株式会社 濾過装置及び濾過方法

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