JPS6314325B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6314325B2
JPS6314325B2 JP4332982A JP4332982A JPS6314325B2 JP S6314325 B2 JPS6314325 B2 JP S6314325B2 JP 4332982 A JP4332982 A JP 4332982A JP 4332982 A JP4332982 A JP 4332982A JP S6314325 B2 JPS6314325 B2 JP S6314325B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
sleeve
holding device
frame
thrust
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP4332982A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58159509A (ja
Inventor
Noboru Yamada
Hitoshi Minegishi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP4332982A priority Critical patent/JPS58159509A/ja
Publication of JPS58159509A publication Critical patent/JPS58159509A/ja
Publication of JPS6314325B2 publication Critical patent/JPS6314325B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/028Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with means for compensating for changes in temperature or for controlling the temperature; thermal stabilisation

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はレンズ保持装置に関し、プラスチツク
レンズ等のレンズ鏡枠内における温度変化をレン
ズを保持する構成において吸収し、レンズ本来の
性能が鏡枠内において温度変化に左右されること
なく正常に発揮されるように改良し、プラスチツ
クレンズ等の耐温度性に乏しいレンズの耐温度性
を向上するとともに使用温度範囲の拡大を計り、
耐温度性に強いレンズ系の構成ならびに提供を可
能ならしめることを目的とするものである。 従来、レンズ、例えばプラスチツクレンズ1を
鏡枠2内に装着する場合には、第1図aに示す如
く、鏡枠2のレンズ鏡枠胴付部3にプラスチツク
レンズ1の背面外周縁1aを当接しつつレンズ鏡
枠嵌合部4内にプラスチツクレンズ1を嵌合する
とともに鏡枠2の内周に螺設した鏡枠ネジ部5に
押え環6の外周に螺設したネジ部7を螺合しつつ
鏡枠2の内側に押え環6をネジ込み、この押え環
6の内側周縁に形成したプラスチツクレンズ1と
の当接縁8をプラスチツクレンズ1の正面側の外
周縁1bに圧接し、当該プラスチツクレンズ1を
鏡枠2内に固定することにより構成している。 さて、かゝる構成から成るプラスチツクレンズ
1の鏡枠2に対する部組を常温にて行なつた後、
これを高温雰囲気中に曝した場合、プラスチツク
レンズ1の成形素材の線膨張率が鏡枠2および押
え環6の成形素材の線膨張率よりも大きいため
に、鏡枠2におけるレンズ鏡枠嵌合部4のクリア
ランスが小さくなる。 さらに、この影響を最も顕著に受けるのが第1
図aにおけるレンズと押え環との当り部A点(第
1図bにて示す拡大図参照)で、当該部分は常温
で部組した時点にて既にクリアランスはゼロの状
態となつて居り、前記高温雰囲気中においてはレ
ンズ1と押え環6における成形素材の線膨張率の
差が直接面形状に影響を及ぼすことになる。 すなわち、前記レンズ1と押え環6の当り部A
点において、押え環6の当接縁8が圧接するレン
ズ1の正面図の外周縁1bがへこみ、かつ押え環
6の当接縁8により、レンズ1がクリアランスゼ
ロの状態に規制されることになる。 したがつて、温度が高温になるに従い、前記プ
ラスチツクレンズ1はラジアル方向に膨張し始め
るが、前記押え部6による規制によつて、プラス
チツクレンズ1のラジアル方向への変形は規制さ
れるために、当該レンズ1内部に熱応力が発生す
る。 そして、プラスチツクレンズ1内部に発生する
熱応力が規制を受けることのない光軸方向への変
形に集中し、プラスチツクレンズ1が光軸方向に
変形を起すことになる。 プラスチツクレンズ1の光軸を含む軸方向の断
面を考察するに、第1図cにおける弦ABの長さ
が押え環6により規制されるため、弧AB⌒に膨張
が集中し、その結果、曲率半径が小さくなる。 今、常温時の弧の長さをAB⌒、常温よりもt℃
高温時の弧の長さをA′B′⌒、プラスチツクレンズ
1の線膨張率をαとすると、 A′B′⌒≒AB⌒AB・(1+αt) に近似する。 また、逆に、常温で部組したプラスチツクレン
ズ1と鏡枠2を低温雰囲気中に曝した場合、前述
の如く、プラスチツクレンズ1と鏡枠2と押え環
6の成形素材の線膨張係数の相違により、低温に
なるに従つて、鏡枠2および押え環6の収縮に比
し、プラスチツクレンズ1の収縮は大きく、鏡枠
2と押え環6の収縮以上に収縮しようとするが、
この場合にも押え環6の当接縁8の圧接によつて
固定されるプラスチツクレンズ1の正面側の外周
縁1bが規制を受ける結果、前記高温時の場合と
同様にプラスチツクレンズ1の収縮は押え環6の
収縮以上に収縮することができず、勢いプラスチ
ツクレンズ1の内部に熱応力が発生するとともに
この熱応力がプラスチツクレンズ1の、押え環6
に規制を受けない光軸方向に集中に、プラスチツ
クレンズ1の光軸方向に変形を与えることにな
る。 そこで、第1図dに示すプラスチツクレンズ1
の光軸を含む軸方向の断面を考察するに、弦AB
の長さが押え環6で規制されているために、弧
ABに収縮が集中し、その結果、曲率半径は大き
くなる。 今、常温時の弧の長さをAB⌒、常温よりt℃低
温時の弧の長さをA′B′⌒、プラスチツクレンズ1
の成形素材の線膨張係数をαとすると A′B′≧AB・(1−αt) に近似する。 因て、以上のことから、プラスチツクレンズ1
を従来構成から成る鏡枠2内に押え環6によつて
装着すると、プラスチツクレンズ1は温度変化に
より、曲率半径が変化する。すなわち高温で小さ
く、低温で大きくなることが明らかであるととも
に常温時に比し、ピント位置が大きくズレたり各
種収差の悪化をきたすものであることが判る。 また、前記従来のレンズと鏡枠の構成におい
て、第1図eに示すように、レンズ保持部材10
のレンズ嵌合部11内に少なくとも2枚のレンズ
12,13を嵌合するとともに両レンズ12,1
3間に調芯部材14を介装することによつて、互
いに外周縁部により隣接する前記2枚のレンズ1
2,13間における摩擦抵抗を減少せしめるとと
もに両レンズ12,13間におけるレンズの芯ズ
レを防止せしめることができるように構成した合
成レンズが実開昭55−138606号公報の考案によつ
て提案されている。 しかし、当該構成の場合には2枚のレンズ1
2,13間の摩擦を減少せしめるのみで、レンズ
12,13を嵌合部11内に押え環15によつて
固定する構成は前記従来の構成に何等変化がな
く、レンズ12,13は、その外径をレンズ保持
部材10の嵌合部11または押え環15の内径に
より規制され、前記プラスチツクレンズ1と同様
に、両レンズ12,13の温度変化に伴う曲率半
径の変化を防止することができず、温度変化に対
するピント位置のズレ、収差の悪化を回避するこ
とは不可能である。 したがつて、前記従来の鏡枠に対するレンズの
装着構成において温度変化によつて発生する曲率
半径の変化を防止し、ピント位置ズルあるいは各
種収差の悪化をきたすことのないレンズ保持の構
成、またはその他の適切な対策の開発が切望され
るところであつた。 そこで本発明は鏡枠内にレンズを押え環によつ
て保持する場合に、スラスト方向およびラジアル
方向に変形可能な梁を備えて成るレンズスリーブ
を前記鏡枠とレンズ間に介装しつつ保持すること
により、前記従来のレンズ保持装置に改良を加
え、前記鏡枠の嵌合部内に内装したレンズの温度
変化に伴う曲率半径の変化を、前記レンズスリー
ブの梁によつて吸収し、レンズの温度変化による
焦点位置の移動や収差の悪化を防止するとともに
レンズにおける使用温度範囲の拡大を実現したも
のである。 以下、本発明レンズ保持装置の実施例を図面と
ともに具体的に説明する。 第2図aは本発明の第1実施例を示す側断面
図、同図bはレンズスリーブの部分拡大断面図で
ある。 20は鏡枠、21は鏡枠20の内側に設けたレ
ンズスリーブ30の嵌合部で、この嵌合部21に
はレンズ40、胴付部22を突設してある。 23は鏡枠20の内側周面に螺設したネジ部、
24は鏡枠20のネジ部23に螺着し、鏡枠20
の嵌合部21に嵌合したレンズスリーブ30を保
持する環状の押え環で、この押え環24の外周部
には鏡枠20のネジ部23に対応するネジ部25
を螺設するとともに内周部にはレンズスリーブ3
0の押圧縁26を設けることにより一体に形成し
てある。 しかして、鏡枠20内にプラスチツクレンズ4
0を保持する場合には嵌合部21の内側とプラス
チツクレンズ40の外周側間に環状のレンズスリ
ーブ30を介装し、プラスチツクレンズ40の外
周縁41の一側面40aを鏡枠20の胴付部22
に係合しつつ、プラスチツクレンズ40を鏡枠2
0内側に装入した後、押え環24を鏡枠20のネ
ジ部23に螺合し、この押え環24の押圧縁26
をレンズスリーブ30の押え環突当部32に当接
せしめつつ当該押え環24を鏡枠20内に螺着す
ることにより、前記プラスチツクレンズ40を鏡
枠20内側にレンズスリーブ30を介して保持す
ることができる。 すなわち、前記レンズスリーブ30は鏡枠20
の嵌合部21の内側径に略等しいか、若干大径の
外径を備えるスリーブ本体31に押え環突当部3
2を突設するとともにこの押え環突当部32側に
スラスト梁33を突設し、かつ反対側の端部より
ラジアル梁34を突設することにより、鏡枠20
内に保持せんとするレンズ素材の弾性率より小さ
い弾性率を備える素材により一体に形成してあ
る。 また、スラスト梁33およびラジアル梁34に
ついてはその弾性により、後述するように鏡枠2
0内に保持するプラスチツクレンズ40のスラス
トおよびラジアル方向への変形を吸収せんとする
もので、構成上、図示する如く、スリーブ本体3
1との突設端にスラスト溝35およびラジアル溝
36を設けることにより両梁33,34の弾力を
より助長することができる(ただし、両溝35,
36を設けることなく実施することも勿論可能で
ある)とともにラジアル梁34についてはスリー
ブ本体31より突設するに当り、第2図bに示す
如く、スリーブ本体31の突設片37の垂直方向
に直交せしめて突設する実施例に換えて、その突
設角を90゜より大きな角度を以て、傾斜せしめつ
つ突設することにより、その弾力をより大きく付
与することができるものである。 斯様な構成から成るレンズスリーブ30を鏡枠
20の嵌合部21内に介装し、これを鏡枠20の
ネジ部23に螺着した押え環24により固定する
ことにより、胴付部22に外周縁41の一側面4
1aを係合して内装したプラスチツクレンズ40
をその外周縁41の他側面41bをスラスト梁3
3、その外周面41cをラジアル梁34にて、そ
れぞれ弾力的に保持することができるのである。 尚、前記レンズスリーブ30の成形素材として
は。ABS樹脂により一体形成した場合の実測デ
ーターについて具体的に後述するが、その他の成
形素材としてはPA(ナイロン)等を挙げることが
でき、その他の例としては鏡枠内に保持せんとす
るレンズ(ガラスレンズを含む)との対応関係に
おける前記条件を満足し得る素材を適用しつつ実
施することができる。 また、スラスト梁33、ラジアル梁34につい
ては、スリーブ本体31の環状方向に沿つて間欠
的にスラスト梁33およびラジアル梁34をそれ
ぞれ複数個突設することによつて、あるいは両梁
33,34を交互に突設することによつて実施す
ることができ、さらに押え環24との押え環突当
部32については必ずしも必要なく、これを突設
することなく実施した場合を第3図において具体
的に示した。 第3図示の実施例は押え環突当部32を突設せ
ずにレンズスリーブ30を構成した場合の実施例
で、他の構成は第2図aの実施例と同一であるの
で、同一番号を付し、その説明は省略する。 さて、前述してきたように、プラスチツクレン
ズ40をレンズスリーブ30を介装しつつ鏡枠2
0内に保持した構成下に、これを高温状態に放置
したとすると、プラスチツクレンズ40は膨張を
始める。 これが、第1図で示した従来構成の場合には、
プラスチツクレンズの外径が鏡枠の内径より大き
くなつてしまい。形状rが大きく変化してしまう
ことを具体的に説明してきたのであるが、第2図
a、第3図示の構成によれば、プラスチツクレン
ズ40の外周に、このレンズ素材の弾性率よりも
小さい弾性率を持つ素材にて形成したレンズスリ
ーブ30を介装したので、プラスチツクレンズ4
0のラジアル方向の膨張はラジアル梁34、スラ
スト方向の膨張はスラスト梁33のそれぞれが、
内側および外側に変形しつつ吸収してしまうこと
になり、プラスチツクレンズ40の内部に生じる
熱応力は極めて小さく、またはほとんど生じなく
なるため、プラスチツクレンズ40の形状変化を
防止できるものである。尚この効果については、
後述の実測データーにより、より具体的に示すと
ころである。 また、前記スラスト梁33、ラジアル梁34の
変形吸収の作用効果については図示したスラスト
溝35、ラジアル溝36により一層の適確な作用
効果を得られることは前述したところである。 さらに、前述とは逆に、低温状態に被置したと
すると、プラスチツクレンズ40は収縮を始め
る。 しかし、プラスチツクレンズ40の側面41b
に当接するスラスト梁33は、当該レンズの素材
の弾性率より小さい弾性率を持ち、かつ梁自体の
弾力効果によつて、第1図bに示したような押え
環当り部A点を生ずるようなことがないため、プ
ラスチツクレンズ40はラジアル方向に自由に収
縮をすることが可能である。 また、レンズの線膨張率も高温時と比べ、低温
時では小さいため、レンズ40の外径とレンズス
リーブ30のスラスト梁33、ラジアル梁34の
内径とのガタも、レンズ性能を劣化させる程度ま
で生ずることは全くない。 さらに、レンズスリーブ30のラジアル梁34
が、第2図bに示す如き構成をもつ場合には、こ
れを常温時にレンズスリーブ30をプラスチツク
レンズ40に外嵌する場合、ラジアル梁34はそ
の弾力に抗してプラスチツクレンズ40の外周面
41cに圧接することになり、これが低温時のプ
ラスチツクレンズ40の収縮の際のガタの発生を
より効果的に防止することになる。 スラスト方向については押え環24の締付け量
によつて、スラスト梁33に所要の弾力作用を発
揮せしめることができ、鏡枠20内の胴付部22
によりスラスト方向の位置決めを行つておるプラ
スチツクレンズを常に適正位置に保持せしめるこ
とができる。 次に、第4図a,bにより第2実施例を説明す
る。 かゝる実施例の場合には、鏡枠20内に保持す
るプラスチツクレンズ50の外周にレンズスリー
ブ60のスラスト梁62、ラジアル梁63との当
接縁51a,52bを備える保持部51を添設す
るとともにプラスチツクレンズ50の外周の背側
には鏡枠20の胴付部27との当接面51cを設
けることにより構成し、他方レンズスリーブ60
は第4図bに示す通り、環状のスリーブ本体61
に押え環24の押圧縁26との突当部64を突設
するとともにスリーブ本体61の円周方向に沿つ
てスラスト梁62およびラジアル梁63を間欠的
に、交互に突設することにより、前記第1実施例
のレンズスリーブ30と同一条件に基づく素材に
よつて一体に形成してある。 しかして、プラスチツクレンズ50の保持部5
1にはレンズスリーブ60を外嵌した後、プラス
チツクレンズ50の当接面51cを鏡枠20の胴
付部27に当接するとともにレンズスリーブ60
を鏡枠20の嵌合部21内に嵌合しつつ、プラス
チツクレンズ50を鏡枠20内に嵌入し、さらに
鏡枠20のネジ部23に押え環24を螺合し、そ
の押圧縁26を前記レンズスリーブ60の突設部
64に当接しつつ締め付けることにより、プラス
チツクレンズ50をレンズスリーブ60を介装し
つつ鏡枠20内側に保持することができる。 当該実施例によつても、第1実施例と同様の作
用効果を得ることができ、プラスチツクレンズ5
0の保持部51の当接縁51a,51bにそれぞ
れレンズスリーブ60のスラスト梁62、ラジア
ル梁63を当接せしめ、かつレンズスリーブ60
を押え環24により締め付けることにより、スラ
スト梁62は左側方向に変形しつつ常時応力を受
けることとなり、温度変化によつて生ずる押え環
24とレンズスリーブ60の突当部64間の応力
緩和により生ずる弛みトルクの減少をも防止する
ことができる。 尚、図示しなかつたが、レンズスリーブ60の
両梁62,63の突設端には、第1実施例と同様
にスラスト溝、ラジアル溝を設けることにより、
両梁62,63におけるプラスチツクレンズ50
の変形に対する吸収作用をより助長せしめ得る。 さらに、第5図は第3実施例を示し、同図aは
一部を省略した断面図、同図bは正面図である。 かゝる実施例の場合には、プラスチツクレンズ
70の外周にテーパー部71を設け、他方、レン
ズスリーブ80には環状のスリーブ本体81にス
ラスト梁82およびプラスチツクレンズ70のテ
ーパー部71の傾斜に対応する傾斜を付けて、ラ
ジアル梁83を、それぞれその突設端にスラスト
溝84、ラジアル溝85を介して突設し、前述し
てきた実施例と同様の素材にて一体に形成してあ
る。 また、スラスト梁82、ラジアル梁83はスリ
ーブ本体81の円周方向に沿つて、間欠的にしか
も、両者をたがい違いに配置せしめつつ突設した
実施例を、第5図bによつて示したがこれに限定
されるものではない。 さて、かゝる実施例の場合にも、プラスチツク
レンズ70の外周背面を鏡枠20の胴付部22に
当接し、外周にレンズスリーブ80を介装しつつ
プラスチツクレンズ70を鏡枠20内に内装し、
かつ押え環24を鏡枠20のネジ部23に螺合し
て、押圧縁26によりレンズスリーブ80を押圧
するとともにスラスト梁82をプラスチツクレン
ズ70の外周前面およびラジアル梁83をテーパ
ー部71のテーパー面71aにそれぞれ当接する
ことによりプラスチツクレンズ70を鏡枠20内
に保持する。 従つて、鏡枠20内におけるプラスチツクレン
ズ70の温度変化に伴う変形は前記第1、2実施
例と同様にスラスト梁82、ラジアル梁83の両
者によつて吸収することができる。 第6図は本発明の第4実施例を示し、鏡枠20
内に保持せんとするプラスチツクレンズ90の外
周の両面にレンズスリーブ100の両梁102,
103とのテーパー部91を設け、他方、レンズ
スリーブ100は環状のスリーブ本体101の両
側に溝104,105を介して、押え環側斜梁1
02、胴付側斜梁103を間欠的に突設し、第1
〜3実施例のレンズスリーブと同様の成形素材に
て一体に形成してある。 しかして、プラスチツクレンズ90を鏡枠20
内の胴付部22に当接し、鏡枠20の嵌合部21
内にレンズスリーブ100を介装するとともに鏡
枠20のネジ部23に螺合した押え環24によ
り、レンズスリーブ100を締め付けることによ
り、プラスチツクレンズ90を鏡枠20内に保持
することができる。 尚、環状のスリーブ本体101に両梁102,
103を突設したレンズスリーブ100に換え
て、スリーブ本体111の両側に、両梁102,
103を溝104,105を介して突設した単体
のレンズスリーブ110をプラスチツクレンズ9
0の円周方向に間隔を隔てゝ介装することにより
実施することも可能である。 さて、斯様にして保持したプラスチツクレンズ
90の温度変化に伴うスラスト方向およびラジア
ル方向の変形は、押え環側および胴付部側の両梁
102,103が外側に拡開する作用によつて吸
収することができ、逆の場合には両梁102,1
03の復帰弾力によつて吸収することができる。 以上の説明から明らかな通り、本発明のレンズ
保持装置によれば、鏡枠嵌合部にレンズスリーブ
を介装しつつレンズを保持するものであるから、
レンズ、特にプラスチツクレンズにおける温度変
化に伴う形状変化を、レンズスリーブに備えるス
ラストおよびラジアル方向に弾性変形作用を有す
る梁によつて吸収することによつて防止すること
ができ、レンズの耐温度性の向上を計ることがで
きる。 また、鏡枠とレンズ間に介装するレンズスリー
ブに対しては、常温時において、押え環の締め付
け量によつて、スラスト梁等に弾性変形を生じせ
しめ、今まで温度変化によつて生じていた応力緩
和による押え環の弛みトルクの減少を防止するこ
とができる結果、レンズの保持をより堅固にする
ことができる。 さらに、常温時において、介装したレンズスリ
ーブのラジアル梁に弾性変形を生じさせておくこ
とにより、温度変化に伴うレンズのガタや偏芯を
も防止でき、レンズ系の耐温度性能を向上するこ
とができる。 尚、前記実施例ではプラスチツクレンズに適用
した場合について説明してきたが、中心肉厚の薄
いガラスレンズや、従来の押え環等によつて固定
することにより歪みや変形を起し易いレンズや、
その他の部材の保持についても同様の効果を以て
実施することができる。 尚、以下には本発明の第2実施例に係るレンズ
保持装置と従来のレンズ保持装置におけるレンズ
の温度変化に伴う曲率半径の変化量を比較した実
測データーを表および表によつて明らかにす
る。 表は従来のレンズ保持装置(第1図a)によ
るレンズの形状rの変化を示し、表は本願実施
例の場合をそれぞれ示す。
【表】
【表】
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図aは従来のレンズ保持装置を示す側断面
図、第1図bは第1図aの部分拡大断面図、第1
図c,dは第1図aにおけるレンズの形状変化を
示す説明図、第1図eは第1図aとは別の従来例
を示す側断面図、第2図aは本発明の第1実施例
を示す側断面図、第2図bはレンズスリーブの部
分拡大断面図、第3図は第2図aにおけるレンズ
スリーブの突当部を突設しない場合の実施例を示
す断面図、第4図aは本発明の第2実施例を示す
断面図、第4図bは同実施例において使用するレ
ンズスリーブの斜視図、第5図aは本発明の第3
実施例を示す断面図、第5図bは同正面図で一部
を省略して示し、第6図aは本発明の第4実施例
を示す断面図、第6図bは同実施例に使用した環
状のレンズスリーブに対して単体のレンズスリー
ブの実施例を示す斜視図である。 1,12,13,40,50,70,90……
プラスチツクレンズ、2,20……鏡枠、3,2
2,27……レンズ胴付部、4……レンズ嵌合
部、5,23……鏡枠のネジ部、6,15,24
……押え環、7,25……押え環のネジ部、21
……鏡枠におけるレンズスリーブの嵌合部、26
……押え環の押圧縁、30,60,80,10
0,110……レンズスリーブ、31,61,8
1,101……スリーブ本体、32,64……押
え環突当部、33,62,82……スラスト梁、
34,63,83……ラジアル梁、35,84…
…スラスト溝、36,85……ラジアル溝、37
……突設片、41……プラスチツクレンズの外周
縁、51……プラスチツクレンズの保持部、7
1,91……プラスチツクレンズのテーパー部、
102……押え環側斜梁、103……胴付部側斜
梁、104,105……斜梁の溝。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 環状のスリーブ本体に光軸と平行方向にスラ
    スト変形梁および光軸と直角方向にラジアル変形
    梁をそれぞれ互い違いに複数個突設し、これらの
    変形梁が上記レンズの一側に当接するとともに、
    このレンズのラジアル方向部分及びスラスト方向
    部分に当接し寸法変化を吸収するレンズスリーブ
    と、 このレンズスリーブを固定するとともに、前記
    レンズの他方の面を前記鏡枠内の固定部材に前記
    レンズスリーブを介して押圧する押え環と、 を具備したことを特徴とするレンズ保持装置。 2 前記レンズスリーブは、外径が鏡枠の内側径
    に対応する環状のスリーブ本体と、このスリーブ
    本体の環状方向に沿つてスラスト方向およびラジ
    アル方向に変形可能な梁を突設することにより構
    成したことを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載のレンズ保持装置。 3 前記レンズスリーブは押え環との突当部を備
    えることにより構成したことを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載のレンズ保持装置。 4 前記レンズスリーブは、鏡枠嵌合部とこの鏡
    枠嵌合部の左右両側端より押え環側梁および胴付
    側梁をそれぞれ突設するとともに両梁の突設端に
    梁溝を設けることにより構成したことを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載のレンズ保持装置。 5 前記鏡枠の内側にはレンズの胴付部を設ける
    とともにレンズスリーブの嵌合部を設け、かつ前
    記押え環の螺合用のネジ部を設けることにより構
    成したことを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載のレンズ保持装置。 6 前記レンズはプラスチツクレンズにより構成
    したことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    のレンズ保持装置。 7 鏡枠の内側とレンズの外周間に介挿され環状
    のスリーブ本体に光軸と平行方向にスラスト変形
    梁および光軸と直角方向にラジアル変形梁をそれ
    ぞれ互い違いに複数個突設し、これらの変形梁が
    上記レンズの一側に当接するとともに、このレン
    ズのラジアル方向部分及びスラスト方向部分に当
    接し寸法変化を吸収するレンズスリーブと、 このレンズスリーブを固定するとともに、前記
    レンズの他方の面を前記鏡枠内の固定部材に前記
    レンズスリーブを介して押圧する押え環と、 を具備したことを特徴とするレンズ保持装置。 8 前記レンズスリーブは、外径が鏡枠の内側径
    に対応する環状のスリーブ本体と、このスリーブ
    本体の環状方向に沿つてスラスト方向およびラジ
    アル方向に変形可能な梁を突設することにより構
    成したことを特徴とする特許請求の範囲第7項記
    載のレンズ保持装置。 9 前記レンズスリーブは押え環との突当部を備
    えることにより構成したことを特徴とする特許請
    求の範囲第7項または第8項記載のレンズ保持装
    置。 10 前記鏡枠の内側にはレンズの胴付部を設け
    るとともにレンズスリーブの嵌合部を設け、かつ
    前記押え環の螺合用のネジ部を設けることにより
    構成したことを特徴とする特許請求の範囲第7項
    記載のレンズ保持装置。 11 前記レンズはプラスチツクレンズにより構
    成したことを特徴とする特許請求の範囲第7項記
    載のレンズ保持装置。
JP4332982A 1982-03-18 1982-03-18 レンズ保持装置 Granted JPS58159509A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4332982A JPS58159509A (ja) 1982-03-18 1982-03-18 レンズ保持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4332982A JPS58159509A (ja) 1982-03-18 1982-03-18 レンズ保持装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58159509A JPS58159509A (ja) 1983-09-21
JPS6314325B2 true JPS6314325B2 (ja) 1988-03-30

Family

ID=12660784

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4332982A Granted JPS58159509A (ja) 1982-03-18 1982-03-18 レンズ保持装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS58159509A (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE458072B (sv) * 1987-07-03 1989-02-20 Ericsson Telefon Ab L M Anordning foer att vid varierande temperatur haalla en optisk lins i oenskat laege i en linsfattning
US5537262A (en) * 1993-10-19 1996-07-16 Asahi Kogaku Kogyo Kabushiki Kaisha Rotational torque setting apparatus for screw mechanism
US6239924B1 (en) * 1999-08-31 2001-05-29 Nikon Corporation Kinematic lens mounting with distributed support and radial flexure
JP6574965B2 (ja) * 2015-08-07 2019-09-18 株式会社コシナ レンズ保持装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS58159509A (ja) 1983-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5177641A (en) Structure for holding lens in lens holding member
US5555480A (en) Lens holding structure
JPS6345562B2 (ja)
JPS6314325B2 (ja)
JPS6313166B2 (ja)
JPS63131110A (ja) プラスチツクレンズ保持装置
JPH0321884B2 (ja)
JPS6160407B2 (ja)
JPS6315565B2 (ja)
JPS5843407A (ja) レンズ保持機構
JP7446859B2 (ja) レンズユニット
JPS635734B2 (ja)
JPS5831124Y2 (ja) レンズ構体
JPH0352605B2 (ja)
JPS635733B2 (ja)
JPS5928107A (ja) レンズ保持装置
JPS635735B2 (ja)
JPS6211815A (ja) レンズ保持装置
JPS6289920A (ja) レンズ保持機構
JPS6257004B2 (ja)
JPS6411921B2 (ja)
JP7514634B2 (ja) レンズユニット
JPS6257005B2 (ja)
JPH0332043B2 (ja)
JPH0529012U (ja) レンズの保持構造