JPS5831124Y2 - レンズ構体 - Google Patents

レンズ構体

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JPS5831124Y2
JPS5831124Y2 JP4666779U JP4666779U JPS5831124Y2 JP S5831124 Y2 JPS5831124 Y2 JP S5831124Y2 JP 4666779 U JP4666779 U JP 4666779U JP 4666779 U JP4666779 U JP 4666779U JP S5831124 Y2 JPS5831124 Y2 JP S5831124Y2
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JP
Japan
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lens
ring
lens structure
centering adjustment
shaped protrusion
Prior art date
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Expired
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JP4666779U
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English (en)
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JPS55147008U (ja
Inventor
金保 大川
Original Assignee
オリンパス光学工業株式会社
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Publication date
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Priority to JP4666779U priority Critical patent/JPS5831124Y2/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はレンズ構体に関するものである。
一般に、複数個のレンズから構成されているレンズ系に
おいては、各レンズの光軸が一致していないと、偏心に
よる収差が発生して設計値どうりの性能が得られない。
このため、上記のようなレンズ系をレンズ構体として組
立てる際には芯出し調整を行なって偏心を防いでいる。
しかし、レンズのレンズ系内における位置、形状等によ
り多少偏心しても収差にほとんど影響しない場合と極く
わずかの偏心が収差に著しく影響する場合とがあるので
、芯出し調整は通常レンズ系内の一部のレンズについて
のみ行なう。
この場合、芯出し調整を必要とするレンズには、それに
伴って一定の形状的制限が加わる。
そこでまず、この点について述べる。通常のレンズ構体
は、第1図に示すような構造を持っている。
一端にレンズ保持部2を有する包囲側1は、内部にレン
ズ受部3を有する略円筒形状を有している。
この包囲側1のレンズ保持部2には、レンズL1がカシ
メあるいは接着等の方法により固着されている。
また、包囲側1の内部には、レンズ受部3に接してレン
ズL2を始めとして、間隔リング4、レンズL3、レン
ズL4の各挿入部材が互に接して嵌装されている。
そして最後に、包囲側1に設けられたネジ部5に螺合す
る固定リング6が、レンズL4の一面S4に接して取付
けられている。
各挿入部材は、固定リング6を締めつけた際の各部材相
互間の圧接力により、包囲側1に固定されている。
このようなレンズ構体を組立てるには、まず各挿入部材
を上記順序で包囲側1の内部に挿入した後、固定リング
6を挿入部材がガタつかない程度に締める。
そして、レンズの芯出し調整をした後、固定リングを完
全に締めつけることにより、組立てが完了する。
今、第1図においてレンズL3が芯出し調整を必要とす
るレンズであるとする。
包囲側1のレンズL3に対応する部位には通孔P、P’
が穿たれており、芯出し調整はこの通孔P、P’を通じ
てレンズL3を移動させることにより行なう。
この場合レンズL3はレンズ系の光軸A、A’に平行な
方向には移動せず、光軸A、A’に垂直な方向にのみ移
動しなければならない。
従って、レンズL3とレンズL4とは平面突当て構成と
なっているのが常である。
また、レンズL3の間隔リング4との当接面S1も平面
となっている。
ところが、上述のようなレンズ形状に対する制限は、レ
ンズ設計においては・極めて不利である。
それは、レンズ系の収差補正において、レンズ面の曲率
半径を変化させるのが極めて有力な方法であるからで、
これは良く知られていることである。
しかし、上述のような形状的制限の下では、この有力な
方法が使用不可能である。
第1図は従来のレンズ系の組立構成を示す例である。
この例で見れば、レンズL3のレンズ面S1とレンズL
4の面S3が平面でなければならないため、収差補正の
ために変化し得る面はS2とS4のみになってしまう。
これは、レンズ枚数の割に設計の自由度が小さいことを
意味するが、収差補正の面からも、またレンズ構成を簡
単にする可能性の面からも、レンズ形状の制限は好まし
いものではない。
これを防ぐためには、第2図に示すようにレンズL3お
よびL4をレンズ枠20.21に取付けてレンズ同志を
直接突当てず、レンズ枠同志を突当てるようにしてレン
ズを離せば良い。
しかし、こうするとレンズ構体を構成する部品数が増加
するため、レンズ構体の組立て工程が複雑になると共に
、各部品の誤差が累積されることに伴う精度上の問題も
発生する。
本考案は、上述の点に鑑みて威されたもので、芯出し調
整を必要とするレンズにおいても、各レンズ面の曲率半
径を設計上の要求により自由に変化し得るレンズ構体の
実現を目的とするものである。
以下、図面を参照しつつ、本考案の一実施例について説
明する。
第3図は、本考案をビデオテ゛イスク再生用の対物レン
ズに応用した例を示している。
ビデイオテ゛イスクの再生においては、トラッキング補
正のために対物レンズに微小な首振り振動をさせる方式
が用いられている。
この方式では対物レンズに数10Hz程度の微小な振動
を与えるため、対物レンズにはかなりの耐振性が要求さ
れる。
また、首振り運動を無理なく行なうためには、対物レン
ズはできるだけ軽いことが望ましい。
本実施例はこのような要望にも応えるものである。
第3図から明らかなように、一端にレンズ保持部7を有
する包囲側8は、内部にレンズ受部9を有する略円筒形
状を有している。
この包囲側8の側面には孔P ]、 P 2. P 3
. P 4が穿たれている。
包囲側8のレンズ保持部7には、レンズL5かカシメあ
るいは接着等の方法により固着されている。
また、包囲側8の内部には、レンズ受部9に接してレン
ズL6を始めとして、間隔リング10、周縁部にリング
状突部11を有するレンズL7、周縁部にリング状突部
12を有するレンズ土、の各挿入部材が順次嵌合してお
り、更に包囲側8のネジ部13に螺合する固定リング1
4により押圧装着されている。
上記ノング状突部はレンズの外周縁に設けられた薄肉の
円筒形状の突出で、必ずしもレンズの全周に亙っている
必要はなく、全周を適当に等分する位置に設けられてい
てもよい。
本例においては、レンズL5.L6はガラスレンズ、周
縁部にリング状の突部を有するレンズL7゜L8はプラ
スチックレンズであるが、レンズ構成はこれに限らず、
レンズL5.L6もプラスチックレンズとしても良い。
上記のようなレンズ構体の組立ては次のように行なう。
まず、レンズL5をレンズ保持部7に固着した後、包囲
側8のレンズ保持部7と反対側の開口からレンズL6を
挿入し、レンズ受部9で支持する。
次に、間隔リング10を同様に挿入してその一端をレン
ズL6の周縁部に当接させる。
更に周縁部にリング状突部11を有するレンズL7を挿
入して、突部11を間隔リング10に当接させ、更に続
いてリング状突部12を有するレンズL8を挿入して、
突部12をレンズL7の周縁部に突当てる。
最後に包囲側8のネジ部13に固定リング14を螺合さ
せ、固定リング14の押圧部15がレンズL8と接した
状態で更にネジ込み、各挿入部材がガタつかない程度に
固定リング14を締めつける。
この状態で芯出し調整をした後、更に固定リング14を
締めつけて各挿入部材を固定し、包囲側8の孔P1ない
しP4から接着剤を注入して各挿入部材と包囲側とを接
着固定する。
以上により、レンズ構体の組立てが完了する。
上記のように、固定リング14を締めつけることによる
押圧作用と接着とを併用することにより、微小振動が加
わってもネジの緩み等の生ずることのない、耐振性に優
れたレンズ構体とすることができるのである。
さて、ここで芯出し調整について説明する。
本例においては、芯出し調整を必要とするレンズはL7
で゛ある。
第3図から明らかなように、包囲側8の孔P1.P2は
レンズL6と間隔リング10の当接する部位に穿たれて
おり、孔P3.P4はレンズL8からレンズL9に亙る
部位に設けられている。
第4図に示すように、孔P3およびP4から夫々消臭T
1.T2を挿入し、レンズL7を動かして芯出し調整を
行なう。
この際、レンズL7は光軸に垂直な方向にのみ移動しな
ければならない。
従って、レンズL7のリング状突部およびそれに当接す
る部材には、光軸に垂直に移動するための特殊な構造が
要求される。
そのような構造の一例を第5図および第6図に示す。
第5図において、間隔リング10の端面16は光軸に垂
直な平面であり、これに当接するレンズL7のリング状
突部11の先端17はR形状となっている。
また、レンズL7のリング状突部11と反対側の周縁部
18は光軸に垂直な平面となっており、これに当接する
レンズL8のリング状突部12の先端19はR形状とな
っている。
今、レンズL7に光軸と異なる方向に作用する力を加え
ると、レンズL7は16と18の2つの光軸に垂直な平
面で規制されているから、常に光軸と垂直な方向にのみ
移動する。
第6図においては間隔リング10の端面16とレンズL
7のリング状突部11の先端17が光軸に垂直な平面と
なっており、またレンズL7の周縁部18はR形状とな
っており、レンズL8のリング状突部の先端19は光軸
に垂直な平面となっている。
この場合も、レンズL7は光軸に垂直な平面16゜17
.19によって規制されているから、光軸と垂直な方向
にのみ移動する。
上に例示したように構成を採用すれば、隣接する二つの
レンズL7とL8の屈折面は互に接触することはないか
ら、屈曲面を平面とする必要はなくなる。
しかも、芯出し調整に際しては、レンズL7を光軸に垂
直に移動させることができる。
これらはいずれも、レンズ枠等の部品を全く使用するこ
となく実現できる。
しかも、レンズを包囲胴に固定するという観点では、リ
ング状突部はレンズ枠と同等の作用を有するので、固定
リングの締付けによって各挿入部材を包囲胴に固定する
際にも何ら不都合を生ずることはない。
よって、本例においては、レンズ設計における自由度は
増大し、且つ部品点数は従来以上に増す必要はない。
また、設計の自由度が従来通りとすれば、レンズ枠を省
略できる分だけ部品点数が減少するため、耐振性の向」
二が実現されると共に精度の向上も図ることができる。
以上、一実施例について説明したように、本考案によれ
ばレンズ枠を用いずに芯出し調整を必要とするレンズの
屈折面の曲率半径を任意に選び得る。
従って、本考案によればレンズ設計上極めて有利になる
と共にレンズ構体の組立て工程の簡易化、組立て精度の
向上に資するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は従来のレンズ構体を示す断面図、
第3図は本考案のレンズ構体をビテ゛オテ゛イスク再生
用対物レンズに応用した実施例を示す断面図、第4図は
芯出し調整の方法を説明する概略断面図、第5図および
第6図は芯出し調整を必要とするレンズおよびそれに隣
接する挿入部材の状態を説明する概略断面図である。 8・・・・・・包囲胴、10・・・・・・間隔リング、
L3・・・・・・芯出し調整を必要とするレンズ、11
.12・・・・・・リング状突部、P3.P4・・・・
・・孔、L4・・・・・・レンズ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 芯出し調整用の孔を有する包囲側と、レンズとを構成要
    素のうちに含むレンズ構体において上記レンズのうち少
    なくともレンズ構体の組立て工程において、芯出し調整
    を必要とするレンズの周縁部にリング状突部を一体形成
    されたプラスチックレンズを用いると共に、このリング
    状突部の先端とこれに隣接する他の構成要素の上記リン
    グ状突部の先端が当接する部分のうち少なくとも一方を
    、このレンズ構体の光軸に垂直な平面としたことを特徴
    とするレンズ構体。
JP4666779U 1979-04-09 1979-04-09 レンズ構体 Expired JPS5831124Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP4666779U JPS5831124Y2 (ja) 1979-04-09 1979-04-09 レンズ構体

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JP4666779U JPS5831124Y2 (ja) 1979-04-09 1979-04-09 レンズ構体

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Publication Number Publication Date
JPS55147008U JPS55147008U (ja) 1980-10-22
JPS5831124Y2 true JPS5831124Y2 (ja) 1983-07-09

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JP4666779U Expired JPS5831124Y2 (ja) 1979-04-09 1979-04-09 レンズ構体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5887506A (ja) * 1981-11-20 1983-05-25 Olympus Optical Co Ltd 自己変形防止プラスチツクレンズ
JPS5887505A (ja) * 1981-11-20 1983-05-25 Olympus Optical Co Ltd レンズ保持装置
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JP2020086251A (ja) * 2018-11-28 2020-06-04 京セラ株式会社 レンズユニット、レンズユニットの製造方法

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