JPS63141572A - 袋詰め物品の高温処理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、処理容器内において、可撓な袋に袋詰めされ
た液状又は固形の物品、具体的には袋詰め食品に高温・
高圧のスチームを作用させることによって高温処理する
方法に関する。

（従来の技術） 従来、プラスチック製、フィルム製あるいはアルミ製の
可撓の袋に食品を封入した袋詰め物品の高温処理は、以
下の如き要領で行なわれている。

すなわち、多数の袋詰め物品を並載した棚台車を処理容
器内に収容後、処理容器内に高温・高圧のスチームを供
給することによって袋詰め物品を高温処理し、しかるの
ちスチームの供給を停止する一方、処理容器内に圧縮空
気を供給して容器内を所定の圧力に保持しながら冷却水
を袋詰め物品に散布してこれを冷Ｗし、そして通常の場
合、袋詰め物品の温度が７０℃以下になってから、圧縮
空気の供給及び冷却水の散布をそれぞれ停止する一方、
処理容器内の圧力を抜いたちとで、処理容器の蓋を開放
して棚台車を処理容器から出している。

なお、前記圧縮空気は冷却時に処理容器内の圧力が急激
に低下すると、熱膨張状態の袋詰め物品の内部圧力によ
って袋が破損するおそれがあるため、この現象を防止す
べく供給するものである。

（発明が解決しようとする問題点） ところが、上述した従来の処理方法では、冷却水の散布
による冷却１時において、冷却開始から完了までの全過
程にわたって圧縮空気を供給し続けているため、その間
に冷却水と共にドレン口から漏出する圧縮空気量が必然
的に多くなり、しかも冷ＦＪＩ完了時点での処理容器内
の圧力が高いことから、冷却工程完了後における圧力抜
きに相当の時間をかかり、その分運転時間が長くなると
いう問題がある。

そこで本発明は、以上の問題に鑑み、冷却工程での圧縮
空気の消ＩＩを可及的に低減するとともに、運転効率の
向上を計り得る袋詰め物品の高温処理方法を提供するこ
とを、その目的とする。

（問題点を解決するための手段） 上記問題を解決するために本発明は、処理容器内に高温
・高圧のスチームを供給することにより、袋詰めされた
液状又は固形の物品をａ湯処理し、その後前記スチーム
の供給を停止する一方、処理容器内に圧縮空気を供給し
て処理容器の室内を所定の圧力に保持しながら、冷却水
を袋詰め物品に散布してこれを冷却完了の設定温度まで
冷却する冷却過程において、前記袋詰め物品の温度が、
袋内部の圧力が袋に破損を生じさせないような安全圧力
に相当する温度まで低下した時点で前記圧縮空気の供給
を停止するようにしたものである。

（作用） 本発明は上述のように、冷却工程の途中で圧縮空気の供
給を停止するので、冷却工程で使用する圧縮空気の絶対
量が減少する。また、冷却完了時点で処理容器内の圧力
がある程度まで低下しているため、その後の処理容器内
の圧力抜きを炉時間で行なうことができる。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明す
る。第１図に示すように、高温処理用の処理容器１は袋
詰め物品出入用としての開閉可能な蓋２を備え、ガスケ
ット３によって蓋２と処理容器１との接合面の密封が計
られている。このような構成の処理容器１には、スチー
ム配管４と・圧縮空気配管５と、冷ｎ１水配管６と、ド
レン配管７と、シール配管８がそれぞれ付設されるとと
もに、それら配管には各種の弁あるいは計８Ｉ１機器が
配設されて、高温処理に必要な一連の操作を可能として
いる。そして、食品の如き処理すべき袋詰め物品は図示
は省略するが、複数段の棚台車に並載された状態で処理
容器１内に収納され、以下に説明する工程順で処理され
る。

■、加温工程 高温・高圧のスチームはスチーム配管４のスチーム人口
９からストレーナ１０、減圧弁１１、スチーム弁１２、
温調弁１３及び絞り弁１４を経て処理容器１内に供給さ
れる。そして、処理容器１内の温度が設定温度Ｔｌ（例
えば、１００℃）になるまではドレン配管７の排気弁２
９及び排気バイパス弁３０を開いて処理容器１内の空気
をスチムとの密度差を利用して下方から排気する。なお
処理容器１の室内温度は図示しない温度検出３によって
検出される。処理容器１内の湿度が前記設定温度Ｔ１を
越えると、排気バイパス弁３０を閉じて処理容器１内の
温度が食品の熱処理に必要な処理温度Ｔ２（通常は１２
１℃）まで、Ｆ昇させるようにする一方、スチームドレ
ンはストレーナ２８、排気弁２９、スチームトラップ３
１の経路のみで室外に排気する。

一方、この工程の開始と同時にシールエア人口弁２６が
開かれ、圧縮空気人口１５からエアーフィルター１６、
レギュレータ１７、シールエア人口弁２６を経て圧縮空
気がガスケット３に作用しこれを１ｉ２に圧着させ、処
理容器１内のスチームの漏出を防止する。このとき、シ
ールエア出口弁２７は閉じられている。

■、高温処理工程 しかして、処理容器１内の温度が処理温度Ｔ２まで上昇
すると、これに関連して室内圧力も上昇し所定の圧力に
達する。この時点から高温・高圧のスチームによる袋詰
め物品のａｌｉ！処理時間の計測が例えばタイマーによ
って開始され、そしてこの高温処理時間が設定時間（例
えば３０分）に達すると、次の冷却工程に移行するが、
この高温処理工程の間、温度コントローラＴＣによって
温調弁１３が開閉（ＯＮ−ＯＦＦ）１Ｎ１１１され、処
理容器１内の温度が処理温度Ｔ２に維持される。なお、
室内温度が処理温度］゛２よりも１℃降下した場合の運
転時間はＩＸ温処理時間に算入されない。

■、冷却工程 高温処理工程が終了すると、スチーム弁１２と温調弁１
３が閉じられてスチームの供給が停止されるとともに、
エア弁１９が開かれ、圧縮空気が圧縮空気人口１５から
エアフィルタ１６、レギュレータ１７、減圧弁１８、エ
ア弁１９、チャツキ弁２０を経て処理容器１内に供給さ
れる。そして、処理容器１内の圧力が圧力スイッチＰＳ
の設定圧力Ｐ１（例えば１．ＯＮｇｆ／ａｌｌ＋ディフ
ォレンシャル圧力０．２ＫＩｆ／ａｌ＝　１．２幻ｆ／
ａＪ　）に達すると、冷却水弁２３が開かれ、冷却水が
冷却水人口２１からストレーナ２２、冷却水弁２３、絞
り弁２４及びノズル２５を経て処理容器１の上部から袋
詰め物品に散布される。このような冷却水の散布による
袋詰め物品の冷却作用は予め定められた設定時間（例え
ば３０分）にわたって連続して行なわれる。

なお、このとき散布された冷却水はストレーｆ２８、排
気弁２９及びスチームトラップ３１を軽重処理容器１か
ら排出され、また処理容器１内の圧力は圧力スイッチＰ
Ｓによるエア弁１９の開閉（ＯＮ−ＯＦＦ）ｖＪｔ［１
ｋ−Ｊ：っｒｌ定圧力Ｐ１付近に保持される。

しかして、冷却作用が進行すると、袋詰め物品の温度が
低下し、それに伴い前述の高温処即時においてｌ１１１
１１状態にあった袋詰め物品の内部圧力が次第に低下し
、そして当該袋が破損を起こさない程度の安全な圧力に
相当する温度、すなわち袋詰め物品の湿度が、袋内部の
圧力が袋に破損を生じさせないような安全圧力に相当す
る設定温度Ｔ３（例えば７５℃）まで低下した時点にお
いて、圧力スイッチＰＳの作動を停止させてエア弁１９
を閏じることにより圧縮空気の供給を停止する。この場
合の設定温度Ｔ３の検出は、処理容器１から排出される
ドレン水の温度を計測することによって行なわれるが、
袋詰め物品の袋内の温度を直接検出してもよい。なお、
圧縮空気の供給停止は実際には冷却工程中のほぼ中程で
起る場合が多い。

その後は、処理容器１内の圧力は室内の空気が散布水と
共に、ドレン配管７を通して処理容器１から排出される
ことによって次第に低下し、このような状況のもとて冷
ｎ１水の散布による袋詰め物品の冷却作用がＩｌｌ続さ
れ、そして基本的には前記設定時間に達した時点で冷却
作用が完了することになるが、この場合、設定時間の到
達時点において袋詰め物品の温度が冷却完了時点丁４（
例えば７０℃）まで低下している場合に限り冷却作用が
完了する。すなわち、冷却作用の実質的終了は、設定時
間が経過し、かつ袋詰め物品の温度が冷却完了湯度Ｔ４
まで低下し、それに伴い冷却水弁２３が閉じられ冷却水
の散布が停止されたとぎに完了する。

、　　００袋詰め物品の取出し 排気バイパス弁３０を開いて処理容器１内に残っている
圧力を抜いてから、シールエア人口弁２６をｔｌじると
ともに、シールエア出口弁２７を開いて蓋２のエアによ
るシールを解除し、その後蓋２を開放して袋詰め物品を
棚台車ごと引出すことによって、ここに袋詰め物品の高
温処理の全てが完了する。なお、その後はつぎの処理す
べき物品を棚台車に載せて処理容器１内に収納し、次の
処理に備える。

（発明の効果） 以上詳述したように、本発明によれば、冷却工程の途中
で圧縮空気の供給を停止することができるので、冷却工
程で使用する圧縮空気の絶対量を減少することが可能と
なり、しかも冷却完了時点で処理容器内の圧力がある程
度まで低下しているため、その後の処理容器内の圧力抜
きを短時間で行なうことができ、エネルギの節減と運転
効率の向上に大きく役立つ効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図は本発明方法を実
施するための袋詰め物品の高温処理装置を示す説明図、
第２図は各工程における処理容器内の温度と圧力の状態
を示すグラフ、第３図は各工程における開閉弁の作動タ
イムチャートである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 処理容器内において袋詰め物品を高温処理する方法であ
   つて、処理容器内に高温・高圧のスチームを供給するこ
   とにより、袋詰めされた液状又は固形の物品を高温処理
   し、その後前記スチームの供給を停止する一方、処理容
   器内に圧縮空気を供給して処理容器の室内を所定の圧力
   に保持しながら、冷却水を袋詰め物品に散布してこれを
   冷却完了の設定温度まで冷却する冷却過程において、前
   記袋詰め物品の温度が、袋内部の圧力が袋に破損を生じ
   させないような安全圧力に相当する温度まで低下した時
   点で前記圧縮空気の供給を停止することを特徴とする袋
   詰め物品の高温処理方法。