JPS6314103A - フイルタ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明はカメラ等の光学系の光路内に挿入して用いられ
るフィルターに関する。

「従来の技術」 カメラでは、撮影効果に変化をもたらすために、ソフト
フォーカスフィルター等各種のフィルターを光学系の光
路内に挿入して用いることかある。

すなわち、第７図に示すように、光学系１と、絞り２と
が結像面３の前に配置されており、絞り２と結像面３と
の間に挿脱可能な平板状のフィルター４を設け、フィル
ター４が光路から退出しているとき破線に示すように光
学系１の焦点が結像面３に合うようにしてあり、フィル
ター４を光路内に挿入すれば、フィルター４の厚さｔか
ら生じる光学作用により実線に示すように焦点が距離Δ
だけ長くなるので、撮影時に人為的に調箇して正確な撮
影をするようにしている。

距離Δは、フィルター４の屈折率をｎとすると。

Δ＝　（１−−）　ｔ　　であられされる。

人為的に調整するのでは煩雑であるので、これを解決す
る従来技術としては、特開昭５８−１９８０２７号公報
に開示されているように、フィルターの不使用時にはフ
ィルター作用をしない平面ガラスをフィルターの代わり
に光路内に挿入しておくようにしたものがある。

「発明が解決しようとする問題点」 しかしながら、このような従来の技術では、前者では、
操作が煩雑であり、後者では、フィルターの代わりに挿
入しておく平面ガラスを挿脱するための機構やスペース
を要し、コストアップと大型化を招き、かつ、平面ガラ
スの汚れや反射による悪影響のおそれがあるという問題
点があった。

本発明は、このような従来の問題点に着目してなされた
もので、挿入による悪影響を極めて簡単な構成で解消で
きるようにしたフィルターを提供することを目的として
いる。

ｒ問題点を解決するための手段」 かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところ
は、光学系の光路内に挿入して用いられるフィルターに
おいて、 挿入により生じる光路長の変化を補正する正のレンズ特
性を有する光学部材としたことを特徴とするフィルター
に存する。

「作用」 しかして、フィルターを光路内に挿入すると。

フィルターが有する正のレンズ特性により、フィルター
の厚さから生じる光路長の変化が打ち消され、フィルタ
ーを通過した光束はフィルターが存在しないときの光学
系の光束と最終的に一致して結像させることができ、フ
ィルターの挿脱が結像に対して悪影響を与えることがな
く、フィルターはそれが本来有する光学効果のみを発揮
するものである。

「実施例」 以下、図面に基づき本発明の各種実施例を説明する。

第１図および第２図は本発明の第１実施例を示している
。

第１図に示すように、光軸０１に沿って光学系１１、絞
り１２．光路内に挿脱されるフィルター２０が配設され
、光学系１１が結像すべき位置に結像面３０が設けられ
ている。

フィルター２０は光学系ｌｌ側の一方の面が平面２１で
結像面３０側の他方の面が曲面２２であり、平面２１に
光学効果をもたらす処理を施こしである。

第２図に示すように、各部の寸法を、フィルター２０の
前側主点Ｈ１と後側主点Ｈ２との間の厚さをＨｔ、後側
主点Ｈ２から結像面３０までの距離をＢ、前側主点Ｈ１
から結像面３０までの距離をＤとおき、フィルター２０
の焦点距離をＦとすれば、 Ｂ＋Ｈｔ＝Ｄ　　　　　　　　　　・・・（１）（１）
式および（２）式より正のレンズ特性を有するフィルタ
ー２０の必要諸元を求めることができる。

上記構成を有するフィルター２０は、平面２１に施こし
た処理によりフィルターとしての光学作用をして光学効
果をもたらし、正のレンズ特性により光束が補正され、
結果として挿入前と変わることなく結像面３０に正しく
結像する。

第３図は第２実施例を示しており、焦点距離切換式のカ
メラに応用した例である。

第２実施例では、光軸ｏ１に沿って主撮影光学系１３．
絞り１２．フィルター２０．挿脱光学系１４、結像面３
０が配鐙され、主撮影光学系１３の光軸に沿った焦点調
節移動に従い絞り１２およびフィルター２０も一体的に
移動するよう支持されている。挿脱光学系１４は広角撮
影では光路外に外され、望遠撮影では挿入される。第３
図は望遠撮影状態を示している。

第２実施例では、主撮影光学系１３．絞り１２、フィル
ター２０が一体的な光学部材として作用し、望遠撮影、
広角撮影いずれの場合もフィルター２０の挿脱による光
路長の変化が生じることがない。

第４図は第３実施例を示しており、複数のレンズが一体
となって移動する光学系の中間部にフィルター２０を挿
脱するようにしたものである。

第３実施例では、レンズ１５ａ、１５ｂ。

１５ｃにより光学系１５が形成され、レンズ１５ｂとレ
ンズ１５ｃとの間にフィルター２０を挿脱するようにし
たものである。

このようにフィルター２０を挿脱する位置は、対象とす
る光学系との関連において適宜設定することができ、挿
脱する位置に応じた補正率が設定される。

第５図および第６図は第４実施例を示しており、焦点距
離切換式のカメラに応用した他の例を示している。

第４実施例では、光軸０１に沿って主撮影光学系１６．
絞り１２．フィルター２０．挿脱光学系１７、結像面３
０が配置され、主撮影光学系１６の光軸に沿った焦点Ｘ
ｇ１節移動に従い絞り１２は移動するが、フィルター２
０は結像面３０とともに静止しており、挿脱光学系１７
は広角撮影では光路外に外され、望遠撮影では挿入され
る。第５図は広角撮影状態、第６図は望遠撮影状態を示
している。

第４実施例では、フィルター２０が結像面３０に最も近
い位置にあって、最終的にフィルター２０の挿入による
光路長の変化を補正しており、フィルター２０の挿脱に
より光路長に差が生じることがなく、望遠撮影、広角撮
影いずれの場合も正確に結像面３０に結像するものであ
る。

なお１本発明に係るフィルターは、それ自体の挿入によ
る光路長の変化を自ら補正するという作用が効果的であ
る対象に用いることができる。

例えば、−眼レフカメラにおいては、常に視認して焦点
調節をするので、フィルターを挿入することによる光路
長の変化は実害がないように見えるが、距離目盛の指示
には誤差が生じるものであり、その信号を利用するよう
な場合等には本発明のフィルターを用いることで効果を
得ることができる。

また、本発明に係るフィルターは、入射側が凸面で結像
側が平面でもよく、両面に曲率を持たせたものでもよく
、フィルター作用をさせるために色付材料を用いてもよ
い。

「発明の効果」 本発明に係るフィルターによれば、フィルターを光路内
への挿入により生じる光路長の変化を補正する正のレン
ズ特性を有する光学部材としたから、光路内にフィルタ
ーを挿脱しても結像するための光学作用に差が生じるこ
とがなく、それ自体が補正作用を有しているので、補正
のための特別な機構やスペースを要さず、扱いやすく、
しかも小型軽量化したカメラ等の光学機械に極めて適し
たフィルターを提供することができる。

また、フィルターの一方の面を平面にしてそこに光学効
果に変化をもたらす処理を施こしたものは、処理を平面
にすればよいので、処理しやすくかつ正確で安定した処
理をすることができるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本発明の第１実施例を示しており
、第１図はフィルターを光路中に挿入された光学系の概
念図、第２図は同じく説明図、第３図は第２実施例に係
るフィルターを光路中に挿入された光学系の概念図、第
４図は第３実施例に係るフィルターを光路中に挿入され
た光学系の概念図、第５図および第６図は第４実施例を
示しており、第５図は挿脱光学系を光路から外し、フィ
ルターを光路中に挿入された光学系の概念図、第６図は
挿脱光学系を光路に挿入し、フィルターを光路中に挿入
された光学系の概念図、第７図は従来の技術の説明図で
ある。 １１．１５・・・光学系　　　　１２・・・絞り１３．
１６・・・主撮影光学系 １４．１７・・・挿脱光学系 ２０・・・フィルター　　　　　２１・・・平面２２・
・・曲面　　　　　　　　３０・・・結像面第１図 第３図 第６図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）光学系の光路内に挿入して用いられるフィルター
   において、 挿入により生じる光路長の変化を補正する正のレンズ特
   性を有する光学部材としたことを特徴とするフィルター
   。
2. （２）光路に沿い、一方の面は平面、他方の面は曲面と
   し、前記一方の面に光学効果に変化をもたらす処理を施
   こしたことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載のフ
   ィルター。