JP2582499Y2 - カメラのファインダー光学系 - Google Patents

カメラのファインダー光学系

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JP2582499Y2
JP2582499Y2 JP1992061170U JP6117092U JP2582499Y2 JP 2582499 Y2 JP2582499 Y2 JP 2582499Y2 JP 1992061170 U JP1992061170 U JP 1992061170U JP 6117092 U JP6117092 U JP 6117092U JP 2582499 Y2 JP2582499 Y2 JP 2582499Y2
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Japan
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lens
optical system
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astigmatism
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幸生 蓮下
良太 小川
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旭光学工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、被写体の光像を観察
するカメラのファインダー光学系の改良に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、被写体像を観察するカメラの
ファインダーとして、複数のレンズより構成される虚像
式、あるいは実像式の光学系が知られている。
【0003】一般に、被写体像が投影される撮像面、フ
ィルム面は長方形であるため、撮像範囲と視認範囲とを
一致させるため、ファインダーの視野も長方形とする場
合が多い。このため、従来のファインダー光学系では、
光学系を構成するレンズの形状を長方形の視野に合わせ
て略長方形としている。この構成によれば、円形のレン
ズを使用するよりもファインダーの光学系をコンパクト
にすることができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、レンズ
面が略長方形のレンズを成形する場合、特定の方向に非
点収差が発生し易く、シャープでクリアな観察像を得る
ことが難しいという問題がある。
【0005】これは、長方形のレンズはその成形過程で
レンズ面の長辺方向の曲率半径が短辺方向の曲率半径よ
り小さくなるという傾向があり、かつ、ファインダー光
学系を構成する各レンズは長辺方向を揃えて配置される
ため、曲率半径の差により各レンズで発生した非点収差
が累積され、一定の方向に大きな非点収差を発生させる
ためである。
【0006】
【考案の目的】この考案は、上記の問題を解決するため
に、非点収差がなく、シャープでクリアな観察像を得る
ことのできるカメラのファインダー光学系を提供するこ
とを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この考案は、上記の目的
を達成するため、光が入出射するレンズ面が略長方形状
とされる複数のレンズより構成されるカメラのファイン
ダー光学系において、複数のレンズのうちの少なくとも
一つをレンズ面の長辺を他のレンズのレンズ面の長辺と
直交する方向に向けて配置し、あるいは、他のレンズで
発生する非点収差を相殺するパワーを有するトーリック
レンズを設けたことを特徴としている。
【0008】
【実施例】以下、この考案に係るカメラのファインダー
光学系の実施例について図面を参照しつつ説明する。
【0009】図4において、1はカメラ本体で、カメラ
本体1には撮影光学系2が内蔵されている。撮影光学系
2の後段には、クイックリターンミラー3、ペンタプリ
ズム4、ファインダーレンズ群5が設けられ、ファイン
ダー光学系を構成している。
【0010】撮影時には、図示省略のシャッター機構の
作動に基き、クイックリターンミラー3が撮影光学系2
の光路から退避して、被写体の光像がフィルムF面上に
導かれ、撮影像が形成される。
【0011】撮影前においては、被写体の光像は、撮影
光学系2、クイックリターンミラー3、ペンタプリズム
4を介してファインダーレンズ群5に導かれる。
【0012】ファインダーレンズ群5は、図1に示すよ
うに、例えばペンタプリズム4側から負メニスカスレン
ズ6、凸レンズ7、カバーガラス8から構成されてい
る。撮影者は、カメラ本体1の裏面側に取り付けられた
カバーガラス8に眼Eを近付けて、撮影光学系2を介し
て導かれる被写体の光像をファインダーレンズ群5によ
って観察することができる。
【0013】負メニスカスレンズ6、凸レンズ7におい
て光が入出射するレンズ面は、いずれも略長方形に成形
されている。凸レンズ7は、そのレンズ面の長辺をカメ
ラ本体1の横方向に向けて配置されている。一方、負メ
ニスカスレンズ6は、そのレンズ面の長辺を凸レンズ7
のレンズ面の長辺と直交する方向(カメラ本体1の縦方
向)に向けて配置されている。
【0014】前述したように、レンズ面が略長方形のレ
ンズにおいては、レンズ面の長辺方向の曲率半径が短辺
方向の曲率半径より小さくなるという傾向があるため、
負メニスカスレンズ6と凸レンズ7とを、一方のレンズ
面の長辺方向が他方のレンズ面の短辺方向に一致するよ
うに配置することにより、それぞれのレンズで発生する
非点収差を互いに打ち消し合わせることができる。
【0015】図2は、図1の例において最もペンタプリ
ズム側に位置する負メニスカスレンズを、他のレンズで
発生する非点収差を補正できるよう短辺方向と長辺方向
とで異なるパワーを有するトーリックレンズ9とした例
を示している。トーリックレンズを用いれば、短辺方向
の曲率半径と長辺方向の曲率半径とを意図的に異ならせ
ることができるため、他のレンズで発生する非点収差を
予測し、あるいは測定し、その非点収差を相殺するよう
に短辺、長辺方向の曲率半径を設定することにより、フ
ァインダー全系として非点収差の発生を抑えることがで
きる。
【0016】図3は、正レンズ7とカバーガラス8との
間に、短辺方向にのみパワーを有するシリンドリカルレ
ンズ10を設けた例を示している。このシリンドリカル
レンズにより、他のレンズ6,7で発生する非点収差を
補正することができる。シリンドリカルレンズを利用す
る場合には、トーリックレンズより容易に高い精度のレ
ンズを製造することができるため、光学系のコストダウ
ンを図ることができる。
【0017】なお、図1の実施例では、負メニスカスレ
ンズ6のレンズ面の長辺の向きを他のレンズのレンズ面
の長辺の向きと直交させる構成としたが、撮影者の眼E
付近では被写体光像の光束の有効径が小さいことから、
カバーガラス8の近くに配置されるレンズのレンズ面の
長辺の向きを他のレンズのレンズ面の長辺の向きと直交
させて異ならせるように配置すれば、カメラ本体1の小
型化、軽量化を一層図ることができる。
【0018】また、実施例では、負メニスカスレンズ、
凸レンズを含んだファインダーレンズ群を採用した一眼
レフタイプのカメラのファインダー光学系について説明
したが、本考案はファインダーレンズ群を構成するレン
ズの形状、カメラのタイプに限定されるものではなく、
例えばレンズシャッタータイプのカメラにも適用でき
る。
【0019】
【考案の効果】この考案に係るカメラのファインダー光
学系によれば、複数のレンズのうちの少なくとも一つを
その長辺を他のレンズの長辺と直交する方向に向けて配
置することにより、あるいは、他のレンズで累積される
非点収差を相殺するパワーを有するトーリックレンズを
用いることにより、他のレンズにより累積される一定方
向の非点収差を打ち消すことができ、非点収差がなく、
シャープでクリアな観察像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例に係るカメラのファインダー
光学系の配置図である。
【図2】この考案の実施例に係るカメラのファインダー
光学系の変形例の配置図である。
【図3】この考案の実施例に係るカメラのファインダー
光学系の他の変形例の配置図である。
【図4】カメラの概略説明図である。
【符号の説明】
1 カメラ本体 2 撮影光学系 6 負メニスカスレンズ 7 凸レンズ 9 トーリックレンズ 10 シリンドリカルレンズ

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】光が入出射するレンズ面が略長方形状とさ
    れる複数のレンズより構成されるカメラのファインダー
    光学系において、 前記複数のレンズのうちの少なくとも一つは、前記レン
    ズ面の長辺を他の前記レンズのレンズ面の長辺と直交す
    る方向に向けて配置されていることを特徴とするカメラ
    のファインダー光学系。
  2. 【請求項2】光が入出射するレンズ面が略長方形状とさ
    れる複数のレンズより構成されるカメラのファインダー
    光学系において、 前記複数のレンズのうちの少なくとも一つは、他のレン
    ズにより累積される一定方向の非点収差を打ち消すパワ
    ーを有するトーリックレンズであることを特徴とするカ
    メラのファインダー光学系。
  3. 【請求項3】前記トーリックレンズは、シリンドリカル
    レンズであることを特徴とする請求項2に記載のカメラ
    のファインダー光学系。
JP1992061170U 1991-08-29 1992-08-31 カメラのファインダー光学系 Expired - Fee Related JP2582499Y2 (ja)

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