JPS63137815A

JPS63137815A - 熱硬化性樹脂の圧縮成形用金型

Info

Publication number: JPS63137815A
Application number: JP28537586A
Authority: JP
Inventors: Yoshinobu Kimura; 吉延木村
Original assignee: Yamaha Motor Co Ltd
Current assignee: Yamaha Motor Co Ltd
Priority date: 1986-11-29
Filing date: 1986-11-29
Publication date: 1988-06-09

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、熱硬化性樹脂あるいはこの熱硬化性樹脂と強
化材とを練り合わせたブリミックス材料を圧縮成形する
ための金型に関する。

〔従来技術〕

この種の金型において、上型と下型との間の成形空間に
成形材料を充填して圧縮成形する際、成形空間内の空気
や成形材料中に含まれているガスは、型締めが完了する
までの間に、成形材料の流動によって成形空間の外方に
押出される。

ところが、この空気やガスの抜けが悪いと、このガス分
が成形材料の内部に封入されたままの状態で圧縮成形が
完了してしまうために、成形品の表面に多数の小孔や脹
れ等の表面欠陥が発生する不具合があった。

このようなことから、従来、例えば実公昭５２−３５９
７５号公報に示されるように、圧縮開始から圧縮の最終
段階までの間、成形空間と外方とを気密に遮断して、こ
の成形空間内を空気吸引装置によって排気し、成形空間
内の空気や成形材料中のガスを強制的に排除することで
、表面欠陥の発生を防止するようにした金型が開発され
ている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところが、この従来の金型は、上型と下型との嵌合によ
り、成形空間を気密に遮断する構造となっているために
、成形空間の排気開始タイミングを自由に設定すること
が甚だ困難であった。

したがって、成形品の形状によっては、圧縮の最終段階
、つまり成形材料が成形空間に密に充填されるまでの間
に、成形空間内の空気や成形材料中のガスが完全に抜は
切れないことがあり、依然として表面欠陥が発生する等
の問題があった。

〔問題点を解決するための手段〕

そこで、本発明においては、一対の型のうちの何れか一
方に、成形空間の外側に位置して、他方の型に圧接した
際に成形空間を気密に遮断する弾性変形可能なチューブ
状のシール部材を設け、このシール部材はその内部空間
に流体を注入することで弾性変形可能に膨張させるとと
もに、この流体の注入圧を調整する調整手段を設けたこ
とを特徴とする。

〔作用〕

この構成によれば、流体の注入圧を調整することでシー
ルリングの膨張量が変化するので、このシールリングの
外径を注入圧によって変化させることができる。したが
って、シールリングが型に圧接するタイミング、つまり
実際に成形空間の排気が開始されるタイミングを成形品
の形状等に応じて自由に設定することができ、圧縮の最
終段階までの間に、成形空間内の空気や成形材料中のガ
スを確実にｖｒ除することができる。

しかも、シールリングは流体の注入により内側から加圧
されているので、型との圧接に伴うへたりを防止できる
とともに、たとえへたりが生じたとしても流体の注入圧
を調整すれば、再び正規の形状にまで膨張復帰するから
、成形空間の気密を確実かつ良好に維持することができ
る。

〔発明の実施例〕

以下本発明を、図面に示す一実施例にもとづいて説明す
る。

図中符号１で示す圧縮成形用の金型は、雌型となる上型
２と雄型となる下型３とで構成されており、本実施例の
場合は、上型２が図示しないプレス機のラムに連結され
て、下型３に対し接離する方向に昇降動される。

この上型２の下面２ａには凹部４が形成されているとと
もに、下型３の上面３ａには凹部４内に嵌入する凸部５
が形成されており、これら凹部４および凸部５の外面は
、夫々平滑な型面４ａ、　５ａに仕上げられている。そ
して、この凸部５の頂部に、熱硬化性樹脂又はこの熱硬
化性樹脂と強化材を練り合イ〕せて、シート状又は塊状
に成形した成形材料Ａがセットされるようになっており
、上記四部４と凸部５との間には、成形材料Ａを圧縮成
形するための成形空間６が設けられている。

凸部５の下端外周部には、四部４の下端開口部に嵌合す
る嵌合段部７が形成されており、この嵌合段部７と凹部
４との間には、上記凸部５が凹部４内に嵌入して金型１
が閉じた際に、成形空間６に連なる例えば０．１〜０．
４關程度の微小な間隙８が形成されている。

また、下型３の上面３ａには、凸部５を連続して取囲む
リング状の凹所９が形成されており、この凹所９は嵌合
段部７と凹部４との間を通じて成形空間６に連なってい
る。凹所９の底面には、複数の排気口ｌＯ・・・が周方
向に間隔を存して開口されており、これら排気口１０・
・・は下型３の内部に形成した排気通路１１に連通され
ているとともに、この排気通路１１は配管１２および開
閉弁１３を介して排気装置としての排気ポンプ１４に接
続されている。

そして、凹所９の外周部には、一段深い溝部′１５が周
方向に連続して設けられており、この溝部１５内には本
発明に係るシールリング■６が、例えば接若等の手段に
より気密に取付けられている。シールリング１６は例え
ばエチレンプロピレンゴム等の如きゴム材にてチューブ
状に形成されており、このシールリング１６はその内部
空間１７に空気ポンプ１８を介して空気を注入すること
により、弾性変形可能に膨張されている。また、この内
部空間１７と空気ポンプ１８とを結ぶ配管１９には、注
入圧を調整する調整手段としての圧力調整弁２０が設け
られており、この圧力調整弁２０により空気の注入圧を
調整すると、第１図中想像線で示すように、シールリン
グ１６の膨張口が変化して、その外径を変えられるよう
になっている。

そして、このシールリング１６は圧縮力が加わらない自
由状態においては、下型・３の上面３ａから上方に突出
しており、上型２が降下した際に、この上型２の下面２
ａに圧接して成形空間６を外方から気密に遮断するよう
になっている。

なお、上型２および下型３の内部には、型面４ａ。

５ａを加熱するスチーム等の加熱媒体の流通路２１か形
成されている。

次に、成形材料Ａを圧縮成形する過程について説明する
。

まず、上型２を上昇させて成形空間６を開放し、凸部５
の頂部に成形材料Ａをセ・ン卜する。

次に、プレス機を作動させて、第３図に示すように上型
２を降下させるとともに、排気ポンプ１４を作動させる
。上型２の型面４ａが成形材料Ａに接触すると、成形材
料Ａは両型２，３の型面４ａ、　５ａの間で押圧されて
、成形空間６内の空気や成形材料Ａ中に混入しているガ
スを伴って成形空間８の下方に向って流れ始め、この空
気やガスを凹所９に向って押し出す。そして、第１図に
示すように」二型２の下面２ａかシールリング１６に圧
接すると、成形空間６か外方から気密に遮断され、排気
口１０・・・を通じて成形空間６内の排気が開始される
。このことにより、上記成形材料Ａの流動によって押し
出された空気やガスが排気口１０・・・を通じて強制的
に外部に排出される。

なお、シールリング１６は」−型２と圧接した以降は、
成形空間θの気密を保ったままの状態で弾性変形し、上
型２が完全に降下して型締めが完了した時点では、第２
図に示すように、溝部１５内に押し込まれる。

成形材料Ａの加圧が進むにつれて、この成形材料Ａは成
形空間６の隅々にまで充填され、この成形空間０内の余
分な材料は間隙８内に流わ込む。

この場合、間隙８は０，１〜０．４ｍｍと微小であるた
め、上記余分な成形材料Ａはパリとなって凹所９内には
み出すとともに、この間隙８の部分で食い切られる。そ
して、上型２が完全に降下して型締めが完了すると、成
形月料Ａは成形空間６内に密に充填されて加圧状態とな
り、それに応じて排気ポンプ１４も停止される。

このように加圧された成形材料Ａは、各型２゜３内の流
通路２１を流れる加熱媒体により加熱され、成形空間６
内で重合反応を起こして硬化する。この硬化によって得
られた成形品Ｂは、一定の硬化時間を経過した後、金型
ｌを開くことで取出され、このことにより一連の圧縮成
形が完了する。

このようｔ本発明の一実施例によれば、下型３の」二面
３ａに、上型２の下面２ａに圧接した際に成形空間６を
気密に遮断するチューブ状のシールリング１Ｇを設ける
とともに、このシールリング１６への空気の注入圧を調
整可能としたので、この空気の注入圧を必要に応じて変
えれば、シールリング１Ｇを脹らませて外径を大きくし
たり、逆に萎ませて外径を小さくすることができ、成形
空間６の気密が確保されるタイミング、つまり、実際に
成形空間Ｇのすし気が開始されるタイミングを、成形品
Ｂの形状等に応じて自由に設定することができる。

したがって、圧縮の最終段階までの間に成形空間６内の
空気や成形材料Ａ中のガスを確実に排除することができ
、圧縮成形中、成形材料中Ａに小孔や脹れの発生原因と
なる気泡が閉じ込められることもなくなるから、表面の
滑らかな高品質の成形品Ｂが青られる。

しかも、シールリング１Ｇは内側から加圧されているの
で、上型２との圧接に基づくへなりを防止できるととも
に、たとえへたりか生したとしても、空気の注入圧を調
整すれば、再び正規の形状にまで膨張復帰することにな
る。このため、シールリング１Ｇか長寿命となり、成（
（ａ空間０の気密を確実かつ良好に維持することかでき
る。

なお、」二連した実施例では、」二型をと？降動させる
ようにしたが、本発明はこれに限らず、ド型を昇降動さ
せるようにしても良いし、」−型側に排気口やシールリ
ングを設けても良い。

また、流体も空気に限らず、例えば水や浦等の液体を用
いても良い。

〔を明の効果〕

以上詳述した本発明によれば、成形空間内の排気が開始
されるタイミングを、成形品の形状等に応じて自由に設
定できるから、圧縮の最終段階までの間に、成形空間内
の空気や成形材料中のガスの排除を確実に行なえる。こ
のため、圧縮成形中、成形材料中に小孔や脹れの発生原
因となる気泡が閉じ込められることもなく、表面の滑ら
かな高品質の成形品か（５られる。

しかも、流体の注入によってシールリングのへたりが防
止されるから、このシールリングが長寿命となり、成形
空間の気密を確実かつ良好に維持することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示し、第１図は成形空間が気
密となった状態の断面図、第２図は型締めが完了した状
態の断面図、第３図は上型が降下し始めた状態の断面図
である。 ■・・・金型、２．３・・・型（上型、下型）　、４ａ
、　５ａ・・・型面、ε・・・成形空間、１４・・・排
気装置（排気ポンプ）、１Ｇ・・・シールリング、１７
・・・内部空間、２０・・・調整手段（圧カニＡ整弁）
、Ａ・・・成形Ｈ料。第３図

Claims

【特許請求の範囲】

互いに接離する方向に移動可能な一対の型を備え、これ
ら両型の型面間に熱硬化性樹脂の成形材料を圧縮成形す
る成形空間を形成し、この成形空間を排気装置によって
排気するとともに、上記型の何れか一方に、成形空間の
外方に位置して、他方の型に圧接した際に成形空間を気
密に遮断するチューブ状のシールリングを設け、このシ
ールリングはその内部空間に流体を注入することで弾性
変形可能に膨張させるとともに、この流体の注入圧を調
整する調整手段を設けたことを特徴とする熱硬化性樹脂
の圧縮成形用金型。