JPS63137741A - 通気タンク用気体吹込装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、湿式石灰石こう排煙脱硫装置の酸化プロセス
において、亜硫酸塩を酸化して石こうスラリーを生成さ
せる際などの、懸濁物等を含む液中に気体を吹込む通気
タンク用気体吹込装置に関する。

［従来の技術］ 従来一般に用いられている気体吹込方法について第３図
に基いて説明する。

同図において、１は処理液の入った通気タンクであり、
この通気タンク１に設けられたヘッダーパイプ２を経由
してノズル３から通気タンク１内の液中に気体が吹込ま
れてくる。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら上記のような気体吹込装置では、長時間の
使用によって第４図に示すようにヘッダーパイプ２及び
ノズル３の内部にスケール４が固着し、閉塞に至るなど
の問題があった。

これは、気体の吹込み二を少なくしたり、更には一時的
に気体の吹込みを停止したりする際に、処理液がヘッダ
ーパイプ２内に逆流し、そこで、処理液中に含まれる懸
濁固形物が一旦沈降堆積する。次に気体を送り込むと、
処理液の大部分は押し出されるが、一旦沈降堆積した固
形物は液と分離してバイブ２及びノズル３の内部に固着
するようになる。

このような操作を繰り返していると、遂にはスケール４
がノズル３を閉塞するに至る。

その結果、ノズル３部に濡壁を形成させるためにヘッダ
ー２部に水を供給しても、ノズル３の末端まで水を供給
することはできず、このノズル３末端から順次スケール
が生成されることとなる。

本発明は上記の如き実情に鑑みてなされたもので、その
目的とするところは、ヘッダーパイプやノズルの内部に
スケールが付着堆積して閉塞するのを防止し、液中への
気体の吹込みを常に安定した状態で行なうことのできる
通気タンク用気体吹込装置を提供することにある。

［問題点を解決するための手段］ 本発明は、ヘッダーパイプの水供給口後流にスリット状
のオリフィスを設置して、ヘッダー内の内壁に濡壁を形
成している供給水を、該オリフィスにより分散させ、気
流同伴させて末端ノズルまで液滴を均等に供給するよう
にしたものである。

［作用コ 上記のような構成によれば、通気量の減少あるいは通気
停止に伴なうヘッダーパイプおよびノズル内部へのスケ
ールの付着を防止することが可能となる。

［実施例］ 以下図面を参照して本発明の一実施例を説明する。

第１図はその基本構成を示すものである。

処理液の入った通気タンク１には、ヘッダーパイプ２を
経由してノズル３から気体５が吹込まれる。この時、ヘ
ッダーパイプ２内に一定量の水を連続的に水洗浄用タン
ク８からポンプ６により間欠給水のタイマー付電磁バル
ブ７を介して供給すると、ヘッダーパイプ２の内壁は水
で濡れた状態となっているが、水はヘッダーパイプ２に
近いノズル３から順次排出され、末端ノズルまでには到
達しない。したがって、水供給口後流にスリット状のオ
リフィス９を取り付けることにより。各ノズル３へ均等
に液滴分散が起こり、各ノズル３の内壁は水で濡れた状
態になっており、気体５の吹込み量を少くしたり、停止
したりして、処理液がバイブ２内にまで逆流する事があ
っても、気体吹込管内への固形物が堆積せず、下方に沈
降して流出させることができる。

ヘッダーパイプ２に取付はノズル３の本数、長さ、口径
等は、通気タンク１の大きさ、処理液の量、通気量等に
応じて適宜設定することができる。

この際ノズル３の内径がヘッダーパイプ２の内径よりも
小さい方が、通気を充分に行なうことができる。

次に上記実施例の具体例について第２図を用いて説明す
る。

同第２図は湿式石灰石膏注排脱硫装置のＳ０２吸収塔に
ＣａＣｏ３スラリーを供給し、Ｓ０２吸収によって生成
する亜流酸塩をＳ０２吸収塔の吸収液タンクで空気を吹
込んで酸化させ、石膏スラリーとする排煙脱硫タンク酸
化プロセスの吸収タンクに用いられる気体吹込装置の構
成を示すもので、その構成は上記第１図とほぼ同様であ
る。このような構成にあって、前段の空気フロア−（図
化、供給に悌間欠供給等を行な・た場合の、ヘッダーパ
イプ２及びノズル３の内部に付着するスケールの生成及
び洗浄状況は以下の通りである。

鴎 連続または間欠的に水を供給した場合、末端のノズル３
に水滴が均一に供給され、瞬間的にスケールが付着して
も、連続供給時には順次洗い落されて、最終的にはスケ
ール付着または生成は全く起らない。

また、間欠洗浄時、ノズル３のスケールが乾燥する前に
短時間の水供給を行ない、洗浄するとスケールは除去さ
れる。

したがって、水供給時、オリフィス９等で液滴分散し、
各ノズル３部に均一に水供給を実施する事により、スケ
ールの付着を防止でき′る。

［発明の効果コ 以上詳記したようにこの発明によれば、ヘッダーパイプ
に給水して液滴分散を行ない、各ノズルに均一に供水す
ることにより、処理液中の懸濁固形物が瞬間的に付着し
ても順次洗い流されて、ノズル及びヘッダーパイプ内に
スケールが付着することのない通気タンク用気体吹込装
置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図はこの発明の一実施例を示すもので、
第１図は基本構成を示す図。第２図は、具体構成を示す
斜視図、第３図及び第４図は従来の気体吹込装置を示す
もので、第３図は基本構成を示す図、第４図はヘッダー
パイプ内のスケールの堆積状態を示す図である。 １・・・通気タンク、２・・・ヘッダーパイプ、３・・
・ノズル、４・・・スケール、５・・・空気、６・・・
ポンプ、７・・・タイマー付電磁バルブ、８・・・水洗
浄用タンク、９・・・オリフィス。 出願人復代理人　弁理士　鈴　江　武　３第１図 第　２　図 第４図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 通気タンク内の処理液中にノズルを介して気体を吹込む
   通気タンク用気体吹込装置において、上記通気タンク内
   に複数のノズルを取付けて設置されるヘッダーパイプと
   、 このヘッダーパイプを介してノズルより上記処理液中に
   気体を吹込むと共に連続的あるいは間欠的に通水する通
   水部と、 この通水部の後流側に設置されたオリフィス状スリット
   と、 を具備し、上記複数のノズル各々の内壁に均一に濡壁を
   形成することを特徴とする通気タンク用気体吹込装置。