JPS6313735Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 考案は棚受ブラケツト即ち陳列台等において支
柱に取付けた状態で上縁にて陳列棚板を支持する
棚受ブラケツトの改良に関し、その目的とすると
ころは該棚受ブラケツトへの棚受クリツプの取付
けを簡単かつ確実となし、ひいては棚板支持を堅
固となし得るようになした点にあり、以下添附の
実施図例にて本案を詳説すれば、本案の棚受ブラ
ケツト１は取付基部２にフツク３を一体形成する
とともに前端に掛止爪４を上向き突設し、上縁５
には第３図に示すように棚板との接触面積を広く
なして棚板支持を安定になす為の平板部７を有す
る棚受クリツプ６を取付けてなり、取付基部２は
所定幅にわたつて全体に比して薄肉となしてお
り、又上縁５に近接する表裏面には溝底９を取付
基部２の薄肉面と同一平面となした条溝８を上縁
５と平行となして前記薄肉部分から連続して前端
近傍の掛止爪４形成部分まで形成している。一方
棚受クリツプ６はその上面にて木製又はガラス板
製の棚板を支持するもので、第３図に示すように
平板部７の略中央部下面に二股状となした取付片
１０，１０を下向き突設するとともに両取付片間
を棚受ブラケツト１の厚さ寸法と同寸の間〓Ｐと
なし、かつ両取付片１０には前記棚受ブラケツト
１の条溝８に嵌合すべき突部１１を対向させて形
成しており、平板部７には棚板固定用のネジ穴１
２を任意に形成している。即ち木製棚板の場合に
は該ネジ穴１２に下方から嵌入したネジ１６を棚
板下面に固定して棚板支持を行い、ガラス板製の
棚板の場合にはゴム又は合成樹脂製のすべり止め
部材１７の脚部１７′をネジ穴１２に上方から嵌
着して頭部１７″で棚板をすべり止めを果しつつ
支持するものである。而して本案の棚受ブラケツ
ト１の取付けは、例えば第２図に示すように上下
方向定間隔毎に開口１３′…を形成するとともに
支持板１４をその間〓Ｑを開口１３′…に臨ませ
て設けた支柱１３に、フツク３を所定高さの開口
１３′に嵌合掛止するとともに取付基部２を間〓
Ｑに密に嵌合させて取付けられ、棚受クリツプ６
は支柱への取付けに先立つて、取付基部２に上方
から二股状取付片１０を嵌合し、次いで両取付片
１０の突部１１を条溝８に嵌合させた状態で該条
溝に沿つてスライドさせて棚受ブラケツト１の所
望位置に取付けるものとする。又取付けの他実施
例としては第５図に示すように取付基部２にカバ
ー１５を嵌着した状態でフツク３を支柱１３の開
口１３′に嵌合掛止させた場合に該カバー１５を
支柱１３と棚受ブラケツト１の取付基部２と本体
厚肉部の段部２′との間に嵌合状に介在させるこ
とによつてフツク３と支柱開口１３′との嵌合掛
止を確実となすものである。

以上のようになる本案の棚受ブラケツトによれ
ば取付基部２を薄肉に形成するとともに上縁に近
接した表裏両面に溝底９を取付基部２と同一平面
となした条溝８を前記薄肉部分から連続して前端
近傍の掛止爪４形成部分まで形成してなり、この
条溝８に棚受クリツプ６の突部１１を嵌合させる
ことによつて該棚受クリツプ６を条溝８に沿つて
ブラケツト長さ方向の所望位置に設定して棚板を
安定に支持することができ、又取付基部２に薄肉
部分を設けたことにより、該薄肉部分にカバー１
５を嵌着してフツク３を支柱１３に取付ければ、
支柱１３と棚受ブラケツト１の段部２′との間に
カバー１５が嵌合状態に介在してフツク３と支柱
開口部１３′との掛止をより確実にすることがで
き、更に条溝８を取付基部２の薄肉部分に連続し
且つその溝底９を取付基部２の薄肉部分と同一平
面となしたことによつて棚受クリツプ６の取付け
に際して取付基部２に上方から嵌合した棚受クリ
ツプを突部１１を条溝８に嵌合させつつ条溝に沿
つてスライドさせるだけで簡単に棚受クリツプの
取付けを行え、クリツプの両取付片１０を無理に
拡開させて条溝形成部分の上方から強制的に嵌合
する場合のように取付けを困難にしたり、強制取
付けによつて両取付片間が過度に拡開されて取付
け後にガタつきを生じたり、更にはこの強制取付
けを可能にすべく極めて高い弾性を有する素材で
棚受クリツプを製作しなければならないというよ
うな問題がないのである。又、棚受ブラケツト１
を支柱等に取付けた後は、条溝８後端の取付基部
２への開口部分が支柱またはカバー１５にて閉鎖
され、また条溝８の前端は棚受ブラケツト１の前
端近傍までとして前端も閉鎖されているので、棚
受ブラケツト１を支柱へ取付けた後は棚受クリツ
プ６が棚受ブラケツト１から不用意に脱落するこ
ともない。加えて支柱１３への取付けに際して薄
肉となした取付基部２を支柱１３に添設した支持
板１４の間〓に嵌合することによつて、若しくは
当該取付基部にカバー１５を嵌合してこのカバー
を支柱１３と段部２′間に介在させることによつ
て棚受ブラケツト１の取付け状態を横ブレを防止
することは無論のこと前後方向へのガタつきを防
止して堅固となすことができるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案の棚受ブラケツトの実施例を示す
側面図、第２図は同斜視図、第３図は棚受クリツ
プの１例を示す下方斜視図、第４図は棚受ブラケ
ツトの取付け例を示す横断面図、第５図は取付け
構造の他実施例を示す斜視図である。 １：棚受ブラケツト、２：取付基部、３：フツ
ク、４：掛止爪、５：上縁、６：棚受クリツプ、
７：平板部、８：条溝、９：溝底、１０：取付
片、１１：突部、１２：ネジ穴、１３：支柱、１
４支持板、１５：カバー、１６：ネジ、１７：す
べり止め部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基部を所定幅にわたつて全体に比べて薄肉とな
   し該基部にフツクを形成するととともに、表裏両
   面には前記基部の薄肉部分に連続し溝底を前記薄
   肉部分と同一平面となした条溝を前端近傍まで形
   成してなり、前記条溝に棚受クリツプの一部を溝
   方向スライド可能に嵌合することにより棚受クリ
   ツプを介して棚板を支持可能となしたことを特徴
   とする棚受ブラケツト。