JPS63132665A - 血液中蛋白質の回収装置 - Google Patents

血液中蛋白質の回収装置

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JPS63132665A
JPS63132665A JP61281552A JP28155286A JPS63132665A JP S63132665 A JPS63132665 A JP S63132665A JP 61281552 A JP61281552 A JP 61281552A JP 28155286 A JP28155286 A JP 28155286A JP S63132665 A JPS63132665 A JP S63132665A
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正 鮫島
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 工 発明の背景 技術分野 本発明は、ヒト血液から高力価の血液製剤を簡便に調製
する際に用いられる血液中蛋白質の回収装置に関するも
のである。
先行技術およびその問題点 血液製剤には、血液そのものの全血製剤のほか、血液の
各成分を分離した血液成分製剤、血漿蛋白を分tall
製した血漿分画製剤がある。現在市販されている血漿分
画製剤は、免疫グロブリン製剤、アルブミン製剤、凝固
因子製剤に大きく分類でき、大部分は国産および米国産
である。
免疫グロブリン製剤は、低または無ガンマグロブリン血
症に使われるのみではなく、ウィルス感染、重症感染症
に抗生物質と併用されている。アルブミン製剤には、人
血清アルブミン、加熱人血漿蛋白があり、低蛋白血症、
ショック時、アシド−シス、脱水症等に使われている。
凝固因子製剤には、フィブリノゲン、血液凝固第■因子
、第■因子がある。
血液製剤とくに血漿分画製剤は、プラズマフエレーシス
や肝臓切除などの医療の進歩と共に大量に使われ、輸入
比率の高い我が国においては、不可抗力的なAIDS(
後天性免疫不全症候群)感染の恐れも高く、国内増産体
制の確立が必要視されている。
しかしながら、現在、血漿分画製剤は、献血者から得た
血液を遠心分離して新鮮凍結血漿を調製し、これを原料
にして、遠心分離法やイオン交換クロマトグラフィー、
溶解度差を利用する方法など、複雑な手順を経て調製さ
れている。血漿採取段階においては、膜による分離法も
検討されているものの、より一層簡便で収率よく、かつ
高純度に血漿分画製剤を調製することができる血液中蛋
白質の回収装置お開発が望まれていた。
■ 発明の目的 本発明の目的は、上記先行技術の問題点を解決しようと
するもので、不溶性担体にリガンド(目的物質と親和性
のある物質)として低分子有機化合物を固定した吸着材
により、ヒト血漿から有用血漿成分(血液中蛋白質)を
選択的に吸着採取した後、これを簡便に回収して収率よ
くかつ高純度に血液製剤を調製することができる、安全
で安価な血液中蛋白質の回収装置を提供しようとするこ
とにある。
■ 発明の構成 本発明者らは、免疫グロブリン除去用吸着材および吸着
装置を開発する過程において、吸着された血漿成分(血
液中蛋白質)が容易に回収できることを見出した。本発
明者らは、この知見に基づいて血液製剤を簡便に収率よ
く、かつ高純度に調製する方法等について研究し、血液
中蛋白質の回収装置を発明するに至った。
すなわち、本発明は、血液中蛋白質を吸着した吸着装置
が具備する溶離液導入口と接続可能な接続部を備え、か
つ該吸着装置内に吸着された血液中蛋白質を溶離させる
作用を有する溶離液を収納した溶離液収納容器と、 該吸着装置内を通過した溶離液により溶離された血液中
蛋白質を含む脱離液を排出する為に該吸着装置が備える
脱離液導出口と接続可能な脱離液導入口を一端に備え、
他端に透析された脱離液を排出する為の脱離液排出口を
備え、かつ透析液導入口及び透析液導出口を備え、内部
に透析手段を収納してなる透析装置と、 該透析液導入口ならびに透析液導出口と接続され、かつ
透析液を収納してなる透析液収納容器と、 該透析装置の脱離液排出口から排出された脱離液を該透
析装置の脱離液導入口へ導き該透析装置内に再循環させ
ることを可能とする流路切換手段を備えた脱離液循環用
手段と、 該透析装置の脱離液排出口と接続された血液中蛋白質の
、回収容器とを備えたことを特徴とする血液中蛋白質の
回収装置を提供するものである。
■ 発明の具体的構成 本発明で対象とする被吸着採取物質は、血漿分画製剤用
の血漿成分であるが、より詳細に説明すると、免疫グロ
ブリン、フィブリノーゲン、アルブミン、凝固系第■(
プロトロンビン)、第■、第■、第■、第X、第■因子
、第■因子インヒビターパイパッシングアクティビティ
−(Factorεight Inhibitor B
ypassing Activity) 、アンチトロ
ンビン■、フィブロネクチンなどの血液中蛋白質である
上記のような血漿成分を吸着採取するため、本発明にお
いては、不溶性担体上にリガンド(目的物質と親和性の
ある物質)として、低分子有機化合物を固定した吸着材
および吸着材を収納した吸着装置を用いる。
吸着材として用いる低分子有機化合物とは、分子量1万
ダルトン以下の物質であるが、とくに複素環式化合物、
脂質あるいはビタミン、ビタミン様作用因子が好ましく
使用される。低分子有機化合物の分子量が1万ダルトン
より大きくなると。
もし脱踵した場合、抗原性などの生物学的活性や副作用
を示す可能性があるため、好ましくない。
複素環式化合物とは、環中に炭素原子とともにペテロ原
子を含む環式化合物であり、三員複素環式化合物ではフ
ランとその誘導体、チオフェンとその誘導体およびジチ
オラン誘導体、ビロールとその誘導体、アゾール類、六
員複素環式化合物では、ピリジンとその誘導体、キノリ
ンおよび関連化合物、アクリジンおよび関連化合物、ピ
リミジンと関連化合物、ピラジンと関連化合物、ピラン
およびピロンと関連化合物、フェノキサジン、フェノチ
アジン、プテリンおよびアロキサジン化合物、プリン塩
基、核酸、ヘミン、クロロフィル、ビタミンBI2およ
びフタロシアニン、あるいはアルカロイド、縮合環系複
素環式化合物を含む。
複素環式化合物の中では、サルファ剤が特に好ましい結
果を与える。
複素環式化合物であってサルファ剤であるものの例とし
ては下記の通りである。
複素環式化合物であってサルファ剤であるもの脂質とは
、脂肪酸のエステルおよびこのようなエステルの構成成
分(脂肪酸、アルコール、ステロイド)なとの天然の化
合物であり、単純脂質(中性脂肪、真性ロウ、コレステ
ロールエステル)、複合脂質(リン脂質、糖脂質、硫脂
質、タンパク脂質)、誘導脂質(脂肪酸、高級アルコー
ル、炭化水素、ビタミンD−E・に)をいう。
脂質の中では、脂肪酸エステルあるいはリン脂質が特に
好ましい結果を与える。
ビタミンあるいはビタミン様作用因子とは、ビタミンA
群、ビタミンB群、ビタミンC群、ビタミンD群、ビタ
ミンE群、ビタミンに群、カルニチン、フェルラ酸、γ
−オリザノール、α−リポ酸、オロクト酸、ビタミンP
群、ビタミンUをいう。
吸着材として好適に用いられる複素環式化合物のサルフ
ァ剤あるいは脂質の脂肪酸エステルおよびリン脂質ある
いはビタミン、ビタミン様作用因子は、被吸着物質と疎
水性相互作用力を主にして、その他に水素結合、静電結
合、イオン結合、配位結合、van der Waal
s−London力の相互作用力によって引き合うと考
えられる。したがって、被吸着物質の生理活性は低下さ
せないで、これらの相互作用を破壊するか、拮抗する物
質、例えば疎水性相互作用力の場合は、カオトロピック
イオンや界面活性剤、水素結合の場合は水酸基を多く含
む糖類やヒドロキシ誘導体、イオンおよび静電結合の場
合は、電解質やpH調節剤などを、溶離液成分として用
いれば、簡便に被吸着物質を採取し回収することが可能
である。
このような吸着材を固定するための不溶性担体は、親木
性担体、疎水性担体いずれも使用できるが、リガンドの
特性が吸着量に反映され易く、被吸着物質を回収し易い
、親木性担体が好ましい。
不溶性担体の形状は、粒子状、m組状、中空糸状、膜状
等いずれの公知の形状も用いうるが、血液、血漿の通液
性、吸着材調製時の取扱い簡便性などの点から、粒子状
担体が特に好ましく用いられる。
粒子状担体としては、平均粒径0.05a++*から5
nmの範囲にあることが好ましい、また、粒子形状は、
細胞、に損傷を与えにくいことやタダケ、カケが生じに
くい点か゛ら、球形が好ましい。
使い得る粒子状担体の材質としては、アガロース、キト
サンなどの多糖類、ポリビニルアルコール、メタクリル
酸エステル重合体、スチレン−ジビニルベンゼン共重合
体などの有機ポリマー、多孔質ガラス、アルミナ、セラ
ミックスなどの無機多孔体などであるが、特にアクリル
系重合体、シリカゲルが、機械的強度、操作性などの点
で優れているので、好ましく用いられる。
粒子状担体は、表面にリガンドを多く結合できる多孔体
が好ましく、このような結合力を有するものの平均孔径
は50人ないし5000人、より好ましくは100人な
いし3000人の範囲にあるものがよい。
リガンドを不溶性担体に固定する方法としては、共有結
合、物理的吸着、イオン結合、生化学的特異結合などの
担体結合法、あるいは架橋法、包括法、複合法が実施さ
れているが、血液あるいは血漿中でのリガンド安定性の
点から、共有結合が好適である。
リガンドを不溶性担体の表面に共有結合する為には、両
者の官能基に応じて、種々の方法が用いられる。例えば
、臭化シアン活性化法、カルボジイミド試薬などを用い
る縮合試薬法、酸アジド誘導体法、ジアゾ法、アルキル
化法、ジアルデヒドやビスエポキシド、ジイソシアネー
トなどを用いる担体架橋法、γ−グリシドキシプロビル
トリメトキシシラン(以下GOPTSと略記する)やβ
−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメト
キシシランなどを用いるシランカップリング剤活性化法
などが使用される。また、必要に応じて、リガンドと不
溶性担体との間に任意の長さの分子(スペーサー)を導
入して使用することもできる。
不溶性担体とリガンドである低分子有機化合物との間に
介挿するスペーサーとしては、ヘキサメチレンジアミン
などのジアミン類、ヘキサメチレングリコールなどのジ
オール類などが好ましい。
上述した吸着材は、血液あるいは血漿と接触させて血漿
成分をバッチ方式で吸着採取してもよいが、より、好ま
しくは、以下に述べる吸着装置に使用するのがよい。
本発明の回収装置に適用する吸着装置は、血液製剤調製
用吸着材を、血液あるいは血漿の導出入口を備えた容器
内に充填保持させてなるものである。
容器の材質は、ガラス、ステンレス、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリ
メチルメタクリレート等が使用できるが、オートクレー
ブ滅菌が可能で取り扱い易いポリプロピレンやポリカー
ボネート等が特に好ましい。また、容器本体の吸着材層
と出入口部との間に、血液は通過するが、吸着材は通過
できない網目を持つフィルターを備えているものが好ま
しい。この材質は、生理学的に不活性で強度の高いもの
であれば良いが、特にポリエステル製、ポリアミド製の
ものが好ましく使用される。
以下、図面を用いて、本発明の回収装置に適用する吸着
装置の一構成例についてさらに詳細に説明する。
第2図は、血液製剤調製用血液中蛋白質の吸着装置の1
例についての断面図である。血液あるいは血漿は、血液
導入口4より導入され、容器あるいはカラムに収容され
た血液製剤調製用吸着材2で処理された後、血液導出口
5から導出される。
吸着材は、フィルター3によりカラム内に保持されてい
る。
フィルター3は血液成分は通すが吸着材の構成材を通さ
ないようにしておくのが好ましい。
第3図は、血液製剤調製用血液中蛋白質の吸着装置を利
用した血漿成分の吸着採取方法の1例を示す概略図であ
る。血液は血液導入口6より導入され、ポンプ7、チャ
ンバー8を通って、積層型血漿分離装W9へ供給され、
血球と血漿に分離される。分離された血漿は、ポンプ7
、チャンバー8を通って血液製剤調製用吸着装置lに供
給され、吸着処理された後に、チャンバー8、恒温槽1
0を通って血液導出口11より導出される。
第4図は、血液製剤調製用血液中蛋白質の吸着装置に血
、液を直接通過させて、血漿成分を吸着採取する方法の
1例゛を示す概略図である。血液は血液導入・導出口1
2より導入され、チャンバー8を経て血液製剤調製用吸
着装置lで吸着処理された後に、ポンプ7を通って血液
バッグ13に貯留される。血液バッグ13が一杯にな°
つた時点で、ポンプ7を逆回転させ、処理された血液は
右側回路14、チャンバー8を通って、血液導入・導出
口12より導出される。
なお、血液製剤調製用血液中蛋白質の吸着装置は、使用
前に蹟製氷、生理食塩水等を充填した後、これを湿熱減
菌処理しておく。
第3図および第4図において、血漿成分を吸着採取した
血液製剤調製用血液中蛋白質の吸着装置は回路より外さ
れ、第1図に示す本発明による血液中蛋白質の回収装置
に装着され、被吸着成分である血液中蛋白質が回収され
、血液製剤が調製される。
吸着装置1の導入口4はチューブ21を介して溶離液収
納容器22に接続され、吸着装置1の導出口5はチュー
ブ23を介して透析装置24の脱離液導入口25に接続
される。 溶離液は吸着装置!内に充填された充填材に
吸着された血漿成分(血液中蛋白質)を溶離するだめの
もので、溶離された血漿成分を含む溶離液をここでは脱
離液という。 脱離液は透析装置24にて脱塩されて脱
離液導出口26よりチューブ33を経て排出される。
透析装置24は脱離液中に蛋白質を変性さ、せる物質が
含まれている場合、脱離液中の塩濃度が高い場合などに
、透析液として生理食塩水や蒸溜水を用いて脱離するた
めのものである。
したがって、透析装置24の内部に収納されている透析
手段には、透析液を透析液収納容器27からチューブ2
8を介してポンプ29により透析液導入口30より導入
し、透析装置24内の透析手段を経て透析液導出口31
より排出し、作用剤の透析液は三方活栓32の操作によ
り廃棄する。
一般に、脱離液の透析操作は1回では不十分であるので
、チューブ23および33上にそれぞれ設けられた三方
活°栓34および35間に配置されたポンプ36を有す
るチューブ37の循環回路を形成し、脱離液を透析装置
24に必要回数循環させる。
このようにして脱塩された血漿成分を含む脱離液は三方
活栓33の操作により透析装置24の導出口26からチ
ューブ33を経て回収容器38に回収される。
次に本発明の血液中蛋白質の回収装置の操作につき簡単
に説明する。
第2図に例示するような吸着装置を用いて第3図および
第4図に例示するようにして吸着材に血液中の蛋白質(
血漿成分)を吸着させた吸着装置1は第1図に示すよう
に本発明の回収装置に装着される。
第1図に示すように装着後、吸着装置1には溶離液収納
容器22から後述する溶離液を流して吸着装置1内に充
填されている吸着材に吸着されている血液中蛋白質を溶
離する。
このようにして溶離された血液中蛋白質を含む脱離液は
透析装置24に通され、透析液収納容器27からポンプ
29およびチューブ28を含む循環回路を経て好ましく
は矢印39で示すように循環される透析液により、脱離
液中の蛋白質に対して悪影響を及ぼす成分を、ポンプ3
6およびチューブ37を含む循環回路によって脱離液を
好ましくは矢印40で示すように循環させつつ、十分に
除去する。
脱塩した成分を含む透析液は三方活栓32を経て廃棄す
る、透析装置24により十分に脱塩された脱離液は有効
成分として血液中蛋白質(血漿成分)を含み、これは三
方活栓35を経て回収容器38に回収される。
回収された脱離液は必要に応じて濃縮操作、凍結乾燥な
どの処理を施され、血液製剤に調製される。
以上詳述した回収装置において、吸着材に吸着された血
漿成分を十分に吸着材から溶離することが重要である。
 以下にその溶離液について述べる。
溶離液は、吸着材表面と種々の相互作用力で結び付いて
いる血液中蛋白質を回収する為に使用するが、その親離
機構は相互作用力の破壊あるいは他の物質による拮抗作
用である。 したがって、相互作用力の種類によって表
1のように溶離液を使い分ける。
表 1溶離液 ■ 実施例 以下1.実施例により、本発明をより詳細に説明する。
〔実施例1および比較例1〕 N、N−ジメチルホルムアミド(以下DMFと略記する
)に溶解した1  w/v%γ−オリザノール100m
1、クロロホルムとDMFとの混液(1+4)に溶解し
た1 冑/V%卵黄レシチン100m1、クロロホルム
とDMFとエタノールとの混液(1+3+0.1)に溶
解した0、1 w/v%ホスファチジルエタノールアミ
ン90m1、各々に、オキシラン−アクリルビーズ(平
均孔径350人、粒子径範囲100〜200−1Eup
ergitCRohm Pharma製、樋口商会飯売
)15gを添加し、アスピレータ−で脱気した。そして
1  v/v%ピリジンと1  v/v%トリーn−ブ
チルアミンを触媒として添加した後、80℃水浴中で3
時間加温し、更にブラッドミキサーを使用して室温下で
一晩攪拌し、反応させた。
次に蒸留水、DMF 、クロロホルム、エタノールで洗
浄した後、酢酸でpH8に調整した1Mモノエタノール
アミン水溶液100−を加え、ブラッドミキサーを使用
して室温下で一晩攪拌し、未反応のエポキシ基をブロッ
キングした。なお、ブロッキング操作から表面処理を始
めたEupergi tC:を比較実験に用いた。この
吸着材を、蒸留水0.5 M塩化ナトリウムを含むpH
4−0,02M酢酸バッファー、pl−1f O−0,
2M炭酸バッファーで繰り返し洗浄した後、最後は蒸留
水で洗い、軽く水を除いたwet状態でガラス製試験管
(テルモ製うルボ、15.5mmφx 100a+m)
に3gずつ採取して、吸着実験に供した。
吸着実験は次のように操作した。上記吸着材の入った試
験管に、137mM塩化ナトリウムおよび2゜61M塩
化カリウムを含むpH7,2−8mMリン酸バッファー
(PBS )を2ml添加し、アスピレータ−で脱気し
た後、抗凝固剤として3.8 w/v%クエン酸ナトジ
ナトリウム溶液v/v%含む正常人新鮮血漿3dを添加
し、ブラッドミキサーを用いて攪拌しながら、37℃オ
ーブンで90分間インキュベートした。そして、容量5
 mlのテルモ製デイスポーザブルシ、リンジを利用し
て作製したミニカラムに、゛この試験管内゛8物を移し
、流出液を集め、流出液中の凝固系第■因子活性を、第
■因子欠乏血漿を用いて八PTT (活性化部分トロン
ボプラスチン時間)を利用する一段凝血法により測定し
た。
結果を表2に示した。表2より、゛卵黄レシチン、ホス
ファチジルエタノールアミン(リン詣質)γ−オリザノ
ール(ビタミ、ン様作用因子、詣肋酸エステル)を結合
させた吸着材が、凝固系第■因子を高率に吸着すること
は明らかである。
次に、吸着材を捕集した上記ミ2二カラムに、第1図に
示す装置を用いて10%ジオキサン水溶液を流量1sl
/winで201!流した。そして、ダイアライザー用
中空糸を用いて作製した透析器ミニモジュール(膜面H
40,Ia+2)にこの流出液を4℃で循環させ、21
の生理食塩水を用いて流量50m1!/ff1inで透
析した。
透析後、ミニコン簡易濃縮器(アミコン社)を用いて、
液513 mlに濃縮し、第■因子活性を測定したとこ
ろ、オイパーギットC−γ・オリザノール、オイパーギ
ットC−卵黄レシチン、オイパーギットC−ホスファチ
ジルエタノールアミンでは、いずれも吸着前血漿中の2
1%が回収されたのに対して、オイパーギットC−エタ
ノールアミンでは回収されなかった。
また、回収液中のジオキサン濃度をガスクロマトグラフ
法により測定したところ、0.09%に低下していた。
表  2 =(第■因子活性低下率) 〔実施例2〕 DMFとpH10−0,2M炭酸バッファーとの混液(
2+3)に溶解°した0、1 Mスルファチアゾール7
00gNに、オキシラン−アクリルビーズioogを添
加し、アスピレータ−で脱気した。そしてIV/V%ピ
リジンと1  v/v%トリーn−ブチルアミンを触媒
として添加した後、80℃水浴中で5時間加温し、更に
ブラッドミキサーを使用して室温下で一晩攪拌し、反応
させた。次に蒸留水、DMFで洗浄した後、酢酸でpH
8に調整した1Mモノエタノールアミン水溶液900−
を加え、ブラッドミキサーを使用して室温下で一晩攪拌
し、未反応のエポキシ基をブロッキングした。
この吸着材を、蒸留水、0.5M塩化ナトリウムを含む
pH4−0,02酢酸バツフアー、pH10−0,2M
炭酸バッファーで繰り返し洗浄した後、ガラス製耐熱ね
じ日照に入れ、蒸留水で900m1とし、高圧湿熱処理
(121℃、20m1n)して吸着材を充分に洗浄した
。そして、軽く水を除いたwet状態で、20gを秤取
し、pH7,2−PBSを加えアスピレータ−で脱気し
た後、直径2.5cmのガラス製カラム(Bio−Ra
d製エコツカラム)に吸着材を30−充填した。
ベリスタルティックポンプを用いて、このカラムにpH
7,2−PBS  (リン酸緩衝化生理食塩水)300
−を流して洗浄した後、ウシ血漿100rdを6回循環
させた。次にpH7,2−PBS 20−を流して、流
出液中のアルブミン、総タンパク質量をそれぞれブロム
クレゾールグリーン法、ビウレット法で測定し、ウシ血
漿を6回循環させた時の流出液中濃度と、ざらにPBS
で洗浄した時の流出液中濃度との差より、吸着採取後P
BSで回収可能なタンパク質量を算出した。 結果を表
3に示した。
、表3より、スルファチアゾール(サルファ剤)を結合
させた吸着材を用いて、アルブミンを簡便に吸着採取で
きることは明らかである。
次に、実際のアルゴミン回収率を求める為にpH7,2
−PBSで洗浄した時の流出液を集め、実施例1と同様
のミニモジュールを用いて、2jZの蒸溜水を流量50
 ml /l1inで流して塩濃度を低下させた。
この液のアルゴミン濃度をブロムクレゾールグリーン法
で測定したところ、吸着餌血漿中の19%が回収された
また、回収液中の塩素イオン濃度をMoh r法で測定
したところ、2IIIMに低、下していた。
表  3 〔実施例3および比較例2〕 キトサンビーズ(未架橋型、架橋型、粒径lll11、
孔径0.75二I1.Op、富士紡績製キトパール)を
pH6,5−5%グルタルアルデヒド・10iMCaC
R,2溶液に浸し、ブラッドミキサーを用いて18hr
s攪拌した。 この30g−胃etに1%葉酸のpH1
0−0,06M炭酸バッファー溶液、あるいは1%塩酸
チアミン溶液、あるいは1%卵黄レシチンのクロロホル
ム+ジメチルホルムアミド溶液(1+4)を各100m
1ずつ添加し、脱気した後80℃水浴で3.5hrs加
温(卵黄レシチンはRlT、)し、ブラッドミキサーを
用いて、RlT、、18hrs攪拌した。 次にリガン
ド固定に使用した溶媒で洗浄した後、pus −I M
モノエタノールアミン水溶液で残存アルデヒド基をブロ
ッキングし、さらに1%水素化ホウ素ナトリウム・10
mM  CaCf1z溶液でアゾメチン結合を還元した
。 そして、蒸溜水で充分洗浄して試料(吸着材)とし
た。
別に、シリカゲルビーズ(粒径100〜200メツシユ
、平均孔径2361人、富士デヴイソン化学製)をpH
8−2,6%グリシドキシプロビルトリメトキシシラン
溶液に浸して脱気した後、ブラッドミキサーを用いて、
R,T、、20m1n混合した。 次に150℃オーブ
ンでlhr加熱し、この10g−胃etに上記リガンド
液あるいは1%γ−オリザノールの、ジメチルホルムア
ミド溶液を各々100−ずつ添加した。 以後上記と同
様に操作して試料を作成した。
吸着実験は次のように操作した。 吸着材2g−wet
(シリカゲル系はIg−dry+蒸溜水2 all )
をガラス製試験管(テルモ製うルボ、15.5mmφx
loOmm)にとり、正常人血漿(抗凝固剤として3.
8%クエン酸3ナトリウム溶液を10%添加)3−を加
えた後、37℃オープン内でブラッドミキサーを用いて
90m1n回転混合した。 そして内容物をポリエステ
ルメツシュを付けたカラムに移して血漿のみを回収し、
ロケット免疫電気泳動の試料とした。
ロケット免疫電気泳動は、ヘキスト製抗AHG(第■囚
子)血清を添加したアガロースゲルを用いて血漿を定電
圧泳動し、ロケット長より第■因子関連抗原(ffR:
 AG)濃度を求めた。
結果を表4−1に示した。 表4−1よりキトサンビー
ズとくに架橋キトサンビーズに塩酸チアミン(VitB
+ )を結合させた吸着材が、■:AGを高率に吸着す
ることは明かである。
次に、吸着材を捕集した上記ミニカラムに10%ジオキ
サン水溶液を流量1−10+inで、20社流した。そ
して実施−例1と同様なミニモジュールにこの流出液を
4℃で循環させ、2JZの生理食塩水を用いて、流量5
0 ml /winで透析した。
透析後、ミニコン簡易濃縮器(アミコン社)を用いて、
液量3+sl!に濃縮し、■R:AG濃度をロケット免
疫電気泳動法により測定したところ、次表4−2の回収
率が得られた。
また、回収液中のジオキサン濃度をガスクロマトグラフ
法により測定したところ、0.08%に低下していた。
〔実施例4および比較例3〕 実施@3と同様に操作して、架橋キトサンビーズに塩酸
チアミシを結合させた吸着材を作成した。 これを1c
mφエコツカラム(バイオラッド社製)に10m1充填
し、生理食塩水(生食)で洗浄した後、正常人血漿15
−を流量fil/sinで循環させた。 そして10回
循環後に生食でリンスして血漿を回収した後、このカラ
ムへ各種溶離液を流して、■R:AGを脱離させた。 
カラム流出液中のVIR:AGの濃度をロケット免疫電
気泳動で測定し、■R:AGの回収率を求めた。
結果を表5に示した。 表5より1.10%ジオキサン
溶液を用いると、吸着された凝固因子を良好に回収でき
ることは明かである。
なお、上記実施例のカラムからの溶出液を実施例1と同
様なミニモジュールに4℃で循環させ、31、の生理食
塩水を用いて、流量100 ril /mfnで透析し
た。そして透析後のジオキサン濃度をガスクロマトグラ
フ法により測定したところ、0.10%に低下していた
■ 発明の効果 本発明、の血液中蛋白質の回収装置は血液中蛋白質(血
漿成分)を゛吸着させた吸着装置をセットして溶離液を
流し、血漿成分が溶離した脱離液を透析装置により十分
に脱塩することにより、簡便に血漿中から血漿製剤用の
有用成分を分層回収することができる。これを用いて高
純度な血液製剤を調整することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の血液中蛋白質の回収装置の略図である
。 第2図は発明の血液中蛋白質の回収装置に適用可能な血
液製剤調製用吸着材を収納した吸着装置の線図的断面図
である。 第3図および第4図は血液製剤調製用吸着装置を利用し
た血漿成分の吸着採取方法を示す線図である。 符号の説明 1・・・血液製剤調製用吸着装置、 2・・・血液製剤調製用吸着材、 3・−フィルター、 4・・・血液溶離液導入口、5・
−血液溶離液導出口、  6−血液導入口、7・−ポン
プ、    8−・チャンバー、9・−積層型血漿分離
装置、 10−・・恒温槽、11−・・血液導出口、12・−血
液導入・導出口、 13・−血液バッグ、14・−回路 20・・・本発明の血液中蛋白質の回収装置21.23
.28.33.37−・チューブ22・−溶離液収納容
器 24・・・透析装置 25・−脱離液導入口 26・−脱離液導出口 27−・・透析液収納容器 29.36・−ポンプ 30−・・透析液導入口 31−・・透析液導出口 32.34.35−・・三方活栓 38・・・脱離液回収容器 39−透析液循環方向 40−・脱離液循環方向 FIG、1

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 血液中蛋白質を吸着した吸着装置が具備する溶離液導入
    口と接続可能な接続部を備え、かつ該吸着装置内に吸着
    された血液中蛋白質を溶離させる作用を有する溶離液を
    収納した溶離液収納容器と、 該吸着装置内を通過した溶離液により溶離された血液中
    蛋白質を含む脱離液を排出する為に該吸着装置が備える
    脱離液導出口と接続可能な脱離液導入口を一端に備え、
    他端に透析された脱離液を排出する為の脱離液排出口を
    備え、かつ透析液導入口及び透析液導出口を備え、内部
    に透析手段を収納してなる透析装置と、 該透析液導入口ならびに透析液導出口と接続され、かつ
    透析液を収納してなる透析液収納容器と、 該透析装置の脱離液排出口から排出された脱離液を該透
    析装置の脱離液導入口へ導き該透析装置内に再循環させ
    ることを可能とする流路切換手段を備えた脱離液循環用
    手段と、 該透析装置の脱離液排出口と接続された血液中蛋白質の
    回収容器とを備えたことを特徴とする血液中蛋白質の回
    収装置。
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