JPS63130491A - 自動二輪車 - Google Patents

自動二輪車

Info

Publication number
JPS63130491A
JPS63130491A JP6207087A JP6207087A JPS63130491A JP S63130491 A JPS63130491 A JP S63130491A JP 6207087 A JP6207087 A JP 6207087A JP 6207087 A JP6207087 A JP 6207087A JP S63130491 A JPS63130491 A JP S63130491A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission
gear
crankshaft
engine
oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6207087A
Other languages
English (en)
Inventor
稲垣 剛史
幸治 岡崎
次男 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP6207087A priority Critical patent/JPS63130491A/ja
Publication of JPS63130491A publication Critical patent/JPS63130491A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A0発明の目的 (1)  産業上の利用分野 本発明は、車体フレームと、この車体フレームに支持さ
れるエンジンとを有し、そのエンジンにはクランク軸を
収容するクランクケースの後部に、変速機を収容するミ
ッションケースが一体に連設された自動二輪車の改良に
関する。
(2)従来の技術 従来、かかる自動二輪車のエンジンにおいて、クランク
軸及び変速機の着脱のための下部開口をミッションケー
スの下端面に設け、その下端面にオイルパンを接合した
ものは知られている(例えば実開昭54−27250号
公報参照)。
(3)発明が解決しようとする問題点 上記構成のエンジンでは、これを車体フレームに搭載し
たままでオイルパンを外せば、変速機及びクランク軸を
順次取外すことができるが、クランク軸のみ取外す必要
がある場合でも、最初に変速機を一旦取外さなければな
らないため、メインテナンス性が悪い。
そこで、変速機に干渉されることなくクランク軸の取外
しを可能にすべくミッションケースの下部開口をクラン
クケースの下端面まで拡張すれば、クランクケース及び
ミッションケースの剛性が低下して好ましくない。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、エンジ
ンを車体フレームに搭載したままで、クランクケース及
びミッションケースに対するクランク軸及び変速機の着
脱を互いに干渉されることなく行うことができ、しかも
クランクケース及びミッションケースの剛性を確保し得
る自動二輪車を提供することを目的とする。
B1発明の構成 (1)  問題点を解決するための手段上記目的を達成
するために、本発明は、クランクケースの下端面にクラ
ンク軸の着脱のための下部開口を設けると共に、その下
部開口を閉じるオイルパンを接合し、またミッションケ
ースの一側壁に変速機の着脱のための側部開口を設ける
と共に、その側部開口を閉じるナイドカバーを接合し、
このサイドカバーの側方を避けて車体フレームを配設し
たことを特徴とする。
(2)作 用 上記構成によれば、オイルパンを外せば、クランクケー
スの下部開口からクランク軸の着脱を行うことができ、
またサイドカバーを外せば、ミッションケースの側部開
口から変速機の着脱を車体フレームに邪魔されずに行う
ことができる。このようにクランク軸及び変速機は互い
に干渉されることなくそれぞれ単独で着脱が可能である
。しかも、両開口は、クランクケース及びミッションケ
ースの同一面に存在しないので、これらケースの剛性確
保に有利である。
(3)実施例 以下、図面により本発明の一実施例について説明する。
先ず、第1図及び第2図において、自動二輪車Mは車体
フレームBと、それに搭載されるエンジンEを有する。
車体フレームBは、フロントフォークFfを操向自在に
軸支する前端部から後上りに傾斜する主フレームBaと
、この主フレームBaO後端に結合されてからやや汲上
りに傾斜するシートステーBbとからなり、主フレーム
Baには、それぞれ左右一対の前部ブラケソ)190及
び後部ブラケット191が垂設される。
一方、エンジンEの前面には左右一対の前部ハンガ18
5が、また後部には同じく左右一対の上部ハンガ186
及び下部ハンガ187が突設され、前部ハンガ185は
前部ブラケット190にボルト192により結着され、
上部及び下部ハンガ1B6,187は後部ブラケット1
91の上、下部にそれぞれポル)193.194により
結着される。こうしてエンジンEは車体フレームBにマ
ウントされる。
また後部ブラケット191の中間部にはりャフォークF
rが上下揺動可能に枢着される。
次にエンジンEについて第3図ないし第9図により説明
する。尚、このエンジンEにおいて、前後左右とは車両
を基準にしていうものである。
先ず第3図ないし第5図において、エンジンEのエンジ
ン本体1は、左右方向に直列し且つやや前傾する4本の
シリンダ2.2・・を備えるシリンダブロック3と、こ
のシリンダブロック3の下端に一体に連設されたクラン
クケース4と、シリンダブロック3の上端面に重合して
ボルト5により結着されるシリンダヘッド6と、更にこ
のシリンダヘッド6の上端面に重合してボルト7により
後述のカムホルダ47に結着されてシリンダヘッド6と
の間に動弁室8を画成するヘンドカバー9と、クランク
ケース4の後部に一体に連設されるミ・ノションケース
10とを主要素としている。上記シリンダブロック3、
クランクケース4及びミッションケース10の王者は鋳
造により一体成形される。
その際、クランクケース4の前面に前記前部ハンガ18
5が突設され、ミッションケース10の後面に前記上、
下部ハンガ186..187が突設される。またクラン
クケース4の左側壁には、クランク軸16の左端部に後
述する発電機48を着脱するための左側部開口aが、ま
たクランクケース4及びミッションケース10の右側壁
には、クランク軸16の右端部に後述するリングギヤ1
72やオーバーランニングクラッチ179を着脱するた
め、及びミッションケース10に後述する変速機81を
着脱するための一連の右側部開口すが、さらにクランク
ケース4の下端面にはクランクケースlOにクランク軸
16を着脱するための下部開口Cがそれぞれ設けられる
そして、左側部開口aを閉じる左サイドカバー49がボ
ルト72によりクランクケース4に結着され、右側部開
口すを閉じる右サイドカバー11がボルト13によりク
ランクケース4及びミッションケース10に結着され、
これらサイドカバー49.11の側方を避けて前記車体
フレームFは配設される。尚、カバー類、補機類、補強
部材類は、取外し可能であれば、サイドカバー49,1
1の側方を通るように、または覆うように配置してもよ
い。
またクランクケース4の下端面には下部開口Cを閉じる
オイルパン12がボルト14により結着される。
クランクケース4の天井壁には、シリンダ2゜2・・の
各間の隔壁及び両性側位置のシリンダ2゜2の外側壁に
それぞれ鉛直に連なるクランクジャーナル支持壁15.
15・・が一体に形成されており、クランクケース4に
収容されるクランク軸16は、これらクランクジャーナ
ル支持壁15.15・・と、それらの下端にポル)17
.17・・で結着される一体のクランクホルダ18とに
回転自在に挟持される。クランク軸16は、シリンダ2
゜2・・に摺合するピストン19.19・・にコンロッ
ド20.20・・を介して連接される。
シリンダヘッド6の下面にはシリンダ2.2・・にそれ
ぞれ連なる燃焼室21.21・・が凹設される。各燃焼
室21の天井面は、クランク軸16と平行な稜線を持つ
山形に形成され、その一方の斜面に一対の吸気ボート2
2.22の内端が、また他方の斜面に一対の排気ポート
23.23の内端がそれぞれ前記稜線に沿って並んで開
口し、吸気ボート22.22の外端はシリンダヘッド6
の背面に、また排気ボート23.23の外端はシリンダ
ヘッド6の前面にそれぞれ開口する。
各燃焼室21の点火栓24は、上記吸、排気ボート22
,22;23,23に囲まれるように配置されてシリン
ダヘッド6に螺着される。
各吸気ボート22及び排気ポート23をそれぞれ開閉す
る吸気弁25及び排気弁26は、シリンダヘッド6に固
設きれた弁ガイド27及び28により具陳自在に摺合さ
れると共に、弁頭に向って両弁25,26の間隔が広が
るように配置される。
吸、排気弁25.26には、これらを閉弁方向に付勢す
る弁ばね29,30がそれぞれ装着されており、これら
弁ばね29,30の力に抗して吸、排気弁25.26を
開弁させるための動弁装置31が前記動弁室8に設けら
れる。
動弁装置31は、吸気弁25.25・・群の配列方向に
沿ってその直上に配設される吸気カム軸32と、排気弁
26.26・・群の配列方向に沿ってその直上に配設さ
れる排気カム軸33と、基端をシリンダヘッド6に軸支
34されると共に自由端を吸気カム軸32と各吸気弁2
5の頭部との間に介挿される揺動式の吸気カムフォロワ
36と、基端をシリンダヘッド6に軸支35されると共
に排気カム軸33と各排気弁26の頭部との間に自由端
を介挿される揺動式の排気カムフォロワ37とから構成
される。
吸気カム軸32は、動弁室8の底壁に立設された複数枚
のカムジャーナル支持壁42.42・・と、これらにボ
ルト43.43・・で固着される一体のカムホルダ44
とにより回転自在に挟持される。
また排気カム軸33も、動弁室8の底壁に立設された複
数枚のカムジャーナル支持壁45.45・・と、これら
にポル1−46.4.6・・で固着される一体のカムホ
ルダ47とにより回転自在に挟持される。
これら吸、排気カム軸32.33は調時伝動装置50を
介してクランク軸16と連結される。
調時伝動装置50は、シリンダブロック3、シリンダヘ
ッド6及びヘソドカハ−9の右端部に形成された一連の
調時伝動室51に収容されるもので、クランク軸16の
右端部にキー52を介して固着されるドライブギヤ53
と、このドライブギヤ53と噛合する第1アイドルギヤ
54と、この第1アイドルギヤ54と噛合する第2アイ
ドルギヤ55と、吸気カム軸32の右端部に実質的に固
着されて第2アイドルギヤ55と噛合する吸気ドリブン
ギヤ56と、排気カム軸33の右端部に実質的に固着さ
れて同じく第2アイドルギヤ55と噛合する排気ドリブ
ンギヤ57と、第1及び第2アイドルギヤ54,55を
軸支する支持板58とから構成され、クランク軸16の
回転を2分の1の減速比をもって両カム軸32.33に
伝達するようになっている。
上記支持板58は、一端がボールベアリング59を介し
てクランク軸16に枢支されると共に、シリンダヘッド
6に螺着される支軸60に他端が支持される。この支持
板58の右側面には上下一対のボス61.62が突設さ
れており、これらに前記第1及び第2アイドルギヤ54
,55がボールベアリング63.64をそれぞれ介して
支承される。
第3A図に示すように、前記支軸60と、これに貫通さ
せるべく支持板58に穿設された軸孔65との間には一
定の間隙66が設けられ、この間隙66による支持板5
8の振動を抑制するために、軸孔65の内面に密接する
左右一対の弾性部材としての弾性環67.67、例えば
0リングが支軸60に装着される。
前記支軸60は、先端のねじ部60aを調時伝動室51
の内側壁に螺合し、円形の頭部60bを液室51の外側
壁に○リング68を介して支承して、両端支持とされる
以上において、エンジン本体1はAf合金製、支持板5
8及びドライブギヤ53ないしドリブンギヤ56,67
は鉄系材料製とされる。したがって、エンジン本体1と
調時伝動装置5oとは熱膨張係数が大きく相違する。し
かも、エンジンEの運転中、エンジン本体1は調時伝動
装置5oよりも熱の影響を強く受ける。こうしたことが
らエンジン本体1が調時伝動装置5oより大きく熱膨張
を生じ、クランク軸16及び支軸60間の距離が増加し
ても、その増加に伴い、支軸60は、支持板58の軸孔
65との間の間隙66の範囲で弾性環67.67を圧縮
変形させつつ移動するだけであるから、支持板58には
上記熱膨張の影響が及ばない。その結果、支持板58に
軸支された第1及び第2アイドルギヤ54,55の軸間
距離は勿論、支持板58の一端を支承するクランク軸1
6上のドライブギヤ53と第1アイドルギヤ54との軸
間距離も上記熱膨張の影響を受けず、これらギヤ53.
54.55相互間のハックラッシュを常に略一定に保ち
得て、これらギヤによるクランク軸16から両カム軸3
2.33への駆動トルクの伝達を適正且つ静粛に行うこ
とができる。
尚、シリンダヘッド6の熱膨張は、第2アイドルギヤ5
5と吸気及び排気ドリブンギヤ56,57との各間のハ
ックラッシュに影響を与えるが、それらの軸間距離が比
較的短いので、その影響は極めて少ない。しかし、図示
例では、その影響をも回避すべく、各ドリブンギヤ56
.57を対応するカム軸32.33に実質的に固着され
る固定ギヤ69と、この固定ギヤ69にトーションばね
71を介して連結される可動ギヤ70とに分割し、トー
ションばね71の捩り力で両ギヤ69.70の歯で第2
アイドルギヤ55の歯を弾力的に挟持し、もってバフク
ラッシュを常に排除するようにしている。
再び第3図において、クランク軸4の左端部には発電機
48のロータ48aが固着され、そのステータは前記サ
イドカバー49に固着される。
第3図及び第6図において、ミッションケース10内に
はクラッチ80及び変速機81が収容される。
変速機81の入力軸82及び出力軸83はクランク軸1
6と平行に配置され、両輪82.83間に亘り多段の変
速ギヤ列848〜84nが設けられる。
上記人、出力軸82.83の左端部はニードルへアリン
グ85及びボールベアリング86をそれぞれ介してミッ
ションケース10の左側壁に支承され、右端部はミッシ
ョンケース10の中間部で隔壁板87にボールベアリン
グ88.89をそれぞれ介して支承される。
上記隔壁板87は円形をなしていて、ミッションケース
10の内周面に形成された環状段部90に嵌合されると
共に、該ケース10の周壁に形成された複数のボス91
.91・・にポル)92.92・・で着脱可能に固着さ
れる。
入力軸82の右端部は隔壁板87を貫通して延びており
、その先端に前記クラッチ80のクラッチインナ93が
固着され、そのクラッチアウタ94は1次減速装置95
を介してクランク軸16と連結される。1次減速装置9
5は、クランク軸16に固着された小径のドライブギヤ
96と、クラッチアウタ94の一側面にトルクダンパ9
8を介して取付けられてドライブギヤ96と噛合する大
径のドリブンギヤ97とから構成され、そのドリブンギ
ヤ97は入力軸82上の間隔筒99にニードルベアリン
グ100を介して支承される。こうしてクラッチアウタ
94はドリブンギヤ97を介して入力軸82に回転自在
に支承される。このような構成によれば、障壁板87を
ミッションケース10に固着する前に、該板87上で変
速機81を組立ることができるので、その組立性が良好
であり、しかもミッションケース10に組込む前に変速
機81の作動確認が可能である。
而して、エンジンEの運転中、クランク軸16の出力ト
ルクはドライブギヤ96及びドリプンギヤ97を経てク
ラッチアウタ94へ伝達し、そしてクラッチ80の接続
状態ではクラッチインナ93を経て入力軸82へと伝達
し、更に変速ギヤ列842〜84nから選択された1つ
のギヤ列を介して出力軸83へと伝達する。出力軸83
の出力トルクは2次減速装置101を介して自動二輪車
の後輪に伝達してそれを駆動する。
上記変速機81を切換側?711するチェンジ機構は次
のように構成される。即ち、第5図及び第9図において
、チェンジ機構104は、公知のようにチェンジペダル
105を備えたチェンジスピンドル106、外周に数条
のカム溝107.〜1073・・を形成したシフトドラ
ム10.8、チェンジペダル105の一回の回動角度を
規制しつつその回動によりシフトドラム108に所定角
度の回動を与えるステップ送り機構109、一端を前記
カム溝107.〜107.に、他端を前記変速ギヤ列8
42〜84n中の摺動ギヤにそれぞれ係合される数本の
シフトフォーク11旧〜1101、及びこれらシフトフ
ォークを摺動自在に支承するフォークガイド軸1111
. 1112を備えている。
そして、チェンジスピンドル106、シフトドラム10
8、フォークガイド軸111、〜111゜は全て前記変
速機81の人、出力軸82.83と平行に配置されると
共に、両端部を前記隔壁板87及びクランクケース4の
左側壁に支承される。
このような構成によれば、隔壁板87をミッションケー
ス10に固着する前に、前記変速機81と共に該板87
上でチェンジ機構104を組立ることができるので、そ
の組立性が良好であり、しかもミッションケース10に
組込む前にチェンジ機構104の作動1+1認が有能で
ある。
潤滑装置について第5図ないし第7閣により説明する。
先ず、前記クランク軸16及び動弁装置31の潤滑系か
ら説明するに、給油源となるトロコイド型のオイルポン
プ114は前記隔壁板87に設けられる。即ち、隔壁板
87には前記1次減速装置95のドリブンギヤ97に面
してポンプ室115が形成され、その内部にアウタロー
タ116及びインナロータ117が収納され、その開放
端に蓋板118がポルト119で固着される。そして、
この蓋板118中心部を貫通するオルダムジヨイント1
20を介してインナロータ117が前記ドリブンギヤ9
7に連結される。このようにすると、エンジンEの運転
中、1次減速装置95を介してオイルポンプ114を駆
動し続けることができるので、クランク軸16とオイル
ポンプ114間に、それ専用の駆動ギヤ列を設けずに済
む。
また隔壁板87がポンプ室115を画成するポンプケー
スを兼ねるから、専用のポンプケースも不要となり、構
造の簡素化を図ることができる。
前記隔壁Fi87には、また、ポンプ室115に開口す
る吸入ポート121及び吐出ボート122が穿設され、
吸入ポート121には、前記オイルパン12内の油面下
に設置されたストレーナ123から立上がる吸入管12
4が接続され、吐出ボート122には油路125を介し
てオイルギヤラリ126に連通される。上記油路125
は前記オイルパン12の内壁に形成された隆起部127
に穿設される。またオイルギヤラリ126は、前記クラ
ンクホルダ18に、その長手方向に沿って一体に形成さ
れ、その中央部に前記油路125に接続される入口12
6aを持ち、その人口126aから左右両端に向って通
路面積を漸次拡大させている。このオイルギヤラリ12
6からは、クランク軸16のジャーナルに対する軸受面
に至る複数本の給油路128,128・・と、前記動弁
装置31の潤滑部に至る1本の給油路129とが分岐し
ている。
而して、オイルポンプ114の作動によれば、オイルパ
ン12内の潤滑油はストレーナ123を通して吸上げら
れ、油路125を通してオイルギヤラリ126に圧送さ
れ、そこからクランク軸16及び動弁装置31の所定の
潤滑部に分配される。
オイルパン16内の潤滑油は前記油路125を通過する
とき、オイルフィルタ130によす濾過される。そのオ
イルフィルタ130はオイルパン12の前面に装着され
るもので、その内部には前記油路125が経由する濾過
室を有し、咳室にエレメント131が設定されている。
したがって、油路125を流れる油はエレメント131
で濾過された後、オイルギヤラリ126に給送される。
上記オイルフィルタ130を装着するオイルパン12の
前面12aはクランクケース4の前面より後退させてあ
り、こうすることによりオイルフィルタ130のエンジ
ンE前面からの突出量を小さく抑えることができる。
前記オイルパン12には、また、オイルポンプ114の
吐出圧力の上限を規制するリリーフ弁133が次のよう
に設けられる。即ち、オイルパン12の底壁には所定の
間隔134を存して同軸線上に並ぶ内外一対のボス13
5,136が形成され、外側ボス136にはドレーン孔
137が穿設され、その孔137を利用して内側ボス1
35に、前記油路125と連通する弁孔138が穿設さ
れる。またこのボス135には弁孔138をオイルパン
12内に開放する横孔139が穿設される。
そして、上記弁孔138には、横孔139を開閉するピ
ストン形の弁体140と、それを所定のセット荷重をも
って閉弁方向へ付勢する弁ばね141とを収容し、この
弁ばね141の外端を支承する止環142をボス135
に係止してリリーフ弁133が構成される。
而して、オイルポンプ114の吐出圧力が弁ばね141
のセット荷重により規定される圧力以上に上昇すると、
弁体140はその吐出圧力を受けて後退し、横孔139
を開放するので、余剰圧力は油路125から弁孔138
を経て横孔139へ放出される。
外側ポス136にはドレーン孔137を閉鎖するドレー
ンボルト143が螺着される。この場合、ドレーンボル
ト143は前記弁孔138の加工口を閉じる盲栓を兼ね
ることになる。
このドレーンボルト143を外せば、オイルパン12内
の貯留池をドレーン孔137を通して排出することがで
きる。その際、両ボス135,136間に前述のように
間隔134が設けられているので、油のドレーン孔13
7への流出は何等妨げられない。
次に変速機81の潤滑系について説明する。前記隔壁板
87には、前記ポンプ室115の吐出ボート122と、
前記人、出力軸82.83のボールベアリング86.8
9を嵌装するベアリングハウジング145,146との
各間を連通ずる第1及び第2オリフィス147,148
が穿設される。
一方、入力軸82には、両端を閉じた中空部82aが形
成されると共に、その中空部8’2aを前記ベアリング
ハウジング145に連通ずる導入孔149と、同中空部
82aを入力軸82上の変速ギヤ摺動面及び回転面に連
通ずる多数の給油孔151.151・・とが穿設される
。また出力軸83にも一端を前記ベアリングハウジング
146に開放した中空部83aが形成されると共に、こ
の中空部83aを出力軸83上の変速ギヤ摺動面及び回
転面に連通ずる多数の給油孔152.152・・が穿設
される。
而して、オイルポンプ114の作動中、吐出ボー)12
2に吐出される油の一部は第1及び第2オリフィス14
7,148に計量されつつベアリングハウジング145
.146に送られ、そして人、出力軸82.83の中空
部82a、83aにそれぞれ導入され、そこから給油孔
151,151;152,152にそれぞれ分配され、
変速ギヤ列842〜84nの各部を潤滑する。
このように変速機81の潤滑系を構成すると、オイルポ
ンプ114と人、出力軸82.83の中空部82a、8
3aとを結ぶ油路が簡素化され、変速機81への給油を
的確に行うことができる。
始動装置について説明する。
第3図ないし第5図及び第10図において、エンジンE
の左右の重量バランスを考慮して、始動モータ167は
、シリンダブロック3の背面とクランクケース4の上面
との間の谷間168の左右中央部にクランク軸16と平
行に設置される。この始動モータ167のロータ軸16
9は右端部、即ち前記調時伝動装置50側端部を突出さ
せ、そこにピニオンギヤ170を形成しており、このピ
ニオンギヤ170は、中間歯車軸177を介してクラン
ク軸16の右端部上のリングギヤ172に連結される。
前記中間歯車軸171は、クランクケース4及びサイド
カバー11に左右一対のベアリング174.175を介
して支承される回転軸173と、その左端部に固設され
て前記ピニオンギヤ170と噛合する大径ギヤ176と
、その右端部に固設されて前記リングギヤ172と噛合
する小径ギヤ177とから構成されていて、ピニオンギ
ヤ170の回転をリングギヤ172に2段階減速して伝
達することができる。このような中間歯車軸171の採
用によれば、リングギヤ172の小径化、延いてはエン
ジンEのコンパクト化を図ることができる。
リングギヤ172は、第3図に明示するように、ニード
ルベアリング178を介してクランク軸16上に回転自
在に支承されると共に、オーバーランニングクラッチ1
79を介してクランク軸16に連結される。
上記オーバーランニングクラッチ179は、リングギヤ
172のボスを兼ねるクラッチインナ180と、前記調
時伝動装置50のドライブギヤ53と結合してクラッチ
インナ180を囲繞するクラッチアウタ181と、これ
らクラッチインナ180及びアウタ181間に介装され
るクラッチローラ182とからなり、クラッチインナ1
80からクラッチアウタ181への一方向のみ駆動力の
伝達を可能にする。したがって、エンジンEを始動すべ
く始動モータ】67を作動させれば、そのロータ軸16
9の回転は、前述のように中間歯車軸171により2段
階減速されてリングギヤ172に伝達し、更にオーバー
ランニングクラッチ179を介してクランク軸16に伝
達して、これをクランキングすることができる。そして
、エンジンEが始動して、オーバーランニングクラッチ
179のクラッチアウタ181の回転速度がクラッチイ
ンナ180のそれよりも高くなると該クラッチ179が
遮断状態となって始動モータ167のオーバーランを防
止する。
このようなエンジンEを搭載した自動二輪車Mにおいて
、クランク軸16を取外す際には、オイルパン12をク
ランクケース4の下端面から外し、下部開口Cからクラ
ンクホルダ18を下方へ外せば、ピストン19及びコン
ロッド20をシリンダブロック3に残して、あるいはそ
れらと共にクランク軸16を下方へ取出すことができる
また、変速681を取外す際には、サイドカバー11を
クランクケース4及びミッションケースlOから外すと
共に出力軸83から2次減速装置101を外し、またチ
ェンジスピンドル106からチェンジペダル105を外
した後、隔壁板87をミッションケース10から外して
これを右側部開口すから側方へ取出せば、それと共に変
速機81及びチェンジ機構104を一挙に取出すことが
できる。
このように、クランク軸16及び変速機81は互いに干
渉されずにそれぞれ単独に取外すことができ、しかも車
体フレームBがサイドカバー11の側方を避けて配設さ
れているので、エンジンEを車体フレームBから離脱す
ることなく、上記の取外し作業が可能である。また装着
作業は、上記と反対の要領で行われる。
C0発明の効果 以上のように本発明によれば、クランクケースの下端面
にクランク軸の着脱のための下部開口を設けると共に、
その下部開口を閉じるオイルパンを接合し、またミッシ
ョンケースの一側壁に変速機の着脱のための側部開口を
設けると共に、その側部開口を閉じるサイドカバーを接
合し、このサイドカバーの側方を避けて車体フレームを
配設したので、エンジンを車体フレームに搭載したまま
で、下部開口及び側部開目を通してクランク軸及び変速
機をそれぞれ単独で着脱することができ、メインテナン
ス性が良好である。しかも下部開口及び側部開口はクラ
ンクケース及びミッションケースの同一面に存在しない
から、これらケースの剛性確保、延いては軽量化に寄与
し得る。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図はエンジ
ンの一部を取外した状態で示す自動二輪車の側面図、第
2図は同平面図、第3図は上記エンジンの縦断背面図(
第5図のm−m線断面図)、第3A図は第3図のIII
A部拡大図、第4図は同エンジンの右側面図、第5図は
第3図のV−V線断面図、第6図は第3図の変速機周り
の拡大図、第7図、第8図及び第9図は第5図の■−■
線、■−■線及び[X−■線断面図、第1O図は第4図
のX−X線断面図である。 B・・・車体フレーム、E・・・エンジン、M・・・自
動二輪車、b・・・側部開口、C・・・下部開口、1・
・・エンジン本体、3・・・シリンダブロック、4・・
・クランクケース、10・・・ミッションケース、11
・・・サイドカバー、12・・・オイルパン、16・・
・クランク軸、81・・・変速機 特 許 出 願 人  本田技研工業株式会社代理人 
  弁理士  落  合     健手続補正書(峠) 昭和 6214 月178

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 車体フレームと、この車体フレームに支持されるエンジ
    ンとを有し、そのエンジンにはクランク軸を収容するク
    ランクケースの後部に、変速機を収容するミッションケ
    ースが一体に連設された自動二輪車において、クランク
    ケースの下端面にクランク軸の着脱のための下部開口を
    設けると共に、その下部開口を閉じるオイルパンを接合
    し、またミッションケースの一側壁に変速機の着脱のた
    めの側部開口を設けると共に、その側部開口を閉じるサ
    イドカバーを接合し、このサイドカバーの側方を避けて
    車体フレームを配設したことを特徴とする自動二輪車。
JP6207087A 1987-03-17 1987-03-17 自動二輪車 Pending JPS63130491A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6207087A JPS63130491A (ja) 1987-03-17 1987-03-17 自動二輪車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6207087A JPS63130491A (ja) 1987-03-17 1987-03-17 自動二輪車

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS63130491A true JPS63130491A (ja) 1988-06-02

Family

ID=13189460

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6207087A Pending JPS63130491A (ja) 1987-03-17 1987-03-17 自動二輪車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63130491A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006096194A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車
WO2014041946A1 (ja) * 2012-09-13 2014-03-20 川崎重工業株式会社 過給機付きエンジン
JPWO2014041947A1 (ja) * 2012-09-13 2016-08-18 川崎重工業株式会社 過給機付きエンジン
JP2020007963A (ja) * 2018-07-06 2020-01-16 本田技研工業株式会社 エンジン

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006096194A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車
JP4546206B2 (ja) * 2004-09-29 2010-09-15 本田技研工業株式会社 自動二輪車
WO2014041946A1 (ja) * 2012-09-13 2014-03-20 川崎重工業株式会社 過給機付きエンジン
JP5898776B2 (ja) * 2012-09-13 2016-04-06 川崎重工業株式会社 過給機付きエンジン
JPWO2014041947A1 (ja) * 2012-09-13 2016-08-18 川崎重工業株式会社 過給機付きエンジン
EP2899382A4 (en) * 2012-09-13 2017-07-19 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Engine with supercharger
US9982592B2 (en) 2012-09-13 2018-05-29 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Supercharger equipped engine
US10012139B2 (en) 2012-09-13 2018-07-03 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Engine with supercharger
JP2020007963A (ja) * 2018-07-06 2020-01-16 本田技研工業株式会社 エンジン

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2566398B2 (ja) エンジンの調時伝動装置
US4920825A (en) Vehicle engine
US7559307B2 (en) Oil filter mounting structure in internal combustion engine
JP4384457B2 (ja) エンジン
US7578277B2 (en) Pump drive structure of water-cooled internal combustion engine
EP1503059B1 (en) Engine crankcase structure
JP4727600B2 (ja) 頭上弁式内燃機関
EP0849450B1 (en) A vertical internal combustion engine
US7121163B2 (en) Lubricating system for power unit for vehicle with internal combustion engine
JP3805505B2 (ja) エンジンユニットのブリーザ構造
JP4953901B2 (ja) 水冷式内燃機関のオイル冷却装置
JPS63130491A (ja) 自動二輪車
US7188697B2 (en) Power unit for vehicle with internal combustion engine
JP2860793B2 (ja) 自動二輪車用エンジンの2軸式バランサ装置
JPS63131812A (ja) エンジンのオイルパン装置
JP3335096B2 (ja) エンジンの潤滑油供給装置
JP2017048774A (ja) Ohv型4サイクルエンジン
JPS63131811A (ja) エンジンにおけるオイルポンプ装置
JPS63219803A (ja) エンジンの調時伝動装置
JPS63131819A (ja) エンジンの冷却装置
JP3852735B2 (ja) 内燃機関の潤滑装置
JP2905462B2 (ja) 自動二輪車用4サイクルエンジンのクランクケース内ブリーザ装置
JP3614992B2 (ja) 自動二輪車用エンジンユニット
JP3688401B2 (ja) 車両用エンジンユニット
JP2670109B2 (ja) エンジン