JP3335096B2 - エンジンの潤滑油供給装置 - Google Patents

エンジンの潤滑油供給装置

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JP3335096B2
JP3335096B2 JP04434397A JP4434397A JP3335096B2 JP 3335096 B2 JP3335096 B2 JP 3335096B2 JP 04434397 A JP04434397 A JP 04434397A JP 4434397 A JP4434397 A JP 4434397A JP 3335096 B2 JP3335096 B2 JP 3335096B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエンジンの潤滑油供
給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は従来のエンジンの潤滑油供給装置
の断面図であり、エンジン200は、クランクケース2
01と、このクランクケース201に設けた主軸受20
2…(…は複数個を示す。以下同様。)と、この主軸受
202…で支持したクランク軸203と、このクランク
軸203の中間部に形成したオイルポンプドライブスプ
ロケット204と、このオイルポンプドライブスプロケ
ット204からオイルポンプドリブンスプロケット20
5にオイルポンプドライブチェーン206を掛け渡して
駆動するオイルポンプ207と、このオイルポンプ20
7のオイルの吸込口となるオイルストレーナ208とか
らなる。
【0003】クランクケース201は、クランク軸20
3に沿ってほぼエンジン200の全長に亘って延びる主
オイル通路となるメインギャラリ211と、このメイン
ギャラリ211の油圧の低下を検知するためにメインギ
ャラリ211の端部に取付けた油圧スイッチ212と、
エンジン200の後部に設けた変速機(不図示)にオイ
ルを供給するための変速機用オイル通路213とを有す
る。
【0004】メインギャラリ211は、エンジン200
の各部、例えば主軸受202…の油路202a…、クラ
ンク軸203の油路203a…を介して主軸受202…
とクランク軸203との摺動部、クランク軸203とコ
ンロッド(不図示)との摺動部に連通し、オイルを供給
するものである。オイルポンプ207は、メインギャラ
リ211及び変速機用オイル通路213にオイルを送る
ものである。ここで、214は車体フレームである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、メ
インギャラリ211の端部に油圧スイッチ212を取付
けたため、油圧スイッチ212が車体フレーム214,
214の幅よりも外側へ突出し、また、この油圧スイッ
チ212をよけるために他の部品が突出する。二輪車に
おいては、この突き出た油圧スイッチ212により車体
バンク角が小さくなる。そこで、油圧スイッチ212を
エンジン200の他の箇所へ取付けることが考えられる
が、オイル通路のある箇所のクランクケース201表面
に他の部品が取付けてあって油圧スイッチ212を取付
けることができなかったり、クランクケース201表面
に他の部品を取付けていない箇所にオイル通路がなくて
特別にオイル通路を新設しなければならないという不都
合がある。
【0006】本発明の目的は、特別にオイル通路を設け
ることなしに油圧スイッチを配置することができ、エン
ジンからの油圧スイッチの突出量を小さくすることので
きるエンジンの潤滑油供給装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1は、エンジンの後方に変速機を設
け、この変速機へ潤滑油を供給するための変速機用オイ
ル通路を主オイル通路から分岐し、この変速機用オイル
通路に、変速機用オイル通路及び主オイル通路の油圧の
低下を検知するための油圧スイッチを連絡油路を介して
配置した。
【0008】主オイル通路から分岐させた変速機用オイ
ル通路に油圧スイッチを連絡油路を介して設けたこと
で、クランク軸に沿ってほぼエンジンの全長に亘って延
びる主オイル通路の端部に油圧スイッチを設けるのに比
べて、エンジンの内側に変速機用オイル通路を設けるこ
とができ、油圧スイッチをエンジンのより内側に配置す
ることができて、エンジンからの油圧スイッチの突出量
を少なくすることができるので、車体バンク角を大きく
することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係る自動二輪車の側面図で
あり、自動二輪車1は、クレードル型車体フレーム2
と、この車体フレーム2のヘッドパイプ3に取付けたフ
ロントフォーク4と、このフロントフォーク4に取付け
た前輪5並びにフロントフェンダ6と、フロントフォー
ク4に連結したハンドル7と、車体フレーム2の前部上
部に跨ぐように取付けた燃料タンク8と、車体フレーム
2の後部上部に取付けたシート9(運転者席と同乗者席
とを有するダブルシート)と、車体フレーム2の各パイ
プで囲まれたクレードルスペース内に配置したエンジン
10及び変速機10aと、クレードルスペースの後方に
且つシート9の下方に配置したエアクリーナ11と、こ
のエアクリーナ11、エンジン10の吸気口の間に接続
した気化器12と、エンジン10の排気口に接続した排
気管13、集合チャンバ14並びにサイレンサ15と、
エンジン10の前方に配置したラジエータ16と、車体
フレーム2の後部にピボット2aを介して取付けたスイ
ングアーム17と、このスイングアーム17の後端部を
車体フレーム2に懸架したリヤサスペンション18と、
スイングアーム17に取付けた後輪19とからなる。図
中、21はステップ用ブラケット、22はスタンド、2
3はリヤグラブレールである。
【0010】図2は本発明に係る自動二輪車の平面図で
あり、図1に示す車体フレーム2の後部両側部をサイド
カバー26,26並びに補助サイドカバー27,27で
覆い、後輪19の上方にリヤフェンダ28を被せ、リヤ
フェンダ28の上方にリヤカウル29を被せた姿を示
す。図中、31はヘッドランプ、32,32は前部のウ
インカー、33,34はメータ、35はテールランプ、
36,36は後部のウインカー、37,37はステップ
である。
【0011】図3は本発明に係る自動二輪車の要部側面
図であり、エンジン10と変速機10aとで構成するパ
ワーユニット40を示す。パワーユニット40は、上ケ
ース41及び下ケース42からなるクランクケース43
と、このクランクケース43の前方上部に取付けたシリ
ンダブロック44と、このシリンダブロック44の上部
に取付けたシリンダヘッド45と、このシリンダヘッド
45の上部を覆うヘッドカバー46とからなり、クラン
クケース43に設けた前部エンジンハンガー41a、後
部上方エンジンハンガー41b及び後部下方エンジンハ
ンガー42aとで車体フレーム2に取付けるものであ
る。なお、47はスタータモータ、48はACゼネレー
タ、51はウォータポンプ、52はオイルフィルタエレ
メント、53はオイルパンである。
【0012】図4は本発明に係るパワーユニットの正面
図であり、ヘッドカバー46にブローバイを吸気系へ戻
すためのブリーザ室55を設け、シリンダヘッド45の
前面に気筒毎に排気管13…(…は複数個を示す。以下
同様。)を取付け、クランクケース43の前部中央にオ
イルフィルタエレメント52を取付けたことを示す。
【0013】図5は図3の5−5線断面図であり、パワ
ーユニット40は、クランクケース43にクランク軸5
7を回転可能に支持するために上ケース41に設けた主
軸受41c,41d,41e,41f,41g,41h
(以下「主軸受41c〜41h」と記す。)及び下ケー
ス42に設けた主軸受42c,42d,42e,42
f,42g,42h(以下「主軸受42c〜42h」と
記す。)と、クランク軸57のクランクピン57a,5
7b,57c,57dに回転可能に一端を連結したコン
ロッド58…と、このコンロッド58…の他端にピスト
ンピン61(他の3つは省略)を介して連結したピスト
ン62…とからなる。
【0014】主軸受42c〜42hは、オイル通路42
k…を有する。クランク軸57は中間部に後述するカム
軸を駆動するためのタイミングスプロケット57eと、
後述するオイルポンプを駆動するためのオイルポンプド
ライブスプロケット57fと、オイル通路57g…,5
7h…とを有する。ピストン62…は、シリンダブロッ
ク44に嵌合したシリンダライナ63…の内面を上下動
するものである。
【0015】また、パワーユニット40は、シリンダヘ
ッド45に設けた排気用のカム軸65と、このカム軸6
5に形成したカム65a…により、ロッカアーム66…
を介して開閉する排気バルブ67…と、上記カム軸65
の中間部に設けたカムスプロケット65bと、このカム
スプロケット65b及び図6で示す吸気用のカム軸のカ
ムスプロケットからクランク軸57のタイミングスプロ
ケット57eに掛け渡した調時駆動部材であるタイミン
グチェーン68とからなる。なお、吸気バルブは省略す
る。
【0016】下ケース42は、主軸受42fに側方に突
出した突部42jを有する。突部42jは、その上端を
クランク軸57のタイミングスプロケット57eに掛け
たタイミングチェーン68の下方に近接させたものであ
り、パワーユニット40の組立時にタイミングスプロケ
ット57eからタイミングチェーン68が落下するのを
防止するものである。
【0017】更に、パワーユニット40は、オイルポン
プドライブスプロケット57fからオイルポンプドリブ
ンスプロケット71にオイルポンプドライブチェーン7
2を掛け渡して駆動するオイルポンプ73と、このオイ
ルポンプ73のオイルの吸込口となるオイルストレーナ
74とからなる。
【0018】更にまた、パワーユニット40は、クラン
クケース43に、クランク軸57に沿ってほぼエンジン
10の全長に亘って延びる主オイル通路となるメインギ
ャラリ43aと、このメインギャラリ43aから分岐し
て変速機10a(図3参照)にオイルを供給するための
変速機用オイル通路75と、この変速機用オイル通路7
5に連絡油路43bを介して配置した油圧スイッチ76
とからなる。
【0019】メインギャラリ43aは、上記した主軸受
42c〜42hのオイル通路42k…、クランク軸57
のオイル通路57g…,57h…等に連通する。オイル
ポンプ73は、メインギャラリ43a及び変速機用オイ
ル通路75にオイルを送るものである。油圧スイッチ7
6は、変速機用オイル通路75及びこの変速機用オイル
通路75に連通したメインギャラリ43aの油圧の低下
を検知するものである。
【0020】図6は本発明に係るパワーユニットの側面
図であり、図3に示したパワーユニットの側面とは反対
の側面を示す。パワーユニット40は、クランクケース
43の後部にクラッチ収納部43cを有し、このクラッ
チ収納部43cの前部下方のクランクケース43側面に
油圧スイッチ76を取付けるものである。なお、43d
はクラッチ収納部43cを覆うカバー(不図示)の取付
面である。77はメインギャラリ43a(図5参照)の
端部を塞ぐプラグであり、従来、この箇所に油圧スイッ
チ76を取付けていた。
【0021】上記図5及び図6に示したように、変速機
10aへオイルを供給するための変速機用オイル通路7
5をメインギャラリ43aから分岐し、この変速機用オ
イル通路75に油圧スイッチ76を配置したことで、ク
ランク軸57に沿ってほぼエンジン10の全長に亘って
延びるメインギャラリ43aの端部に油圧スイッチ76
を設けるのに比べて、エンジン10の内側に変速機用オ
イル通路75を設けることができる。従って、油圧スイ
ッチ76をエンジン10のより内側に配置することがで
き、油圧スイッチ76のパワーユニット40からの突出
量を少なくすることができて、油圧スイッチ76は車体
フレーム2より外側に突出しないので、車体バンク角を
大きくすることができる。
【0022】図7は図4の7−7線断面図であり、オイ
ルポンプ73の吐出口73aに吐出管78の一端を接続
し、この吐出管78の他端をオイル通路43eに連通
し、このオイル通路43eの一端にリリーフバルブ81
を設け、前記オイル通路43eの他端をオイルフィルタ
エレメント52の入口に連通させ、このオイルフィルタ
エレメント52の下流側にオイル通路43fを設け、こ
のオイル通路43fの端部でメインギャラリ43aと変
速機用オイル通路75とに分岐し、この変速機用オイル
通路75にオイル通路43gを接続し、このオイル通路
43gにオイルを分岐させるプレート状の上部オイルパ
ス部材82を接続し、この上部オイルパス部材82で更
にオイル通路43hとオイル通路43jとに分岐し、オ
イル通路43h,43jの端部をクランク軸57から伝
達された回転を変速するためのメイン軸83及びカウン
ター軸84のそれぞれの中心孔83a,84aに連通し
たことを示す。リリーフバルブ81は、オイル通路43
eの圧力が所定圧力となったときにオイルを逃がして、
オイル通路43eにそれ以上の油圧が発生しないように
するものである。
【0023】また、図7は、シリンダヘッド45に取付
けた排気用のカム軸65のカムスプロケット65b、吸
気用のカム軸85のカムスプロケット85b及びクラン
ク軸57のタイミングスプロケット57eにタイミング
チェーン68を掛け渡し、下ケース42に設けた突部4
2jをタイミングスプロケット57eに掛けたタイミン
グチェーン68の下方に近接させ、カムスプロケット6
5bとタイミングスプロケット57eとの間のタイミン
グチェーン68にチェーンガイド86を近接させ、カム
スプロケット85bとタイミングスプロケット57eと
の間のタイミングチェーン68に可動チェーンガイド8
7をチェーンテンショナ88で押し当て、カムスプロケ
ット65b,85b間のタイミングチェーン68に上部
チェーンガイド89を近接させたことを示す。
【0024】クランク軸57は、図の矢印方向に回転
し、タイミングチェーン68により排気用のカム軸65
及び吸気用のカム軸85を回転させる。クランク軸57
の回転時には、カムスプロケット65bとタイミングス
プロケット57eとの間及びカムスプロケット65b,
85b間のタイミングチェーン68は張り側となり、カ
ムスプロケット85bとタイミングスプロケット57e
との間のタイミングチェーン68はゆるみ側となる。
【0025】チェーンガイド86及び上部チェーンガイ
ド89は、タイミングチェーン68のばたつきを抑える
ものであり、可動チェーンガイド87は、この背面をチ
ェーンテンショナ88で押すことにより、タイミングチ
ェーン68を一定の押圧力で張るものである。
【0026】ここで、55aはブリーザ室55を形成す
るための隔壁であるブリーザプレートであり、上部チェ
ーンガイド89を固定する部材を兼ねるものである。9
0は変速時に図8で説明する歯車列103,104を移
動させるためのフォーク部材である。
【0027】図8は図3の8−8線断面図であり、変速
機10aは、クランク軸57に設けたプライマリードラ
イブギヤ57jとかみ合うプライマリードリブンギヤ9
1と、このプライマリードリブンギヤ91、サイドギヤ
92、スプリング93、サイドプレート94及びアウタ
クラッチ95からなるダンパ部96と、アウタクラッチ
95、インナクラッチ97、押圧部材98及び押圧スプ
リング101からなるクラッチ102と、インナクラッ
チ97にスプライン嵌合したメイン軸83と、このメイ
ン軸83に設けた歯車列103と、この歯車列103に
選択的にかみ合って変速比を異ならせるための歯車列1
04と、この歯車列104を取付けたカウンター軸84
と、このカウンター軸84の端部に取付けたドライブス
プロケット105とからなる。
【0028】ダンパ部96は、プライマリードリブンギ
ヤ91及びサイドギヤ92が入力側、サイドプレート9
4にリベットRで一体としたアウタクラッチ95が出力
側であり、次に説明するクラッチ102が接続したとき
の衝撃を上記入力側と出力側との間に設けたスプリング
93で緩和するものである。
【0029】クラッチ102は、アウタクラッチ95に
設けた複数のディスク部とインナクラッチ97に設けた
複数のディスク部とを交互に重ね、押圧スプリング10
1の弾性力で押圧部材98を図の下方に押し付けてアウ
タクラッチ95とインナクラッチ97とを接続するもの
である。なお、106はメイン軸83の中心孔83aに
挿入したプッシュロッドであり、押圧スプリング101
の弾性力に抗して油圧により押圧部材98を図の上方に
押してクラッチ102の接続を断つものである。
【0030】メイン軸83は、中心孔83aからメイン
軸83の外面の歯車列103にオイルを供給するための
オイル通路83b…を有する。カウンター軸84は、中
心孔84aからカウンター軸84の外面の歯車列104
にオイルを供給するためのオイル通路84b…を有す
る。
【0031】以上に述べたパワーユニット40のオイル
の循環を次に順に説明する。なお、説明の冒頭に付けた
番号は図中のオイルの流れの方向を示す矢印に付した番
号に対応する。 図7において、オイルパン53内のオイルは、オイル
ストレーナ74から吸込まれ、 オイルポンプ73内から吐出管78に流れ、 吐出管78からオイル通路43eを介してオイルフィ
ルタエレメント52に流れ、 オイルフィルタエレメント52内からオイル通路43
fを介してメインギャラリ43aと変速機用オイル通路
75とに分岐する。
【0032】分岐したオイルのエンジン10側の流れは
矢印にE1,E2‥を、変速機10a側の流れは矢印に
T1,T2‥を付けて説明する。まず、エンジン10側
のオイルの流れを説明する。 (E1)図5において、オイルは、メインギャラリ43
aから主軸受42gのオイル通路42kに流れて、クラ
ンク軸57と主軸受42gとの摺動部を潤滑し、(E
2)主軸受42gのオイル通路42kからクランク軸5
7のオイル通路57gを介してオイル通路57hに流れ
て、クランクピン57cとコンロッド58との摺動部を
潤滑する。なお、他の主軸受42c,42d,42e,
42f,42hのオイル通路42k…、クランク軸57
の他のオイル通路57g…,57h…についてもオイル
の流れは同様である。
【0033】また、オイルは、コンロッド58に設けた
吐出口(不図示)からシリンダライナ63の内面に飛散
し、シリンダライナ63とピストン62との摺動部を潤
滑したり、ピストンピン61及びピストン62に飛散し
てピストンピン61とピストン62との摺動部を潤滑す
る。メインギャラリ43aのオイルは、上記した他にカ
ム軸65のカム65a…とロッカアーム66…、カム軸
65とカム軸65を支持するカム軸受45aの摺動部や
タイミングチェーン68、オイルポンプドライブチェー
ン72等に送られ、潤滑する。
【0034】次に変速機10a側のオイルの流れを説明
する。 (T1)図7において、オイルは、変速機用オイル通路
75からオイル通路43gを介して上部オイルパス部材
82に流れ、(T2)上部オイルパス部材82からオイ
ル通路43hを介してメイン軸83を支持する軸受83
c(図8参照)の側方からメイン軸83の中心孔83a
に流れ、(T3)上部オイルパス部材82からオイル通
路43jを介してカウンター軸84の中心孔84aに流
れる。
【0035】(T4)図8において、メイン軸83の中
心孔83aからオイル通路83b…を介して、歯車列1
03の周囲に流れ、歯車列103と歯車列104とのか
み合い部、歯車列103のメイン軸83との軸方向摺動
部、ダンパ部96とメイン軸83との摺動部、メイン軸
83を支持する軸受等を潤滑し、(T5)カウンター軸
84の中心孔84aからオイル通路84bを介して、歯
車列104の周囲に流れ、歯車列103と歯車列104
とのかみ合い部、歯車列104のカウンター軸84との
軸方向摺動部、カウンター軸84を支持する軸受等を潤
滑する。
【0036】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1のエンジンの潤滑油供給装置は、エンジ
ンの後方に変速機を設け、この変速機へ潤滑油を供給す
るための変速機用オイル通路を主オイル通路から分岐さ
せ、この変速機用オイル通路に、、変速機用オイル通路
及び主オイル通路の油圧の低下を検知するための油圧ス
イッチを連絡油路を介して配置したので、クランク軸に
沿ってほぼエンジンの全長に亘って延びる主オイル通路
の端部に油圧スイッチを設けるのに比べて、エンジンの
内側に変速機用オイル通路を設けることができ、油圧ス
イッチをエンジンのより内側に配置することができて、
エンジンからの油圧スイッチの突出量を少なくすること
ができるため、車体バンク角を大きくすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動二輪車の側面図
【図2】本発明に係る自動二輪車の平面図
【図3】本発明に係る自動二輪車の要部側面図
【図4】本発明に係るパワーユニットの正面図
【図5】図3の5−5線断面図
【図6】本発明に係るパワーユニットの側面図
【図7】図4の7−7線断面図
【図8】図3の8−8線断面図
【図9】従来のエンジンの潤滑油供給装置の断面図
【符号の説明】
10…エンジン、10a…変速機、43…クランクケー
ス、43a…主オイル通路(メインギャラリ)、43b
…連絡油路、57…クランク軸、73…オイルポンプ、
75…変速機用オイル通路、76…油圧スイッチ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク軸の軸線に沿ってクランクケー
    スに主オイル通路を設け、オイルポンプから前記主オイ
    ル通路を介してエンジンの各部に潤滑油を供給する潤滑
    油供給装置において、エンジンの後方に変速機を設け、
    この変速機へ潤滑油を供給するための変速機用オイル通
    路を前記主オイル通路から分岐し、この変速機用オイル
    通路に、変速機用オイル通路及び主オイル通路の油圧の
    低下を検知するための油圧スイッチを連絡油路を介して
    配置したことを特徴とするエンジンの潤滑油供給装置。
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