JPS6313044A - 現像安定性が改良される感光性平版印刷版の現像処理方法と装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は感光性平版印刷版（以下、ＰＳ版という）の現
像処理方法およびそれに用いる装置に関し、更に詳しく
は、自動現像機を用いる現像処理方法およびそれに用い
る現像処理装置に関する。

［従来の技術および発明の背景］ 自動現像機を用いてＰＳ版を現像処理する場合、現像中
の現像液の温度は周辺の気温に影響される。

現像進行性は現像液温に密接な関係があるため、周辺の
気温が高い場合には現像過多となり、例えば必要以上に
細点を細らせ、周辺の気°温が低い場合には非画像部が
溶解しないことも起る。

従来、自動現像機を用いる現像処理においては、現像液
温を一定にしてＰＳ版上に供給しているが、版面上では
現像液温の制御が難がしいため、室温の影響を受け、現
像処理が不安定になっている。

特開昭５８−６３９３５号には、現像８１温の調節が不
充分な段階で現像液温に対応した現像時間で現像を行う
方法が記載されているが、この方法は貯蔵槽の現像液温
による現像時間のｒＡ＋御であるため、周辺気温の変動
による現像進行性の制御はできない。

我々は、自動現像機を用いたＰＳ版の現像処理における
周辺気温の変動による得られた版の性能の変動をなくす
目的で研究を行い、版の性能変動の主要な因子の一つに
ＰＳ版上の現像液温の変化があり、これは主に供給する
現像液の温度と周辺気温との差が大きい場合に大きくな
ることに着目し、現像液を常に周辺気温と平衡した温度
でＰＳ版上に供給すればＰＳ版上の現像液温の変化が生
じないことを見出し、また２８版面上の現像液温の変動
には現像搬送速度で対応することが有利であること見出
し、本発明をなすに至った。

［発明の目的］ 従って本発明の目的は、第１に自動現像機の周辺の気温
がＰＳ版の現像に与える影響をなくし、安定した現像結
果が得られる現像処理方法および自動現像機を提供する
ことであり、第２に自動現像機の温度調節機器を省きう
る低コストおよび低稼動コストの自動現像機を提供する
ことである。

［発明の構成］ 本発明の上記目的は下記構成の現像処理方法および自動
現像機によって達成される。

本発明の現像処理方法は自動現像機を用いて感光性平版
印刷版を自動的に搬送し現像処理する方法において、該
自動現像機の周辺気温を測定し、この測定値に対応する
現像搬送速度で現像処理を行うことを特徴とするもので
ある。

また、上記方法を実施する本発明の自動現像機は、感光
性平版印刷版を自動的に搬送し現像する現像部を有する
自動現像機において、該現像部の周辺気温を測定する装
置、および該装置によって測定された周辺気温に対応す
る現像時間になるように該現像部の搬送速度を制御する
手段を有することを特徴とするものである。

以下、本発明を図面により詳細に説明する。

第１図は本発明の方法を実施するための一実施態様を示
す自動現像機の現像部の略側断面図面である。第１図に
おいて、１は現像液貯蔵槽、２は現像液貯蔵Ｗ１１内の
現像液を現像液供給部材３へ送る現像液供給ポンプであ
る。現像液供給部材３はＰＳ版の版面に現像液を塗布す
るもので、現像液が流出しうる複数の孔を側面に有する
パイプと２枚の板材から形成されるスリットを下端に有
する。

４は自動現像機の周辺の気温を検出する気温検出センサ
ー、５は気温−搬送速度変換回路で、気温検出センサー
４で検出された信号を、該信号に対応する搬送速度にな
るように搬送ローラ対６、ロールブラシ７および搬送兼
スクイズローラ対８を駆動する変速ＤＣモータ（図示せ
ず）の回転数を制御する出力に変換する。９はＰＳ版で
ある。

上記モータの回転数を周辺気温によって制御することに
より、上記搬送ローラ対６等の回松速度が変化し、ＰＳ
版の搬送速度すなわち現像処理時間が周辺気温によって
制御される。

現像液供給部材３は、その下端がＰＳ版の搬送面に位置
するようにし、該スリットは上記パイプからの現像８１
流出量に応じてスリット間隙の増減ができる構造にする
。

上記板材としては例えばポリエステル、ポリ塩化ビニル
、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレンのよう
なプラスチックのシート、スチレン鋼のような金属、ゴ
ム等のシートを用いることができる。

上記板材が可撓性のないものであるか２８版面を傷付け
るような硬いものであるときは該下端がＰＳ版に接触し
ないような位置にすることが好ましい。

上記スリット間隙の増減のｉｌ！１節は上記２枚の板材
の少なくとも１つが可視性のあるものであれば現像液供
給パイプ１３からの現像ａＸ出量に応じて自動的になさ
れるので装置が簡易なものとなる。

スリットの好ましい態様は、その下端部がスリットを形
成する２枚の板材が各々搬送面に平行な方向でかつ搬送
方向に直交する方向に少な（も可撓性を有する部分を有
し、２８版面上の位置において、搬送方向から見て出口
側の板材が入口側の板材より先端（下端）が短い（好ま
しくは３〜１０ｚｚ）ｆｉ様である。

なお、現像液供給部材３は、上記態様に限らず２５版上
に現像液を塗布できるものであればよい。

本発明の方法における周辺気温と現像搬送速度との関係
は実験によって求めることができる。

気温−搬送速度変換回路５において、気温検出センサー
４からの入力信号はサーボ機構に入力し、サーボｌｆｌ
構からの出力信号により変速ＤＣモータの速度を変える
。サーボ機構は入力インター７エース、入力信号に対応
した出力信号になるよう指令するプログラムを格納する
ＲＯＭ、このプログラムに基いて所要の演算、判断を行
って制御ｍ信号を出力するマイクロコンピュータおよび
出力インター７エースから構成される。

本発明の自動現像機の好ましい実施態様として、一定濃
度の現像液を用いて一定の現像感度が得られる周辺気温
と現像搬送速度の関係を予め求めておき、この関係を制
御用プログラムとして自動現像機内に組み込む態様が挙
げられる。

同じく別の好ましい実施態様として、自動現像機に現像
液の温度調節装置を設けない態様が挙げられる。

また、本発明の方法の好ましい実施態様として、周辺気
温を検出するセンサーを自動現像機に組み込み、該セン
サーによる測定値に対応する搬送速度にマニュアルで調
節する態様が挙げられる。

本発明の現像処理方法お上り自動現像機の現像部におい
て、現像促進手段を付加することができる。現像促進手
段としでは、現像を促進する物理的、化学的、電気的、
機械的などの任意の手段を適用することができる。

本発明により現像した後の処理について制限はなく、任
意の手段を適用できる。

本発明を適用する自動現像機は本発明に係る現像処理工
程の他に必要ならば現像処理工程後、水洗工程、不感脂
化処理工程、界面活性剤を含む水溶液による処理工程等
の各々個々の処理工程、あるいは水洗工程とそれに引続
く不感脂化処理工程等の様に前記各工程を連続して組合
せた処理工程を含んでもよい。

本発明の方法に用いられる２８版には、光照射によって
溶解性の変化する感光層が支持体上に塗布されているも
の、および電子写真方式等によって画像様レノスＦ層を
設は得る溶解性層が支持体上に設けられているものが含
まれる。

上記の感光性層は必須成分として感光性物質を含んでお
り、感光性物質の代表的なものとして（±、例えば感光
性ジアゾ化合物、感光性アジド化合物、エチレン性不飽
和二重結合を有する化合物、酸触媒で重合を起こすエポ
キシ化合物、酸で分解するシリルエーテルポリマーやＣ
−０−Ｃ−基を有する化合物と光陵発生剤との組合せ等
が挙げられる−０感光性ジアゾ化合物としては、露光に
よりアルカリ可溶性に変化するボッ型のものとしてＯ−
キノンジアシド化合物、露光により溶解性が減少するネ
γ型のものとして芳香族ノアゾニツム塩等が挙げられる
。

本発明の方法に用いるネガ型２８版の現像液には例、ｔ
　Ｉｆ　＊　ＩＩＩ］　昭５１−７７４０１号、同５１
−８０２２８号、同５３−４４２０２号および同５５−
５２０５４号中に記載されているような７ニオン界面活
性剤、水に対する溶解度が常温において１０重量％以下
である有機溶媒、アルカリ剤、水および必要により汚れ
防止剤からなる水溶液が含まれる。

本発明の方法ｉ二重いるボッ型ＰＳ版の現像液にはアル
カリ金属水酸化物、珪酸アルカリ金属塩、りん酸アルカ
リ金属塩またはフルミン酸アルカリ金属塩、水および必
要に応じて界面活性剤や他の添加剤からなるｐＨ１２以
上の強アルカリ水溶液が含まれる。具体的には特開昭４
８−１５５３５号、同５３−８２３３４号、同５４−６
２００４号、同５２−１２７３３８号、同５３−９６３
０７号、同５０−１４４５０２号、同５５−２２７５９
号、同５５−２５１００号、同５５−９５９４６号、同
５５−１１５０３９号、同５６−１４２５２８号、同５
０−５１３２４号に記載されている珪酸ナトリウムまた
は珪酸カリウムからなる現像液をあげることができる。

また、特開昭６０−１３０７４１号等に記載等のネガ型
２８版とポジ型２５版の兼用現像液も用いることができ
る。

［実施例］ 以下、本発明の具体的な実施例を示す。

実施例１ 第１図に示す態様の装置を用い、気温検出センサーとし
てサーミスタを用い、気温−搬送速度変換回路として第
２図に示すものを用いた。

第２図に示す回路において、サーミスタにより周辺気温
を測定し、信号を７ンブ回路により増幅し、＾／Ｄコン
バータによりアナログ信号をデジタル変換する。その信
号はＣＰＵ回路に送られ、予しめプログラムされた気温
〜搬送速度のデーターを用いて演算、判断を行い、最適
搬送速度を決定し、ドライバー回路に信号を送る。ドラ
イバー回路によりＤＣモーターの回転を制御する。

現像液供給部材のスリットを形成する板材としては、上
側（出口側）の板材に厚さ７５μ屓、長さ（搬送方向に
直交する方向）９００ｍｍ、＠（水平投影面への投影の
搬送方向長さ）５０ｉ＋ｙの、下側（入口側）の板材に
厚さ１７５μｌ、長さ９００ｈａ、幅（水平投影面への
投影の搬送方向長さ）５５ｉ＋ｚのそれぞれ長方形のポ
リエチレンテレフタレートのシートを用いた。

１３版はＳＭＰ−Ｎ（商品名、ボッ型２３版、小西六写
真工業（株）！りの１００３ｚ＊Ｘ　８００＊ｚサイズ
を用い、現像液は下記組成のものを用いた。

現像液 ケイ酸ナトリウム（ＪＩＳ規格ケイ酸ソーダ３号）０１
Ｆ 水酸化ナトリウム　　　　　　　　　　　２７１Ｆペレ
ツクスＮＢＬ（フルキルナフタレンスルホン。

酸ナトリウム、花王アトラス（株）ｌ　　　　Ｏ，２５
゜水　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　９６７゜上記装置の現像ゾーン（現像液の塗
布からそのスクイズまで）の長さは４００瀧ｌとし、現
像液供給量は上記ＰＳ版１版当り１６０μｌとした。

このような条件で、先ず自動現像機周辺の気温の変化に
対し一定の現像結果が得られる現像搬送速度を求める実
験を行った。その方法は、気温をポケットサーモメータ
・モデル２５４５（損用電ｆｉ（株）製）を用いで測定
し、１４℃、２１℃、２７℃および３０℃の各気温にお
いてクリア４段が得られる現像搬送速度を求め、これら
の各点を平滑な曲線で結んだ、その結果を第３図のグラ
フで示す、第３図のグラフで示す周辺気温と現像搬送速
度の関係を用いて、１４℃〜３０℃の範囲の種々の周辺
気温で、上記１３版の現像処理を行った結果、すべてク
リア４段が得られた。この実験で１３版に供給する現像
液の温度は周辺気温とほぼ同じであった。

次に、上記実験で得た版を用いてオフセット印刷した結
果、すべて同等な階調性および網点再現性が得られた。

［発明の効果１ 本発明の方法および装置により、自動現像機を用いる１
３版の現像処理における自動現像機の周辺の気温の変動
による現像結果の変動が減少し、現像処理の安定性が改
善される。

また、本発明の方法および装置によれば、自動現像機に
現像液の温度調節機器がなくても安定した現像処理結果
が得られる。更に、本発明で用いる搬送速度の制御は現
像液温の制御に比較して容易で安定な手段であるため、
より安定な現像処理を行うことができる。更にまた温度
調節機器を省くことにより自動現像機の製造コストおよ
び稼動コストを低減できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の方法を実施する自動現像機の現像部の
略側断面図、第２図はその気温−搬送速度変換回路のブ
ロック図、第３図は周辺気温と搬送速度の関係の例を示
すグラフである。 １・・・現像液貯蔵槽　　２・・・現像液供給ポンプ３
・・・現像液供給部材　４・・・気温検出センサー５・
・・気温・搬送速度変換回路 ６・・・搬送ローラ対　　７・・・ロールブラシ８・・
・搬送兼スクイズローラ対 ９・・・１３版

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）自動現像機を用いて感光性平版印刷版を自動的に
   搬送し現像処理する方法において、該自動現像機の周辺
   の気温を測定し、この測定値に対応する現像搬送速度で
   現像処理を行うことを特徴とする感光性平版印刷版の現
   像処理方法。
2. （２）感光性平版印刷版を自動的に搬送し現像する現像
   部を有する自動現像機において、該現像部の周辺の気温
   を測定する装置、および該装置によって測定された周辺
   気温に対応する現像時間になるように該現像部の搬送速
   度を制御する手段を有することを特徴とする感光性平版
   印刷版用自動現像機。