JPS63130202A - タンデム圧延機の走間ロ−ル組替方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、タンデム圧延機に係り、圧延機が走行中にロ
ール組替を行う事ができる走間ロール組替において、新
ロールを圧延機にタッチする時、スリップを防止し、材
料に疵をつけぬようにした走間ロール組替方法に関する
。

〔従来の技術〕

従来、公知のタンデム圧延機のロール組替は、全て圧延
作業をいったん中止して行われている。

すなわち、ロール交換が必要となった時、圧延ラインを
停止し、新旧ロールを交換した後、新ロール径に合せ、
上ロール圧下装置３によりパスライン調整をし、新しい
セットアツプデータにより下ロール圧下装置４．上・下
ロール駆動装置１，２をセットアツプした後、ライン起
動し圧延を再開するものである。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記従来技術によるロール組替は、圧延作業をいったん
中止して行われるため、生産効率の低下。

加速、減速時の製品板厚のオフゲージ長の増大による歩
留りの低下の原因となっていた。また、近年、生産効率
向上のため入側にストレージルーバを設け、母機コイル
を順次溶接して行う連続圧延法が採用される場合におい
て、従来のロール組替法では、やはり圧延作業をいった
ん中止しなければならない為、生産効率がダウンし、連
続圧延のメリットが十分に活かせなかった。この問題を
解決するためには、圧延中にロール組替えを行う事であ
るが、単純に上・下ロール周速を前後ロール実速度より
求めた抜法に同期させ、上・下ロール圧下を同時に締め
込んだ場合、圧延機との間でス、−リップが発生し１表
面にスリップ疵をつけたり、場合によっては板切れが発
生する。

本発明の目的は、走間ロール組替後、上・下ロールを板
にスリップ疵をつける事なくタッチさせ、所定圧延圧力
まで締め込むことにある。

ロールがタッチした時にスリップ疵ができるのは、真の
抜法とロールの周速が完全に一致しないことにより起こ
る。ロール駆動装置は速度制御されているため、与えら
れた速度指令値に正確に追従する。ロールが板にタッチ
し、締め込んだ時でも速度制御の効果により速度指令値
に正確に追従する為、速度指令値が抜法と異っていれば
、スリップが発生するのである。従来、該ロール駆動装
置に対する速度指令値は前段ロール６の回転速度（周速
）ＶＮと先進率Ｓｔより抜法Ｖｓは、Ｖｓ＝（１＋５ｚ
）ＶＮとして、計算より求められているが、Ｓ、は圧下
率、ロール径などの機械及び機料の条件により正確にと
らえる事が困難であった。以上のスリップ現象に加えて
上・下ロールを同時に圧下した場合は、正確にパスライ
ンをキープする事は灘しく、板を締め込んだ時パスライ
ンが直前と変る為、ストリップテンションが過渡的に大
きく変動し、板切れの原因となった。

〔問題点を解決するための手段〕

以上の問題点を解決するためには、先ず上ロール圧下装
置を作動させ、走行中の板にタッチするまで下降させ、
パスライン調整を行うことであり、この時、上ロール駆
動装置は速度制御方式（ＡＳＲ）から、暫時、電流制御
方式（Ａ　ＣＲ）に切替えておく、このようにすれば、
ロール速度が抜法と完全に一致しなくても板にタッチし
た時、すぐにロールは抜法に追従することができる。抜
法に追従した上ロールを抜法検出器として使用すること
により、そのロールの回転数より抜法を検知し、下ロー
ルのロール駆動装置の速度パターンとして使う事ができ
る。下ロールを抜法に完全に一致させた状態で板にタッ
チさせることにより、スリップ板切れを防ぐ事ができ、
目的が達成される。

〔実施例〕

第２図は、本発明に基づく走間ロール組替後、機料タッ
チ制御方法のフローチャートを示す。

ブロックＢ１で圧延中に、上・不断ロールを圧延スタン
ドに装填した後、該上ロール６を圧延中の前段スタンド
の上ロール６の回転数ＶＮより求めたストリップ速度Ｖ
ｓ（Ｖｓ＝（１＋　Ｓ　ｚ）　Ｘ　ＶＮ　＊ここにＳ、
は先進率）で回転する（ブロックＢｚ）。

ブロックＢ３では速度制御（Ａ　Ｓ　Ｒ）で一定速Ｖｓ
で回転中の上ロール駆動系のロース電流工Ωｍを測、定
し記憶する。ブロックＢ４では上ロール駆動系をＡＳＲ
から電流制御（ＡＣＲ）に切替え、ブロックＢ８で記憶
した電流工Ωｍを電流指令値として与える。これにより
、上ロール駆動系は今迄の速度Ｖｓを保ちなからＡＣＲ
モードで運転される。この目的は、真の抜法と上ロール
周速が先進率等の計算誤差により完全に一致している場
合、速やかに上ロールを抜法に一致させるためである。

ブロックＢ３では上ロール圧下装置３により、上ロール
を走行中の圧延機１０にタッチする迄、下降する。上ロ
ールは圧延機にタッチすると、すぐ圧延機に追従し、同
速度で回転させら一゛れるため、上ロールの回転数より
逆に機料の真の速度Ｖｓを計測する事ができる（ブロッ
クＢｅ）。

真の抜法が求められたので、ブロックＢ７では上記Ｖｓ
を連続指令値として下ロールを回転する。

この場合、数％のドルーピング（垂下）特性付ＡＳＲと
する。こうする事により、万一、何らかの原因で下ロー
ル速度が機料速度Ｖｓと若干誤差がある場合、スリップ
を防ぐことができる。プロツクＢδでは下ロール圧上装
置４により、下ロールを圧延機にタッチする迄、上昇す
る。すでに、ブロックＢ６でパスライン調整が終ってい
るので、上・下ロールで機料１０を挟んだ場合でも、パ
スラインの変化を防ぐ事ができるので、板切れが防止で
きる。ブロックＢｅではロール交換前に記憶した圧延圧
力になるまで圧延圧力計５により計測し、下ロール圧上
装置により締め込む。同時に下ロール駆動装置のドルー
ピング特性は正規値（セットアツプ値）に戻す。ブロッ
クＢＩＯでは上ロール駆動系をＡＣＲからＡＳＲに戻し
、下ロールと同じく正規のドルーピング特性にする。こ
れによ）、上・下ロール共圧延可能状態に戻った。板厚
制御（ＡＧＯ）をＯＮにし、最終仕上げ板厚をチェック
する。

旧ロール組替開始前、当該スタンドが受持っていたリダ
クション（圧下率）を地圧延機にシフトし、当該スタン
ドの実質リダクションをゼロとしたため、Ｂ１１では各
圧延機に分配したリダクション（主として上流）を元へ
戻す事により、当該スタンドのリダクションが増加し、
圧延されることになる。各圧延機のリダクションが元の
値に復帰すれば圧延動力が軽減するので、ブロック８１
２では圧延速度を正規値（セットアツプ値）まで上昇す
る。圧延中にリダクションを圧延機間でダイナミックに
シフトするので、過渡的にゲージ変動ができるため、ブ
ロックＢｚｏで投入したＡＧＣにより、最終仕上げ板厚
を一定になるように制御しながら行う。

〔発明の効果〕

本発明によれば、圧延作業を続行しながらロール組替が
可能となるので、連続運転が可能になり。

稼動率が向上する。又、従来組替時、ライン休止の為、
加速減速にともなり製品の先端部、後端部の板厚精度が
悪くなり、スクラップとなっていたが、本発明により連
続化が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の連続圧延方式タンデムミル
の全体構成図、第２図は走間ロール組替後機料タッチ制
御方法のフローチャートである。 １．２・・・上・下ロール駆動装置、３，４・・・上・
下ロール圧下装置、５・・・圧延圧力計、６，７・・・
上・下ワークロール、８，９・・・上・下ＢＵ旧ロール
１０・・・圧延機。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、上ロール駆動装置１、下ロール駆動装置２、上ロー
   ル圧下装置３、下ロール圧上装置４、圧延圧力計５、を
   備えたタンデム圧延機の走間ロール組替において、新ロ
   ールを組込後はじめに上ロール周速度を前段圧延機速度
   から求めた板速度に周期させ、上ロール圧下装置３によ
   り圧延機１０にタッチさせ、つぎに上ロール６により検
   出した板速度に同期して下ロール７を回転させた後、下
   ロール圧上装置４により下ロールを圧延材１０にタッチ
   させ圧延圧力計５が旧ロール交換前の値になる迄、閉め
   込んだ後、前後スタンドのリダクションを徐々にロール
   組替前の値に戻し、新ロールにリダクションをシフトす
   る事によりスリップレスに走間ロール組替を行う事を特
   徴とするタンデム圧延機の走間ロール組替方法。