JPS63128160A - 連続式溶融金属メツキ方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は、溶融金属メッキ浴から連続的に引き上げられ
る被メッキ材のメッキ付着量等を制御して所望の表面仕
様品種を得ることのできる連続式溶融金属メッキ方法に
関するものである。

（ロ）従来技術 従来の連続式溶融金属メッキ方法においては、第２図に
示すように、金属ストリップ等の被メッキ材１をスナウ
ト２から亜鉛等の溶融金属メッキ浴３内に導き、シンク
・ロール４、スナップ・ロール５をかいしてメッキ洛外
に取り出し、ガスワイピング・ノズル６、タッチ・ロー
ル７をかいして合金化処理炉８、冷却装置９に導き、ト
ップ・ロール１０を経て製品とされる。

合金化処理炉８に代えて、ゼロスパングル装置１１を設
けることもできる。

連続式溶融金属メッキラインにおいて、その目付量制御
を行うガスワイピング・ノズルの付近で被メッキ材１を
安定走行させることは、目付量を一定に制御するばかり
ではなく５ガスワイピング・ノズル６を近接させ、高速
薄メッキを実現するために必須の条件である。

（ハ）発明が解決しようとする問題点 被メッキ材１を安定走行させるためには、タッチ・ロー
ル７をガスワイピング・ノズル６の真近上方に設置する
のが最も有効である（第２図）、シかしながら、被メッ
キ材１のメ・ツキ面を溶融状態でタッチ・ロール７に接
触させることは、以下のような問題点がある。

■　タッチ・ロール７によるメッキ金属のと・ツクアッ
プ現象があり、ピック・アップされたロール付着物によ
り被メッキ材１の表面に押込み疵が発生する。

■　このビック・アップ現象を防止するために、タッチ
・ロール７の表面温度を下げることが有効である。しか
し、タッチ・ロール７を冷却することにより、被メッキ
材ロールに接触した箇所で急冷され、メッキ面に細波（
さざなみ）模様が発生する。

表面温度を下げたタッチ・ロール７（以下、強制冷却タ
ッチ・ロールという、）を用いた場合、メ・ツキ面に細
波が発生する原因は、ロール７によりメ・ツキ面が冷却
されてもロール出側においてメッキ面が半溶融状態にあ
ることに起因する。それは、メッキ付着量とメッキ面の
曳き高さとの関係から、下記のような表面外観となる。

■　薄目付条件（１２０２／ｍ”以下）にあっては、タ
ッチ・ロール７に達するまでに、メッキ面が凝固してタ
ッチ・ロール７に接するので、通常レギュラ・スパング
ル（例えば、溶融亜鉛メッキ鋼板等において通常見られ
る雪の結晶状模様）材が得られる。

■　目付量が１２０〜１８ｈ／ｚ”の範囲にあっては、
半溶融状態でロール７に接触するが、ロール７に急冷さ
れるため、全面ゼロスパングル（スパングルがないこと
）となり、ロール７の出側では凝固状態となる。

■　目付量が１８０ｇ／ｚ２以上の厚目付条件となると
、ロール７の出側において、そのメッキ層の上層部だけ
が凝固状態となり、メッキ層中に溶融状態が残り、ロー
ル７より溶融状悪金属が押し出され、細波模様となる。

したがって、本発明の目的は、タッチ・ロール７の入側
に予冷却装置を設置しタッチ・ロール７に接触時のメッ
キ凝固状態を調整することができる連続式溶融金属メッ
キ方法を得ることにある。

（ニ）問題点を解決するための手段 本発明の連続式溶融金属メッキ方法は、溶融金ヱメッキ
浴から連続して引き上げられる被メッキ材の表面に付着
した過剰溶融金属をガスワイピング・ノズルによって除
去する連続メッキ・ラインにおいて、該ガスワイピング
・ノズルの上方でかつ被メッキ材の走行方向下流側にタ
ッチ・ロールを設けて被メッキ材を蛇行状に案内するこ
と、該タッチ・ロールを冷却媒体により強制冷却するこ
と、前記ガスワイピング・ノズルと前記タッチ・ロール
との間に予冷装置を設けて被メッキ材表面に冷却媒体を
吹き付けることにより該表面の温度を調節することによ
って、上記問題点を解決している。

（ホ）実施例 第１図を参照して、本発明の連続式溶融金属メッキ方法
の実施例について説明する０本発明の方法においては、
ガスワイピング・ノズル６とタッチ・ロール７との間に
予冷装置（プリクーラ）１２を設ける。

予冷装置１２は、空気または窒素等の不活性ガスを噴出
する機能を有している。噴出ガスの温度は、２０〜３０
０℃、流量は０〜１５０ＯＮｚコ／ｈｒ・層板幅である
ことが好ましい。

予冷装置１２の噴出ガスの温度および流量を変えること
により、被メッキ材１の表面模様（例えば、レギュラ・
スパングル、ゼロスパングル、細波模様等〉および表面
性状を制御することができる。

タッチ・ロール７は、３０〜１００℃に強制冷却される
。３０℃以下にすると冷却コストの大幅増加となり不利
である。１００℃以上にするとタッチ・ロール７にピッ
クアップ現象を生じ、メッキ面に押込み疵を発生する。

タッチ・ロール７を使用することにより、被メッキ材１
の走行が安定し、幅反りが矯正され、ガスワイピング・
ノズル６の近接を可能にする。したがって、薄目付が可
能となる。

予冷装置１２からの噴射ガスの流量・温度は、タッチ・
ロール７とワイピング・ノズル６との高さ関係、メッキ
浴温度、スナウト侵入被メッキ材温度、ガスワイピング
・ノズル６の噴出ガス流量（圧力）・温度により決まる
。実機での実験的検討よりその仕様が決定される。この
ようにして求めた仕様にもとづいて、タッチ・ロール７
の出側表面の外観を目視判定し、予冷装置１２の噴出ガ
ス流量を調節することにより、レギュラ・スパングル、
ゼロスパングル模様をつくり分け、表面外観が均一なメ
ッキ製品を得ることができる。

タッチ・ロール７はガスワイピング・ノズル７の上方５
１以内に設置することが好ましい、それは下記の理由に
よる。溶融金属が未凝固または不完全凝固の状態である
こと、また、ガスワイピング・ノズル６による振動抑制
という観点から定めた。

タッチ・ロール７に被メッキ材１を巻き付ける角度は１
０°以内が好ましい、それは下記の理由による９巻き付
は角を１０°以上にすると片面のみが急冷されるからで
ある。

本発明の方法の実施結果を第１表および第２表に示す、
第１表は、被メッキ材の寸法が厚み０．４ＩＪＩＸ幅１
２２３ｊｔ、ライン速度が１５０ｚ／ｓｉｎの場合であ
る。第２表は、被メッキ材の寸法が厚み１．０βｌＸ幅
１２Ｚ３ｚｚ、ライン速度が９０ｚ／ｗｉｎの場合であ
る。

画表における記号は下記のとおりである。

Ｎ：レギュラ・スパングル Ｚ：ゼロスパングル Ｘ、ゼロスパングル十細波むら（使用不可）第　　１　
　表 第　　２　　表 本発明では、さらに各種条件を変えて実施をしてみた。

その結果を第３表および第４表に示す。

第　　　３　　　表 第　　　４　　　　表 （へ）効　　果 本発明の方法によれば、ゼロスパングル、レギュラスパ
ングルの製品をつくり分けることができ、細波模様のな
い均一メッキ面を得ることができる。

第４表かられかるように、日付ｆｆ１１００ｇ／ｚ”以
上の厚メッキ品の製造では、プリクーラによる予冷効果
が有効に働きラインスピードの向上を図ることができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のメッキ方法の説明図、第２図は従来の
メッキ方法の説明図、第３図はメッキ・ライン速度の目
付量との間係を実験によって求めたグラフ。 １：被メッキ材　　　　　２：スナウト３：溶融金属メ
ッキ浴　　４：シンク・ロール５ニスナツプ・ロール ６：ガスワイピング・ノズル ７：タッチ・ロール　　　８：合金化処理炉９：冷却袋
Ｍｌ　　　　　　　１０：）ツブ・ロール１１：ゼロス
パングル装置　１２：予冷装置−特許出願人　住友金属
工業株式会社 （外５名） ラインむ（ｍｌｐ−一）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 溶融金属メッキ浴から連続して引き上げられる被メッキ
   材の表面に付着した過剰溶融金属をガスワイピング・ノ
   ズルによつて除去する連続メッキ・ラインにおいて、該
   ガスワイピング・ノズルの上方でかつ被メッキ材の走行
   方向下流側にタッチ・ロールを設けて被メッキ材を蛇行
   状に案内すること、前記ガスワイピング・ノズルと前記
   タッチ・ロールとの間に予冷装置を設けて被メッキ材表
   面に冷却媒体を吹き付けることにより該表面の温度を調
   節することからなる連続式溶融金属メッキ方法。