JPS63127424A - 磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は磁気記録媒体に関するもので、さらに詳しくは
走行性、特にブロッキング特性に優れた磁気記録媒体に
関するものである。

従来の技術 テープやディスクの磁気記録媒体は、非磁性基板（ポリ
エチレンテレフタレート、ポリイミド等〕に、磁性体で
ある金属酸化物（γ−Ｆ　ｅ　２０３　ｐ　Ｃ。

被着型ｒ−Ｆｅ２０３．Ｆｅ３Ｏ４，ＣｒＯ２等）また
は金属粉末を結合剤、潤滑剤、分散剤等と混線分散した
磁性塗料を塗工し、乾燥後、ビデオテープやオーディオ
テープにスリットし、またはフロッピーディスクに打抜
いて加工される。

磁性塗料の結合剤としては、ポリウレタン（以下ＰＵと
記す）、ニトロセルロース（以下ＮＣと記す）塩化ビニ
ル系樹脂等が用いられている。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら、例えば塩化ビニル系樹脂を結合剤として
用いた従来のビデオテープは、走行性に問題があり、特
に高湿度下にシリンダーと接触状態にしておくと、テー
プ磁性層の一部がシリンダーの表面に付着し剥離するシ
リンダーブロッキングがおこシ易い欠点カニある。これ
は、テープ製造において、塗料の分散工程、乾燥工程に
おける発熱、加熱の条件下で塩化ビニル系樹脂から脱離
した遊離の塩素イオンが主原因と考えられている。

本発明は上記の欠点を改良し、ブロッキング特性、走行
性の優れた磁気記録媒体を提供するものである。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために、本発明の磁気記録媒体は
、支持体上に磁性粉末および結合剤として塩化ビニル系
樹脂を主剤とした磁性層を塗着したもので、磁性層固形
分の０．０５〜５ｗｔ％のジステアリルペンタエリスリ
チルジフォスファイトを添加したものである。

作　　用 本発明者らは、結合剤として塩化ビニル系樹脂を使用し
た磁気記録媒体に対し、ジステア１泗ペンタエリスリチ
ルシフオスフアイトを添加すると、塩素イオンの脱離が
防がれ、走行性が良くな９、シリンダーブロッキングが
防止されることを見い出した。磁性層中に含ませるジス
テアリルベンタエリスリチルジフォスファイト は、塩化ビニル系樹脂に対し優れた熱安定作用を有する
とともに、分子量が太きいため、磁性層中でのマイグレ
ートや揮散等が起とシにくく経時的に極めて安定してい
る。また、テープの摩擦係数全下げる作用を有している
。磁性層中に含ませるジステアリルペンタエリスリチル
ジフォスファイトの量は、磁性層の重量に対して０．０
２〜５チの範囲で、好ましくは０．２〜１．○チ　であ
る。

０．０２％以下だと効果が認められず、６係以上だと塗
膜の強度が悪くなるものである。

さらに、本発明の効果は、従来から塩ビ系樹脂安定剤と
して使用されている有機錫系化合物と併用することによ
って、よシ大きくなる。本発明のジステアリルペンタエ
リスリチルジフオスファイトに併用させる有機錫化合物
としては、ジ・ｎ・オクチル錫マレエートポリマー、ジ
・ｎ・オクチル錫、ｓｓ’ビスイソオクチル・ノルカプ
トアセテート、ジオクチル錫カルボキシレート、ジプチ
ル錫マレエート、ジブチル錫ラウレート、含硫ジプチル
錫マレエート、ジブチル錫ラウレート・マレエート、等
がある。磁性層中への好ましい添加量は、磁性層重量に
対して０．０１〜０．１％の範囲である。これは、０．
０１％以下だと効果が認められず０．１％以上だと塗膜
が弱くなるためである。

なお、結合剤として使用する塩化ビニル系樹脂には、塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル−ビニルアルコール共重合体。

塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイン酸共重合体。

塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、等がある。

実施例 以下、本発明の実施例について説明する。

（実施例１） 支持体として１５μｍ厚のポリエチレンテレフタレート
を使用し、表−１の磁気塗料組成に対し、塗料の固形分
１００部に対して、ジステアリルペンタエリスリチルジ
フオスファイト０．１部を加えた塗料を塗布乾燥後、硬
化させ、ビデオテープを作成した。

（実施例２） 表−１の磁気塗料組成に対し、塗料の固形分１０Ｑ部に
対してジアテアリルベンタエリスリチルジフオスファイ
ト０．１部、ジブチル錫ラウレート０．０２部を加え、
実施例１と同様にしてビデオテープを作製した。

表−１磁性塗料組成 （比較例） 表−１の磁気塗料組成に対し、ジステアリルベンタエリ
スリチルジフオスファイトを加えずに、塗料の固形分１
００部に対してジプチル錫ラウレートを０．１部のみ加
え、実施例１と同様にしてビデオテープを作製した。

以上の各サンプルの磁性層面中の遊離塩素イオン量と摩
擦係数を表−２に示す。

表−２ 摩擦係数は、直径１２６圏のアルミ合金ドラムにテープ
測定面がその半周にわたって接触するようにし、ドラム
に対して入側張力を３５２、テープ走行速度を３，２ｃ
ｒｒｖ’秒に設定した時の出側張力ｘ２を測定し、次式
から求めた。

遊離塩素イオン量は、テープ磁性層面を剥ぎ、水で抽出
したのち、チオシアン酸水銀吸光光度法によシ分析、定
量を行った。

上記結果より明らかなように、本発明による磁気テープ
は従来品と比べ塩素イオンの遊離が少なく、摩擦係数が
小さくなっておシ、走行性、ブロッキング特性に優れた
ものである。

なお、上記実施例では磁気テープについて説明したが、
磁気テープのみならずフリキシプル磁気ディスク、磁気
シート等、他の磁気記録媒体に応用できることはいうま
でもない。

発明の効果 以上詳述したように、本発明によれば走行性、ブロッキ
ング特性に優れた磁気記録媒体が得られるため、その実
用上の価値は犬なるものである。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）支技体上に磁性粉末および結合剤として塩化ビニ
   ル系樹脂を主剤とする磁性層を塗着してなる磁気記媒体
   であって、磁性層中に、磁性層固形分の０．０５〜５ｗ
   ｔ％の下記構造式で示されるジステアリルペンタエリス
   リチルジフォスファイトを含むことを特徴とする磁気記
   録媒体。 ▲数式、化学式、表等があります▼
2. （２）磁性層中に、磁性層固形分の０．０１〜１ｗｔ％
   の有機錫系安定剤を含むことを特徴とする特許請求の範
   囲第１項記載の磁気記録媒体。