JP2512315B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JP2512315B2 JP62336395A JP33639587A JP2512315B2 JP 2512315 B2 JP2512315 B2 JP 2512315B2 JP 62336395 A JP62336395 A JP 62336395A JP 33639587 A JP33639587 A JP 33639587A JP 2512315 B2 JP2512315 B2 JP 2512315B2
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Description

【発明の詳細な説明】 イ.産業上の利用分野 本発明は磁気テープ、磁気シート、磁気ディスク等の
磁気記録媒体に関するものである。
ロ.従来技術 最近、磁気テープ等の磁気記録媒体の高密度化、高S/
N化に伴ない、より粒子径の小さな磁性粉が用いられる
ようになっている。
一般に、磁気記録媒体のS/N比は、記録・再生に関係
する記録材料中の磁性粉の粒子数の平方根に比例すると
言われているため、同一重量の磁性粉を塗布した場合、
粒子径の小さい磁性粉を用いる程S/N向上に有利にな
る。また、磁性粉を微粒子化し、そのBET値を高める
と、磁性層の表面がそれだけ平滑となり、スペーシング
ロスが少なくなることから、高い電磁変換特性を得る上
で有利である。金属磁性粉を用いると、更に高密度記録
が可能であり、性能が一層向上する。
しかしながら、磁性粉を微粒子化した場合、分散→停
滞→塗布といった一連の工程において、分散性が悪くな
り易く、特に金属磁性粉はその傾向が強い上に、粒子が
凝集し易くて塗液安定性が悪くなる。
本発明者は種々検討を加えた結果、上記において金属
磁性粉を用いた磁性層の水分含有量が性能を大きく左右
することを見い出し、本発明に到達したものである。
ハ.発明の目的 本発明の目的は、高密度記録、S/N比等の電磁変換特
性に優れ、かつ分散性、塗液安定性を向上させた磁気記
録媒体を提供することにある。
ニ.発明の構成及びその作用効果 即ち、本発明は、結合剤と、この結合剤中に分散され
た金属磁性粉とが磁性層に含有されている磁気記録媒体
において、 該金属磁性粉が鉄−アルミニウム系金属磁性粉で、比
表面積が45m2/g以上であり、 かつ、該磁性層に含有される水分量が、該金属磁性粉
100重量部に対して1.0〜2.5重量部である ことを特徴とする磁気記録媒体に係るものである。
本発明によれば、磁性粉として比表面積が45m2/g以上
の鉄−アルミニウム系金属磁性粉を用いているので、高
密度記録が可能であって、S/N比等に優れた媒体を提供
できる。
この場合、比表面積を45m2/g以上としていることは、
上記の性能向上に大いに寄与する反面金属粉であること
も原因して粒子同士が凝集し易く、分散性や塗液安定
性、ひいては媒体の耐久性を劣化させる傾向が生じる
が、これは本発明に基いて磁性層の水分量を上記の特定
範囲にコントロールすることによって十二分に解消でき
たのである。
即ち、鉄−アルミニウム系金属磁性粉自体、個々の粒
子表面に存在する活性点が粒子同士の凝集を生じる原因
となるが、こうした活性点は粒子表面に適度な水分が存
在又は付着すると不活性化する。このような不活性化
は、本発明に基き、磁性層の水分量を1.0重量%(金属
磁性粉を100%としたとき)より大きくすることによっ
て実現される。逆に水分量を1.0重量%以下としたとき
には、水分が不足し、上記活性点を十分につぶすことが
できず、分散不良、粒子の凝集を生じてしまう。但し、
本発明において、上記水分量はあまり多いと却って磁性
粉の物性をはじめ磁性層自体の性能を損ったり、磁性粉
の分散も不良となる(結合剤とのなじみが悪くなる)た
め、水分量は2.5重量%以下とすべきである。
上記において、磁性粉の比表面積は50m2/g以上とする
のが望ましいが、その上限は70m2/gとするのが望まし
い。
また、磁性層の水分量は更に1.2〜2.0重量%とするの
が望ましい。
なお、上記の比表面積はBET値で表わされ、単位重量
あたりの表面積をいい、平均粒子径とは全く異なった物
理量であり、例えば平均粒子径は同一であっても、比表
面積が大きなものと、比表面積が小さなものが存在す
る。比表面積の測定は、例えばまず、粉末を250℃前後
で30〜60分加熱処理しながら脱気して、該粉末に吸着さ
れているものを除去し、その後、測定装置に導入して、
窒素の初期圧力を0.5kg/m2に設定し、窒素により液体窒
素温度(−195℃)で吸着測定を行う(一般にB.E.T法と
称されている比表面積の測定方法。詳しくはJ.Ame.Che
m.Soc,60 309(1938)を参照)。この比表面積(BET
値)の測定装置には、湯浅電池(株)ならびに湯浅アイ
オニクス(株)の共同製造による「粉粒体測定装置(カ
ンターソープ)」を使用することができる。比表面積な
らびにその測定方法についての一般的な説明は「粒体の
測定」(J.M.DALLAVALLE,CLYDEORRJr共著、弁田その他
訳;産業図書社刊)に詳しく述べられており、また「化
学便覧」(応用編、1170〜1171頁、日本化学会編、丸善
(株)昭和41年4月30日発行)にも記載されている(な
お前記「化学便覧」では、比表面積を単に表面積(m2/
gr)と記載しているが、本明細書における比表面積と同
一のものである。)。
また、磁性層中の水分層の測定は、公知の測定方法で
行うことができる。
本発明で使用可能な金属磁性粉としては、鉄−アルミ
ニウム系(Fe-Al系、Fe-Al-Ni系、Fe-Al-Zn系、Fe-Al-C
o系等)金属磁性粉が挙げられる。以下、鉄−アルミニ
ウム系を単にFe-Al系と称す。
即ち、近年のビデオテープの用途は、ポータブル化に
伴い多岐にわたり、その使用条件はさまざまである。従
って、ビデオテープには高い耐蝕性が要求されることに
なる。この点、Fe-Al系磁性粉は高耐蝕性を示し、かつ
分散性も良好である。このことは、磁性粉の比表面積を
大きくしても、その分散性を十分とすることができるた
めに、高密度記録の実現にとって非常に重要である。
また、上記のFe-AL系金属磁性粉において、磁性粉のA
l含有量を1.0〜20原子%の範囲内とするのが好ましい。
本発明で使用可能な結合剤としては、平均分子量が約
10000〜200000のもので、例えばウレタン樹脂、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデ
ン共重合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、
ブタジエン−アクリロニトリル共重合体、ポリアミド樹
脂、ポリビニルブチラール、セルロース誘導体(セルロ
ースアセテトブチレート、セルロースダイアセテート、
セルローストリアセテート、セルロースプロピオネー
ト、ニトロセルロース等)、スチレン−ブタジエン共重
合体、ポリエステル樹脂、各種の合成ゴム系、フェノー
ル樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、フェ
ノキシ樹脂、シリコン樹脂、アクリル系反応樹脂、高分
子量ポリエステル樹脂とイソシアネートプレポリマーの
混合物、ポリエステルポリオールとポリイソシアネート
の混合物、尿素ホルムアルデヒド樹脂、低分子量グリコ
ール/高分子量ジオール/イソシアネートの混合物、及
びこれらの混合物等が例示される。
前記した樹脂は、−SO3M、−COM、−PO(OM′)
2(但しMは水素又はリチウム、カリウム、ナトリウム
等のアルカリ金属、M′は水素、リチウム、カリウム、
ナトリウム等のアルカリ金属又はアルキル基等の炭化水
素残基)等の親水性極性基を含有した樹脂であるのがよ
い。即ちこうした樹脂は分子内の極性基によって、金属
磁性粉とのなじみが向上し、これによって磁性粉の分散
性を更に良くし、かつ金属磁性粉の凝集も防止して塗液
安定性を一層向上させることができる。
使用する結合剤、特に塩化ビニル系共重合体は塩化ビ
ニルモノマー、スルホン酸もしくはリン酸のアルカリ塩
を含有した共重合性モノマー及び必要に応じ他の共重合
性モノマーを共重合することによって得ることができ
る。この共重合体はビニル合成によるものであるので合
成が容易であり、且つ共重合成分を種々選ぶことがで
き、共重合体の特性を最適に調整することができる。
上記したスルホン酸もしくはリン酸の塩の金属はアル
カリ金属(特にナトリウム、カリウム、リチウム)であ
り、特にカリウムが溶解性、反応性、収率等の点で好ま
しい。
スルホン酸塩を含有する上記の共重合性モノマーとし
ては、 CH2=CHSO3M、 CH2=CHCH2SO3M、 CH2=C(CH3)CH2SO3M、 CH2=CHCH2OCOCH(CH2COOR)SO3M、 CH2=CHCH2OCH2CH(OH)CH2SO3M、 CH2=C(CH3)COOC24SO3M、 CH2=CHCOOC48SO3M、 CH2=CHCONHC(CH32CH2SO3M、 が挙げられる。
またリン酸塩としては、 CH2=CHCH2OCH2CH(OH)CH2‐O-PO3MY1、 CH2=CHCONHC(CH32CH2‐O-PO3MY2CH2=CHCH2O(CH2CH2O)mPO2MX2 上記に於いてMはアルカリ金属、Rは炭素原子数1〜
20個のアルキル基、Y1はH、M又は CH2=CHCH2OCH2CH(OH)CH2−、 Y2はH、M又は CH2=CHCONHC(CH32CH2−、 X1OHまたはOM、X2は CH2=CHCH2O(CH2CH2O)m−、 OH又はOMである。またnは1〜100、mは1〜100の正数
である。
また必要に応じ共重合させる共重合性モノマーとして
は、公知の重合性モノマーがあり、例えば種々のビニル
エステル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、メタク
リロニトリル、スチレン、アクリル酸、メタクリル酸、
種々のアクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、エ
チレン、プロピレン、イソブテン、ブタジエン、イソプ
レン、ビニルエーテル、アリールエーテル、アリールエ
ステル、アクリルアミド、メタクリルアミド、マレイン
酸、マレイン酸エステル等が例示される。
本発明による上記結合剤は乳化重合、溶液重合、懸濁
重合、塊状重合等の重合法により重合される。いずれの
方法に於いても必要に応じて分子量調節剤、重合開始
剤、モノマーの分割添加あるいは連続添加などの公知の
技術が応用できる。
本発明において用いられる上記結合剤中の前記酸性基
の塩含有モノマー量は0.01〜30モル%であるのが好まし
い。該塩含有モノマー量が多すぎると、溶剤への溶解性
が悪くまたゲル化が起こりやすい。また塩含有モノマー
量が少なすぎると所望の特性が得られなくなる。
上記の塩化ビニル系共重合体は更に、エポキシ基又は
水酸基を含有しているのが好ましい。
ところで、従来の塩ビ系共重合体(例えばU.C.C.社製
のVAGH)は以下の共重合成分からなっていた。
:共重合ユニットを示す。
しかし、ここでCH3CO−O−の基は、硬化剤との架橋
反応には寄与しにくいものと考えられる。そこで、CH3C
Oに代えて、 等のエポキシ基を含有させるのが好ましい。例えば次の
ユニットをもつ共重合体が挙げられる。
(X:スルホ又はホスホ基のアルカリ金属塩を含んだモノ
マーユニット部分) 特に、少なくともウレタン樹脂を使用するのがよく、
更に塩化ビニル系共重合体、エポキシ樹脂(特にフェノ
キシ樹脂)、ポリエステル樹脂又はニトロセルロース樹
脂(以下、他の樹脂と称する。)を併用するのがよい。
この場合、ウレタン樹脂と他の樹脂との配合比として
は、他の樹脂が90〜100重量部、より好ましくは80〜20
重量部であるのが望ましい。上記配合比が90重量部を越
えると塗膜がもろくなりすぎ塗膜の耐久性が著しく劣化
し、また支持体との接着性も悪くなる。また上記配合比
が10重量部未満であると、磁性粉の粉落ちがおこり易く
なる。
更に、本発明において、結合剤を含有する磁性塗料に
は更にポリイソシアネート系硬化剤を添加することによ
り、耐久性を向上することができる。このようなポリイ
ソシアネート系硬化剤としては、例えば、トリレンジイ
ソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘ
キサンジイソシアネート等の2官能イソシアネート、コ
ロネートL(日本ポリウレタン工業(株)製)、デスモ
ジュールL(バイエル社製)等の3官能イソシアネー
ト、または両末端にイソシアネート基を含有するウレタ
ンプレポリマーなどの従来から硬化剤として使用されて
いるものや、また硬化剤として使用可能であるポリイソ
シアネートであればいずれも使用できる。また、そのポ
リイソシアネート系硬化剤の量は全結合剤量の5〜80重
量部用いる。
本発明の磁気記録媒体は、例えば第1図に示すよう
に、ポリエチレンテレフタレート等の非磁性支持体1上
に磁性層2を有し、必要あればこの磁性層2とは反対側
の面にBC層3が設けられている構成のものである。ま
た、第2図に示すように第1図の磁気記録媒体の磁性層
2上にオーバーコート層(CO層)4を設けてもよい。
また、第1図、第2図の磁気記録媒体は、磁性層2と
支持体1との間に下引き層(図示せず)を設けたもので
あってよく、或いは下引き層を設けなくてもよい(以下
同様)。また支持体にコロナ放電処理を施してもよい。
磁性層2には、上記した金属磁性粉、結合剤以外に
も、潤滑剤として、脂肪酸及び/又は脂肪酸エステルを
含有せしめることができる。これにより、両者の各特長
を発揮させながら、単独使用の場合に生ずる欠陥を相殺
し、潤滑効果を向上させ、静止画像耐久性、走行安定
性、S/N比等を高めることができる。この場合、脂肪酸
の添加量は、磁性粉100重量部に対して0.2〜10重量部が
よく、0.5〜8.0重量部が更によい。この範囲を外れて脂
肪酸が少なくなると磁性粉の分散性が低下し、媒体の走
行性も低下し易く、また多くなると脂肪酸がしみ出した
り、出力低下が生じ易くなる。また、脂肪酸エステルの
添加量は、磁性粉100重量部に対して0.1〜10重量部がよ
く、0.2〜8.5重量部が更によい。この範囲を外れてエス
テルが少なくなると走行性改善の効果が乏しく、また多
くなるとエステルがしみ出したり、出力低下が生じ易く
なる。
また、上記の効果をより良好に奏するうえで、脂肪酸
と脂肪酸エステルの重量比率は脂肪酸/脂肪酸エステル
=10/90〜90/10が好ましい。なお脂肪酸には分散作用的
効果もあり、脂肪酸の使用によって別の低分子量の分散
剤の使用量を低減させ、その分だけ磁気記録媒体のヤン
グ率を向上せしめることもできると考えられる。
脂肪酸は一塩基性であっても二塩基性であってもよ
い。炭素原子数6〜30、更には12〜22の脂肪酸が好まし
い。脂肪酸を例示すると以下の通りである。
(1) カプロン酸 (2) カプリル酸 (3) カプリン酸 (4) ラウリン酸 (5) ミリスチン酸 (6) パルミチン酸 (7) ステアリン酸 (8) イソステアリン酸 (9) リノレン酸 (10) リノール酸 (11) オレイン酸 (12) エライジン酸 (13) ベヘン酸 (14) マロン酸 (15) コハク酸 (16) マレイン酸 (17) グルタル酸 (18) アジピン酸 (19) ピメリン酸 (20) アゼライン酸 (21) セバシン酸 (22) 1,12−ドデカンジカルボン酸 (23) オクタンジカルボン酸 上記の脂肪酸エステルの例は次の通りである。
(1) オレイルオレート (2) イソセチルステアレート (3) ジオレイルマレエート (4) ブチルステアレート (5) ブチルパルミテート (6) ブチルミリステート (7) オクチルミリステート (8) オクチルパルミテート (9) アミルステアレート (10) アミルパルミテート (11) イソブチルオレエート (12) ステアリルステアレート (13) ラウリルオレート (14) オクチルオレート (15) イソブチルオレート (16) エチルオレート (17) イソトリデシルオレート (18) 2−エチルヘキシルステアレート (19) エチルステアレート (20) 2−エチルヘキシルパルミテート (21) イソプロピルパルミテート (22) イソプロピルミリステート (23) ブチルラウレート (24) セチル−2−エチルヘキサレート (25) ジオレイルアジペート (26) ジエチルアジペート (27) ジイソブチルアジペート (28) ジイソデシルアジペート また、上述した脂肪酸、脂肪酸エステル以外にも、他
の潤滑剤(例えばシリコーンオイル、カルボン酸変性、
エステル変性であってもよい)、グラファイト、フッ化
カーボン、二硫化モリブデン、二硫化タングステン、脂
肪酸アミド、α−オレフィンオキサイド等)等を磁性層
に添加してよい。また、非磁性研磨材粒子も添加してよ
いが、これにはアルミナ、酸化クロム、酸化チタン、α
−酸化鉄、酸化ケイ素、窒化ケイ素、炭化ケイ素、酸化
ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化マグネシ
ウム、窒化ホウ素等が使用される。この研磨材の含有量
は磁性粉100重量部に対して20重量部以下が好ましく特
に3重量部〜12重量部以下が良く、またその平均粒子径
は0.6μmがよく、0.3μm以下が更によい。
また、磁性層には更に、グラファイト等の帯電防止
材、粉レシチン、リン酸エステル等の分散剤を添加する
ことができる。そして、更に、カーボンブラックも併用
することももできる。
こうしたカーボンブラックとして、遮光用カーボンブ
ラックを用いれば、光遮蔽の度合を高めることができ
る。遮光用カーボンブラックとしては、例えばコンロビ
アカーボン社製のラーベン2000(比表面積190m2/g、粒
径18mμ)、2100、1170、1000、三菱化成(株)製の♯1
00、♯75、♯40、♯35、♯30等が使用可能である。
また、導電性カーボンブラックとしては、例えばコロ
ンビアカーボン社のコンダクテックス(Conduc tex 975
(BRT値(以下BETと略)250m2/g、DBP吸油量(以下DBP
と略)170ml/100gr、粒径24mμ)、コンダクテックス90
0(BET125m2/g、粒径27mμ)、コンダクテックス40-220
(粒径20mμm、コンダクテックスSC(BET220m2/gr、DB
P115ml/100gr、粒径20mμ)、キャボット社製のバルカ
ン(Cabot Vulcan)XC-72(比表面積254m2/g、粒径30m
μ)、バルカンP(BET143m2/gr、DBT118ml/100gr、粒
径20mμ)、ラーベン1040、420、ブラックパールズ2000
(粒径15mμ)、三菱化成(株)製の♯44等がある。
また、本発明で使用可能な他のカーボンブラックとし
ては、コロンビア・カーボン社製のコンダテックス(Co
ndutex)−SC.(BET220m2/g、DBP115ml/100g、粒径20m
μ)、キャボット社製のバルカン(Vulcan)9(BET140
m2/g、DBP114ml/100g、粒径19mμ)、旭カーボン社製の
♯80(BET117m2/g、DBP113ml/100g、粒径23mμ)、電気
化学社製のHS100(BET32m2/g、DBP180ml/100g、粒径53m
μ)、三菱化成社製の♯22B(BET55m2/g、DBP131ml/100
g、粒径40mμ)、♯20B(BET56m2/g、DBP115ml/100g、
粒径40mμ)、♯3500(BET47m2/g、DBP187ml/100g、粒
径40mμ)があり、その他にも、三菱化成社製のCF−
9、♯4000、MA-600、キャボット社製のブラック・パー
ルズ(Black Pearls)L、モナーク(Monarck)800、ブ
ラック・パールス700、ブラック・パールズ1000、ブラ
ック・パールズ880、ブラック・パールズ900、ブラック
・パールズ1300、ブラック・パールズ2000、スターリン
グ(Sterling)V、コロンビア・カーボン社製のラーベ
ン(Raven)410、ラーベン3200、ラーベン430、ラーベ
ン450、ラーベン825、ラーベン1255、ラーベン1035、ラ
ーベン1000、ラーベン5000、ケッチェンブラックFC等が
挙げられる。
また、バックコート層中に含有せしめる非磁性粒子
は、平均粒径を10mμ〜1000mμの範囲内とするとより好
ましい。上記範囲内であれば非磁性粒子が細かくなりす
ぎることもなく、添加効果が良好だからである。
非磁性粒子としては、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化
アルミニウム、酸化クロム、炭化珪素、炭化カルシウ
ム、酸化亜鉛、α−Fe23、タルク、カオリン、硫酸カ
ルシウム、窒化ホウ素、フッ化亜鉛、二酸化モリブデ
ン、炭化カルシウム、硫酸バリウム等からなるものが挙
げられる。また、その他にも、有機粉末、例えばベンゾ
グアナミン系樹脂、メラミン系樹脂、フタロシアニン系
顔料等も使用可能であり、有機粉末と前記の無機粉末と
も併用することもできる。
更に、上述の非磁性粒子と共にカーボンブラックを併
用することがより好ましい。これにより媒体の走行性を
更に安定せしめ、前記した非磁性粒子の作用と相まって
媒体の耐久性を更に向上せしめることが可能である。
ホ.実施例 以下、本発明の実施例を説明する。
以下に示す成分、割合、操作順序等は、本発明の精神
から逸脱しない範囲において種々変更しうる。なお、下
記の実施例において「部」はすべて重量部であり、支持
体である厚さ10μmのポリエチレンテレフタレートベー
スフィルム上に磁性層を次の要領で形成した。
即ち、所定の合金金属磁性粉を使用し、第3図に示す
磁性粉100重量部、塩化ビニル系共重合体(実施例6の
塩化ビニル系共重合体はスルホ酸基含有の塩化ビニル系
共重合体)13重量部、ポリウレタン(実施例6のポリウ
レタンはスルホン酸基含有のポリウレタン)10重量部、
アルミナ9重量部、メチルエチルケトン250重量部、ト
ルエン200重量部、オレイン酸2重量部、ステアリン酸
2重量部、ステアリン酸ブチル1重量部を分散させた
後、この磁性塗料を1μmフイルターで濾過し、多官能
イソシアネート5部を添加し、支持体上に2.5μmに塗
布してスーパーカレンダーをかけ、各種組成を有する磁
性層とした。
但し、合金金属磁性粉におけるAl含有量は、それぞれ
5原子%とした。
しかる後、次の組成のBC層用塗料を磁性層の反対側の
面に乾燥厚さ0.4μmになるように塗布した。
カーボンブラック 40部 (平均粒径50mμ) 硫酸バリウム 10部 ニトロセルロース 25部 N−2301(日本ポリウレタン製) 25部 コロネートL( 〃 ) 10部 シクロヘキサン 400部 メチルエチルケトン 250部 トルエン 250部 このようにして所定厚さの磁性層、BC層を有する幅広
の磁性フイルムを得、これを巻き取った。このフイルム
を8mm巾に断裁し、下記表の各ビデオテープとした(各
実施例、比較例の番号に対応する。)。但し、第3図の
第2欄以後の数値は重量部を表わす。
なお、テープの傷の発生頻度の測定の際には1/2イン
チ(12.65mm)巾のビデオテープとした。
以上のようにして得られたテープの性能を測定した結
果を下記表に示す。但し、評価項目は次の基準に従って
測定され、表示されている。
ルミS/N:カラービデオノイズメーター「Shibasoku 92
5 D/1」により測定した。ハイパスフイルターは10KHz、
ローパスフイルターは4.2MHzで行った。VTRは8mmビデオ
デッキを使用した。
RH出力低下:8mmビデオデッキを用いてRF出力を測定
し、100回再生後の、当初の出力に対して低下している
値を示した。(単位:dB) 静止画像寿命:静止画像が2dB低下するまでの時間
を、分単位で示す。値が大きい程磁気記録媒体の耐久
性、耐摩耗性が高い。
テープの傷の発生頻度: 市販のVHS方式VTRを用い、テープをセットして1分間
走行させた。その後、走行を停止してテープを取り出
し、走行した部分、ローディング、アンローディングに
使用された部分を目視にて検査し、テープ表面に傷が有
るか否かを調査し テープの傷の発生頻度= 傷のあった回数/試験回数×100(%) として求める。試験回数は20回以上行うものとした。
飽和磁化:試料テープの飽和磁化をガウスを単位とし
て示した。
飽和磁化の残存率:試料テープを60℃、80%RHの雰囲
気中で1時間放置後に測定した飽和磁化が放置前に測定
した飽和磁化の何%に相当するかをもって示した。
100回走行後の粉落ち: ◎ 非常に良好 ○ 良好 △ やや良好 × 不良 第3図に示す結果から、本発明に基づいて磁気テープ
を構成することによって、テープ性能が著しく向上する
ことが分る。即ち、金属磁性粉のBET値を45m2/g以上と
すること、磁性層の水分量を1.0より大きく、2.5重量%
以下とすることが極めて重要である。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本発明の磁気記録媒体の例を示す部分
拡大断面図である。 第3図は磁性層の組成による特性変化を示すグラフであ
る。 なお、図面に示す符号において、 1……非磁性支持体 2……磁性層 3……バックコート層(BC層) 4……オーバーコート層(OC層) である。
フロントページの続き (72)発明者 小山 ▲しょう▼ 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株 式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−8726(JP,A) 特開 昭59−5425(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】結合剤と、この結合剤中に分散された金属
    磁性粉とが磁性層に含有されている磁気記録媒体におい
    て、 該金属磁性粉が鉄−アルミニウム系金属磁性粉で、比表
    面積が45m2/g以上であり、 かつ、該磁性層に含有される水分量が、該金属磁性粉10
    0重量部に対して1.0〜2.5重量部である ことを特徴とする磁気記録媒体。
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