JPS63127116A - 定量分配弁 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、各種機械の潤滑すべき複数の個所に対して、
集中的に供給される潤滑剤を計量方式により確実に分配
供給する分配弁、特に脱圧機構を有し、主管すなわち流
体供給幹路内の加圧と脱圧とを交番的に制御することに
より、流体の計量分配を成するようにした膜圧応動型分
配弁にかがわり、流体の加圧供給時に分配弁内に蓄液し
、脱圧時に吐出分配するようにしだ脱圧応動後送り型の
定量分配弁に関する。

（従来の技術） 従来、脱圧応動後送り型の定量分配弁に関しては、いく
つかの構造が知られている。この中の顕著なものとして
、本発明の発明者によって開発された第２図に示される
ものがある。この従来の脱圧応動後送り型の定量分配弁
は、弁基体１の上下の中央部に流体供給幹路１０を横向
きに設け、この流体供給幹路と、その上部に上向きに設
けられた吐出孔２１との間に可撓性の材質で成る傘型の
切換弁２３を主要部品として構成する切換弁装置２を設
け、前記流体供給幹路１０の下側に、コイルバネ２４で
作動する吐出プランジャ２５を内装した計量蓄液装置３
を設け、この蓄液装置の蓄液室１３の上部と、前記弁室
１２の切換弁２３の下流側すなわち吐出孔２１側との間
を通孔９．９′で連通している。

前記の構成によって、本脱圧応動後送り型の定量分配弁
は、流体供給幹路１０より、流体供給通路１１を介して
流体が加圧供給されると、この供給流体の圧力によって
、傘型弁子で成る切換弁は、その上部端面が吐出孔２１
の口部弁座に当接して該吐出孔を閉鎖する。更に前記流
体圧によって、前記弁子の周縁部ａを軸芯方向に撓ませ
、該弁子の周縁ａと弁室１２の内周面との間に隙間を形
成しつつ、給流体は、通孔９．９′によって案内され、
蓄液室１３に供給される。蓄液室１３内に供給された流
体は、吐出スプリング２６の弾性に抗して吐出プランジ
ャ２５を押し下げ、該プランジャの作動によって拡大し
た容積相当量が蓄液される。

前記の蓄液終了後、流体供給幹路１ｏ内を脱圧状態に制
御すれば、前記切換弁２３の下側の圧力が低下し、該切
換弁の周縁部が外向きに撓んで弁室１２の内壁面に圧着
されて逆止作用を成し、更に、該切換弁２３が押し下げ
られて吐出孔２１か開口する。

この結果、蓄液室１３内に保有された流体は、吐出スプ
リング２６の復元力によって圧送され、前記の開口した
吐出孔２１より吐出される。

前述の構造によれば、流体供給幹路および吐出孔に接続
される主管と分配管のそれぞれが、当該分配弁の取り付
は面と平行に配設できるとともに、取り付は状態におい
て計量蓄液装置および膜圧応動型切換弁装置も、前記取
り付は面と平行状態になることは勿論、脱圧応動後送り
型定量分配弁の）利点の多（を有している。

（発明が解決しようとする問題点） 一方、この種の脱圧応動後送り型分配弁は、その吐出量
において、一般にはｏ、ｓｃｃ〜０．０２　ＣＣの微量
であり、弁内部のわずかの流体漏れも許されない。更に
この膜圧応動型の切換弁を用いる定量分配弁のばあい、
装置内部に余分な空間が形成されていれば、その空間に
空気が滞溜することから吐出量の誤差が生じて問題とな
る。

上記することから、この種の定量分配弁は、構造上余分
な空間が無いこと、および製作精度が確であることが肝
要である。、 しかるに、従来のこの種の定量分配弁においては、流体
供給幹路を挾む上下に配された膜圧応動型切換弁装置の
弁室１２と、計量蓄液装置の蓄液室１３との間を連通ず
る通孔９．９′は、設計上その通孔の断面積に対して極
めて長い寸法となる。従って、該通孔９．９′とその周
辺のグイキャストによる型抜き成型が困難である。また
この通孔９．９′とその周辺部分の型抜き成型をしない
ばあい、機械加工および該機械加工後のパリ取り作業等
が必要となり、生産性が極めて悪いばかりでなく、高精
度の均一製品の生産が困難である。

そして、前記の通孔９．９′を短く設計すれば、様々な
事由により、内部構造に余分な空間が拡大して、性能が
低下する。

また、従来のこの種の分配弁においては、蓄液された流
体の吐出衝程中に、通孔９．９′を通過して弁室内に流
入した所で、流体の流速が著しく変化するばかりでなく
、吐出孔への案内が円滑でないことから、激しい乱流が
発生する。この乱流によって、傘型弁子の傾き等が生じ
、この切換弁部における流体漏れが発生して吐出不良を
生じる可能性がある。

この発明は、以上の点に鑑みてなしたもので、従来の脱
圧応動後送り型の定量分配弁の問題点を解消し、高精度
で均一な製品を廉価にして提供するものである。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、前記のすべての問題、俣を解消するための手
段として、切換弁装置の構成部分に、特殊な弁ハウジン
グを装備したものである。

従来の分配弁において、通孔９．９′が蓄液室１３から
吐出孔２１の口部に達する長い寸法（Ｌ）となっている
。本発明は、この寸法（Ｌ）間の切換弁装置の構成部分
（ｉ）に弁構成室１４を形成し、この弁構成室内には、
該弁構成室の軸芯部に切換弁の弁室１２を形成するとと
もに、その周面に通孔の一部を補なう通路１８を形成す
ることを主目的として、弁ハウジング１５を装備する。

この弁ハウジングは、前記弁構成室の口部１こ螺着され
た吐出ニップル２０で固定する。更に前記の弁ハウジン
グは、吐出ニップルとの係合面３１をオス形のテーパ状
に形成するとともに該係合面に案内溝１７を施し、相対
する前記吐出ニップルの内方端面３２をメス形のテーパ
状に形成する。なお、前記弁室に傘型の切換弁を構成す
ることは勿論である。（第２図および第３図参照） 本発明の一つの特徴は、前記の弁ハウジングを装備する
構造によって、切換弁の弁室１２と蓄液室１３とを連通
ずる通路（従来例の９．９′）が、吐出ニップルと弁ハ
ウジングとの当接係合面間に形成された案内溝（１７）
、前記弁ハウジング周面と弁構成室の内面との間に形成
された通路（１８）、そして前記弁構成室の底面と蓄液
室間に穿孔された通孔（１９，１９′）とによって構成
されたことにある。

（第３図参照） 本発明の今一つの特徴は、前述の弁基体１に穿孔される
通孔（９，９′）の長さが、蓄液室と前記弁構成室の底
面との間（ｌりに短縮されたことにある。

本発明の今一つの特徴は、切換弁の弁室１２および前記
の通路等、構成の要部を加工（成型）容易な弁ハウジン
グ１５に形成し、かつ該弁ハウジングを金型成型の可能
なように構成したことにある。

更に本発明は、前記の弁ハウジングの装備によって、空
気の滞溜するような余分な空間の無い構造にするととも
に、流体の流れを円滑に案内できるように構成したこと
に注目されたい。

（作用） 本発明の作用を上述の構成に基づいて説明すれば次のと
おりである。

流体供給幹路１０より流体が供給されると、この供給流
体の圧力によって、傘型弁子で成る切換弁２３は、その
上部端面２３ｂが吐出孔の口部弁座２２に当接して該吐
出孔２１を閉鎖する。一方傘型弁子２３ａの周縁は、供
給流体の圧力によって内側に撓み、弁室の内壁面との間
に間隙を形成し、流体の流れを許容する。この作用によ
って、供給された流体は前記切換弁２３の背部室（１２
）に向けて流入する。

この背部室に流入した流体は、弁ハウジング１５の上部
端面に形成された案内溝１７に案内され、前記弁ハウジ
ングの外周面と弁構成室の内壁面との間・に形成された
通路１８に流入する。更に加圧流体は、弁構成室の底部
に形成された環溝１６に仲介され、前記弁構成室１４と
蓄液室１３との間に穿孔された通孔１９．１９′に向け
て圧送され、前記蓄液室に供給される。該蓄液室１３に
供給された流体は、吐出スプリング２６の弾性に抗して
吐出プランジャ２５を押し下げ、該吐出プランジャの作
動によって拡大した容積相当量が蓄液される。

前記の蓄液終了後、流体供給幹路１０内を脱圧すれば、
前記切換弁２３の下側の圧力が低下し、該切換弁の周縁
部２３ａが外向きに撓んで弁室１２の内壁面に圧着され
て逆止作用を成し、かつ該切換弁が押し下げられて吐出
孔２１が開口する。この吐出孔の開口により、蓄液室１
３内に保有された流体は、吐出スプリング２６の復元力
で圧送され、前記の通孔１９．１９′、通路１８、案内
溝１７を順に通って弁室１２へと逆流し、開口した吐出
孔２１より吐出される。

前記の吐出衝程中の流体の流れは、通孔、通路、案内溝
のそれぞれがほぼ等しい断面積に形成されていて、等し
い流速が保たれる。しかも、それらの連通した通路の出
口部分となる前記案内溝１７が、吐出孔２１の口部に向
けて構成されていて、該案内溝と吐出孔との間の流体の
流れが円滑であり、乱流の発生が抑止される。この結果
、切換弁子２３は収納すべき軸芯に常に正しく保たれ、
吐出不良を生じない。

（実施例） 以下、第３図の実施例に基づいて、この発明を具体的に
説明する。

この実施例において、弁基体１はグイキャストで成型さ
れている。弁基体１の上下方向の中央部に、流体供給幹
路１０を正面（第１図）から見て横向きに設けている。

前記の弁基体１には、複数の単位分配弁を集合している
。

各単位分配弁は、それぞれ前記流体供給幹路１０に直交
する軸線に沿って構成している。

本発明定量分配弁は、前記流体供給幹路１０の上側に切
換弁装置２を構成し、前記流体供給幹路１０の下側に計
ユ蓄液装置３を構成している。

前記の切換弁装置は、弁基体１の上側端面から中グリ状
に形成された弁構成室１４内に構成している。この弁構
成室１４の底部には、環状の突起２７を形成していて、
後述の弁ハウジングとの嵌合に備えている。この環状突
起２７の軸芯部には、前記の流体供給幹路１０に通ずる
流体供給通路１１を設けている。そして、この弁構成室
１４の上側口部には、吐出ニップル２０を螺着している
。この吐出ニップル２０の内側端面は、メス型のテーパ
状に形成している。更に前記の吐出ニップル２０には、
その軸芯線に沿い、該ニップルの外方に銅管継手を形成
し、内側には吐出孔２１を設けている。この吐出孔の内
側の口部には、後述の切換弁２３の突起部２３　ｂに当
接する弁座２２を形成するとともに、この弁座を囲む状
態に流体シール３０を具備している。前記の弁室１４内
には、弁ハウジング１５を装備している。弁ハウジング
には、軸芯線に沿って有底状の弁室１２が設けられてい
る。該弁室の低部には後述のコイルバネ２４を収容する
小径の補助室１２′が形成されていて、供給流体の通路
としても作用するようになっている。前記の弁ハウジン
グ１５の低部には、前記補助室１２′を囲む状態に、前
記弁基体ｌの環状突起２７と嵌合する環溝を形成してい
る。この環溝の底には、シール材３３を具備している。

弁ハウジング１５の上側端面３１は、前記吐出ニップル
２０の内側端面３２に適合するオス状のテーパ面に形成
し、更に複数の案内溝１７を放射状に施している。そし
て弁ハウジング１５の周面には、前記案内溝１７と連通
する縦溝を形成していて、通路１８として作用するよう
になっている。なおこの弁ハウジング１５の周面と、弁
構成室１４の内壁面との間に、充分の環状隙間を形成す
るばあい、前記の縦溝を省（ことができる。また、弁ハ
ウジング１５の低部の角を面取していて、弁構成室１４
の底部に環状室１６が形成されている。なおこの弁ハウ
ジング１５は、合成樹脂で成型することもできる。

前記のとおり、弁ハウジング１５を装備して構成した弁
室１２内に、切換弁２３を設けている。この切換弁２３
は、可撓性の材質で成る傘型弁子と、この傘型弁子の軸
芯部を支承する軸部を有し、かつ傘型弁子の上部すなわ
ち下流側の圧力から該傘型弁子を保護するためのフラン
ジを形成した部品とから成り、該部品の上側は、前記傘
型弁子の上側面より突起（２３ｂ）している。この突起
部２３　ｂは、前述の吐出孔２１０部の弁座２２と係合
し、前記吐出孔２１を開閉する。傘型弁子の周縁部２３
ａは、流体の流入作用時に該流体の圧力を受けて軸芯に
向けて収縮し、流体の通過を許容する。更に傘型弁子の
吐出側すなわち弁子の上部に作用する流体圧を受けて弁
室１２の内壁面に圧接され、流１本共給通路１１側に向
けての逆流を阻止する。なお、低圧用途の機種のばあい
、前記の切換弁２３は、第２図の従来例のとおり、突起
部を含む全体を可撓性材質に成すことができる。またグ
リース用途の機種のばあい、シール材３０は省いても良
い。

計量蓄液装置３は、弁基体１の下側端面より中グリ状に
加工された蓄液室１３内に構成している。

この蓄液室の口部には、プラグ２８を螺着している。

このプラグには蓄液室１３の内方に向けて小径のシリン
ダ部材２９が一体的に装備されている。吐出プランジャ
２５は、前記シリンダ部材２９に保持されるとともに、
その後尾の端部が前記プラグ２８の軸芯部の穴を貫通す
る状態に保持されている。前記の吐出プランジャ２５は
、頭部にフランジを形成していて、このフランジが吐出
スプリング２６のバネ受座として作用するようになって
いる。吐出スプリング２６は、前記の吐出プランジャの
頭部のバネ受座と、前記プラグ２８の内方端面との間で
、シリンダ部材２９の外周面と蓄液室１３の内周面との
間に内装されている。なおこの吐出プランジャ２５は、
第２図の従来例のように、蓄液室１３の内径に適合する
寸法とし、シリンダ部材２９を省く構造とすれば比較的
に吐出量の多い機種が得られる。また構造上流体漏れを
防止すべき各所には、適宜にシール材が具備されている
。

（発明の効果） 本発明は以上の説明で明らか“なように、脱圧応動切換
弁装置の構成部分に弁ハウジングを装備したことにより
、製作上および機能において、次の効果が認められる。

■　弁基体１に加工すべき通孔１９．１９′の長さ寸法
が著しく短縮されることから、グイキャストによる成型
が可能となり、生産上の著しい進歩性がある。

■　切換弁の要部を構成する弁ハウジングが、金型によ
り成型できることから、その加工寸法の必要精度が確保
できるとともに、均一製品を生産できる進歩性がある。

■　弁室とその周辺部における構造および形状が、任意
でしかも合理的に設定できることから、余分な空間を無
くして空気の滞溜の生じない定量分配弁を提供できる効
果がある。

■　通孔、通路、案内溝を通過して吐出孔に導かれる流
体の流れの方向性を設定できることから、切換弁部にお
ける乱流の発生を阻むことが可能であり、依って切換弁
の作動不良による吐出不良を生じない秀れた定量分配弁
を提供できる効果がある。

■　前記■■の進歩性によって、本定量分配弁の生産コ
ストは、従来の約６０パーセントとなり廉価な製品を提
供できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明と同種の定量分配弁の正面図、第２図
は第１図のＰ−Ｐ線の断面に相当する従来例の吐出衝程
中を表わす構造図、第３図は本発明の第２図同様の断面
図であって、装置の停止状態を表わす構造図である。 １：弁基体　　　　　　２：切換弁装置３　計量蓄液装
置　９．９′　従来例における通孔ｌＯ二　流体供給幹
路　　　１１．流体供給通路１２：弁室　　　　　　　
１３：蓄液室１４：弁構成室　　　　　１５：弁ハウジ
ング１６、環状室　　　　　　１７：案内溝１８：通路
　　　　　１９．１９′通孔２０：吐出ニップル　　　
２に吐出孔 ２２：弁座　　　　　　　２３：切換弁２３ａ；傘型弁
子　　　２３ｂ：弁突起部２４：　　コイルバネ　　　
　２５．吐出プランジャ２６：吐出スプリング　　２７
：環状突起２８：　プラグ　　　　　　２９：　シリン
ダ部材３０：　シール材

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）弁基体の上下の中央部に流体供給幹路を横向きに
   設け、この幹路を挾む上下に傘型弁子を用いる膜圧応動
   型の切換弁装置と、吐出プランジャを用いる計量蓄液装
   置とをそれぞれの中心線が同一直線上にあり、かつ前記
   流体供給幹路に対して直交するように配設し、前記流体
   供給幹路と切換弁装置の弁室の入側とを連通する流体供
   給通路を設け、該切換弁装置の弁室の下流側と計量蓄液
   装置の蓄液室とを連通する通孔を前記流体供給幹路を破
   らない側方位置に設けてなる定量分配弁において、切換
   弁装置が、その弁構成室内において、軸芯部に弁室を形
   成し、かつ上側端面に案内溝を形成するとともに周面に
   通路を形成した弁ハウジングを前記弁構成室の口部に螺
   着された吐出ニップルで固着し、前記吐出ニップルの軸
   芯には吐出孔を設けるとともにその内方口部に逆止作用
   型の弁座を形成し、前記の弁室内には、前記弁座に当接
   して逆止作用を成す突起部を形成するとともにその周囲
   に可撓性材質で成る傘型弁子を嵌着してなる切換弁を装
   備し、該切換弁の下側には、コイルバネを具備して前記
   切換弁の突起部を前記吐出孔の弁座に圧着するように構
   成したことを特徴とする定量分配弁。
2. （２）弁ハウジングと吐出ニップルとの互いの当接係合
   部において、吐出ニップルの内方端面がメス形のテーパ
   面、弁ハウジングの係合部がオス形のテーパ面に形成さ
   れたことを特徴とする、前記特許請求の範囲（１）に記
   載の定量分配弁。
3. （３）切換弁が、突起部を含み、可撓性材質で形成され
   た傘型弁で成ることを特徴とする、前記特許請求の範囲
   （１）に記載の定量分配弁。
4. （４）吐出孔の内方の弁座に可撓性のシール材、を装備
   したことを特徴とする、前記特許請求の範囲（１）に記
   載の定量分配弁。
5. （５）弁構成室の底面と弁ハウジングの端面との互いの
   当接係合面間に、可撓性のシール材を嵌着したことを特
   徴とする、前記特許請求の範囲（１）に記載の定量分配
   弁。