JPS63126900A - 化学修飾蛋白質 - Google Patents

化学修飾蛋白質

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JPS63126900A
JPS63126900A JP62097990A JP9799087A JPS63126900A JP S63126900 A JPS63126900 A JP S63126900A JP 62097990 A JP62097990 A JP 62097990A JP 9799087 A JP9799087 A JP 9799087A JP S63126900 A JPS63126900 A JP S63126900A
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JP
Japan
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iap
polyethylene glycol
peg
insulin secretion
chemically modified
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Pending
Application number
JP62097990A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Nakagawa
康 中川
Takashi Ito
隆司 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は化学修飾蛋白質に関する。
従来の技術 百日咳毒素は、百日咳というヒト特有の疾患の原因微生
物であるボルデテラ(Bordetel 1a)Ii1
閑が産生ずるこの属菌独自の毒素である。
該毒素は、種々の生物活性を示すことか知られており、
例えばヒスタミン増感因子(HS F )、白血球(リ
ンパ球)増多因子(Ll)F)、血球凝集素(HA)、
マウス感染防御抗原(MPA)、インシュリン分泌増強
活性蛋白質(I A P ’Iなどとして知られて1六
 −jl−仁プのIト躬パ受シl平白イkt;を1自1
ト空1.− トり上記活性の本体も明らかになりつつあ
り、LPFはfAPと同一物質と認められているJPi
ttman。
闇1.レビュー・才ブ・インフエクシアス・ディシーズ
(Rev、 Infect、 Dis、)、上、401
−412(1979)l。
上記インシュリン分泌増強活性蛋白質(以下■APと略
記することがある)は、哺乳動物のインシュリン分泌を
促進し、且つ血糖値を正常に長期間に渡り維持調整する
という薬理作用を有し、糖尿病の治療および予防薬とし
て有用であると考えられ、検討された結果、その製造法
、物理化学的性状についても既に知られている[Yaj
ima、 M、。
ジャーナル・オブ・バイオケミストリー(J。
Biochem、)、83,295−303(1978
)]。
しかし反面、白血球増多作用、ヒスタミン増感作用、赤
血球凝集などの副作用をもち、さらに微生物起源の蛋白
であるので、異種蛋白質として免疫原性を有している。
したがってインシュリン分泌増強活性のみをHし、副作
用の軽微ならしくはない性質を持つ物質の創製が望まれ
ている。
上記目的のため、IAPの化学修飾についてら試みられ
ている[Nogimori、 K、ら、ビオヒミンエ・
バイオフィジシエーアクタ(Biochim、 Bto
phys。
Acta)、801.220−231(1984);同
誌。
801.232−243(1984)コが、副作用の低
減化、特に抗原性や免疫原性の低下については期待でき
ない。
発明が解決しようとする問題点 本発明は、副作用を減弱化し、インシュリン分泌増強活
性を有するI A P誘導体を創製することにある。
問題点を解決するための手段 本発明は、ボルデテラ属菌が産生ずるインシュリン分泌
増強活性蛋白質の一級アミノ基にポリエチレングリコー
ルを結合してなる化学修飾蛋白質を提供するものである
上記ボルデテラ属菌が産生ずるI A I)は、インシ
ュリン分泌活性を有する蛋白質であれば精製品。
半端製品のいずれでもよく、例えば、1iη記I A 
I)の製造に関する文献に記載されたものや下記参考例
により製造されrこものが挙げられる。
蛋白質の一級アミノ基については、リジンのε−アミノ
基や蛋白質のアミノ末端の一級アミノ基が挙げられる。
上記結合したポリエチレングリコールの残基は式−〇(
C1,C)1.0:iR[式中、Rは水酸基の保護基を
、Qは約7〜700の整数を示す]で表わすことかでき
る。
本発明の化学修飾蛋白質は、上記−級アミノ基が上記ポ
リエチレングリコールとスペーサーを介して結合するの
か好ましい。
該スペーサーは、上記−級アミン基とボリエヂレンとの
結合を仲介するものであればいずれでも(トリアジン)
 、 +i ) (Cllti [式中、mは1〜3の
整数を示す]で表わされる基(アルキレン)。
iii )  −叶CHへ「[式中、nはI〜3の整数
を示す]で表わされる基(イミデート)などが挙げられ
る。
上記スペーサーに関し、トリアジンの場合はポリエチレ
ングリコールを1または2有していてもよく、とりわけ
ポリエチレングリコールを2分子有するものが好ましい
。アルキレンにおけるmおよびイミデートにおけるnは
、とりわけ2が好ましい。
本発明の化学修飾蛋白質は、IAP分子に、ポリエチレ
ングリコールまたはポリエチレングリコールを有するス
ペーサーが約lないし30分子、とりわけ約1〜lO分
子結合することが好ましい。
またIAP分子中の一級アミン基の約3〜80%が、と
りわけ約3〜40%が上記ポリエチレングリコールまた
はポリエチレングリコールをHするスペーサーと結合す
ることが好ましい。
上記ポリエチレングリコールに関し、Rで表わされる水
酸基の保護基として低級(例えば炭素数1〜3)アルキ
ルや低級(例えば炭素数1〜3)アルカノイルが挙げら
れ、曲δ′としてメチル、エヂル、プロピル、i−プロ
ピルなどが、後者としてホルミル、アセチル、プロピオ
ニルなどが例示される。
とりわけ水酸基の保護基としてはメチルが好ましい。σ
としては、とりわけ約80〜300であることが好まし
く、ポリエチレングリコールの平均分子量として約35
0〜30000、とりわけ約1900〜15000のも
のが好ましい。
本発明の化学修飾蛋白質は、ボルデテラ属が産生ずるイ
ンシュリン分泌増強活性蛋白質(IAP)とポリエチレ
ングリコールを有する化合物(活性化PEG)とを反応
させることにより製造することができる。
次に、本発明の化学修飾蛋白質の製造法について述べる
スペーサーがトリアジンである本発明の化学修飾蛋白質
は、IAPと式 およびQはiii記と同意義を、Xはハロゲンを、pは
1または2の整数を示す]で表わされる化合物とを反応
させることにより製造することができる。
なお、Xは塩素であることが好ましい。
該反応は、例えばリン酸、ホウ酸等のバッファーの水溶
液中pH約8ないしlO1温度約θ℃ないし室温で約1
ないし24時間行なう。IAPに対し、化合物(I)を
1〜500倍モル量、好ましくは5〜200倍モル量用
いる。
スペーサーがアルキレンである本発明の化学修飾蛋白質
は、IAPを式 011C(’C11ffi:i;0(CII、CII0
)−R(II) [式中、R,mおよびQは前記と同意
義を示す]で表わされる化合物とを還元剤の存在下反応
させることにより製造することができる。
該反応はリン酸、ホウ酸等のバッファーの水溶液中p)
(約6.0〜9.0、温度約00C〜50℃で約10〜
80時間行う。なお還元剤としては、水素化ホウ素ナト
リウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウムなどホウ素系還
元剤が有利に用いられる。
またIAPに対し、化合物(II)を1−1000倍モ
ル量、好ましくは5〜200倍モル量用い、還元剤を1
〜100倍モル量用いる。
スペーサーがイミデートである本発明の化学修飾蛋白質
は、tAPと式 R’ −C,−(CHtVO(C1(tcI(t■pR
(I[I)  [式中、R1il nおよびQは前記と同意義を、R′は低級アルコキシを
示す]で表わされる化合物とを反応させることにより製
造することができる。なおR′としては炭素数1〜3の
アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ)が
好ましい。また上記化合物(1)は塩酸、硫酸、酢酸等
との塩として用いることもできる。
該反応はリン酸、ホウ酸等のバッファーの水溶液中pH
約7.0〜9.0の弱アルカリ性、温度0℃〜40℃で
約3〜30時間行う。
なお、アミノ基の修飾率は、上記の活性化PEGの使用
量の範囲により、その使用量に応じ自由に変動させるこ
とができ、その好ましい使用mは、IAPIモルに対し
てスペーサーがトリアジンである場合は約5〜1000
モル、とりわけ好ましくは約50〜500モルであり、
スペーサーがイミデートまたはアルキレンである場合は
約10〜2000モル、とりわけ好ましくは約50〜1
000モルである。
所望により、反応液は、透析、塩析、限外ろ過。
イオン交換クロマトグラフィー、ゲルろ過、高速液体ク
ロマトグラフィー、電気泳動など通常の蛋白質の精製法
で精製し、目的とする化学修飾蛋白質を得ることができ
る。特に限外ろ過やゲルろ過は、未反応のPEGの除去
に有効である。また、アミノ基の修飾の程度は、例えば
酸分解のあと、アミノ酸分析を行なって算出することが
できる。
原料物質である化合物(1)および(II)はいずれも
公知物質であり、その製造法および物理化学的性状はそ
れぞれ例えばケミストリー・レターズ(Chemist
ry  Letters)、 773 (1980)お
よびEPC公開第154316号公報に記載されている
また化合物(III)は、公知物質である式NC(CH
,1O−(C)l、CH,0)−R(IV)  E式中
、R,nおよびQは前記と同意義を示すコで表わされる
化合物を、常法に従い低級アルカノール(メタノール。
エタノール、プロパツールなど)および酸(塩化水素、
塩酸、硫酸、酢酸など)の存在下加水分解することによ
り製造できる。
本発明の化学修飾蛋白質は、強いインシュリン分泌増強
活性を有し、さらに無修飾IAPが有する副作用である
、白血球増多作用、ヒスタミン増感作用、赤血球凝集作
用が著しく減弱されている。
さらに公知の無修飾IAPやその関連物質では達成され
得ない、抗原性や免疫原性についても著しく低下されて
いる。また低毒性である。
従って本発明の化学修飾蛋白質は、哺乳動物(ラット、
マウス、イヌ、ネコ、ヒトなど)の糖尿病の予防および
治療薬として極めて有用である。
例えば、糖尿病治療薬として本発明の化学修飾蛋白質を
用いる場合、成人1人1日当り蛋白質量として注射剤と
してならL Ong/ kg〜500μg/kgであり
、経口剤としてならl mg/ kg 〜500mg/
 kgである。
m皿 本発明の化学修飾蛋白質の作用は下記の実験例によって
も示される。
実験例1 インシュリン分泌増強活性 無修飾IAPおよび実施例1〜4で得たPlεG−IA
Pを生理食塩水に溶解し、そのld(蛋白質として4μ
g)をSDラット(雄性各群5匹)の尾静脈内に投与し
、3日後に糖負荷による血糖値と血中インシュリンの変
動を調べた。なお実験開始前 24時間絶食させた。ラ
ット尾静脈より01ldの血液を採取後、直ちに20%
グルコース溶液を体重100gあたりl rJを腹腔内
に投与し、15.30および60分後に0.1旙のII
IL液を採取した。血糖値はグルコースオキシダーゼ法
、インシュリンは二抗体法により測定した。表1〜3に
示す結果のとおり、IAPおよびPEG−IAPの役!
−)により、いずれら血糖値の低下および血中インツユ
リンの増加が見られ、PEGで修飾したらのもインシュ
リン分泌増強活性を有している。
(以下余白) 実験例2 白血球増多作用(△LPF’活性)A/Jマ
ウス(雄性)に静脈注射で無修飾IAPおよび実施例2
で得たPEG−IAP各0.4μg(蛋白質として)を
投与し、5日後に白血球数を測定し、対照群の白血球数
との差をもって、増加する白血球数を求めた。
ΔLPF活性=活性物投与群の白血球数)−(対照群の
白血球数) 表4に示す結果のとおりPEG−I APでは白血球増
多活性が消失もしくは減弱している。
表4 白血球増多活性 無修飾IAP          72PEG−IAP
    10      11PEG−IAP    
50       0PEG−IAP   200  
     0実験例3 ヒスタミン増感作用 A/Jマウス(雄性各群10匹)に静脈注射で無修飾I
APおよび実施例2で得たPEG−I AP各2μgを
投与し、4日後にヒスタミン2 、5 mgを腹腔内に
投与し、1時間以内に死亡したマウスの数をヒスタミン
増感作用として表わした。結果を表5に示す。PEG−
I APではヒスタミン増感作用が消失している。
無修飾IAP          10PEG−IAP
    10       0PEG−IAI”   
 50       0PEG−IAP   200 
      0実験例4 赤血球凝集作用 無修飾IAPおよび実施例2で得たPEG−IAPを0
.15M塩化ナトリウムを含むlOn+Mリン酸バッフ
ァー、pH7で段階的に希釈し、0字型底マルチウェル
プレートに50μρずつ分注し、同バッファーに@濁し
た0、6%ガチ式つ赤血球(日本生物材料センター製)
を50μσずつ加え混合した。室温で2時間放置した後
に赤血球凝集の有無を肉眼で判定した。表6に示す結果
のとおり、PEG−IAPは赤血球凝集作用が減弱して
いる。
表6 赤血球凝集作用 蛋白濃度(μg/成) 無修飾IAP     +++++−1−−−PEG−
IAP    50  ++  +  −−−−−実験
例5 抗原性 抗原性は、酵素免疫測定法(サンドイツチ法)により測
定した。IAPに対する抗体はヤギを用いて免疫し、ア
フィニティ精製して得られた抗IAP−IgGを用いた
。アルカリホスファターゼ標識抗IAP−IgGはアル
カリフォスファターゼ(マイルス社製)をゲルタールア
ルデヒド法により、上記方法で得られた抗IAP−1g
Gに結合し調製した。以下に詳しく酵素免疫測定法の手
順について説明する。
50mM炭酸バッフy−(pH9,7)に溶解した抗I
AP−tgG(0,1μg/成)をデンマーク国。
ヌンク社製 96穴マイクロプレートに100μρずつ
分注し、4℃でl晩装置し、プレートに結合させfこ。
抗rAP−IgGを結合させたプレートを0.14M塩
化ナトリウム、3mM塩化カリウムおよび0.05%ト
ウイーン20を含む10mMリン酸バッファー、pI−
I 7 、4で洗浄した後、同バッファーで希釈した無
修飾IAPまたは実施例1〜4で得たPEG−IAP(
0〜200μg/d)を100μQ加え、室温で2時間
放置した。プレートを同バッファーで洗浄した後、同バ
ッファーに溶解したアルカリホスファターゼ標識抗rA
P−IgG(約0.25μg/滅)をiooμg加え、
室温で2時間放置し、同バッファーで洗浄した後、アル
カリホスファターゼ活性を測定した。アルカリホスファ
ターゼ活性は、0.01%塩化マグネシウム・6水塩を
含む1Mジェタノールアミンバッファー、pH9,8に
溶解したp−ニトロフェニルリン酸(1mg/滅)20
0μQを加え、室温で1時間反応させた後の波長405
nmの吸光度の増加をコロナ社製MTP−12型マイク
ロプレート光度計を用いて測定した。結果を表7に示す
。抗原性は無修飾IAPを100%として無修飾IAP
に対する吸光度の比を%て表わした。
表7 抗原性 実験例6 免疫原性 ジャーナル・オブ・イムノロジカル・メソッズ(Jou
rnal of  Immunological  M
ethods) 14 。
381(1977)に記載の方法にしたがって行つた。
無修飾IAPまたは実施例2で得たPEG−[AP(蛋
白として2μg)をフロイント完全補助a(FCA)で
乳濁化したのちA/Jマウス(6群8匹)の腹腔内へ投
与し、その後さらに14日目。
28日目に追加投与を行った。14日目から7日目毎に
マウス眼窩静脈から採血し、その血清について、ラット
を用いて、受身皮膚アナフィラキシ−(PCA)反応に
よる抗体産生の評価を行った。
予め希釈しておいた血清0.1dを皮肉注射しておき、
その4時間後に無修飾IAI)100μgとエバンスブ
ルー20mgの混液2dを静脈注射し、色素の血管透過
性をもって判定した。結果を表8に示す。表中の数値は
PCA反応が陽性であった。
血清の最大希釈倍数で表示した。無修飾I AP。
PEG−IAP  10およびPEG−IAI)50は
無修飾IAPに対する抗体が産生されf二がPEG−[
AP  200では無修飾IAPに対する抗体産生は認
められなかった。
表8 免疫原性 PCA−タイター判定日 モル比  14 21 28 35 無修飾IAP        −”  −−16PEG
−IAP    10   − −  4 32PEG
−IAP    50   −  − − 16PEG
−IAP    200 l:<4 実験例7 糖尿病モデルラットにおける耐糖能改善 1.5日齢の雌Wistar  Kyotoラットの皮
下にストレプトシトシン120 tng/kgを注射し
た後に、8週齢まで飼育することにより糖尿病モデルラ
ットを作製した。無修飾TAPまたは実施例2で得たP
EG−I Apを2μg静脈投与し、6日後に耐糖能を
測定しfこ。また投与5日後および11日後に体重と白
血球数を測定した。耐糖能の測定は以下のように行った
。実験開始前24時間絶食させたラット尾静脈より0.
l扉採血後直ちに、グルコースを経口投与(2g/ k
g) I、、15.30’。
60,120分後に0.1dの血液を採取した。採取し
た血液の血漿グルコース屯をグルコースオキシダーゼ法
により測定した。第1図に血漿グルコース値、第2図に
体重、第3図に白血球数を示す。
第1図に示したとおり糖尿病ラットでは正常ラットに比
へ、かなりの耐糖能悪化が見られる。しかし無修飾IA
PまたはPEG−IAP投与群では、はぼ正常ラットに
近いまでに耐糖能が改善されている。また無修飾IAP
投与群では体重の減少が見られ、さらに白血球数が対照
群の3倍にまで増加している。一方、PEG−I AP
投与群では体重および白血球数ともに対照群とほとんど
差は見られない。
以上により、IAPをPEGで修飾することにより、無
修飾IAPと同等の耐糖能改簿作用をf丁しf二まま、
体重減少および白血球増加の副作用を消失させることか
明らかである。
実施例 以下に参考例および実施例を挙げて本発明をさらに具体
的に説明する。
参考例I  IAPの製造 EPC公開第47802号公報実施例1の記載の方法に
従い製造した100°C,3分間加熱により得られた内
毒素が少なくニワトリ血球凝集価(HA価)の高い両分
を、pI−■8.0に平衡化したハイドロオキシアパタ
イトカラムを通しF HAを除いた。この素通り画分を
塩酸でpr−te、oに調整し、1)I−16,0に平
衡化した新しいハイドロオキシアパタイトカラムに通し
た。吸着さイtた粗IAPは0.5M塩化ナトリウムの
0.1Mリン酸緩衝液(pI47 、0 )で溶出し、
ついで抗F’HA結合セファロースカラムを通し、最後
に蔗糖密度勾配遠心により精製した。かくして得られた
IAPを実施例において用いた。
参考例22.4−ビス(0−ポリエチレングリコール 
メチルエーテル)−6−クロロ −8−トリアジンの合成 ポリエチレングリコール メチルエーテル(平均分子量
5000)40g、ベンゼン200成、無水炭酸ナトリ
ウム20gおよびモレキュラーシーブ3A(和光補薬工
業(昧)社製)10gからなる混合液に塩化シアヌル7
30mgを加え、80℃で20時間攪拌しながら反応さ
せた。反応後石油エーテル400滅を加え、2.4−ビ
ス(0−ポリエチレングリコール メチルエーテル)−
6−クロロ−8−トリアジンを沈澱せしめ、その沈澱物
をベンゼンに溶解し、未反応の塩化シアヌルを除去する
ため、この操作を3回くり返した後、その沈澱物をデシ
ケータ−中で減圧下で乾燥させ、2.4−ビス(0−ポ
リエチレングリコール メチルエーテル)−6−クロロ
−8−トリアジン36gを得た。
Maricleの方法[アナリティカルケミストリー(
Anal、 Chem、)、 35.683(1963
)]により測定した該PEG−I APの塩素含量は0
.32%であり、理論値の0,35%とほぼ一致してい
た。
平均分子量350.750.1900のポリエチレング
リコール メチルエーテルをそれぞれ同様の方法で処理
し、対応する2、4−ヒス(O−ポリエチレングリコー
ル メチルエーテル)−6−りコロ−S−トリアジンを
得た。
各収量10.0g、13.2gおよび33.6g得られ
たPEG−IAPの塩素含量はそれぞれ7.5%、4.
2%および1.5%であり、理論値7゜6%、4.1%
および1.7%とほぼ一致していた。
平均分子量350および750のものは常温では飴状で
あった。
参考例3 ポリエチレングリコールモノメチルエーテル
アルデヒドの合成 (1)ポリエチレングリコール メチルエーテル(5g
、平均分子量5000)を塩化メチレン(100成)に
溶かし、クロルクロム酸ピリジニウム(330mg)を
加え、室温で12時間かきまぜた。反応液を2倍量の塩
化メチレンでうすめて、フロリジル(セルバ社製、西ド
イツ国)のカラム(6xlOcm)に注ぎ込み、カラム
を塩化メチレン、ついでクロロホルムで洗ったのち、メ
タノール−クロロホルム(1’: 9 )で溶出した。
2.4−ジニトロフェニルヒドラジンテストで陽性の両
分を集めて、溶媒を減圧留去し、結晶性のワックスとし
て目的化合物を得た。収量1.5g(30%)、薄層ク
ロマトグラフィー:’u−0,08cクロロホルム:メ
タノール:酢酸= 9 : l :0.5.シリカゲル
)、13C−NMRで96.2PPMに水和した型(−
CH(OH)t)でアルデヒド基の吸収を認めた。
参考例4 ポリエチレングリコールイミドエステル体の
合成 平均分子ff15000のポリエチレングリコールメチ
ルエーテルから合成したポリエチレングリコール メチ
ルエーテル モノ−β−シアノエチルエーテル2gを無
水メタノール15dに溶解し一20℃以下で乾燥塩化水
素を飽和するまで吹込んだのち密栓して冷凍庫中で3日
間放置した。これに無水エーテルを加え再び冷凍庫中で
静置した。
4時間後、上部エーテル層をデカンテーションし再び無
水エーテルを加えてよく混ぜ冷凍庫中で放置するとめ1
時間で固形物が生じた。エーテルをすて無水エーテルを
加えて固形物を良く洗い、冷凍庫中で放置し、固形物の
沈澱を待ってエーテル層をすてた。この操作を引続き2
回行ない固形物を良く洗った。得られた固形物を五酸化
リンおよび固形NaOHデシケータ−中で1時間吸引乾
燥して平均分子fi5000のポリエチレングリコール
イミドエステルを得た。収i1.5g、NMR(d6−
DMSO中、90MHz)では CHt −CHt  C= N Hに帰属されるトリC
H3 ブレットをδ2.3の位置に観察し、また、IRでは一
〇Hに帰属される吸収が消失した。
実施例I  PEG−IAPの調製 IAP2.5mgに対し、200倍モル比になるように
、参考例2で得た、平均分子量350,750.190
0および5000の2.4−ビス(0−ポリエチレング
リコール メチルエーテル)−6−クロロ−8〜トリア
ジンをそれぞれ加え、0.1Mホウ酸バッファー、pH
9,0,25成中で4℃、2時間反応させたのち、0.
2Mリン酸バッファー、pH7を25蔵加え反応を停止
させ、限外ろ過(アミコン社(米国)製、@PM−30
)で未反応のPEGを除去し、濃縮i!2.0Mlをセ
ファクリルS−200(2アルマシア製、スウェーデン
)のカラム(1,8x 77cm)を用いたゲルろ過に
より精製し、PEG−I APを得た。なお蛋白量はL
’o w r yの方法により測定した。アミノ基の修
飾率はフルオレサミン法[アーカイフス・オブ・バイオ
ケミストリー・アンド・バイオフィジクス(Arch、
 Biochem、Biophys、)、 155 、
213−220 (1973)]により測定した遊離ア
ミノ基量から算出した。結果を表9に示す。
PEG−IAP     350       22.
5PEG−IAP     750       30
.5PEG−IAP     1900       
 15.8実施例2  PEG−IAI)の調製 IAP1mgに対し、10.50および200倍モル比
になるように参考例2て得られた平均分子15000の
2.4−ビス(O−ポリエチレングリコール メチルエ
ーテル)−6−クロロ−8−トリアジンを加え、0.1
Mホウ酸バッファー。
りH9,4,Od中で4℃、2時間反応させたのち、0
.1Mリン酸バッファー、pH7、0を4 、 Orr
rl加え反応を停止させ、限外ろ過(アミコン社(米国
)製、膜PM−30)で未反応のPEGを除去し、濃縮
液2.0成をセファクリルS−200(ファルマシア製
、スウェーデン)のカラム(1,8X77cm)のゲル
ろ過により精製し、PEG−I APを得た。
なお蛋白量はLowryの方法により測定した。アミノ
基の修飾率はフルオレサミン法により測定した遊離アミ
ノ基量から算出した。結果を表1Oに示す。
表10  PEG−IAPのアミノ基修飾率PEG−I
AP     10     3.0PEG−IAP 
    50     19.7実施例3  PEG−
IAPの調製 IAP2mgに対し、1000倍モル比になるように参
考例3で得られたポリエチレングリコールメチルエーテ
ルアルデヒドを加え、0.2M尿素を含む0.1Mリン
酸バッファー、I)H7,0,2旙中で室温、30分反
応させたのち、メタノールに溶解したピリジンボラン(
55mg/J)を50μQ加え室温、2時間反応させた
。IMグリンンを2顧加え反応を停止させ、限外ろ過(
アミコン社(米国)製、膜1’M−30)で未反応のP
EGを除去し、濃縮液2.0滅をセファクリルS−20
0(ファルマシア製、スウェーデン)のカラム(1,8
x 77cm)のゲルろ過により精製し、PEG−I 
APを得た。
フルオレサミン法によるアミノ基修飾率は、37゜0%
であった。
実施例4  PEG−IAPの調製 IAP2mgに対し、2000倍モル比になるように、
参考例4で得られfこポリエチレングリコールイミドエ
ステルを加え、2M尿素を含む0.1Mリン酸バッファ
ー、pH7,0,2蔵中で48C,2時間反応させた後
、I M酢酸アンモニウム、I)86.0を40成加え
反応を停止させ、限外ろ過(アミコン社(米国)製、膜
PM−30)で未反応のPEGを除去し、濃縮液2.0
戒をセファクリルS−200(ファルマノア製、スウェ
ーデン)のカラム(1,8x77cm)のゲルろ過によ
り精製し、PEG−IAPを得た。フルオレサミン法に
よるアミノ基修飾率は、16.4%であった。
発明の効果 本発明の化学修飾蛋白質は、強いインシュリン分泌増強
活性を有し、無修飾IAPが有する各種副作用を低減し
ているので、糖尿病の予防および治療薬として有用であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図および第3図は、実験例7に示したそれ
ぞれ糖尿病ラットの耐糖能(血漿グルコース値)2体重
変化および白血球数を示す。なお第1図において一〇−
は対照群を、−×−は正常ラットを、−・−はIAPを
、−△−はPEG−IAPを示す。第2図において一〇
−は対照群を、−×−は正常ラットを、−・−はIAP
を、−△−はPEG−IAPを示す。 第1図 O初   60    ′:?0120時間 (分) 第2図 0        ぢ          11日 手続補正書(自発) 昭和62年6月26日 1、事件の表示 昭和62年特許願第97990号 2、発明の名称 化学修飾蛋白質 3、補正をする晋 事件との関係  特許出願人 住所  大阪市東区道修町2丁目27番地名称 (29
3)武田薬品工業株式会社代表者 梅 本 純 正 4、代理人 住所 大阪市淀用区十三本町2丁目17番85号5、補
正の対象 6、補正の内容 明細書第25頁第15行目および第26頁第3行目のr
PEG−[APJを「化合物」に訂正する。 以上

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ボルデテラ属菌が産生するインシュリン分泌増強活性蛋
    白質の一級アミノ基にポリエチレングリコールを結合し
    てなる化学修飾蛋白質。
JP62097990A 1986-06-26 1987-04-21 化学修飾蛋白質 Pending JPS63126900A (ja)

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EP87305685A EP0251717A3 (en) 1986-06-26 1987-06-25 Chemically modified islet-activating protein
CA000540507A CA1294088C (en) 1986-06-26 1987-06-25 Chemically modified protein

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JP61-151098 1986-06-26
JP15109886 1986-06-26

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5824778A (en) * 1988-12-22 1998-10-20 Kirin-Amgen, Inc. Chemically-modified G-CSF
US6956027B2 (en) 1994-10-12 2005-10-18 Amgen Inc. N-terminally chemically modified protein compositions and methods
US7090835B2 (en) 1994-10-12 2006-08-15 Amgen, Inc. N-terminally chemically modified protein compositions and methods

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US7662933B2 (en) 1994-10-12 2010-02-16 Amgen Inc. N-terminally chemically modified protein compositions and methods
US8258262B2 (en) 1994-10-12 2012-09-04 Amgen Inc. N-terminally chemically modified protein compositions and methods

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